フトアゴヒゲトカゲ・マニュアル出版ブログ

The Bearded Dragon Manualの翻訳・出版に関する情報を記載します

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フトアゴヒゲトカゲマニュアル電子書籍版(PDF版)

フトアゴヒゲトカゲマニュアル
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ヒョウモントカゲモドキマニュアル電子書籍版(PDF版)

ヒョウモントカゲモドキマニュアルPDF版

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餌(ヒョウモントカゲモドキマニュアルより抜粋)

ヒョウモントカゲモドキは基本的に、生きて動いている昆虫を食べます。養殖コオロギが安定して流通するようになる前には、多くのブリーダーがミールワームを主体とする餌を与えて、何年も順調に飼育を続けていました。しかし、ガットローディング(ペットに食べさせる前に、餌の昆虫に栄養価の高い食物を与えること)をして、ビタミンやミネラルのパウダーをまぶした昆虫を餌として与えるようになるまでは、繁殖の成功率が不安定であり、孵化仔(孵化直後の幼体)の生育に問題が起こることがありました。


餌の大きさ

一般的に、昆虫やいわゆるピンクマウスのような餌は、餌を与えるトカゲの頭部の長さよりも短く、トカゲの頭部の幅の半分以下の大きさでなければなりません。ピンクマウスまたはピンキーマウスは、まだ毛が生え始めていないマウスの新生児です。これよりも成長したマウスはしばしばファジーマウスと呼ばれます。


餌の選択

ヒョウモントカゲモドキにとって最も適した餌は、適切な大きさの養殖コオロギや養殖ミールワームです。ヒョウモントカゲモドキの成体の餌に変化を付けるには、ピンクマウス、ワックスワーム、そしてキングミールワームを少量ずつ、ときどき与えるとよいでしょう。

 キングミールワームを与えるかどうかは好みで選んでください。ブリーダーのなかには、ヒョウモントカゲモドキをより太らせるためにキングミールワームを与える人もいます。ミールワームを与え過ぎないように注意してください。大規模な商業的ブリーダーのなかには、良質の餌で育て、ビタミンやミネラルの粉末で栄養を補ったミールワームのみをヒョウモントカゲモドキに与えるという飼育方法で、相当に成功している人もいます。

 現在市販されている他の餌には、栄養を添加した乾燥コオロギや冷凍餌があります。ヒョウモントカゲモドキでは、たいていの場合、これらの動かない餌を食べるように慣れさせる必要が生じます。動かない餌を食べるようになる個体もいれば、食べない個体もいます。



餌の前処理

ヒョウモントカゲモドキに餌を与える前に、コオロギとミールワームを別に用意したプラスチック製の飼育容器に一晩入れ、良質の餌を与えてガットローディングしてください。市販のコオロギ用の餌、げっ歯類用の粉末状の餌、ニワトリ用の餌、乳児用のシリアルフレーク、すりおろしたニンジン、オレンジ、ケールなどは、全て、昆虫用の様々な餌の一部として利用できます。

 多くのブリーダーが炭酸カルシウムや、カルシウムとビタミンD3のサプリメントを昆虫の餌に加えています。水分源として、コオロギにはオレンジ片を、ミールワームにはニンジン片を与えてください。すりおろしたカボチャや蒸したサツマイモも、餌に変化を付けるために使うことができます。



ビタミンやミネラルの補給

トカゲのなかには、あるビタミンやミネラルに対して、許容量や必要量の範囲が狭いものがありますが、ヒョウモントカゲモドキは一般的に丈夫で、ビタミンやミネラルの補給に関しては、広い範囲に耐性があります。ヒョウモントカゲモドキを含むほとんどのトカゲについて、飼育・繁殖を行う上で栄養素を適切に補給する処方に関しては、系統立った研究が発表されていません。このため、ヒョウモントカゲモドキがビタミンやミネラルの摂取量について高い耐性を持っていることは、幸運と言えます。ヒョウモントカゲモドキにとって重要な栄養素の一つがカルシウムです。カルシウムは炭酸カルシウムまたはグルコン酸カルシウムの形で与えてください。ヒョウモントカゲモドキが十分な量のカルシウムを摂取できるようにする標準的な方法としては、ビンのフタのような小さな入れ物に粉末状の炭酸カルシウムかグルコン酸カルシウムを入れ、ビバリウムの中に常に置いておくという方法があります。多くのブリーダーは、産卵率を高めるために、カルシウムとビタミンD3のサプリメント(ミネラオール[Miner-all]、レプトカル[Reptocal]、レプカル[Rep Cal]、ティーレックス2:1[T-Rex 2:1]は、いずれも十分な効果があります)を使用しています。しかし、ヒョウモントカゲモドキに対して高濃度のビタミンD3を長期間与えた場合にどのような影響があるかについては、まだ解明されていないということに留意しておくのが重要です。

 カルシウムを容器に入れて与えるだけでなく、ビタミンやミネラルを混合したサプリメントを餌の昆虫にまぶす方法もあります。ブリーダーのなかには、ビタミンD3とビタミンAの過剰摂取は、先天異常の多発や卵の中で孵化せずに死んでしまう確率が高くなることと関連しているのではないかと考えている人もいます。しかし混合サプリメントの処方には製品によって非常に大きな違いがあり、また様々なサプリメントの長期間にわたる影響に関しては、ほとんど情報がないのが現状です。ブリーダーのなかにはカルシウムとビタミンD3のサプリメントを主に使用している人もいれば、爬虫類用のマルチビタミンやマルチミネラルの粉末(現在、様々な種類の商品がペットショップ等で販売されています)を使用している人もいます。爬虫類または鳥類用のマルチビタミンやマルチミネラルの粉末サプリメントの量1に対して、炭酸カルシウムまたはグルコン酸カルシウム粉末の量2を混合するやり方は、多くの飼い主が使用しており、効果が示されています。昆虫にサプリメントをまぶすには、まず、混合したサプリメントを少量(ヒョウモントカゲモドキ1匹の必要量を満たすには、ほんのひとつまみで十分です)、餌やり用のビンに加えます。そして、餌の昆虫をビンに入れ、ビンを軽く振ってサプリメントを薄くまぶしましょう。それから昆虫をビバリウムの餌皿に入れましょう。

 若いヒョウモントカゲモドキには、食事ごとにサプリメントを与えてもよいでしょう。ブリーダーは、メスの産卵率を確実に高めるために多量のサプリメントを与え続けてしまいがちですが、成体に対しては週に2回だけサプリメントを与えれば十分でしょう。



給餌の頻度と方法

ヒョウモントカゲモドキに餌を与える一番良い方法は、餌の昆虫を浅いセラミックの皿、ガラスの灰皿、プラスチック製の広口容器または小さなプラスチック製のペット用餌皿などの中に入れてやることです。こうすれば、ミールワームが逃げたり、床材にもぐったりするのを防いだり、コオロギがビバリウムに散らばってしまう率を減らしたりすることができるでしょう。昆虫にまぶしたサプリメントがまだ付いているうちに、ヒョウモントカゲモドキがそれを食べることが重要です。速い成長と理想的な体重維持のために、ヒョウモントカゲモドキの飼い主やブリーダーの多くは、ミールワームをいっぱいに入れた餌皿に粉末のサプリメントを加えたものを常に飼育容器の中に入れています。さらに、週に一度か二度、コオロギまたは他の餌(ピンクマウス、ワックスワーム、成体の場合にのみ少量のキングミールワーム)を与えることによって栄養を補完することができます。

 主にコオロギのみを与えて育てているブリーダーもいますが、この場合、コオロギをいつでも食べられるような状態で与えてはいけません。もしコオロギを餌として与えるのであれば、適切な大きさのコオロギのみを使用し(46ヵ月齢までのトカゲには3週齢のコオロギを与え、その後4週齢のコオロギに替えてください。10ヵ月齢またはそれ以上の成体には46週齢のコオロギを与えてください)、サプリメントをまぶしてください。幼体と亜成体には12日ごとにコオロギを与えてください。成体のヒョウモントカゲモドキには週に23回与えてください。適切な大きさのコオロギを与えれば、餌を与えて15分以内に、ヒョウモントカゲモドキ1匹につき35匹のコオロギを食べるはずです。




ヒョウモントカゲモドキには、清潔な水を週に23回、ガラスの灰皿や爬虫類用の小さなプラスチック製の餌皿などの浅い容器に入れて与えてください。幼体に水を与える場合は、ビンのフタやシャーレのような小さな入れ物を使ってください。ヒョウモントカゲモドキは犬や猫と同じように、皿から水を飲むことができます。しかし、水が視界に入らないような背の高い容器から水を飲むのは苦手です。水入れは、23時間後にはビバリウムから出した方がよいでしょう。

もし水をビバリウム内にいつも置いておくのであれば、細菌の繁殖や排泄物からの汚染を防ぐために週に23回交換しましょう。少なくとも週に1回、または水が汚れたときはいつでも、抗菌性のある食器用洗剤で水入れを洗ってください。新しい水を入れる前に、水入れをしっかりすすいでください。月に一度、水入れを5%漂白溶液に3060分間漬けて消毒してください。この場合も、使用する前にはしっかりすすいでください。


繁殖その1(ヒョウモントカゲモドキマニュアルより抜粋)

ヒョウモントカゲモドキは、現在流通している爬虫類の中で最も繁殖が容易なトカゲ類の一つです。実際に、繁殖を促す特別な準備を何もしない場合でさえ、たいてい繁殖します。




いつ繁殖させるべきか

多くの爬虫類と同じく、ヒョウモントカゲモドキが性的に成熟したかどうかを判断する第一基準としては、年齢よりも体重の方が重要です。ヒョウモントカゲモドキは、一般的に体重35g前後で性成熟に達します。ブリーダーの多くは、約40gの大きさまで育ててから繁殖を開始しています。ヒョウモントカゲモドキが性的に成熟するまでには、飼育温度によって1024ヵ月かかります。飼育下では、ほとんどのヒョウモントカゲモドキが1418ヵ月齢で初めての繁殖を行います。




繁殖の成功に必要な条件

繁殖を成功させるための最初の条件は、少なくともオスのヒョウモントカゲモドキを1匹と、メスのヒョウモントカゲモドキを1匹かそれ以上と飼育することです。二つめの条件は、健康なヒョウモントカゲモドキを飼育していることです。病気にかかっている、あるいはやせているヒョウモントカゲモドキでは繁殖を行うべきではありません。このようなヒョウモントカゲモドキは他の個体から隔離して1匹だけで飼育してください。また、このようなヒョウモントカゲモドキに対しては、健康が回復し、適正な体重に戻って、尾に中程度か多めの脂肪の蓄えができるまで、餌を与えるか治療を行うべきです。最後の条件は、ヒョウモントカゲモドキが歳を取り過ぎていないことです。最も繁殖に適した時期は23歳です。6歳以上のヒョウモントカゲモドキも繁殖は可能ですが、産卵数は少なくなります。9歳以上のメスは、もし産卵したとしてもごくわずかしか産まないでしょう。




繁殖前の調整

繁殖を開始する前には、全ての個体を健康的な体重かつ体調の良好な状態にしておく必要があります。飼い主の多くは、繁殖前に、何か特別な方法を使った調整は行いません。なかには、ヒョウモントカゲモドキに繁殖前の調整期間(クーリング)を経験させる人もいます。この繁殖前の調整期間とは、繁殖させたい時期の前に48週間、光周期を短くし(24時間につき日照時間12時間以下)、温度を低く(夜間は18℃、日中は2224℃)する期間を設けるというものです。ほとんどの国では、冬季には温度の低下と日照時間の減少の両方が自然に起きるため、この繁殖前の環境を作るにはあまり手間はかからないでしょう。いずれの方法でも繁殖させることができます。もしどちらかの方法を行って結果がおもわしくない場合、もう一方の方法を試してください。




繁殖期

飼育条件下では、ヒョウモントカゲモドキは、たいてい1月から9月の間に繁殖します。様々な要因によって、早ければ1月に繁殖を開始するものもいれば、晩春まで繁殖を始めないものもいます。飼育下のヒョウモントカゲモドキのなかには、繁殖期の遅くになってから繁殖を始め、10月まで、または10月いっぱいにかけて繁殖するものもいます。管理された環境下では、34ヵ月の休眠期間中を除いて、年間のどのタイミングにでも繁殖させることができます。




コロニー(グループ)繁殖

ほとんどの飼い主は、1匹のオスと1020匹のメスを一緒に飼う、コロニー繁殖の方法を用います。1匹のオスに対して50匹ものメスを一緒にする飼い主もいます。繁殖の効率という観点からみると、この方法には明らかに経済的なメリットがあります。多数のオスに対する餌や世話、および収容場所の無駄を省くことができるためです。繁殖期以外の23ヵ月の間(10月、11月、12月)は、オスをメスと離して飼育すると、繁殖がより上手くいくと主張するブリーダーもいますが、コロニー繁殖の環境では、1年を通じてオスをメスと同じ飼育容器で一緒に飼育することも可能です。 

全個体を注意深く観察してください。メスのなかには、餌をめぐる競争で他の個体に負け、体重が徐々に減少する徴候を見せるものがいるかもしれません。けんかや、ときには尾の自切が起きている形跡が見られる場合には、そのグループから1匹または複数匹の個体を取り出し、一時的に別の飼育容器で飼う必要があるかもしれません。事業規模でヒョウモントカゲモドキの繁殖を行いたい人にとっては、コロニー繁殖の手法が最も効果的です。繁殖効率を最大にするために、できあがったコロニーの繁殖の成果について注意深く記録を取ってください。繁殖の効率が悪い場合は、繁殖用の個体、健康状態、および飼育管理方法を慎重に評価することが必要です。繁殖の成功率を向上させるために、少なくとも一度、繁殖コロニー内のオスを別の個体に替えるのも良い方法でしょう。全てのオスが繁殖に適しているとは限りません。

 新しく仲間に入れる個体は、既に飼っている個体から離れた場所に1匹ずつ隔離し、病気がないことを確認してください。新しい個体に触れたり、世話をしたりした後は、必ず手を洗ってください。繁殖コロニー全体がコクシジウム症に感染してしまい、ブリーダーや愛好家が大きな打撃を受ける様子を、私は何度も見てきました。また、クリプトスポリジウム症(有効な治療法が確立していない感染症)は、一般的にヘビが感染する病気ですが、ヒョウモントカゲモドキのコロニーでも見つかっています。このクリプトスポリジウム症にも十分注意してください!

単独飼育を行う場合

新しいモルフ(色彩形態)を作るために、繁殖させるペアを慎重に管理したいブリーダーは、ヒョウモントカゲモドキを1匹ずつ別々に飼育し、繁殖期のみ、メスをオスと同じ飼育容器に入れて交尾させることもあります。腹部の皮膚を通して発達中の卵が見える状態のメスは、オスの繁殖行動をより受け入れやすい傾向があるようです。この方法では、血統を追跡して繁殖管理を行うことができ、かつとても有効な傾向があります。多くの場合、単独で飼育されているオスは、メスが突然同じ飼育容器に入れられると、ただちに繁殖行動をとります。一般的に、メスが受精卵を産むためには、繁殖期中に一度か二度、交尾に成功すれば十分です。メスのヒョウモントカゲモドキは、精子を1年間、体内に保持する能力を持っているようです。この方法のもう一つの利点は、交尾のための短い期間以外はメスを単独で飼育すると、オスがメスをしつこく追い回し続けることがなくなり、メスがあまりストレスを受けなくて済むということです。




繁殖期の餌

繁殖時には、メスは相当量のエネルギーとカルシウムを必要とします。繁殖期には、ビタミンとミネラルのミックスをまぶした餌を、少なくとも1日おきにメスに与えてください。あるいは、ビタミンとミネラルの粉末の入った餌皿にミールワームを入れて随時与えてください。粉末の炭酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、またはカルシウムとビタミンD3のミックスを入れた小皿を与え、いつでも摂取できるようにしておきます。繁殖期のメスが体重を回復できるようにするために、12日齢のピンクマウスの臀部にカルシウム粉末を付けて与えてください。



産卵と孵卵

クラッチ(一腹卵)

一般的に、ヒョウモントカゲモドキは繁殖期の間に複数回の産卵を行い、1回の産卵(1クラッチ)につき2卵を産みます。ときどき、1クラッチで1卵のみを産む場合があります。たいていは、ごく若いか、あるいは歳を取ったメスの場合に起こります。一般的に、若いヒョウモントカゲモドキは最初の年に13回産卵します。成熟するにつれて、5回まで産むようになるでしょう。複数のブリーダーが、最適な環境下で飼育を行うために共同で取り組んだ結果、1年に最大8クラッチの受精卵を産卵したという報告があります。繁殖のピークを迎えた数年後、歳を取ったヒョウモントカゲモドキはだんだん産卵数が少なくなり、受精率も低くなります。最終的に、歳を取ったヒョウモントカゲモドキは完全に繁殖を止めてしまいます。




産卵

産卵が近づくにつれて、メスの体内で成長している卵の輪郭がはっきりとしてきて、腹部の側面にわずかな膨らみができるようになります。卵を回収するためには、二つの方法があります。一つめの方法は、飼育環境をそのままの状態にしておくだけのものです。シェルターの内側に毎日霧吹きで水を吹き付けて、床材がわずかに湿るようにします。そして1日に一度か二度、シェルターの内側または外側に卵が産み付けられていないかどうか、飼育容器をチェックします。

もう一つの方法は、プラスチック製の入れ物にバーミキュライトまたは砂を半分入れた産卵室を作る方法です。産卵室の床材が湿るように、ただし水浸しにならない程度に水を加えてください。メスが中に入るのに十分な大きさのフタ付き容器を使用してください。入れ物の側面に、ちょうど湿らせた床材の層の上になる位置に穴をあけてください。必ずというわけではありませんが、たいていメスはこの産卵室を産卵場所として利用するでしょう。この方法の利点は、メスが産卵室で産卵した場合、卵が乾燥してしまう可能性が少なくなるということです。この方法は、卵があるかどうかを確認するために飼育容器全体をチェックする必要がないため、時間の節約にもなります。

  産卵直後のヒョウモントカゲモドキの卵はやや柔らかく、粘着性があります。受精卵はすぐに堅くなり、厚くて革のような、チョークのような白色の膜で覆われます。一方、無精卵はしばしば薄く、柔らかいままで、膨張しません。




孵卵

適切な孵卵のためには、ヒョウモントカゲモドキの卵は、主に湿度の高い空気中から水分を吸収しなければなりません。高い湿度によって、卵の重量が増えます。しかし、床材が湿り過ぎていると、卵の中の水圧が高くなり過ぎたり、カビが生えたりする原因となるかもしれません。もし水圧が高くなり過ぎた場合、卵の殻はのびて、半透明になったように見えます。

一般的な孵卵の方法の一つは、靴用または衣類用サイズのプラスチック製収納ケースに、わずかに湿らせた、粒の大きいバーミキュライトまたはバーミキュライトとパーライトのミックス(1:1)を床材として34cmの高さまで入れて使用するというものです。湿度を適切にするには、バーミキュライトとパーライトのミックスに対して水を重量比で6:4の割合で混ぜるとよいでしょう。床材が湿り気を帯び、しかし水っぽくならない程度まで、水を加えながら手で混ぜる方法を使っているブリーダーが多いようです。卵を横倒しに置いて、床材に半分埋めてください。湿度を保つために、水の入った小さな容器(ビンのフタなど)を床材の上に置いてもよいでしょう。孵卵用容器にはフタをしましょう。ほとんどの収納ケースのフタは、多少は空気の出入りが起きる程度にゆるいものですが、もし定期的に箱を開けて卵をチェックしないのであれば、換気のために各側面の上部に小さな穴をあけてください。



 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

出版方針について

出版は、電子書籍をメインに考えています。
紙の書籍は、オンデマンドで印刷し、必要最低数を流通させたいと考えています。
紙の書籍は、オンデマンド印刷のため、価格は高額になりますが、
電子書籍の価格は、和書の競合品並みの価格にできるものと考えています。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

一剣堂

ヒョウモントカゲモドキマニュアル電子書籍版

ヒョウモントカゲモドキマニュアル電子書籍版1000円
PC版:ストリーミング対応
iPhone版・iPad版・Android版・Tablet版:ダウンロード5回

ヒョウモントカゲモドキの選び方(ヒョウモントカゲモドキマニュアルより抜粋)

流通しているヒョウモントカゲモドキのほとんどは飼育下繁殖の幼体です。亜成体、繁殖の盛期を過ぎた繁殖用個体、輸入個体は、まれに流通しています。

野生輸入個体と飼育下繁殖個体の比較

今や、ヒョウモントカゲモドキの野生採集個体でアメリカに輸入されているものは比較的少なく、野生輸入個体に関心を持つのは、主に遺伝子プールをより充実させたいと考えているブリーダーのみです。ペット業界で販売されている飼育下繁殖個体と比較して、野生の輸入個体は一般的に、体色が鈍く、傷ついてやせています。ヒョウモントカゲモドキの飼育を始めたい意欲的な飼い主にとっては、飼育下で繁殖され育てられた個体が最適でしょう。一般的に、野生の個体よりも美しく、健康だからです



大きさ

繁殖に関心があって、長生きする個体を飼いたい場合は、確実に1歳未満であると推定できる、全長が15cm未満の幼体を選ぶと良いでしょう。初心者であれば、より注意が必要になりがちな小さな孵化仔(孵化直後の幼体)よりも、少なくとも全長10cmに達している個体を選択すると良いでしょう。体が特に大きく丈夫な成体を飼いたい場合、そうした個体はおそらく引退した繁殖用個体であり、高齢であるかもしれないことと、メスの場合には多くの産卵数は望めない可能性が高いことに注意してください。



性別

ヒョウモントカゲモドキは、オスとメスのどちらもよいペットになります。ヒョウモントカゲモドキの繁殖を計画するのであれば、メス10匹、あるいは20匹に対しても,必要なオスは1匹だけだという点に留意しておいてください。また、成熟したオスを複数匹で一緒に飼育することはできません。アルビノのような価値ある新しい変異を繁殖コロニーに加えたいのであれば、1匹のメスよりも1匹のオスに投資した方が効率的でしょう。ヒョウモントカゲモドキの長寿の新記録を樹立することが目標である場合にも、オスを選択した方が良いでしょう。

 

モルフ(色彩形態)

現在、ヒョウモントカゲモドキには、たくさんのバリエーションがあり、また、毎年のように新しいバリエーションが出てきています。モルフを選択する際には、自分が魅力を感じるかどうかを第一の判断基準としましょう。いろいろなモルフのヒョウモントカゲモドキを繁殖させて、金銭的な利益を得ることを主目的とするのであれば、投資の前に慎重な市場調査を行いましょう。



健康なヒョウモントカゲモドキの選択

以下に挙げるのは、健康なヒョウモントカゲモドキを選択するためのガイドラインです。しかし、購入の際に注意深く調べて選んだヒョウモントカゲモドキが必ずしも健康であるとは限りません。病気があるかどうかを調べるには、検便などの専門的な方法も必要になるかもしれません。私自身、比較的健康そうなヒョウモントカゲモドキを購入し、その後にコクシジウム症(寄生虫による感染症)と診断された経験が二あります。明るい面を挙げれば、ペット業界で販売されている飼育下繁殖のヒョウモントカゲモドキの多くは、健康な個体です。




 


 


ヒョウモントカゲモドキを選択するステップ

1.  体の輪郭は滑らかで腰骨の形が見えず、尾が丸みを帯びていて、縮んだようなしわがないものを選んでください。野生輸入個体の場合、尾にしわがあるヒョウモントカゲモドキは、長期間、餌を与えられていない可能性があります。

2.  口を閉じたとき、上あごと下あごが揃っており、どちらかが突き出たりしていないものを選んでください。

3.  前肢と後肢の指を観察してください。指が均一であり、肥大した部分がないことを確かめましょう。指が全て揃っているものを選んでください。

4.  眼が左右で同じ大きさのものを選んでください(本書の写真を参照してください)。眼が小さかったり、飛び出て出目になっているヒョウモントカゲモドキは避けましょう。

5.  飼育容器に排泄物が落ちている場合は、堅さを調べましょう。健康なヒョウモントカゲモドキの糞は半固形で、ペレットのような形をしています。糞は黒っぽい色で、白っぽい色の尿酸塩を含んでいます。薄い色、明るい色、または黄橙色の糞や、パテ状でネバネバする糞、粘性の低い糞は、病気の徴候を示しています。

6.  飼いたいと思うヒョウモントカゲモドキを間近で見せてもらいましょう。手に乗せると、眼が澄んで生き生きとしており、警戒の様子を見せるはずです。次に、腹部を見てみましょう。総排腔のまわりは平らで清潔であり、腫れがなく、糞や汚れなどがこびりついていないことを確かめましょう。


飼育する数

他の多くの爬虫類と同じく、ヒョウモントカゲモドキを健康に飼育する上で、ケージ内で一緒に暮らす仲間を与える必要はありません。1匹だけで飼った場合でも問題なく育ちます。ヒョウモントカゲモドキを複数匹飼いたい場合は、複数の成体のオスを一緒にしてはいけません。一緒にすると、けんかをしてしまいます。ペットショップで売られているほとんどのヒョウモントカゲモドキはメスであり、メスの場合は複数匹を一緒にしても、安全に飼育することが可能です。ヒョウモントカゲモドキの繁殖をしようと思っている場合は、オス1匹に対してメスを複数匹飼育するのが良いでしょう。一般的に、1匹だけで飼育したヒョウモントカゲモドキは、複数で飼育されているものよりも、体重が重く、体色が明るい色になる傾向があります。




フトアゴヒゲトカゲマニュアル大型版

フトアゴヒゲトカゲマニュアル大型版を出版しました。
サイズを大きくし、紙の質を上げ、丈夫なカバーを付けましたので、少し値上げをさせて頂きました。

サイズは、B5サイズで、定価は6300円になります。
内容はこれまでと同じです。

フトアゴヒゲトカゲマニュアル

フトアゴヒゲトカゲマニュアルの増刷が遅れており、申し訳ありません。
3月中の増刷を予定しております。
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

ヒョウモントカゲモドキマニュアル

米国Amazonで、爬虫類・両生類の書籍ランキング上位の
「The Leopard Gecko Manual」の翻訳本
「ヒョウモントカゲモドキマニュアル」を出版しました。
フトアゴヒゲトカゲマニュアルの姉妹書になります。

爬虫類・両生類飼育の第一人者であるフィリップ・ド・ヴォージョリによる、「ヒョウモントカゲモドキマニュアル」の改訂新版が誕生しました。
本書には、個体の選び方、ビバリウムの設計方法、そして給餌や繁殖などの一般的な世話に関する、飼育者にとって必須の情報が掲載されています。
さらに、その他のトカゲモドキおよびヤモリの仲間や、一緒に飼育できる爬虫類・両生類に関する解説も合わせて収録されています。


目次は、以下の通りです。
第1章. 概説
第2章. ペットとしてのヒョウモントカゲモドキ
第3章. ヒョウモントカゲモドキの選び方
第4章. 飼育環境
第5章. 自然環境を再現したビバリウムのデザイン
第6章. 餌
第7章. 脱皮と尾の自切
第8章. 病気の発見と治療
第9章. 繁殖
第10章. 孵卵温度と孵化仔の性別および体色
第11章. 体色と模様のバリエーション
第12章. ビジネスとしての繁殖
第13章. ニシアフリカトカゲモドキ
第14章. トカゲモドキ科の他の仲間

サイズはA4で、全108ページになります。
翻訳は、3人のプロの翻訳家が担当し、
監訳は、福島雅典京都大学名誉教授が担当しました。

ご購入をご希望の方は、tsutomu@kyoto-magnetics.co.jpまでご連絡を頂けますでしょうか。
クロネコメール便でよろしければ、送料を負担いたします。

在庫

Amazonでは、在庫切れの状態ですが、
ジュンク堂さんでは、在庫がございます。

2月には増刷予定です。

チャームさんの売上ランキング

チャームさんの爬虫類の書籍の売上ランキングで1位だそうです。

品薄の状態が続いており、申し訳ありません。

書店での販売

地方・小出版流通センター様とのお取り引きを開始しました。
全国の書店での販売や図書館への納入が可能となりました。

近日、置いて頂く予定の書店は以下のようになります。

札幌 ジュンク堂
盛岡 ジュンク堂
秋田 ジュンク堂
仙台 ジュンク堂イービーンズ店
高崎 ジュンク堂
浦和 須原屋
千代田 東京堂書店
八重洲BC
丸善 丸ノ内本店
神田 書泉グランデ
秋葉原 書泉ブックタワー
池袋 旭屋
藤沢 ジュンク堂
京都 アバンティ
京都 ジュンク堂BAL店
梅田 紀伊国屋
難波 ジュンク堂
西宮 BFガーデンズ店
神戸 海文堂
米子 本の学校今井BC
福岡 紀 福岡本店
長崎 紀伊国屋
那覇 ジュンク堂

札幌 紀伊国屋本店
新潟 紀伊国屋
長野 平安堂新長野
立川 オリオンノルテ店
横浜 有隣堂東口店
豊橋 精文館
難波 旭屋ナンバシティ店
福山 啓文社PP店
広島 ふたばMEGA店

帯広 喜久屋書店
彦根 サンミュージック
岐阜 カルコスBC

旭川 ジュンク堂
与野 BookDEPOT書楽
大宮 ジュンク堂
郡山 ジュンク堂
新潟 ジュンク堂
名古屋 ジュンク堂
名古屋 ジュンク堂ロフト店
大阪 ジュンク堂本店
大阪 ジュンク堂梅田店
神戸 ジュンク堂三宮店
神戸 ジュンク堂三宮駅前店
西宮 ジュンク堂
千日前 ジュンク堂
天満橋 ジュンク堂
阿部野 ユーゴー書店
京都 ジュンク堂
姫路 ジュンク堂姫路駅前店
広島 ジュンク堂
広島駅前 ジュンク堂
松山 ジュンク堂
福岡 ジュンク堂
大分 ジュンク堂
鹿児島 ジュンク堂天文館店

前橋 戸田書店
静岡 戸田書店

池袋 リブロ
吉祥寺 リブロ
川越 阪急ブックファースト
新宿 BF新宿店
渋谷 阪急ブックファースト
青葉台 阪急ブックファースト
銀座 阪急ブックファースト
大阪 阪急ブックファースト
京都 阪急ブックファースト
新宿 紀伊国屋
新宿 紀伊国屋南店
池袋 ジュンク堂
新宿 ジュンク堂
渋谷 丸善&ジュンク堂
吉祥寺 ジュンク堂
神田 三省堂

ヒョウモントカゲモドキマニュアル大型版

「ヒョウモントカゲモドキマニュアル大型版」の出版は、2012年1月末を予定しております。
遅くなり、申し訳ありません。

ご購入頂いたペットショップと図書館

ペットショップ
名古屋のペポニさん
神奈川県のEGGさん
群馬県のWING-21さん
福井県のふくみずさん
群馬県のチャームさん

その他のペットショップさんにもサンプルを置かせて頂いています。

図書館
大阪市立図書館

カルシウムのサプリメント

カルシウムはアゴヒゲトカゲにとって、健康的な骨の成長に欠かせない栄養素です。トカゲにカルシウムを多く含む餌を与えることはもちろんですが、餌の内容に関わらず、カルシウムのサプリメントを加える必要があります(ただし、栄養的にバランスの取れた完全な乾燥ペレット飼料のみを与えている場合には、サプリメントを使用する必要はありません)。ほとんどのサプリメントはビタミンとミネラルを重視し、トカゲの必要に見合った充分なカルシウムを供給できていません。そのため、多くの場合には、2種類のサプリメントが必要になります。ビタミンおよびミネラル(少量のカルシウムを含む)を含んだものと、カルシウムが主成分のもの(炭酸カルシウム、骨粉、イカの甲など)です。 
最もカルシウムを必要とするのは、幼体と、産卵を控えたメスです。サプリメントの適切な量は、トカゲの年齢、大きさ、飼育環境(室内または屋外)、カロリー摂取量、餌から摂取できるカルシウムの量、そして餌に含まれているリンやビタミンD3などカルシウム以外の数種の栄養素の量によって変わります。一般的には、幼体のトカゲには毎日あるいは1日おきにカルシウムのサプリメントを与え、成長して体が大きくなるにつれてその頻度を減らします。
アゴヒゲトカゲは、摂取する餌の乾燥重量に対し1〜1.5%のカルシウムと、およそ0.5〜0.9%のリンを必要とします。餌中のカルシウムとリンの比には、常に注意が必要です。カルシウム対リン(Ca:P)の比は、1:1から2:1の間でなければなりません。しかし、比よりも、餌から得る食餌性のカルシウムおよびリンの量が重要です。例えば、餌に含まれるカルシウムが0.4%、リンが0.2%だったとすると、カルシウムとリンの比は2:1ですが、量的には不足しており、この餌を与えられたトカゲはカルシウム欠乏が進むかもしれません。
一般的に手に入るカルシウムのサプリメントを見ると、カルシウム含有量のうち40%は炭酸カルシウム、38%は石灰石、18%は乳酸カルシウム、9%はグルコン酸カルシウムの形で含まれています。カルシウムとリンの含有量は、骨粉ではそれぞれ24%と12%、第二リン酸カルシウムではそれぞれ24%と18%です。

サプリメント(栄養補助剤)の重要性

アゴヒゲトカゲの餌のほとんどには、栄養サプリメントを加える必要があります。餌の中には、栄養的に完全な、あるいはバランスの取れたものがほとんどないからです。無脊椎動物(コオロギ、ミールワーム、スーパーワーム、ワックスワーム)には骨格がないため、カルシウムが欠乏しています。また、数種のビタミンや微量ミネラルも不足しています。植物性の餌(葉野菜、ニンジン、バナナなど)には、カルシウムや特定のアミノ酸、脂肪酸、微量ミネラルなどの様々な必須栄養素が不足しています。
一般的に、幼体のアゴヒゲトカゲには、毎日サプリメントを与える必要があります。成長したら、徐々にサプリメントを加える率を減らしていき、毎週あるいは隔週で与えるようにします。
アゴヒゲトカゲに必要なサプリメントの種類と量は、様々な要因によって異なります。例えば、屋外で、地面に接触できる環境で飼育されているトカゲは、日光に当たることでビタミンD3を生成し、土に接することで多数の微量ミネラルを摂取します。しかし、室内で飼育されているトカゲには、こうした必須栄養素を餌に含まれる形で与える必要があるでしょう。この章では、サプリメントの使用に関する最も一般的な方法を取りあげます。

餌と水を与える頻度

幼体のアゴヒゲトカゲには、通常、1日に2〜3回と頻繁に給餌をします。トカゲが成熟するにつれて給餌の頻度は徐々に少なくなり、若い成体では1日1回となります。より高齢の成体には、1日に1回、または1日おきの給餌でよいでしょう。
成功しているブリーダーの中には、アゴヒゲトカゲには1週間に3回しか水を与えていない人もいます。また、常に水を供給しているブリーダーもいます。このうちどちらの方法が、適切でしょうか?アゴヒゲトカゲは、オーストラリアの内陸の乾燥した地域で進化し、乾燥した環境と、限られた水分量に適応しています。さらに、トカゲの餌として我々が推奨する無脊椎動物や野菜などの多くには、水分が含まれています。一部の飼育方法で飼われている場合、特に屋外で飼育されている場合などは、毎日水を与える必要はおそらくないでしょう。ただし、室内で、特に暖房された家で飼育されているトカゲや、乾燥ペレット飼料を食べているトカゲには、毎日水を飲める状態にしておくと有益です。ペットとして室内で飼育されているトカゲは全て、浅い容器に入れた清潔な水が飲める状態にしておくことをお勧めします。

高品質な餌

アゴヒゲトカゲに与える餌は、全て健康的なものでなければならず、また、新鮮であるか、適切な保存処理が施されたものでなければなりません。コオロギ、ミールワーム、その他の餌用無脊椎動物には、バランスのとれた餌を与える必要があります。ブリーダーはこうした餌用無脊椎動物の餌として、細かく砕いたドッグフードかげっ歯類用または家禽用飼料、さらに、新鮮な果物、葉野菜、スライスした果物を与えてきましたが、現在では、コオロギ専用の配合飼料も販売されています。餌用昆虫の消化管内にバランスの取れた餌が入っていれば、アゴヒゲトカゲがそれを捕食した後に、吸収されてアゴヒゲトカゲの栄養の一部となります。なお、ワックスワームには、グリセリン、蜂蜜、細かく挽いた穀物、ビール酵母などの特別な餌が必要です。餌用無脊椎動物の飼育容器は、定期的に掃除しなければなりません。

植物性の餌に除草剤や殺虫剤が使用されている可能性がある場合、与える前に洗っておいてください。市場で購入した農作物は、ビニールワイヤーやプラスチック片、輪ゴムなどの危険な物が付いていないか、よく確かめてください。こうした物は、トカゲにとって致命的となる消化管の異常につながる可能性があります。リンゴやナシなどの表面のシールは、はがしておいてください。人間の食用として現在市販されている冷凍野菜は、良好な状態で保存されており、ビタミンやその他の栄養素の損失がほとんどありません。冷凍食品は解凍してから与えます。

農作物で人間が食べると考えられる部位は、食用にされず捨てられる部位と比較して、除草剤や殺虫剤の濃度が低くなっています。そのため、メロンやキーウィの皮など人間の食用にはならないとされる部分を餌に使う場合は、特に注意してください。

ペレット飼料や干し草を原料とする製品は、光、空気、あるいは熱にさらされると、栄養価が比較的急速に劣化します。例えば、ビタミンAの前駆体であるベータカロチンの含有量は、収穫後6ヵ月までに50%以下に低下します。しかし、市販されているペレット飼料や干し草を原料とする製品のほとんどは、店に入荷されるまでに少なくとも収穫から数ヵ月は経過しています。我々は、アルファルファかクローバーを主にした製品で、緑色を失っていないものを選んでいます。

サプリメントには、品質保持期限があります。多くのビタミンは、光、空気、熱にさらされると分解してしまいます。微量ミネラルとの接触によって、酸化するものもあります。有効期限が表示された製品を選び、サプリメントは少なくとも4ヵ月毎に買い替えることをお勧めします。

 

餌と栄養サプリメント

昆虫

通常、アゴヒゲトカゲの餌には養殖された市販の無脊椎動物が使われます。例えば、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domestica)、ミールワーム(Tenebrio molitor)、ジャイアントミールワーム(Tenebrio molitor)、スーパーワーム(Zophobas morio)、ワックスワーム(ハチノスツヅリガの幼虫)(Galleria mellonella)、マダガスカルゴキブリ(Gromphadorhina portentosa)の幼虫などです。こうした餌は多くのペットショップや通信販売で入手できます。

ハエなどの飛翔性昆虫を餌として、アゴヒゲトカゲを健康に飼育することはできません。こうした昆虫は簡単に逃げてしまい、捕食することができないからです。ミミズや庭で取れる虫も食べることがありますが、これらは普通、餌として扱いません。

脊椎動物

大きなアゴヒゲトカゲは、小型のトカゲをためらわずに捕食します。実際、好んで食べているようです。飼育されている成体のトカゲは、マウスの幼獣(ピンクマウス、ファジーマウス)も食べます。大きなトカゲにとって、これは幅広い給餌内容の一部として有益でしょう。無脊椎動物やサラダからは簡単に摂取できない、カルシウムや多くのビタミン、微量ミネラルなどの栄養素を摂ることができます。 マウスにはサプリメントを加える必要はありません。餌用脊椎動物を生きた状態で1日以上置いておく場合には、バランスの取れた餌と水を与える必要があります。

葉野菜およびその他の野菜・果物

植物性の餌は、地元の市場や商店で購入できます。葉野菜、その他の野菜および果物は、適切な大きさに切って与えることができます。一般的に、トカゲは細かく刻んだものを最も好みます。殺虫剤や除草剤で処理されていなければ、野原や芝生の植物も与えることができます。トカゲは、クローバー、タンポポ、カラシナの葉や花を特に好みます。その他、多くの種類の草や、バラ、ハイビスカス、キンセンカの花弁などがトリーツになります。

ペレット飼料

アゴヒゲトカゲ用の市販の配合飼料は、主に、乾燥させたペレット状の飼料が中心です。ペレット飼料には、アゴヒゲトカゲ専用として市販されているものや、他のペット用のものがあります。猫用や犬用、またはイグアナ、カメ、飼い鳥専用に配合および販売されている市販の乾燥飼料を餌の一部として使っても、アゴヒゲトカゲを問題なく成長させ、飼育することができています。市販の配合飼料は、それがアゴヒゲトカゲ専用に作られたものであれ、他の動物用であれ、それだけを唯一の餌として与えるべきではない、というのが我々の見解です。市販の配合飼料の利点と欠点については、後ほどこの章の中で説明します。

サプリメント

市販の昆虫や野菜、果物に不足している栄養素を補い、リンの含有量の高さに対処するため、アゴヒゲトカゲの餌にはビタミンやミネラルの粉末サプリメントと、カルシウムのサプリメントを加える必要があります。爬虫類用のサプリメントは現在、爬虫類の飼育用品を扱うペットショップで簡単に手に入ります。商品によって配合内容が大きく異なるため、成分表示ラベルをよく読んでください。炭酸カルシウム粉末などのカルシウム源となるサプリメントと微量ミネラルを含むビタミンやミネラルを含有するサプリメントを選ぶのが理想的です。昆虫や植物性の餌に、ほんの少量を薄くまぶしたり振りかけたりするだけで充分です。

不純物のない、質の良いきれいな水を与えてください。一般的に、人間にとって安全な水ならば、アゴヒゲトカゲに与えても安全であると言えます。水質に関係して起きるほとんどの問題は、トカゲが糞や食べ残した餌で水を汚してしまうことが原因で発生します。水入れは毎日掃除し、きれいな水を少なくとも1日に一度、必要な場合にはより頻繁に与えるようにします。

水入れには、休んでいるトカゲの体高の半分以下の高さで、トカゲの体の幅が十分に収まる広さの、浅い容器を用います。トカゲが四つ足で立った状態のときに、水が見える高さでなければなりません。トカゲはしばしば水入れの中に入って頭を下げて水を飲みます。

アゴヒゲトカゲ(特に幼体)は、水があることをうまく認識できません。一般的には、水滴や動いている水面に反射する光のきらめきに興味を示し、近づいてきます。このように動いている水に興味を示す習性から、水入れに水を注いだり、ぽとぽとと水を垂らしたりすると、興味をそそられて水入れに入り、水を飲み始めることがよくあります。  飼育容器の側面に霧吹きで水をかけると、特に幼体のトカゲに水分を与えるのに有効なことがあるでしょう。たいていの場合、幼体は動きのない水を容易に認識することができないからです。トカゲに水を飲ませるもう一つの方法として、げっ歯類用の給水器を使って、床材を敷かない飼育容器の底に水滴を垂らすやり方もあります。アゴヒゲトカゲに、十分な水分を確実に摂取させるための補助的な方法として有効なのは、プラスチック製のシッパー・ボトル(容器の側面を押して少量ずつ飲むタイプのドリンク・ボトル)を使って、手で直接水を与える方法です。ボトルを少しずつ押し、トカゲの吻端に水滴が落ちるようにします。

もし上記の方法でうまくいかなければ、代替策として、飼育容器には全く水入れを入れず、そのかわり、週23回トカゲを取り出して、浅く水を張った皿に浸けるという方法があります。

水分は、餌からも摂取されます。昆虫には約60%、新鮮なサラダには約85%の水分がそれぞれ含まれています。ペレット飼料には1012%の水分しか含まれていないため、ペレット飼料だけを与えられているトカゲは、毎日十分に水分を摂取する必要があります。水分の不足は、脱水症状や電解質平衡異常を引き起こし、多くの臓器系に深刻な影響を及ぼします。

外部寄生虫

ダニはあまり一般的ではありませんが、いる場合には、飼育している他の爬虫類から感染しているようです。アゴヒゲトカゲにとって、ダニは常在する寄生虫ではないようです。ヘビにつくダニはアゴヒゲトカゲに感染することがあり、トカゲの上を這っている様子を肉眼でも見ることができます。
全てのダニの感染と同様に、治療は飼育環境から着手します。少なくとも一時的に床材を新聞紙に変え、ダニが隠れたり繁殖したりする場所をなくします。 新聞紙は少なくとも週2、3回取り替えてください。また、ケージの内装は最小限にし、割れ目やすき間のある岩や枝は全て取り除きます。まず初めに、漂白剤を水で希釈(水約3.8Lにつき漂白剤250ml)してケージを掃除すると、ダニとその卵の機械的な除去に効果があります。
ダニに対する治療として私が選ぶ方法は、イベルメクチンをベースにしたスプレー(水道水約1Lに対しイベルメクチン5〜10mg)を使うものです。ケージを徹底的に掃除した後、この溶液を十分に散布します。ケージが乾くまで、トカゲと水入れはケージから出しておきます。トカゲにも、顔や眼も含めて、やさしくただし十分に吹きかけます。その後、乾いたケージに戻します。ケージとトカゲが完全に乾いてから、水入れを戻します。このスプレーは、4、5日に1回、3週間続ける必要があります。イベルメクチンは即効性のある薬剤ではないため、治療を始めてから数日間は、ダニがまだ動き回っているのが見られるかもしれません。 治療の合間には、スプレーは冷暗所に保管し、30日毎に新しく混合します。
屋外の大きな飼育設備については、トカゲを室内の小さなケージに移して1匹ずつ上記のイベルメクチン・スプレーで治療し、同時に、屋外の飼育施設には犬、猫のノミの駆除用に処方されたピレスロイド系(殺虫剤の一種)の薬剤を散布する方法をお勧めします。散布した薬剤が完全に乾くまで、トカゲは飼育設備の外に出しておく必要があります。可能であれば、治療が終わるまでトカゲを室内のケージに入れておくのが理想的ですが、屋外の飼育設備に戻す必要がある場合でも、薬剤を散布した場所が完全に乾くまではトカゲを戻してはいけません。ピレスロイドの毒性のほとんどは、換気されていない容器内でピレスロイドを吸い込んでしまうことに関連しているため、ここで述べた方法に従って屋外の飼育設備でピレスロイド系のスプレーを使用すれば、比較的安全なはずです。ピレスロイドには残留性があり、製品によっては1〜3週間に1回だけ使用すればよいものもあります。トカゲには、イベルメクチンを使った製品を4、5日に1回、3週間吹きかける必要があります。隠れる場所が非常に多く、条件が様々に変わることから、屋外の飼育設備でダニを駆除するのは困難かもしれません。

条虫

診断されることはまれですが、条虫感染は、現在認識されているよりも多く発生しているのではないかと思われます。 コクシジウムとぎょう虫の治療を受けたアゴヒゲトカゲが、食欲旺盛であるにもかかわらず体重が増加しない場合には、条虫を疑ってみるべきでしょう。ボールパイソンでも、食欲が旺盛で、それ以外の面では健康に見えるにもかかわらず体重がなかなか増加しないという似たようなケースが見られました。こうした場合、はっきりとした感染の証拠がなくても条虫に対する治療が行われることがあります。このような一連の治療は、感染が疑われるアゴヒゲトカゲについて総合的な健康指標を知っている爬虫類専門の獣医師と相談した上で行うべきです。
条虫感染を診断する方法として最もよく行われるのは、糞中に条虫の断片(片節)が存在するかどうかを調べるものです。片節は小さな白色の米粒状の断片で、糞の表面に見られるか、糞から這い出ていくところが見られることがあります。こうした断片には条虫の卵が含まれており、断片が乾燥する(それによって卵が放出される)か、飲み込まれることによって、環境中に卵が広がります。条虫の卵は定期的な糞の浮遊検査によって発見できることもありますが、これは非常に重い感染の場合にのみ、現れるようです。
治療法は、プラジカンテル(「ドロシット(Droncit)」)の経口または注射による投与で、これを2週間後に再度行います。条虫は中間宿主を必要とし、間接的発育を行います。そのため、コクシジウムやぎょう虫と違って、曝露によって感染することはありません。

ぎょう虫

ぎょう虫は、アゴヒゲトカゲでごく普通にみられるもう一つの寄生虫グループです。コクシジウムよりはるかに害が少ないと考えられているものの、ぎょう虫は直接的発育を行うため、膨大な量の寄生に至ることがあります。
ぎょう虫の治療については賛否両論があるものの(例えば、Klingenberg, 1997)、私は、重複感染を引き起こす可能性のある寄生虫は、全て駆除するべきだと考えています。 ぎょう虫は、フェンベンダゾール(「パナキュア(Panacur)」)の経口投与を毎日、3〜5日間行い、10日以内に同じ処置を繰り返すことで、簡単に駆除できます。最後に治療を行ってから3週間後に、糞の追跡検査を行ってください。

病気のアゴヒゲトカゲを見分ける

アゴヒゲトカゲがこれほど人気になった理由の一つは、好感の持てる活動的な種であることです。非常に長い時間、じっととぐろを巻いたまま何もせずに過ごすだけで満足している一部のヘビとは違い、アゴヒゲトカゲは活発で見る人を楽しませてくれます。1匹1匹に独自の個性があり、独自の行動パターンがあるため、飼い主は日常の世話の中でそれを判断することが大切です。簡潔に言い換えると、例えば、具合の悪い子供は具合が悪そうに見えます。そして具合の悪い犬や具合の悪い猫も見ればわかるのと同じように、具合の悪いアゴヒゲトカゲは具合が悪そうに見え、具合が悪そうに行動します。アゴヒゲトカゲが足を踏み鳴らしたり、アームウェービング(腕を振る行動)を行ったり、尾を強く振ったり、ヘッドボビング(頭を上下に振る行動)を行ったり、頭を左右に傾けたり、その他にも、感じていることを伝えるために行う体操のような様々な動作が見られない場合には、飼い主として、それ以降はより注意深く観察するようにしてください。 アゴヒゲトカゲの病気を示す最も一般的な徴候は、けん怠、不活発、(体を起こして立つ代わりに)平たく伏せている、食べたり飲んだりしない、そしてコミュニケーションのための通常のボディ・ランゲージを示さないことです。要するに、元気がなくなり、餌を食べなくなります。これらの行動のいずれか、あるいは行動が見られないことは、特定の病気または不調を示唆しているのでしょうか。残念ながら、そうではありません。こうした症状は、この章で扱うアゴヒゲトカゲの深刻な、しかし一般的な不調の全てで生じ得るものです。

第10章

第10章
アゴヒゲトカゲの病気とその治療

本文と写真 ロジャー・クリンゲンバーグ(獣医学博士)
数年前、アゴヒゲトカゲが新しいタイプのペット爬虫類として紹介されたときには、大変に抵抗力の強いトカゲが登場したと思われていました。アゴヒゲトカゲは丈夫で、食欲旺盛で、世話は簡単です。健康上の問題が生じることはまれであり、ほとんどの病気は、発展途上だった飼育方法の不備が原因とされました。新しい種類の爬虫類の登場において常に起きることですが、アゴヒゲトカゲが人気になるにつれて、本種に関する我々の知識基盤も飛躍的に広がりました。最近になって、アゴヒゲトカゲは全く病気と無縁というわけではなく、かなり丈夫であるとはいえ様々な病気にかかることがわかっています。 アゴヒゲトカゲに関する我々の内科的および外科的知識は増えつつありますが、新しい医療情報や技術の進化を促すのは飼い主の要望なのです。 アゴヒゲトカゲに応用されている医療上の情報は、ほとんどがグリーンイグアナでの経験から借用してきたものです。我々は、よりアゴヒゲトカゲに限定された情報を求めていますが、そのためには、アゴヒゲトカゲの飼い主からの協力が助けとなります。例えば、地元の爬虫類・両生類飼育クラブ、または爬虫類両生類獣医師協会(Association of Reptile and Amphibian Veterinarians)が行う調査に参加したり貢献したりすることは、新しい医療情報や技術の発展にとって非常に重要です。

アゴヒゲトカゲ用飼育設備のための植物

どのような植物がアゴヒゲトカゲの飼育設備に適しているかという問い合わせの手紙を、数多く受け取ってきました。ビバリウム用によく使われるポトスやリョクチクといった植物は、アゴヒゲトカゲの飼育設備に使うとすぐに折られたり、かじられたり、荒らされたり、干からびたりしてしまいます。室内では、アゴヒゲトカゲによる手荒な扱いに耐えることができる丈夫な植物の種類は、ごくわずかです。我々のお勧めは、トックリラン(Beaucarnea recurvata)とサンセベリアです。特に、葉が厚いか円筒状になった丈夫なものは、乾燥した状態により適しています。アゴヒゲトカゲのビバリウムに緑の葉を加えたい場合、 植物には広い空間が必要であるということに留意してください。成体のアゴヒゲトカゲのケージに植物をレイアウトするには、少なくとも長さ180cm以上の飼育容器が必要です。屋内の飼育設備に植物を入れる場合、床材に直接植えるよりは、植木鉢に入れたまま、床材に埋めた方がよいでしょう。こうすると、飼育設備全体をぬらさずに水をやることができ、さらに、せっかくやった水が植物の周囲の床材に拡散してしまうことも防げます。また、必要に応じて簡単に植物を取り除いたり取り替えたりすることができます。

レイアウト

トカゲを飼育する初心者の多くがついしてしまう間違いとして、アゴヒゲトカゲ用のビバリウム(飼育容器)のレイアウトをする際に、登ることができる場所を作っていないというものがあります。フトアゴヒゲトカゲは半樹上性のトカゲで、岩や乾いた木に登るのを好むという点に留意してください。オーストラリアでは、フトアゴヒゲトカゲが柵の支柱や手すりの上にいる様子が頻繁に見られます。こうした登る場所は、飼育下では、乾燥させた大きなブドウの枝、イチジクの枝、円筒状のコルク樹皮、または岩を加えることによって再現することができます。

飼育環境

アゴヒゲトカゲは中程度の大きさのトカゲであり、成長に従って大きな飼育容器が必要になります。飼育容器を選ぶとき、初めから、完全に成長したときに必要になる大きな飼育容器を購入したいと思うかもしれません。しかし、アゴヒゲトカゲには2段階の成長ステージがあるのを考慮することが大切です。幼体のトカゲなら、最初の4〜6ヵ月の間、長さ75cmほどの容器で飼育することができます。幼体のトカゲを大きな容器で飼育すると、餌や水、バスキング(日光浴)の場所やシェルター(隠れ家)を見つけられない可能性があるため、問題となることがあります。成体のアゴヒゲトカゲ1匹または2匹の飼育容器の最小サイズは、約120×60cm、あるいは約180×45cmのビバリウム(飼育容器)です。最も小さいサイズとして、標準的な約200L(約120×35cm)のビバリウムで成体1匹を飼育できます。これより小さいとアゴヒゲトカゲの活動が制限され、健康を維持するために最適とは言えません。

隔離飼育

新しく購入したアゴヒゲトカゲを1匹だけ飼育する場合には、隔離飼育は必要ありません。しかし、1匹かそれ以上のトカゲを購入し、他のアゴヒゲトカゲの飼育容器または繁殖用コロニーに追加したい場合は、まず、新しいトカゲを1匹ずつ別な飼育容器に入れ、床材には新聞紙を用いて、最低でも60日間は隔離飼育するべきです。隔離期間中のトカゲは慎重に監視し、獣医師に寄生虫を調べるための糞の検査をしてもらいましょう。期間中は毎週、トカゲの体重を記録し、成長と健康の状態を評価します。特に注意が必要な病気は、コクシジウム症とぎょう虫感染です。どちらも、既に飼育しているトカゲの間にすぐに伝染してしまいます。

避けるべき個体

目を閉じて地面に横たわっているトカゲは選ばないでください。体調の良くない弱ったトカゲは、短時間活動的になった後で、目を閉じてだるそうな姿勢を取ることがしばしばあります。ケージ内のほとんどのトカゲが健康ではなさそうに見える場合、病気のトカゲが、今は健康そうに見える他の少数のトカゲにも感染させてしまっている可能性が高いため、そのケージにいるトカゲは購入しない方が良いでしょう。尾がやせ細って、腰の骨が浮き出て見える痩せたトカゲは選ばないでください。また、頭の後ろにくぼみのあるトカゲも選ばないでください。総排出腔および尾の付け根の周りが糞で汚れているトカゲも選ばないでください。体内に寄生虫を持っている可能性が高いためです。さらに、頭の後方がふくらんでいる幼体も選ばないでください。最終的には正常に成長する可能性はありますが、標準より小さい、または未成熟なペットを飼い始めることになるかもしれません。また、口を繰り返し開いたり閉じたりして、はじけるような軽い音をたてている幼体も避けてください。これは、呼吸器感染症を示しています。しかし、この口を開けるしぐさを、トカゲがバスキング(日光浴)用のライトで暑くなりすぎたために行う通常の口を大きく開ける動作(ゲイピング)と混同しないようにしてください。

ライフステージ

アゴヒゲトカゲには、6段階のライフステージがあります。
1) 胎児期/誕生前(55〜75日)
2) 孵化仔(孵化直後の幼体)/幼体(孵化から全長約20cmまで)
3) 亜成体(全長約20cmから成体まで)
4) 生殖行動の開始/若い成体(全長約30cm〜約41cm)
5) 成熟した成体(繁殖開始後の4年目から6歳または7歳まで)
6) 老齢期(通常、6〜7年目)

オス・メスの判別

判別方法は、片手でトカゲを持ち、もう一方の手で尾を体背面上にやさしく曲げるものです。繰り返し強調しておきますが、この手順はやさしく行わなければなりません。尾を体背面の上に慎重に曲げることにより、尾の付け根の腹(下)側の皮が後方に引っ張られ、オスではヘミペニスの隆起が明らかになります。これらの隆起は、総排出腔から尾の方向へと直接つながっています。総排出腔の後ろ側中央部にはっきりとした溝があることが、オスを判別するよい目印となります。成体の多くは、二次性徴によってもオス・メスを容易に判別することができます。オスは頭部が大きくかつ幅広くなり、特に繁殖期にのど(ヒゲ)の色が濃くなります。

生息環境

元々、フトアゴが野生ではどのような環境で生活しているかを知ることは非常に重要です。大部分のアゴヒゲトカゲはオーストラリアの比較的暑い乾燥地帯に生息しているため、飼育においては、暖かく乾いた環境が必要です。オーストラリアにいる野生のアゴヒゲトカゲは、岩場や柵の横木または支柱に上り、バスキング(日光浴)をすることを好みます。アゴヒゲトカゲの住みかを設計する場合、登って楽しむことができる安全な岩と太い枝を入れてください。

サルモネラ菌について

爬虫類は、多くの場合、サルモネラ菌を保有しています。これは糞と共に排出される可能性があり、人間、特に乳幼児、幼児、および免疫力の低下している人にとっては病気の原因となることがあります。爬虫類は、絶対に、キッチンカウンターや食卓の上などの食べ物を扱う場所に置いてはいけません。爬虫類を触った後は、すぐに手を洗ってください。

フトアゴの欠点

フトアゴの欠点アゴヒゲトカゲについて知られている唯一の欠点は、飼育ケージに関する条件です。広い空間を好むアゴヒゲトカゲは、成体では少なくとも長さ120cmのケージを必要とします。ただし、最適なのは長さ180cmのケージでしょう。広さに制限がある場合には、アゴヒゲトカゲはあなたに適したペットとは言えないかもしれません。ただ、現実問題として、日本で売っている爬虫類用のケージは、長さ90cmが一番大きなサイズです。トカゲは生きた昆虫を含む大量の餌を必要とするため、排便回数が多く、ケージと床材は毎日清掃する必要があります。

大地震とペット

トカゲのための緊急災害対策について(犬や猫にも適用できると思います)
どれほど気を付けて避けようとしても、災害は起こるものです。災害の種類は幅広くありますが、あなた自身やあなたのトカゲが負傷したり命を失ったりする可能性のある緊急事態に、いつか見舞われる可能性は非常に高いと言えます。住んでいる地域により、地震や吹雪、ハリケーン、アイスストーム(氷雨を伴う暴風)、竜巻、洪水、あるいは山火事の可能性があるかもしれません。家族の一員としてアゴヒゲトカゲがいる場合、災害対策の計画には、アゴヒゲトカゲの生活の保障も含まれます。まず、1週間程度外出できない場合、どうすればトカゲが生き延びられるかを計画してください。幸いアゴヒゲトカゲは雑食であるため、生き餌が手に入らないときはサラダとおやつで生き延びることができます。緊急時には、グラノーラシリアルから乾燥ドッグフードやキャットフード、解凍した野菜や肉まで、飼い主たちはトカゲに何でも食べさせています。アゴヒゲトカゲは、数日なら絶食しても生きていくことができますが、水はほぼ毎日必要です。ボトル入りの水は多めに備えておき、飲み水や水浴び用としてトカゲに新鮮な水を与えられるようにしてください。 次に、避難命令が出た場合を考えてみてください。一般的に、2種類の計画を立てる必要があります。トカゲを連れて避難する方法と、トカゲを置いて避難する方法です。ほとんどの避難所は人間だけを収容し、ペットは受け入れません。常に、トカゲよりも自分自身と他の人の安全を優先させてください。緊急事態が起きたときは、たとえトカゲを置いていくことになったとしても、あなた自身が危険に巻き込まれる可能性のあることは絶対にやめてください。我々はアイスストームの後、またハリケーンの後で5日間の停電があったときに、あらかじめ緊急時の計画を立てておくことの大切さを学びました。その経験から最も強く実感したのは、緊急事態や災害時にはストレスレベルが高まるということ、そして人がまず考えるのは家族や隣人の生活の確保と、生命や財産を守ることだという点です。緊急事態に見舞われてから、アゴヒゲトカゲのことを考え始める余裕はありません。そのため、今、計画しておかなければなりません。計画にあたって考慮すべき点
oトカゲの輸送や一時的な住みかのために、プラスチック製の猫用キャリーを備えておいてください。
oトカゲの給餌と水やり、そして必要な照明と保温に関する簡単な指示リストを作っておくようにしてください。これを家のドアのそば(我々は裏口の壁に貼ってあります)と、トカゲの飼育容器のそばに貼っておきます。リストは簡潔にまとめ、緊急事態で家に帰れなくなったときに、隣人や消防/救急隊員に使ってもらえるようにします。
oあなたが避難する場合は、最も頻繁に使われるドアのそばや、消防/救急隊員が家に入ったときに目に付く場所に、油性インクで書いたメモを残しておきます。また、名前、居場所、あなたの居場所を知っていそうな友人や家族の連絡先電話番号を記しておいてください。トカゲが家の中にいる場合は、その場所を示し、害のない爬虫類であることを強調しておきます。
oさらに、獣医師、爬虫類を飼っている友人、地元の爬虫類クラブや動物園の電話番号を常に控えておいてください。ただし、誰もが災害に対処しており、あなたの助けにはなってくれないかもしれないということに留意しておくべきです。また、保険代理店、弁護士、警察、消防、赤十字などの番号も控えておいてください。
o停電のため、またはモーテルや避難所に滞在しているためにトカゲの体温が低下している可能性がある場合には、給餌はしないでください。トカゲの体温を上げることができるまで待ってください。
o緊急事態がおさまったら、検査のためにトカゲを獣医師に診せる必要があるかもしれません。特に、低温や煙、汚染された水、脱水状態または長期の絶食を強いられた場合には、その必要があるでしょう。アゴヒゲトカゲは生命力の強い種ですが、災害を生き延びた後は過保護なほど世話をしてやるとよいでしょう。
特に注意が必要な緊急事態がもう一つあります。我々の友人の1人は、家が火事になったとき、全ての危険性を承知していたにもかかわらず、ペットを助けようとして亡くなってしまいました。家が火事になった場合には、自分が逃げなければなりません。トカゲのために逃げるのをやめてはいけません。また、助ける時間やチャンスがあるだろうと考えてはいけません。すぐに外に出ることが先決です。

引用:フトアゴヒゲトカゲマニュアル

地震が起きてペットを預かってもらうにも、すぐに見つかるかはわかりませんし、ペットホテルですと、お金がかかります。
ペットのために、地震保険に入るのも一つの選択肢かもしれません。
以下は、日本で唯一の地震保険専門の会社ですので、余分な保険に勧誘されることもありません。
 日本震災パートナーズ株式会社

ホームページ

以下に、役立ちそうな情報を本よりピックアップしました。
適宜、更新する予定です。

http://ikkendo.com/sample3.html

フトアゴを購入する時に避けるべき個体

目を閉じて地面に横たわっているトカゲは選ばないでください。

体調の良くない弱ったトカゲは、短時間活動的になった後で、目を閉じてだるそうな姿勢を取ることがしばしばあります。

ケージ内のほとんどのトカゲが健康ではなさそうに見える場合、病気のトカゲが、今は健康そうに見える他の少数のトカゲにも感染させてしまっている可能性が高いため、そのケージにいるトカゲは購入しない方が良いでしょう。

尾がやせ細って、腰の骨が浮き出て見える痩せたトカゲは選ばないでください。

また、頭の後ろにくぼみのあるトカゲも選ばないでください。

総排出腔および尾の付け根の周りが糞で汚れているトカゲも選ばないでください。

体内に寄生虫を持っている可能性が高いためです。

さらに、頭の後方がふくらんでいる幼体も選ばないでください。

最終的には正常に成長する可能性はありますが、標準より小さい、または未成熟なペットを飼い始めることになるかもしれません。

また、口を繰り返し開いたり閉じたりして、はじけるような軽い音をたてている幼体も避けてください。

これは、呼吸器感染症を示しています。

しかし、この口を開けるしぐさを、トカゲがバスキング(日光浴)用のライトで暑くなりすぎたために行う通常の口を大きく開ける動作(ゲイピング)と混同しないようにしてください。
引用:フトアゴヒゲトカゲマニュアル

アマゾンで販売開始

動物病院

動物病院にも、続々と導入して頂いております。

ご購入方法

フトアゴヒゲトカゲマニュアルのご購入をご希望の方は、
tsutomu@kyoto-magnetics.co.jpまで
ご連絡をお願いします。

または、ビッダーズでご購入頂くこともできます。
http://www.bidders.co.jp/user/14602726
定価は4725円です。

Black Out

6月6日に東京で開催されますBlack Outに出店いたします。
http://black-out.jimdo.com/

フトアゴヒゲトカゲマニュアルに対する感想

友人の感想1:
結構、情報が詰まってるね。
簡単なものかと思ったけど、
一冊がフトアゴヒゲトカゲについてだから飼育している人にはいいね。
文章もたくさんあったし、翻訳するのは大変だったろうね。

ご購入者のコメントは、以下の、オークションの評価欄をご覧ください。
http://www.bidders.co.jp/eval/user/14602726

出版にあたり

私は、大学院生をしており、電磁場の生物への影響を調査しています。
爬虫類に対する電磁場の影響がほとんど調査されていないことから、爬虫類に対する電磁場の影響を調査しようと思い、対象とする爬虫類を選ぶために、ペットショップに行き、フトアゴヒゲトカゲと出会いました。
ペットショップには、10回ほど通い、いろいろな爬虫類を見ましたが、最終的には、フトアゴのかわいさにひかれて購入しました。
フトアゴに惚れてしまった私は、海外の飼育書を翻訳・出版することを思いつきました。今から、約3年前のことになります。
正直、黒字が出る見込みは、ありませんでしたので、迷いました。
最終的には、実験でフトアゴにお世話になっていること、いつもフトアゴに癒されているという理由で翻訳することにしました。今から思うと、判断の根拠が無茶苦茶で、社長失格ですね・・・
翻訳は社内の翻訳家に頼む予定でしたが、赤字の事業はするべきではないと言い、去りました。ホントごめんね。
途方に暮れつつ、フリーランスの翻訳家を見つけ、お願いしましたが、出版期限をどう考えても守れない状況になりました。
何度も諦めようかと思いつつ、再度、フリーランスの翻訳家を探しましたところ、いい方と出会うことができ、順調に翻訳、チェック、監訳が終わりました。
次は、編集作業です。すぐにできると思っていたのですが、Quarkという聞いたこともないソフトに苦戦し、結局、10カ月もかかってしまいました。
最後は、印刷です。印刷料金の比較サイトで見積もりを依頼しましたところ、印刷会社によって3倍くらいの差がありました。見積もり金額が、一番安かったシバプリントさんにお願いすることにしました。シバプリントの方には、「このような本は見たことがない。子供が泣いて喜ぶ。是非、成功して欲しいので勉強させてもらいます。」と言って頂きました。私が、何度も修正をお願いしたのですが、修正するための追加料金はいらないと言って頂き・・・本当にありがとうございました。
このように、紆余曲折はありましたが、無事に出版することができ、お世話になった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
書籍の内容は、詳し過ぎるくらい詳しいです。ここまでの知識がなくても飼育はできると思います。また、写真が多く、綺麗です。
この本により、フトアゴのQOL(生活の質)が上がれば嬉しく思います。

西村 勉





病気について

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餌について

一部を公開します。

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会社概要

社名:株式会社京都マグネティクス
英名:Kyoto Magnetics Co., Ltd.
設立:2007年7月
役員:代表取締役社長 西村勉
資本金:1060万円
主な株主:西村勉
所在地:〒606-8357京都府京都市聖護院蓮華蔵町46B-510
中核事業
1.電磁場を用いた医療機器の開発
2.電磁場に関連した商品の開発
3.海外の動物に関する書籍の翻訳・出版

第11章

ブログに貼り付けるために、
PDFを画像化しましたので、画質が劣化しています。
書籍内の画質は、普通に綺麗です。
本文001_186 158

第10章

ブログに貼り付けるために、
PDFを画像化しましたので、画質が劣化しています。
書籍内の画質は、普通に綺麗です。
本文001_186 126
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