風詩歌伝(ふうしかでん)

ゴッホやベートーヴェン、ジョジョに囲まれた部屋で“風(ふう)”がどう成長していくか見守る日記。

映画&テレビ

生後4320目 2001年宇宙の旅

「この映画は一日24時間、寺院で上映されるべきだ」(ジョン・レノン)
ふうは奇才キューブリック監督の映画を初体験。
『2001年宇宙の旅』が公開されたのは1968年、人類が月面に立ったのは1969年、つまり本作の
超リアルな宇宙空間の表現は、人間が月に行く“前”に制作されたもの!驚異としかいいようがない。

※未見の方はぜひ予告編を!
〔予告編〕https://www.youtube.com/watch?v=hOlrxxPoyn4 (2分24秒)

SF映画の金字塔でありながら極めて難解・哲学的な当映画。
まだレンタルビデオ屋が普及する前は、この作品を観る機会はあまりなく、高校時代に「阪大の
学園祭でSF研が『2001年』をオールナイト映画祭でやる」という情報をエルマガジン(関西の
情報誌)でキャッチした僕は、当時は大人に見えた大学生のお兄さんたちに混じってこの映画を観た。
上映後、ポカーンとなった後にドッと笑いが起き、「なんじゃこりゃあ!?」「傑作なのは確か!
でも、わけわからん!」という声が飛び交ったのを覚えている。異様な熱気が会場に満ちていた。

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(1)ふう「この音楽知ってる!“しまじろう”で流れてた」。幕開けに流れる音楽はリヒャルト・
シュトラウス作曲の『ツァラトゥストラはかく語りき』。この映画で知名度があがりCMにも使用。
※映画史に輝く冒頭シーン!月、地球、太陽が一直線に並ぶ荘厳なカット!
(2)物語は“人類の夜明け”、400万年前のお猿さんの時代から始まる。ある日、猿の群れの前に
謎の黒い石板「モノリス」が現れる
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(3)やがて勇気のある猿がモノリスに触れると、その猿は骨を掴み道具として利用し始める
ふう「すごいやん、この猿、道具を発明したで!」
僕「でもなぁ、その後の、“道具”の使い方がな…ちょっと観ててみ」
ふう「うわ、骨で別の猿を殴り殺した」
僕「そうやねん。道具を発明したのはいいけど、武器として使ってるねん。考えさせられるわ」
(4)そして猿が骨を空に放り投げると、次のシーンにこの人工衛星に変わる
ふう「骨が宇宙船になった!びっくり!」
僕「これなぁ、宇宙船じゃないねん。核ミサイルを搭載した軍事衛星やねん。つまり武器はここまで
“進化”したということ」
ふう「なんか怖いね。音楽、めっちゃきれいなのに。これドナウのなんとかっていう曲やろ?
ちっちゃい時に寝る前にかけてた、“ねんね用CD”に入ってた」
僕「“美しく青きドナウ”っていう曲な」

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(5)宇宙空間に響き渡るクラシック音楽。キューブリック監督のセンスが光る
※『美しく青きドナウ』が流れるシーン https://www.youtube.com/watch?v=0ZoSYsNADtY
(6)人類は月面でモノリスを発掘する。猿はモノリスに触れて“道具”を発明した。では、人間が
モノリスに触れるとどうなってしまうのか…?モノリスは木星に向けて信号を送っており、探査船
ディスカバリー号が木星へ飛び立つ。物語は徐々に緊迫していくが…。
ふう「お父さん。お母さんが寝てるわ」
僕「ほんまやな。もう前に観てるからな。っていうか無理もないで、既に『王の帰還(ロード・オブ・
ザ・リング)』を3時間21分も観て、そのまま『2001年』やからな。この映画も2時間半あるから、
ここまでにしよ」
そういうわけで、スクリーンを片付けて翌日にテレビ画面で続きを観た。

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(7)宇宙探査船ディスカバリー号に搭載された人工知能“HAL(ハル)9000”型の目。この作品の
準主役だ。
当映画は木星近辺にモノリスらしきものが現れ、これを調査に行くディスカバリー号が主な舞台。
HAL9000は木星に近づくにつれ、機能に異常をきたしていく。最新型AIの“HAL9000”もまた、
人が作った道具の象徴。
(8)暴走するHAL9000を破壊する相談しているボーマン船長と副船長。防音の密室で会話していた
はずが、HAL9000に唇の動きを読まれていた…!

※以下、ふうとの会話の関係上、完全ネタバレになります!


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(9)ふう「お父さん、HAL9000怖すぎなんやけど…」
HAL9000は自分を守るため、乗組員の皆殺しを開始。まず副船長が宇宙空間で命綱を切られた。
(10)人工冬眠中の乗組員の生体反応が次々と消えていく。睡眠カプセルの中で眠ったまま絶命…
ふう「このグラフって、いのちのグラフ?」
僕「そう。波線が真っ直ぐになった人は死んでしまったという意味」
ふう「カプセルの人、みんなグラフが真っ直ぐになったよ…」
僕「お父さんな、このシーンって血は一滴も流れないけど、どんなホラー映画の殺人シーンよりも
怖いと思うで」

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(11)「ドアを開けてくれHAL」。船外活動から戻るボーマン船長(唯一の生存者)を「できません」
と中に入れないHAL9000
僕「ふう、他のSF映画とどこが一番違うかわかる?」
ふう「え~、なんやろ」
僕「音やで。この映画はチョ~静かやろ。宇宙は空気がないから音が伝わらないねん」
ふう「そういえば、音があるのは宇宙船の中だけやね」
(12)ボーマン船長は「Open the pod bay doors!」と繰り返すがHALに会話を打ち切られる

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(13)ある方法で船内に戻ったボーマン船長は、怒りに燃えてHAL9000を停止(殺害)する。
HAL9000は思考回路を次々と切断され、最初に覚えた歌「デイジー」を歌いながら果てる
※『2001年宇宙の旅』の素晴らしい日本語吹替え版、ボーマンVSハル、そしてデイジー
https://www.youtube.com/watch?v=mCiLxKeFbUc (5分)

ふう「なんか、HALがかわいそうになってきた。どうして、HALはおかしくなってしまったん?」
僕「“乗組員と協力しろ”という命令と、“乗組員にモノリスの調査は秘密にせよ”という反対の
命令を入れたから、“乗組員が死ねば秘密を言わずに済む”と考えたみたい」
(14)木星でモノリスと遭遇してからの超展開に、ふうはどんな反応をするのだろうと顔を見たら…

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(15)寝てた!(爆)妻が「ふう!木星に着いたよ!ラストの大事なシーンだよ!」体を揺すっている
(16)ふうが寝始めたところまで巻き戻して再鑑賞。「僕、寝ないように、立って観るわ」。
退治を経て、生まれ変わって地球に帰還したボーマン船長。
ふう「なんか怖い。これはハッピーエンドなの?バッドエンドなの?」
僕「どっちとも解釈できる。地球を救いに来たのか、破滅させに来たのか。お父さんは、最後の宇宙の
シーンにミサイル衛星が映ってないから、平和の使者と考えたいけど、キューブリック監督って
他の映画(『博士の異常な愛情』)で世界を滅亡させているから、ヤバイ方のラストの可能性が高い
かも。最初に猿がモノリスに触るシーンで流れてた曲はリゲティのレクイエム(鎮魂曲)だから、
モノリスが黒いお墓だとするとレクイエムも流れてるしバッドエンドかもなぁ」

※この映画はアーサー・C・クラークの小説を原作にしたのではなく、キューブリックとクラークが
共同で脚本を書き、映画の後で小説版が出ている。だから、小説版の説明が正解とはいえないけれど、
クラークはラストについてこう解説している。「地球外生命体の“遺物”モノリスにより、人間は太古の
昔より進化をしてきた。今度は人間(ボーマン船長)が肉体を離れて「精神」のみの生命体へと
さらなる進化をする。宇宙にいる多くの種族がそうして進化をしてきたように、人類もようやく
その仲間入りをし、宇宙の一部になったのだ。それが地球外生命体の目的だった」
つまり、スターチャイルドは精神エネルギーだけの存在に進化した人間とのこと。
小説版は続編として『2010年宇宙の旅』『2061年宇宙の旅』『3001年終局の旅』があるけど、
すべて『2001年宇宙の旅』と違う世界=パラレルワールドの出来事とされており、本作は単体で
完結している映画と僕は受け止めている。

ふう「世の中にはこういう謎の映画もあるんやね。訳が分からないけど観て良かった」
僕「何が一番記憶に残りそう?」
ふう「HALが唄っていたデイジーの歌」
僕「あれは…残るなぁ。ところで、ふうはこの映画の小説を書いたアーサー・C・クラークのお墓に
行ってるんやで、スリランカに」
ふう「スリランカ!あのトゥクトゥク(三輪バイク)で行ったお墓が2001年の人だったんや」

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(17)2014年、スリランカの首都コロンボにて。「あった!これ!これがクラークさん!」
(18)トゥクトゥクの運転席に入れてもらったふう。ドライバーさんがパッと手を離し、5秒間ほど
ふうが運手、僕は腰を抜かしそうになった(汗)普通に車が走ってる公道っす!ふうは誕生日前だから
まだ4歳、日本ではあり得ず、僕は思わず「ノー!ノー!」と叫んでしまった。(^^;)

※レプリカのHAL9000を自宅につけて遊んでいる1分半のパロディ動画(海外)

生後4319目 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

ファンタジー映画の金字塔『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を鑑賞!
既に第1作、第2作は観ていて、これが3部作の完結編。
ふうの盛り上がりも最高潮、「これは、テレビじゃなくおうちのスクリーンで観よう!」ということ
になり銀幕を用意。セッティングに時間がかかるけどそれだけの価値はある。
映画が公開されたのは2003年、もう18年も前ということに驚く。
最終作『王の帰還』はアカデミー賞11部門にノミネートされ、その全てで受賞するという快挙を
果たし、『ベン・ハー』『タイタニック』に並んで最多受賞数!

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(1)冒頭の雪山シーン。かがり火が山頂に次々と灯されていく
(2)「いけー!とつげきー!」、合戦シーンの迫力は映画史上空前絶後!

3部作の大長編であるうえ、この『王の帰還』だけで3時間21分もある。永遠に続くかのような長さ
だけど、ストーリーはいたってシンプル、16文字で終わる。
「やばい力を持つ指環を捨てに行く旅」
そう、これだけ。もう少し言葉を足すと、
「世界を支配できる力を秘めた指環が悪い奴の手に渡らないよう、火山に捨てる」
となる。とても地味な設定だけど、この指環をめぐって様々な種族、ホビット、エルフ、人間、冥王、
ドワーフらの運命が交差し、いろいろドラマチックなことが起きる。

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(3)『ロード・オブ・ザ・リング』といえば攻城戦!巨城をめぐって大軍が激突!
(4)ふう「うわ!何あれ!?どやって倒すん!?」。多数の戦象(せんぞう)がやばい

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(5)かつて王を裏切った部族が呪われて亡霊となっていたが、忠節を尽くして無事に浄化される。
安堵して穏やかな笑みで「ああああ…」と消滅していく。とてもグッとくるシーンだがふうは
「良いシーンでも骸骨の顔はまだ苦手。もし低学年のときに観てたら寝る前にお布団で思い出してた」
(6)指環を持つ主人公フロド(ホビット族)を、従者サムが背負っての旅路

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(7)ようやく火口にたどり着くも、指環をなかなか投げ捨てられない主人公
ふう「もう!何してるん!早く捨てて!フロド!お願いだから!」
(8)ふう「これもう、サムが主人公やろ」僕「お父さんもサムが本当の主人公と思う」 

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(9)旅を終えて故郷に帰ってきたホビットたち
(10)僕「実は!お父さんはここに行ってきました!撮影があったロケ地に!」
ふう「うっそ!マジであんの?ホビットの村が!どこ?」
僕「ニュージーランド!この写真を見てみ」
ふう「うわあ、ロード・オブ・ザ・リングの世界やん」

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(11)僕「ビルボ(フロド)の家やで」
 ふう「っていうか、お父さん若い!いつの写真?」
僕「2005年だから、16年前やな。ふうはまだ影も形もないときや」
ふう「いいなあ、僕もニュージーランドに行きたい。ホビット村だけじゃなく、映画に出てきた
山とか湖とかほんときれい」
僕「ホビット村はニュージーランドの北島にあるから、いつか貯金して行っておいで」
(12)フロドの家の丸窓から見えた景色

鑑賞後のふうのコメント(複数)
「面白かった!あまりに長すぎて、映画の世界にずっといたみたいだった(笑)」
「だけど、指環の魔力のせいとはいえ、フロドが途中でサムに冷たくなったのはつらかった。
サムがかわいそうすぎるし、フロドはめっちゃ反省せなあかんと思う」
「魔法使いのガンダルフを思い出そうとすると、ハリーポッターのダンブルドア(校長先生)が
頭の中に浮かんで混ざっちゃう(笑)」

外部リンク『ロード・オブ・ザ・リングのロケ地案内』。ホビット村は僕が訪れたときよりも
もっと立派になっている!

生後4318目 大河の衝撃

大河ドラマ・ファンのふうにとって、今日は大変な1日だった。
朝から『黄金の日日』(再)では、大好きだった心優しい善住坊(川谷拓三さん)が、文字にするのも
恐ろしい刑罰で壮絶な最期を遂げた。

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(1)実は僕がこの回を本放送で見たのも、今のふうと同じ11歳のとき。ほんと衝撃的だった
(2)川谷拓三さんの笑顔がいつまでも心の中に…

夜は『青天を衝け』で戊辰戦争が勃発、渋沢平九郎(主人公の養子)が弾丸を浴び仁王立ちで自刃、
幕臣の小栗忠順が斬首、同じく幕臣の川路聖謨がピストル自決という、悲愴な回。

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(3)新政府軍の一斉射撃をうけ、平九郎は岩の上で立ったまま自刃
(4)ふう「ショックすぎる…」

ふうは「たった1日で重要人物が4人もいなくなった…」「もう善住坊に会えないのか」と
打ちのめされていた…ファイト!(^^;)

生後4315目 ベイマックス

「この映画は間違いなく、ぼくの人生のベスト3に入る!」
2014年のディズニー作品『ベイマックス』を鑑賞し、ふうはそう断言した。
原作はマーベルのヒーローコミックで、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞。

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(1)映画のキャッチコピーは「優しさで世界を救えるか?」

主人公の少年ヒロは、ディズニーアニメでは珍しい日本人。舞台は東京とサンフランシスコをミックス
した架空の都市。
ヒロの兄タダシは大学の爆発事故に巻き込まれて世を去るが、兄は医療ケアロボットのベイマックスを
完成させていた。兄がベイマックスにインプットした命令はただひとつ「傷ついた人の心と体を守れ」。
ベイマックスのボディには1万通りの医療データが登録されており、スキャンした人物の血液型・
心拍数・脳波などを瞬時に分析可能。そこから人間の感情(幸福・悲しい)を読み取ることもできる。
そのため、ベイマックスは兄を失ったヒロの心の痛みに反応し、これを癒そうと懸命になる。
ベイマックスは、相手(患者)から「もう大丈夫」と言葉をかけられると任務完了となり、それまでは
ずっと見守り続ける。

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(2)ヒロに「あなたの痛みは10段階でどれくらいですか」と問いかけるベイマックス
(3)前半はヒロとベイマックスのちぐはぐなやり取りが続き、ふうは笑いっぱなしだった

後半、兄の死をめぐってヒロは復讐心にとらわれ、仇をとるためベイマックスに「格闘機能」を
インストール。ロケットパンチや翼を取り付け、全身を守る装甲も着用させる。
兄を知る仲間たちは、「それはお兄さんが望んだことだろうか」とさとすが、カンカンになっている
ヒロは耳を貸さない。ヒロに「敵をやっつけろ」と命令されたベイマックスは「人を傷つけることは
できないようになっています」と抵抗するが、ヒロは「医療機能」ディスクを抜き取ってしまう。
ベイマックスは目が赤く光り、人間を攻撃できる戦闘モードに入った---。

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(4)赤い装甲のベイマックス。彼はヒロに「健康を守るのが私の役目です。敵の命を奪えば気持ちは
落ち着くのですか?タダシは人を助けるために…」と問いかける
(5)「もうお兄ちゃんはいないんだ!」と叫ぶヒロに、「タダシはここにいます」とベイマックスは
記憶データをヒロに見せる。その動画にはベイマックス開発中の心優しい兄の姿が映っていた。84回目
のテストでベイマックスが完成し、タダシは「これでたくさんの人を助けることができる!」と歓喜
していた。ヒロは間違った使い方をしたことをさとり、ベイマックス&兄に謝った。

ネタバレになるから書けないけど、ここからあとに大きなクライマックスがあり、ベイマックスとヒロ
に大変なことがおきる。
鑑賞後のふう。「いっぱい笑うシーンがあって、かっこいいアクションもあって、最後は感動的。
もう全部そろっている!こんなに良い映画をなんでもっと早く教えてくれへんかったん!?」。
僕「いや、ふう。映画館まで観に行ったやん!5歳のときに!」
ふう「ほんと!?映画館で観たのコレ!?」

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5歳ともなると、その頃の記憶は残っているものもけっこうある。
でも、ベイマックスを観に行ったことは、跡形もなく思い出から消えている。
どういうことが記憶に残って、どんなものが消えているのか、そこにはきっと法則性があるはず。
そのあたり、一度掘り下げてみよう。

※予告編のリンクを貼ろうと思ったけど、ディズニーの「予告編詐欺」と悪名高いもので、
まったく違う映画。「トトロ」のようなハートウォーミング路線になってるので誤解を与える。
原作はマーベルだから、基本はアクション映画!(^^;)

生後4314目 スター・トレック

「お父さん、この宇宙船みたいなやつは何?」
僕のパソコンの横にはSFドラマ『スター・トレック』のエンタープライズ号の模型が飾ってある。
今まで10年以上、何も尋ねてこなかったふうが、この夏、冒頭の質問をしてきた。
「スター・トレックっていう外国の番組に出てくる宇宙船や」
「ふ~ん。スター・ウォーズなら知ってるけど、スター・トレックは聞いたことないわ」
「昔はよく夜中にテレビでやっててん。戦闘シーンよりも人間ドラマが中心だから、ふうは
飽きるかなと思って何も言わなかったけど、中学生になったら、けっこうハマると思うで」
「そんなに面白いんや」
「そうやで。スター・トレックのファンのことを“トレッキー”っていう言葉まであるくらいやからな」

この会話をした翌週に『未知との遭遇』を鑑賞、主人公の家にまさにエンタープライズ号の模型が
飾られており、「あっ!」「今のあれ!お父さんの!ほら!」ってなった。
あまりのタイミングの良さに、これはもうスター・トレックをふうに見せろという宇宙の意志、
天の啓示のように感じて、中学になるのを待たずにディスクをセット・オン!

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(1)カジポン家の家宝、エンタープライズ号。限定版DVDの特典で、円形部分がディスク入れに
(2)「これがエンタープライズ号かぁ。スター・ウォーズのメカと比べると、あんまりカッコよく
ないね」「お父さんも最初はそう思ってた。けどな、見続けていると、“こんなに美しくてクールな
宇宙船は他にないやろ!”って変わったから不思議や。今はこの模型を見てるだけでご飯3杯食べられるで(笑)」

2009年に公開された劇場版『スター・トレック』はテレビシリーズの前日譚。エピソード・ゼロと
いう位置づけであり、主要人物の出会い、エンタープライズ号の建造など、入門用にもってこいの
内容だ。

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(3)ブリッジには白人、黒人、アジア人、異星人がいて、「多様性」を体現した空間。
もともとのテレビシリーズは1966年(キング牧師暗殺の2年前)に制作されており、当時は今以上に
人種差別が問題になっていた。その意味でも、時代を先取りした番組といえる
(4)バルカン星の挨拶ポーズ“長寿と繁栄を”。
妻「わたし、この指できる!得意やねん!」。妻はテレビシリーズを見て練習したという。
ふうも数分で出来るようになった。僕はどうしても小指が開いてしまう(汗)

『スタートレック』は放映開始以来、13本の劇場版が制作されているけど、この2009年版が
ぶっちぎりで面白く、あとは残念ながらテレビシリーズに負けていた。
テレビシリーズは、現代の様々な社会問題をSFの舞台を借りて表現。同時にユーモアが全編に
散りばめられ、極上のエンターテインメントになっている。
以下、映画の開始10分だけ、ネタバレを書きます。
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冒頭のエピソードは、のちにエンタープライズ号の船長となるカークの誕生の様子が語られる。
カークの両親が搭乗した宇宙船が巨大な敵艦と遭遇、猛攻を受けて撃沈寸前になり、戦死した船長の
かわりに、カークの父親が急遽船長となる。

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(5)若き父親は「総員退避」を勧告、自分だけがブリッジに残り、妻や乗組員の脱出ポッドが敵に
攻撃されないよう、反撃を続ける。やがて航行装置がやられ、敵艦との衝突コースに…
(6)この混乱のなか、臨月のカークの母親は産気づき、脱出ポッドの中で出産!父親は無線で
赤ん坊の泣き声を聞く。衝突まで残り1分。赤ん坊の名前だけを決め、帰らぬ人となった。この両親を
持つカークの物語が幕を開ける。
ふう「最高に良い映画だった。チョ~真面目なミスター・スポックとか、いつも文句いってる
お医者さんとか、天才の若者(チェコフ)とか、会話が楽しくていっぱい笑った」

少し個人的な話だけど、2009年10月にふうが生まれる4カ月前、6月に僕は男2人でレンタカーを
使った全米一周の墓巡礼に出た。身重の妻を残して1カ月半もアメリカを巡るのは、自分でも非常識
と思う。そんなに長く心配させるとか、あり得ない。
だけど、子どもが生まれると数年間は長期の墓巡礼はできないと考え、どうしても実現したかった
長年の夢であり、旅の話を切り出した。彼女の返事は「ええよ。そのかわり、生まれてからは頼むで」。
関空を飛び立つ飛行機の中で流れたのが、この2009年版スター・トレックだった。もう冒頭10分で
周囲がドン引きするほど号泣、「絶対の絶対に、無事故で無事に帰ってくる!何としても命を
もって帰る!」と誓い、超安全運転を続けてアメリカから帰ってきた。
その映画を、こうして大きくなったふうと、3人で観ているという状況に、人知れず胸を熱くした
2時間だった。

★『スター・トレック(2009)』の冒頭、カーク誕生からオープニング・タイトルまで。背後の
音楽もめちゃくちゃ良いです。

※ちなみに、スター・トレックの生みの親ジーン・ロッデンベリー(1921-1991)は、
1997年4月21日に世界初の「宇宙葬」で遺灰が宇宙へ打ち上げられた。地上にはお墓はないけど、
カナダ南部の“バルカン郡”にジーン・ロッデンベリーの追悼碑がある。町おこしでエンタープライズ号
の巨大モニュメントも造っており、トレッキーの新たな聖地に。

生後4313目 未知との遭遇

1977年のスピルバーグ監督のSF大作『未知との遭遇』を鑑賞。同監督の『ジョーズ』の2年後の作品。
原題は「Close Encounters of the Third Kind(第3種接近遭遇)」。“第1種”はUFOの近距離目撃、
“第2種”はUFOの物理的痕跡(証拠)、“第3種”は異星人との接触を表す。

世の中のSF映画で異星人モノといえば、大半が地球侵略が目的であり人類と戦争になる。UFOは
危険な武器を搭載し、地球は破滅の一歩手前に…というのが定番。
だが、スピルバーグは優しい。この『未知との遭遇』も、5年後に制作された『E.T.』も、人類と
宇宙人の交流を描いている。鑑賞前、ふうには劇中の宇宙人が敵対的か友好的かは伏せておいた。

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(1)ある日、主人公が車を運転中にUFOと遭遇。付近は大規模停電、車も全機能停止という、
緊迫した状況下でのUFO登場であり、なかなかスリリング
(2)ふう「うわ、こっちに来た!しかも、いっぱいいるやん!」

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(3)仰天した主人公は家にとんで帰り、家族に「えらいモノを見た!」と話すが、夫人はまったく
信じてくれないばかりか、頭がおかしくなったと思われてしまう。
ところで、主人公が帰宅したシーンで子どもがトンデモ寝相で熟睡している。この映像を見た瞬間、
妻が「ふうと一緒!懐かしい!」。まだ幼児の頃、彼はこのお尻をあげる面白い寝方をしょっちゅう
していた。ふうだけかと思ったら、映画の中でもやっていたので、子ども特有の寝相ということが
わかった(笑)
(4)家の外にUFOがやって来る有名なシーン!

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(5)映画のクライマックスに登場した岩山「デビルスタワー(悪魔の塔)」はワイオミング州に
実在し、1906年にアメリカ史上で初めて国定公園に指定されている。麓からの高さは約400m。
『未知との遭遇』の大ヒット以降、年間40万人が訪れ4千人が登頂にチャレンジ。
(6)ふう「でっか!何あれ!」。マザーシップがデビルスタワーに降臨!

何年先の話かわからないけど、カジポン家にはアメリカを横断&巡礼する計画があり、ふうが運転可能
になったら、3人でハンドルを交代しながらレンタカーで突っ切ることになっている。
ふう「デビルスタワーにも絶対に行こな」
僕「ワイオミング州には特に行きたい偉人のお墓はないけど…確かに、あの岩山にはロマンがあるな」

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(7)宇宙人とは言語が異なるため、最初に「音」で交流が始まる。人類が5つの音階を流すと
UFOからも同じメロディーが聞こえ、意思疎通が可能であると判明。この辺、よくできたシナリオだ
(8)音楽の次は、ハンドサインで交流。互いに同じハンドサイン(5つの動作)をすることで、
さらに親交が深まる
ふう「もう僕もハンドサインを覚えたで!最初はこうやろ!?」

鑑賞後。
ふう「宇宙人が攻撃してこなくてよかった」
妻「ふうは、もし宇宙人に誘われたら、あのUFOで一緒に宇宙人の星に行く?お母さんは、行く。
好奇心に負けて乗ってしまうわ、間違いなく。そんで後から後悔するとこまでわかる(笑)」
ふう「僕は地球がいい。友だちもおるし…」
こういうところは、慎重な彼であった。いわゆる“反面教師”に親がなっているのかもしれない…。

生後4312目 風と共に去りぬ

1939年のアメリカ映画『風と共に去りぬ』(Gone with the Wind)を鑑賞!
222分(3時間42分)の超大作、しかも当時まだ珍しかったカラー映画であり、公開時から大ヒット、
「世界のどこかの町で上映されていない日はない」とまで言われた。
アカデミー賞では作品・監督(ビクター・フレミング)・主演女優(ヴィヴィアン・リー)など10部門
を受賞し、助演女優賞のハティ・マクダニエルは黒人俳優初の受賞者となった。

南北戦争という「風」と共に、米南部の白人貴族社会が消え去る過程を描き、廃墟の中から立ち上がる
力強いヒロイン像が人気を呼んだ。

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(1)“行動力過多”の2人、レット・バトラーとスカーレット・オハラ
(2)アトランタは南北戦争最後の決戦の地。この有名な炎上シーンは合成ではなく、
『キングコング』で使ったセットを本当に燃やしている

この辺でふうは混乱。
ふう「南北戦争ってリンカーンが黒人の奴隷を解放した戦争で、北軍は正義の方なんやろ?
でもこの映画は南軍が主人公の方。なんで?スカーレットたちは奴隷を支配している“悪”の方なのに
主人公なん?」
僕「南部の人が原作を書いてるからな。でもこの映画はそういう善とか悪とかをこえて、つらくても
たくましく生きている人を描こうとしているから、そういう部分で人気があるねん。まあ見とき」

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(3)戦乱の中で両親は他界、愛児は落馬で早逝、ついには愛する男にも去られたスカーレット。
だが、彼女は「明日には明日の新しい風が吹く」と希望を捨てない
(4)「ジ・エンド!終わった~!3時間42分!話がどんどん進むから、あんまり長いと思わなかった」

ふう「でもな、お父さん。僕はスカーレットより、優しいメラニーを主人公にした方がよかった。
だってスカーレットって、あんまり人のこと考えへんやん…」
妻「スカーレットにもいいとこあるで。口で文句は言っても、結局は困った人を助けているし。
それより、アシュレーがスカーレットに“愛していない”ってハッキリ言わないのがだめ。そのおかげで
スカーレットは振り回された」
その後、お風呂での会話。
ふう「アシュレーは善人だから“愛してない”っていわれへんかったんだと思う」
僕「世の中には、それを言わなかったことで、もっと相手が苦しむことになった事件とかドラマとか
映画とかたくさんあるから、なかなか難しいことやねん。善人の怖さというか…。お父さんがフラれた
ときは、“愛してない”って言われたお陰で前進できたことが多かったから、やっぱ、その時はきつくても、
ちゃんと“愛してない”って言われる方がええわ」
ふう「そうなんや…」
僕「ところで、ふうはレット・バトラーの役をやったクラーク・ゲーブルさんのお墓にも、もうお参り
してるんやで」
ふう「え~、それいつ!?」
僕「ふうが初めて海外のお墓に行ったときだから、3歳やな」
ふう「3歳!さすがにな~んにも覚えてない!」

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(5)ふうがタッチしているのがクラーク・ゲーブル!2013年9月の巡礼。ハリウッドに近い
ロサンゼルスの墓地で。この後、ウォルト・ディズニーやマイケル・ジャクソンにも墓参。

※映画『風と共に去りぬ』は、南部の黒人奴隷が楽しそうに白人に仕えていること、そして
助演女優賞の黒人女優ハティ・マクダニエルの役名が“マミー(乳母)”であり、名前がないことから
2020年に問題となり、動画配信会社は一時配信をストップ。時代背景など注釈を入れて翌月に
配信を再開した。
※本作は太平洋戦争開戦の2年前に世界公開されており、日本にも輸入されてはいたが、“反戦映画”と
して軍部が上映禁止にしていた。当時、海外でこの映画を鑑賞した日本人は、日米開戦に際して
「こんな大スケールの作品を作ったアメリカと戦争をするなんて正気の沙汰ではない」と絶句したという。

★名シーンでつづる『風と共に去りぬ~タラのテーマ』
https://youtu.be/oxOrh19hAP8 (4分20秒)

生後4311目 ローマの休日!

1953年のロマンティックコメディの傑作『ローマの休日』を鑑賞!

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(1)鑑賞中、なんども大爆笑!名画の証、この笑顔につきる(笑)
(2)オードリーはこんなに気品があるのに、別のシーンでは体当たりでコミカルな演技

このお盆、コロナ禍と連日の大雨でどこにも行けないまま終わることに…。晴れてさえいれば、
車で近場のひとけのない史跡に行くという選択肢もあったかもしれない。でも、天気予報は
非情にもオール雨。しかも台風のような土砂降り。
僕「こうなったらもう、夏休みの自主学習で、映画のベスト100でも作ろうか!どこにもいけないの
逆手にとって!」
ふう「それ、面白そう!え~い、作っちゃうか!作ろう!」
僕「始業式は26日やろ。あと11日か。残りの日数を考えて、絶対に外せない作品を優先的に観ないと
あかんな。まずは、何と言っても“ローマの休日”や」
妻「“ローマの休日”はとても良い映画なのに、男の人できちんと観ている人って少ないんよ。だから
お母さんも“ローマの休日”に賛成」
主演はオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペック。監督は『ベン・ハー』のウィリアム・ワイラー。
オードリーは新人にもかかわらずアカデミー主演女優賞に輝き、“ベルギーの妖精”と絶賛された。

ローマを表敬訪問した(架空の国の)アン王女は、分刻みのスケジュールに悲鳴をあげ、公邸を
抜け出して夜のローマ市街へ。彼女は逃げ出す直前に鎮痛剤を打たれたせいで酔っ払い状態になり、
アメリカ人の貧しい新聞記者ジョーに助けられる。ジョーは“野宿はマズいだろ”と、自室を使わせる
ものの、“早く出て行ってほしい”と迷惑顔。王女の失踪で側近たちは大騒ぎ、「王女急病」と公式発表を
出して捜索隊を街に放つ。一方、ジョーは翌朝の新聞に出た王女の顔と、部屋で爆睡中の女性が
そっくりなことに驚愕、記者魂に火がついて、独占密着スクープを記事にすべく、知らぬ顔で
ローマを案内する(アンは自分の身バレを知らない)。
スペイン階段でジェラートを食べ、コロッセオ、トレビの泉、川沿いのダンスパーティーなどを
満喫するアンだが、やがて捜索隊が迫り、ジョーとロマンスが芽生えて…という話。
とにかく、ギャグにつぐギャグ、初めて見たときは“なんて楽しい映画なのか”と感嘆した。

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(3)アンは他人のベッドで勝手に熟睡。怒ったジョーは「やれやれだぜ」と、手巻き寿司を転がす
ように、隣のソファーに投げ出した
(4)翌朝、新聞の写真と目の前の女性を見比べるジョー。「おいおいおいおい!」

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(5)ローマの美容院でバッサリとショートカットに!ふうはテレビの1m手前まで接近してガン見、
「こんなに短くしたんや!でも似合ってる!」
(6)最高に面白い、ジョーと親友アーヴィングのやり取り。アーヴィングが「あれ?この女性は
もしかして、アンおうじ…」と言いかけると、ジョーが足を蹴ったり、飲み物をズボンにかけたり、
あの手この手で話を妨害する。やがてアーヴィングも事態を察し(彼はカメラマン)、隠しカメラで
アンのローマの休日を撮影しまくる

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(7)ミニバイクでローマを観光する有名なシーン。この後、オードリーが運転して大暴走
(8)バイク事件で警察に捕まったが、ジョーがとっさの機転で「婚姻届を出すため急いでた」と
説明、「じゃあ仕方ない」と釈放され、周囲のイタリア人が「結婚おめでとう!」「よかったね!」と
祝福。中にはオードリーの唇に思いっきりお祝いのキスをするオヤジさんも。
ふうは「うわっ!この人、アン王女にキスしたよ!?」と背筋がピーン

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(9)やって来ました“真実の口”!『ローマの休日』といえばこのシーン。彼がどんな反応をするのか
楽しみで、決定的瞬間を動画で記録した(笑)
ふうの反応がオードリーとまったく同じで笑った(^^)
(10)アンに捜索隊が迫り、「あ~、バレる、捕まってしまう」と、彼は隠れてしまった

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(11)捜索隊と大乱闘、名場面のギター・アタック。ギターの底が突き抜ける!
(12)アン王女の“脳天ギター落とし”が炸裂し、「大暴れやん!いけー!そこだ!」とエール

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(13)大冒険が終わり、「王女」に戻ったアン。ジョーとアーヴィングの姿を見つけて近づくが、
誰も“ローマ休日”のことは口に出さず、3人の胸の中に
(14)そのシーンを観ている彼の嬉しそうな表情に、僕は“よっしゃあああ!”と密かにガッツポーズ。
いや~、本当に楽しい2時間だった。

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「ところで、ふうはオードリーのお墓にも行ってるんやで」
「うそ!マジで!?」
「2015年の夏だから5歳やな。スイスや」
「わ~、もうオードリーと会ってたのかぁ!」
妻「オードリーは“マイ・フェア・レディ”っていう面白い映画もあるから楽しみにね♪」

※ときに、今日8月15日は終戦日。もともとは『火垂るの墓』を観る予定だった。
でも、ここ数日、広島や長崎の原爆の話など戦争の話題が続き、平和関連のドキュメンタリーなども
見ていたので、ここでさらに『火垂るの墓』は彼にはしんどいかなと、それもあって『ローマの休日』
になった。アン王女は外交使節として欧州を歴訪しており、友好を深めて平和に貢献しようとしている
ので、その意味でも今日に相応しかったといえる。

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お昼の戦没者追悼式で、黙祷を捧げる彼。戦後76年目の夏。

生後4309目 ゴッドファーザー

1972年のアメリカ映画『ゴッドファーザー』を鑑賞。
時代は1945年、ニューヨーク五大ファミリーの中でも最大勢力を誇るイタリア系マフィア
「コルレオーネ・ファミリー」の栄枯盛衰を描く。監督は当時33歳のフランシス・F・コッポラ。

「子どもには年相応のものを見せるべき」というのが妻のモットーであり、僕も同感だ。
本来なら夢や友情を描いた冒険映画がベストであり、血で血を洗うようなマフィアの抗争映画は、
明らかにモットーに反している。
だが、「『ゴッドファーザー』は別格」という意見で、妻と意見が一致した。この映画はマフィアを
美化しておらず、裏切りと嘘にまみれた世界を、そして何よりも人生の“悲哀”を描いていると。
もうすぐ12歳の彼には、楽しい娯楽映画もいいけど、“悲哀”に触れるのも心の成長に必要だろうと、
この3時間の超大作を観ることに。
『ゴッドファーザー』はアカデミー賞の作品賞・主演男優賞・脚色賞に輝き、爆発的なヒットを記録。
3年後に『ジョーズ』に破られるまで興行収入記録を打ち立てた。

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(1)コルレオーネ家。左から長男ソニー、父ヴィトー、三男マイケル、次男フレド。他の組織が
麻薬に手を出すなか、ヴィトーは「麻薬はダメだ」と猛反対、次第にコルレオーネ家と他の組織の間に
対立が広がっていく
ふう「マフィアは悪だけど、麻薬はダメっていってるだけコルレオーネはまだマシやね」
僕「おっしゃるとおり」
(2)「この流れはヤバイ…」。最近のふうは映画の見すぎで“未来予知”の感覚が研ぎ澄まされて
おり、画面から少しでも不穏な空気を感じると、すぐに顔を隠せるようこうして防御体勢を敷く
※例の馬の頭のシーン、僕が警告する前に彼は布を被っていたので、見ずに乗り切った。

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(3)前半のクライマックス、レストランの暗殺計画はこうして椅子の陰から鑑賞。
ここは大人が観ても、とてつもなく緊張するシーンだ。敵は対立マフィアと悪徳警官
(4)「今のマイケル(アル・パチーノ)すごかった。お父さんリモコン貸して!巻き戻して
もう1回観るわ!」

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(5)後半のクライマックスは映画館みたいに電気を消して観ることに。ここからコルレオーネ家の
大逆襲が開始
(6)昔のマイケルは優しかったが、次第に裏切り者は身内でも抹殺する非情な男に。
「夫は変わってしまったのではないか」と、不安げにマイケルを見つめる夫人の目が心に残る

鑑賞後。
「ふう、映画の最後、マイケルの奥さんの目が不安そうだったのわかった?」
「うん。嘘をつかれているかもって、心配そうだった」
「『ゴッドファーザー』はPART3まであるねん。この物語が悲劇なのは、マイケルは家族を
守るためにマフィアになったのに、組織を守るために家族を失っていくことや」
「殺したり殺されたりしなくたって生きられるのに」
「ほんまやな。あと、暴力で他人を言うとおりにさせようとする奴はほんまクズやと思うで」
「うん。でもお父さん、あの台詞は強烈やったな。“奴が絶対に断れない条件を出す”っていうやつ」
「あれな!あの台詞はアメリカ人にはとても有名で、コルレオーネ(マーロン・ブランド)の
物真似をしながらあれを言うらしいで」
「そうなんや(笑)」
「どのシーンが1番印象に残った?」
「最後の総攻撃のときのニセ警官!ライバルのボスをやっつけたし」

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(7)この名前もない、ワンシーンだけのキャラクターが印象深かったとのこと
ふう「あのニセ警官は、サムライみたいに冷静だった」

僕「あと、ゴッドファーザーは音楽もすごく人気あるんやで。ふうは作曲したニーノ・ロータさんに
墓参りしてるで」
ふう「えっ、覚えてないし!先にゴッドファーザーを見てからお墓に行きたかった」
僕「いや、その時ふうはまだ8歳やからな、さすがにこの映画は見せられへんわ(汗)」

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2018年夏、ローマ。夕立のあと、ニーノ・ロータに巡礼。

生後4308目 燃えよドラゴン

1973年のブルース・リー主演作『燃えよドラゴン』を鑑賞!
印象的なテーマ曲は僕がときどきパソコンで聴いているので、ふうは「あの音楽の映画か!」と反応。
また、テレビ番組でブルース・リーが戦っているシーンだけは見ていたので「アチョ~の人やね!」。
香港を舞台に、麻薬工場がある悪党の島にブルース・リーが乗り込み、ボスを倒すというもの。

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(1)見せ場たっぷり、ブルース・リーの魅力がMAXまで詰まった名作
(2)敵のボスは左手の先が武器になってて、いろんな爪に交換できるので、ふうは
「ドラクエの武器みたいや!レア爪に替えたらパワーアップするやつ」とツッコミを入れていた

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(1)「お父さん、字幕がすごいことになってる!ホアッ!とかアタッ!ばっかり(笑)」
(2)「ここ見たことある!ヌンチャクをブンブン振り回すシーン!超速い!」

鑑賞後のふう。「ブルース・リーってめちゃくちゃ強いね。アチョ~は、最初は笑ってしまうけど、
途中からカッコよく思えた。新しい映画はあるの?」
「残念ながら、『燃えよドラゴン』が公開されたときに、もうブルース・リーは天国に行ってた」
「えっ!」
「32歳で亡くなってん。脳の病気と言われているけどハッキリしないらしい」
「そんなに短い人生だったんや…」
「“燃えよドラゴン”で1番有名なセリフを覚えておこう。“Don’t think. FEEL”っていうやつ。
“考えるな、感じろって”いう意味の」
「ドント・シンク、フィール」
いつか彼も、この言葉が必要になる人生の重大局面に遭遇するかもしれない。そのときに、思い出すように!

生後4306目 時をかける少女

待望の有機ELテレビで最初に観る映画をふうに尋ねたところ「サマーウォーズの監督のやつ!」。
となると、細田守監督の名を世に知らしめたSF学園コメディ『時をかける少女』の一択になる。
本作は国内外における映画・アニメ賞など23冠を獲得!
筒井康隆の原作の世界から約20年後を舞台に、原作の主人公の姪っ子・真琴の青春を描く。

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(1)タイムリープの能力を手に入れた真琴は、何かドジをやらかすと、ちょっと過去に戻って
やり直す。もっと楽しみたいことがあると、やはり少し戻ってその時間を味わう。
未来が分かるためテストは100点、草野球はホームラン、好物のプリンは何度でも食べられる、
ふうは「無敵すぎる」と何度も大笑い
(2)「お父さん、ちょっと一時停止。は~、空がきれい。今までの画面と違う。そして大きい」

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(3)恋のキューピットになるエピソードもコミカル。成功するまで何度もチャレンジ
(4)「真琴ちゃん、やりたい放題やん!(笑)」

でも、この物語はただのコメディではなく、「自分が良い目を見ている分、悪い目を見ている人が
いるのかも」と主人公は気づき始める。未来を変えると、自分は幸せになれるけど、予想外の悲しい
ことが、誰かに起きてしまったり…。
鑑賞後の彼は「人生は良いことも悪いこともあるから、とにかく精一杯生きることやな」と
哲学者みたいなことを言っていた。

生後4301目 降臨!有機ELテレビ

13年間、連日がんばってくれていた我が家のテレビ。
最近、タイマー機能が壊れたり、外付けHDDに反応しなくなるなど、不具合が多発していた。
でも、「感動を左右するのはテレビの性能ではなく、作品そのもの」という信念から、
テレビの調子が多少悪かろうと、買い換える気はサラサラなかった。

ところが、テレビ業界の革命となる有機ELテレビが誕生してしまった!
しかも、当初は25万前後していたのが、10万ちょいまで価格が下がってきた。
折しもオリンピック期間中だ。1964年の東京五輪でも一気にテレビ購入が進んだというではないか。
乗るしかない、このビッグウェーブに。

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(1)旧式液晶テレビ(37インチ)との別れ。ふうが生まれた時からこの家にあった。
「お父さん、僕、ちょっと寂しいわ…。ずっとこのテレビを見てきたから…」
(2)有機ELテレビ(48インチ)が到着!
「うっわ~!何この美しさ!なんでもっと早くこのテレビに替えなかったん!?全然違うやん!」

有機ELテレビの真価は「黒色」にある。従来のテレビは完全な黒を再現できず、少し白っぽい黒に
なっていた。このテレビは完全な黒を出せるため、宇宙空間にもってこいだ。何が映っても陰影が
生む鮮やかなコントラストのお陰で、3Dを見ているようだ。映画ファンには至福の時代が来た!

生後4299目 サマーウォーズ

2009年のアニメ映画『サマーウォーズ』を鑑賞。
本作はブルーレイ発売時、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を抜いて、当時アニメ作品歴代1位と
なる初登場5.4万枚の売上げを叩き出した。
ハッキングAIが暴走して小惑星探査機を地球に墜落させようとするのを、数学の得意な高校生が
暗号パスワードを解いてハッキングAIを制御するべく奮闘する物語。
二転三転どころか、五転六転する内容に、ふうはハラハラドキドキ、かぶりついて見ていた。

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(1)主人公は、憧れの先輩の大家族(信州の旧家)と一緒に出陣

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(2)タイムリミットが迫るなか、必死で暗号を解くシーンは手に汗を握る
(3)ふうは小学校の授業でパソコンを使っているので、サイバー空間の戦いはタイムリーとのこと

鑑賞後のふう。「もう最初からずっと面白かった!世界の見知らぬ人々が、おおぜい協力してくれる
シーンがすごくいい。何ていう監督?細田守っていうの?細田監督の他の作品も観たくなった!」
「ふうは“未来のミライ”を既に見てるで」「あれか…途中からちょっと怖くなったやつ…」
当たり外れの大きい細田作品、次は何にするべきか。ここは『時をかける少女』でいくか!

生後4295目 ラストサムライ

明治初期の日本を舞台に、米国人の視点で武士道を描いた2003年の映画『ラストサムライ』を鑑賞。
主演はトム・クルーズ。ふうにとって、トム・クルーズは『トップガン』のチャラ男マーヴェリック
だったので、「マーヴェリックが侍になっている!」と驚いていた。
主人公オールグレンは米国の軍人。インディアンの村を無差別攻撃するよう命じられ、良心の呵責から
酒に溺れ、悪夢にうなされ続けている。そんな折、明治新政府から陸軍の教官に採用され、新天地・
日本を訪れた。
旧武士ら反乱士族の討伐に向かった新政府軍は初戦で敗北、オールグレンは捕虜となり、反乱士族を
束ねる敵将・勝元(渡辺謙)の誠実さと、“どのように死ぬか”を重視する武士道に魅了されていく。
やがて新政府軍は圧倒的な大軍と、新兵器ガトリング砲(機関銃)を投入して勝元らを総攻撃。
反乱士族は知恵を絞って新政府軍を翻弄するが多勢に無勢、次第に戦力を削られ、生存者で最後の
突撃を敢行、その中にオールグレンの姿もあった--。

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(1)赤さび色の甲冑を身にまとうトム・クルーズ。ふう「めっちゃ似合っているやん!」
(2)「敵が…多すぎる…こんなん勝元は絶対負けるやん。もう、この映画、ここまでにしよっか」
僕「いや、見届けたらなあかんやろ。勝元たちは既に覚悟ができている」

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(3)勝元とオールグレンが並んで突撃する有名なシーン!
(4)真田広之が大暴れ。あまりの迫力に監督やカメラマンは息をのんだという

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(5)死にゆく勝元の目に映っていたのは桜吹雪。求めていた死に、勝元いわく「パーフェクト」。
(6)新政府軍の中には、壊滅した勝元たちに、膝をついて頭を下げる者が続出。泣ける名シーン

鑑賞後のふう。「桜が散っていく景色と、勝元が死んでいく姿が重なるの、悲しいのに美しかった」
僕「もっと早くこの映画を見せたかったけど、ふうがそういうの分かる年になるの待っててん」
ふう「自分が死ぬのに“パーフェクト”って感じる気持ち、あれが武士道?」
僕「“武士道とは死ぬ事と見つけたり”っていう有名な言葉があるわ」
ふう「それにしても、大村(勝元の敵。新政府の偉いさん)はひどい。今まで見た映画の悪役で、
一番最悪の人間の1人かも。なんであいつを倒す最後にしなかったんだろ」
僕「たぶん、大村を倒さなくても、“滅びの美学”というのが十分に描けると思ったからとちゃうかな。
敵を倒してスカッとして、みたいな話にはしたくなかったんやろな」
ふう「いや、お父さん。大村は絶対に倒さないとあかんって。だってあいつのせいでみんな死んだんやで」
僕「大村は目に見える敵というだけやねん。ほら、侍たちは毎日毎日、剣の修行をしていたやろ?
それに心だってすごく強い。ところが、ハンドルを回すだけの機関銃で侍たちはみんな倒されたやん。
あんなに修行したのに、機関銃っていう新しい文明で簡単にやられてしまった。お父さんは、あれは
一つの時代が決定的に終わったことを伝えるシーンって感じてて、大村なんかより、もっと大きい
ものの前で滅んでいった気がするわ」
ふう「お父さんの言ってること難しい。大村はやっつけないと」
僕「え~。ふうは勝元の最期、“悲しいのに美しかった”って言ってたやん」
ふう「それはそれ、これはこれや」
…こんな感じで、彼には納得できない部分があったよう。無理もないというか、僕だって彼の年頃
なら、「“滅びの美学”の完成?何それ?」になると思う。今度、その心情を表すような作品と
出会ったときに、「ほら!ラストサムライの“パーフェクト”の気持ちやで」と話してみよう。

※ちなみにこの映画で最も好きな台詞は、ある人物の「死に様を聞かせてほしい」と言われた
主人公が「生き様を話します」と答えたやつ。映画史上に残る名セリフかと!

生後4292目 大脱走

4連休最終日(25日)のカジポン家映画まつりは1963年公開のアメリカ映画『大脱走』。
ナチスドイツの捕虜収容所からの集団脱走を描いた異色の戦争映画。スティーブ・マックイーン 、
チャールズ・ブロンソン 、ジェームズ・コバーン 、ジェームズ・ガーナーなど往年の映画スターが
いっぱい登場。約3時間の超大作。
僕が中学生の頃まで、『ゴールデン洋画劇場』でしょっちゅうテレビ放送されていた。
当時、長い映画はカットされて放送されるのが普通だったけど、『大脱走』は民放で初めて
2週連続、「前編」「後編」にわけてノーカット放送されたことで、めっちゃ話題になった!
最近はめっきりオンエアされなくなり、DVDも廃盤、なんとかしてふうに見せたいと思っていたところ
今年に入って衛星放送で流れ、コロナ禍の連休最後の蔵出しとなった。

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(1)その昔、古書店で手に入れた『大脱走』のパンフ。カジポン家の家宝!
(2)マックイーン演じるヒルツは、脱獄しては捕まり、独房で1人キャッチボールをしている

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(3)収容所から3本のトンネルを掘って250名が脱走する壮大な計画が始まる。しかも実話!
鉄ストーブの下から掘り始める
(4)木のベッドなどを分解してトンネルの支柱にし、崩落しないように掘り進む

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(5)脱走当日、なんとトンネルの出口(地上)から森(隠れ場所)まで6メートル短いことが判明
ふうは指の隙間から鑑賞「うわ~、もうこれ絶対にドイツにばれる。早く走って!隠れて!」
結局、予定していた250人のうち76人が脱走に成功した
(6)マックイーンがドイツ軍から奪い取ったバイクで草原を疾走する有名なシーン。目指すはスイス。
ドイツ軍の追跡隊の動きは素早く、逃亡した捕虜は次々と捕まり、50人が銃弾を浴びた。
実際に国境を越えることができたのは、映画でも史実でも3人のみだった

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(7)「あ~限界!マジで限界!」
(8)「もうダメ!」ドッシャーン

ふうは逃亡した捕虜が、ドイツ軍に変装を見破られそうになるたびに、緊張に耐えきれず
寝室に退避していた(笑)
鑑賞後のふう。「何も道具がないのに、穴を掘る道具や、トンネルに空気を送る道具を工夫して
作って、あんなに長いトンネルを作ったのがすごい。降伏した人を処刑したドイツ軍はあかん」
僕「実はな、ドイツ人の看守には反ナチスの人がいて、捕虜の逃亡に協力してくれたそうやで。
ドイツ人の全員がナチスというわけじゃないんやで」
ふう「ドイツ人にもいろんな人がいるんやね」
僕「そうそう。どこの国でもそう」

その後、お風呂の中でテーマ曲の「大脱走マーチ」を口ずさんでいた。
「大脱走マーチ」 https://www.youtube.com/watch?v=pMdWHR8gk4I (2分)



生後4291目 フォレスト・ガンプ(11歳9カ月)

4連休3日目のカジポン家映画まつりは1994年の『フォレスト・ガンプ』(142分)。
「ふう、期待してええで。監督はあの“バック・トゥ・ザ・フューチャー”と“キャスト・アウェイ”の
人やで!ロバート・ゼメキス!」
「“キャスト・アウェイ”って、あの無人島のやつ?」
「そう!しかもトム・ハンクスっていう人が主人公の役をやってるのも一緒」
「ほんと!?それは期待できる!」

「ガンプ」の意味は“のろま”、つまりタイトルは“うすのろフォレスト”。
知能指数が劣るために周囲の人間はフォレストを馬鹿にするけど、彼の純粋な魂に触れていくうちに
人々は各々が直面している悲しみや絶望から救われていくというもの。
同時に1950年代から80年代のアメリカの歴史も描かれ、フォレストは無名時代のプレスリーと
交流したり、ジョン・レノンと出会ったりし、ホワイトハウスで大統領とも対面。
フォレストの特技は走ること&走り続けること。大陸横断ジョギングではアメリカの圧倒的な
自然と出会う。これぞ映画といえる傑作だ。
(Hなシーンもあるけど、それも人生の一部だから、早送りとかせずに見せた)

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(1)冒頭すぐに「僕、風みたいに走れるんだよ」のセリフ
「いま、ふう(風)みたいに走れるって言った!(笑)」
これで完全に彼の心を掴んだ。
(2)「走って!フォレスト!」はこの映画を象徴するセリフで、いろんな人物が主人公に
この言葉を叫ぶ

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(3)アメフトの試合で「走れフォレスト!」
(4)ベトナムの戦場で「走れフォレスト!」

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(5)ゼメキス監督の巧みな合成撮影で、フォレストがケネディ大統領と同じ画面に!
(6)このシーンではフォレストがジョン・レノンと共演し、イマジンの歌詞を着想している

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(7)3年2カ月の間、アメリカ大陸を走り続けたフォレスト
(8)子どもと魚釣りをする素晴らしいシーン

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(9)大親友バッパの墓参りをするフォレスト
僕「スト~ップ!このシーンは写真に撮る!ちょっと巻き戻す!墓マイラーのフォレスト最高!」
妻子「絶対、映画をとめると思った」
(10)親友と生前に交わした約束を果たしに来たフォレスト「バッパ、僕だよフォレストだよ」

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(11)フォレストの母親の遺言「人生は箱入りのチョコと同じ」→
(12)「何が出るかは、お楽しみ」

鑑賞後。ふう「卓球の天才になるシーンとか、エビの漁師になって大もうけするとことか、
面白いシーンがいっぱいあった」
僕「お母さんのチョコレートのセリフ、意味がわかった?」
ふう「好き嫌いせずに食べろってこと?」
僕「う~ん、ちょっと違う。アメリカのチョコの詰め合わせって、いろんな味が入ってるやつが
多くて、食べてみないとわからへんねん。人生も同じで、甘いチョコ、ほろ苦いチョコ、ちょっと
酸っぱいチョコ、いろいろある。どれが欠けてもダメで、全部入って、はじめて人生になる。
ふうは味の分からないチョコがあっても食べる?」
ふう「僕は食べないと思う。魚味のチョコがあったら最悪だし…」
僕「フォレストのお母さんが素晴らしいのは、味が分からないことを怖がるのではなく、
“何が出るかは、お楽しみ”って言ってること。お楽しみ、やで(笑)」
ふう「そういう風に考えたら、なんか勇気が出てくる」

僕自身、久々にこの映画を観たけど、改めて良い映画だとしみじみ。チョコが食べたくなった(^^)

※今日は26日なので11歳9カ月になった。

生後4290目 アマデウス

4連休2日目(一昨日)のカジポン家映画まつりは、1984年に製作され、アカデミー賞を総ナメに
したモーツアルトの映画『アマデウス』。ディレクターズカット版なので3時間の大作だ。
ライバルのサリエリから見たモーツアルト(アマデウス)が描かれる。
劇中のモーツァルトはジョーク好きのひょうきん者で、ぶっちゃけ下品。ふうは大笑いしながら
「お父さん、モーツァルトって本当にこんなにめちゃくちゃな人だったの!?」と。
“映画はまだ可愛い方で、奴の手紙はウ○チとかお下劣なシモネタが全開”と言うわけにいかず、
「実際にとても愉快な人間だったらしいよ」と説明した。
劇中のモーツァルトは怪鳥のような笑い方をするけど、あれも当時の人間が「私はモーツァルトの
ケダモノのような笑い声を聞いて卒倒した」と書き記しており本当のことだ。

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(1)仰向けになって逆さまの手で演奏する、お調子者のモーツァルト。しかもこの後でオナラ!
(2)ふう「モーツァルトって、何でもありですっごい自由!面白い!」

コミカルなシーンが多いけれど、この映画は、芸術家にとってある意味ホラー映画。
サリエリは優れた作曲家になりたいと願うものの、神がサリエリに与えた才能は、
音楽を創造する才能ではなく、他人(モーツァルト)の音楽の素晴らしさを誰よりも理解できる
才能だった。これは生き地獄。例えば、ピカソの親友の画家は絵が描けなくなって自死している。

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(3)自分の作品を指揮するモーツァルト。サリエリ「(神が)天上から世界に歌いかけていた」
(4)サリエリ「1小節ごとに私は敗北の苦さを噛みしめた」

サリエリは宮廷楽長であり、駆け出しのモーツァルトなど社会的地位ではライバルですらない。
でも、音楽家として完敗したことを自覚していた。やがて、モーツァルトに殺意すら抱き始める。
「神よ。もう、あんたは敵だ。憎い敵だ。あんたは神の賛歌を歌う役目に、好色で、下劣で、
幼稚なあの若造を選んだ。そして私にあるのは彼の天分を見抜く能力だけ。あんたは不公平だ。
あんたの思い通りにはさせない。あんたの創造物であるあいつを傷つけ、打ち砕く」。

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(5)モーツァルトは35歳の若さで死んでしまう。虫の息でレクイエムを作曲する姿に
「モーツァルトがかわいそう…かわいそうすぎる」とふう
(6)晩年のサリエリ。自分の音楽は忘れ去られたがモーツァルトの音楽は残り、輝きを増していく

吹き替えではなく、字幕版を彼が3時間見られるようになって嬉しい。アベンジャーズのような
バトル・アクションもないのに、耐えられたことに驚く。人間、この世に生まれて11年経てば
『アマデウス』をクリアーできるようになるんだ。

ふう「サリエリはモーツァルトと違う時代に生まれていたら幸せやったのになぁ」
僕「でも、それやったらモーツアルトの音楽を聴かれへんやん。モーツァルトの曲を聴いてるときの
サリエリのウットリとした顔を見たやろ」
ふう「そうやけど…そのお陰で苦しくなってたし…」
僕も6年生ならそう感じていたかもしれない。いつか彼が「どんなにつらいことがあっても、
モーツァルトを聴けなくなるよりマシ」と感じるようになるかもしれず、感想を記録しておこう。

生後4287目 七人の侍

コロナ対策下での4連休の過ごし方について、カジポン家では「1日1本、普段は観られない
ような超大作を観る」ということになった。具体的には3時間クラスの作品だ。
トップバッターを飾ったのは黒澤監督の代表作にして、3年前に英国BBCが「史上最高の外国語映画
ベスト100」で第1位に選出した日本映画の金字塔『七人の侍』!1954年の大傑作だ。

ときは“本能寺の変”の4年後の1586年。野武士(野盗)の略奪に悩む百姓に雇われた7人の侍が、
知恵と力を合わせて野武士の襲撃から村を守る物語。敵は40人の騎馬武者であり、鉄砲も持っている。
7人の侍は対抗するため、百姓が竹槍を使えるよう訓練し、村落のあちこちに罠を仕掛けて要塞化させ
決戦に挑んでいく。
映画の前半は7人のメンバーが揃うまでをコミカルに描き、後半はうってかわって死闘となる。
ふうは白黒映画かつ207分(3時間27分)という長丁場ながら、のめり込むように観ていたので
さすがは世界のクロサワ、神がかった演出力&構成力だ。僕自身は5回目になるけど、今回は
日本語字幕付きで観たので、今まで聞き取れなかった台詞が多数判明し、初めて観るような新鮮さがあった。
 
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(1)七人の侍たちは、各々が無口な剣豪、お調子者、軍師タイプなどキャラが立っている
(2)村人を集め「人を守ってこそ自分も守れる」とさとす、侍のリーダー
「これは名言と思うわ。ふう、覚えときな」「かっこいい言葉やな」

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(3)前半は3分に一度はクスッとなるユーモラスなシーンがあり、登場人物に親しみを覚えていく
(4)野武士の襲撃で孤児になった赤ん坊を抱きしめ「こいつは…俺だ!俺もこうだったんだ!」

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(5)「休憩!?」「そうやねん。昔の映画って3時間くらいある作品は、途中でお客さんが
トイレに行けるように5分間の休憩時間があって、音楽がずっと流れてるねん」「ほなスイカ食べよ」
(6)手柄を自慢しない大剣豪と出会った若侍が、キッラキラの瞳で「あなたは素晴らしい人です」と
見つめるシーン。僕「ふうも、いつかこんな瞳になれる、尊敬できる人と出会えるとええな。人間、
誰と出会えるかで人生はめちゃくちゃ変わるからな」ふう「この人、めっちゃ見つめているもんな」

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(7)最後の決戦は土砂降りの雨。強烈なシーンが続く!ふうの好きなキャラが1人、また1人と
散っていく…
(8)「そこ!後ろ!今だ!」もう、彼は立ち上がって観ていた。この反応に心の中で“よっしゃあ!”

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(9)主君から城や褒美をもらうためではなく、困っている百姓を守るために戦う男たちの美しさ
(10)名セリフの「また生き残ったな」。この“また”という言葉にいろんな思いが入っている

鑑賞後のふう。「“世界のクロサワ”っていう表現に納得した。最初から最後まで面白かったし、
(ムードメーカーの)菊千代のことはずっと忘れないと思う」
僕はパソコンを検索して「こんな写真もあるんやで」と次の画像を見せた。
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「誰かわかる?」
「真ん中のお爺ちゃんが黒澤監督?」
「そう。ほんで、右がふうの好きなスピルバーグで、左がスターウォーズのジョージ・ルーカスやで」
「えっ!3人が揃ってるの!手に持ってるのはアカデミー賞?」
「せや、スピルバーグとルーカスが、アカデミー賞を渡してん」
「すごいなぁ、黒澤監督」
たぶん僕は、なぜか自分がドヤ顔になっていたと思う(笑)

生後4286目 エデンの東&初ディーン

ついにふうはジェームス・ディーンと初遭遇!
1955年の『エデンの東』(エリア・カザン監督)を鑑賞した。
優秀な兄アーロンと、問題児扱いされる弟キャル(ディーン)。キャルは親からの愛に飢えた
寂しい若者で、なんとか認められようと努力するが、やることなすこと裏目に出る。

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(1)冒頭、列車の屋根に乗り、無賃乗車をする有名なシーン。寒さに震えている

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(2)ジェームス・ディーンは公開時24歳。その年に交通事故で他界した
(3)物語が進むにつれ、キャルの家族は修復不可能なほど気持ちがすれ違っていく。
心の底では愛し合っているのにうまくいかない。ふう「もっと皆で話し合えばいいのに…」。その通り。

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(4)クライマックスの感動的な和解シーン
(5)グッスンの妻「わ~ん、私はキャルの味方よ!!」

鑑賞後のふう。「ディーンさんの演技はめちゃくちゃ上手い。他にどんな映画があるの?」。
彼に、『エデンの東』公開の半年後に亡くなったことを話し、「3本くらいしか映画がないねん」。
「たった…3本…」
「ディーンはずっと24歳のまんま、皆の記憶に残ってるねん。だから“永遠の青春スター”って
呼ばれてるんやで」
「そうなんや…」
こうして、ディーンはふうの胸に鮮烈なデビューを果たしたのであった。
〔追記〕ディーンのように繊細な“弱さ”を出せる俳優はそういない、とふうに言ったら
「1人だけおるで」「誰?」「川谷拓三さん」「おお~」
小6の口から出てくる俳優の名前じゃないと思う。渋すぎやろ、ふう(笑)

生後4285目 ワイルドバンチ

“最後の西部劇”として有名な1969年の傑作『ワイルドバンチ』(サム・ペキンパー監督)を鑑賞!
時代の波に取り残されたアウトローたちの滅びの美学を描いた作品で、敵に捕まった仲間を
助け出すために、たった4人で200人のメキシコ政府軍に戦いを挑む凄絶なラストで知られている。
アクション映画にもかかわらず、スローモーションを多用することでバレエのような優雅さをたたえ、
ふうも「ひさんなシーンなのに美しい…」と画面に見入っていた。

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(1)「レッツ・ゴー」。死を覚悟して敵地に乗り込む4人
(2)敵から奪った機関銃を、雄叫びをあげて撃ちまくるクライマックス。ターザンのような
長い雄叫びなので、ふうはこの後お風呂で何度も声真似をしていた

僕「最後の戦いの前に、“レッツ・ゴー”と言ったやろ。お父さんは、全映画の中で一番カッコいい
“レッツ・ゴー”と思うで」
ふう「そうなんや」
僕「そんで、レッツ・ゴーって言われたときに、仲間が“WHY NOT”って答えたやろ。この言い方、
覚えときな。“断るわけがない”っていう意味。“YES”って答えるよりも“WHY NOT”の方が、
仲間を助けたいって気持ちがこもってる。たとえば、〇〇君が“一緒に遊ぼう”って言ったら何て言う?」
ふう「ホワイ・ノット!」
僕「そう!そんな感じ(笑)じゃあこれは?“わらび餅、お腹いっぱいで食べきれへんねんけど、
食べてくれる?”」
ふう「ホワイ・ノ~ット!!」
僕「完璧」

※サム・ペキンパー監督がスローモーション撮影で影響を受けた、黒澤監督の超大作『七人の侍』を
連休中に見るので、彼の感想が楽しみ。

生後4284日目 ジョーズ!

「お父さん、ジョーズっていう映画、家にある?」
1975年のメガヒット映画『ジョーズ』。いろんな漫画やテレビ番組にパロディで登場し、
スリリングなテーマ曲も有名だから、彼はネタ元のオリジナルのジョーズを見たいという。
低学年であれば絶対に見せないけど、“6年生だからそろそろいいかな”とDVDをセット。
僕「ちょっと海が怖くなるかも知れへんけど、“E.T.”の監督やからな」
ふう「スピルバーグっていう人?“E.T.”を作った人なら、僕は大丈夫と思う!」
巨大な人食いホオジロザメVS人間(警察署長、海洋生物学者、サメハンター)の、
やるかやられるかの凄絶バトル。スピルバーグ撮影時27歳!
いやもう、映画よりふうの反応が面白すぎた!

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(1)ついに凶暴な姿を現した巨大鮫。体長約7.6メートル、重さ3トンだ!
(2)「ウワッ!!ギャア!!!!」ふうがのけぞった決定的瞬間を激写
※もう20回くらい観てるから、すべてのタイミングがこっちにはわかっている(☆_☆)

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(3)ヤバすぎるでかさ、やがて船は沈み始める…
(4)「あかん、あかん、あかん、これはあかんやつ!」とふうは椅子から離れて…

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(5)「たいへん、たいへん…」とソファーカバーの下に緊急退避してしまった。
僕「ふう、クライマックスやで!見ないでいいのんか!?スピルバーグさんやで!」
ふう「わかった、見るけどあっちの部屋(寝室)に行く!」
(6)勇気を出して、ベッドの2階から最後の戦いを見届けた!頑張った!

鑑賞後の彼。
「怖かったけど、面白かった!これは名作!スピルバーグさんってすごいね、“E.T.”も作って
“ジョーズ”も作って!全然違う映画なのに!」
「そういえば、ふうの好きな“レディ・プレイヤー1”もスピルバーグの映画やわ」
「あのガンダムとか出てくる映画!」
「そうやねん、他にも戦争映画(プライベート・ライアン)とか、ユダヤ人の悲しい運命を
描いた映画(シンドラーのリスト)とか、まったく違うタイプの映画があるんやで」
「天才やね、スピルバーグ監督は」
小学生を感心させるスピルバーグ監督。
ふうの年齢的に、次のスピルバーグ映画は『未知との遭遇』を見せてあげよう。

生後4276日目 『ゴジラVSコング』の衝撃!

「めちゃくちゃすごかった!今までで一番迫力あった!ユニバ(USJ)や!」
上映後ふうは超エキサイト!っていうか僕も大興奮!
『ゴジラVSコング』を4DX=椅子が揺れ、水がかかり、風が吹いて、光と煙の演出もあるシステムで
鑑賞したところ、過去最高に座席が“大暴れ”した!
これまでも、アベンジャーズ、DCヒーローなど第一級のアクション映画はできるだけ4DXで観てきた
けど、すべてのアクション映画を過去にするほどの、究極のアトラクション・ムービーだった!
僕「お父さんな、この先、これを超える4DX映画があると思えないわ。ちょっと想像がつかない」
ふう「アクアマンのときも水がすごかったけど、ゴジラVSコングでこんなに服が濡れると思わなかった!」
僕「夏だからよかったけど、冬やったら風邪ひくで」
妻「わたしもビックリした。後ろの方で子どもが“(椅子から)落ちる~!”って叫んでたね」
ふう「両手で椅子を掴んでいないと、外へ飛び出しそうだった!」
いやもう、ほんと容赦のない大揺れで、前列のお客さんはポップコーンが大噴火していた(笑)

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いやはや、どえらい体験をしてしまった。
ストーリーは荒唐無稽でツッコミどころ満載だけど、ゴジラとキングコングの戦いがそもそも
ぶっ飛びすぎた設定なので、まったく問題なし!(^_^)v

生後4274日目 大河まつり

戦国武将についての墓マイラー原稿を書く機会があるため、大河ドラマの名作は可能な限り見ている
んだけど、近所のTSUTAYAやアマゾンプライムにはない作品も多く、ついにNHKオンデマンドの
有料会員になってしまった。これ、月額約1000円だから年間だとけっこうな金額になるため、
とっとと見たい番組を見て撤退しないといけない。

ふう「お父さん、『徳川慶喜』っていう大河があるで!平岡円四郎の最期が『青天を衝け』と
どう違うのか見てみようよ。うわ、慶喜の人(本木雅弘)、『麒麟がくる』の斎藤道三やん!
道三が将軍をやってる!」
ふう「この『北条時宗』ってモンゴル軍が攻めてくるやつやって!(ゲームの)『ゴースト・オブ・
ツシマ』の世界が見られるってこと!?見たい!!(再生)うっわ、この主題曲、めっちゃ
かっこええやん!」
…と、僕以上にハイテンションな彼。

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(1)1973年の大河『国盗り物語』を見ながら「なんでも見放題やな!」(ただし有料やで…)
(2)『国盗り』の明智光秀は近藤正臣。謀反を決意した句「時は今 天(あめ)が下しる 五月かな」、
ふうはこの句を暗記しており、字幕が出る前に先に詠んでいた(笑)

生後4265日目 ボーン・アイデンティティー

アクション・サスペンスの傑作『ボーン・アイデンティティー』(2002)を鑑賞。大好きな作品。
この映画は2003年度の全米ビデオレンタルでレンタル数1位に輝いている。これは凄い記録だ。
レンタル1位というのは、公開時に見逃した人がクチコミを聞いて観たくなったということ。
主演はトム・クルーズのようなイケメンではなく、お猿さん顔のマット・デイモン。しかも
本作が公開されるまで、アクション俳優のイメージというより、シリアスなヒューマンドラマの
俳優という印象だった。
ふうも最初は「ほんとに面白いのコレ?」と疑いつつ観ていた。
始まってしばらくして、記憶喪失の主人公の荷物の中身が、大量の札束、ピストル、そして
別名で作ったいろんな国のパスポートとわかってから、
「この主人公の正体は誰!?」と身を乗り出して物語に食いついた。そうでしょうとも!

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謎が謎を呼ぶ展開、ノンストップ・アクション、ユーモアもあり、面白くないはずがない。
しかも、ただのアクション映画ではなく、敵の殺し屋たちに“もの悲しさ”がある。
鑑賞後、お風呂の中で「どのシーンが心に残った?」と聞くと
派手なカーチェイスや格闘シーンではなく「敵の最期」という。
国家に翻弄され、使い捨てのコマとなった者たちの哀愁、そういうのもふうは分かるようになってきた。

生後4264日目 ふうのダメ出し

「ちが~う!“ダイの大冒険”の魅力はそうじゃない!」
ふうは先日の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を見終わってそう叫んだ。
その日は、これまでの物語の総集編だった。彼のプンスカは続く。
「最悪の総集編!もう、怒りの削除をする!」

ふういわく、「“ダイの大冒険”が良いのは、戦いの中にも感動的なドラマがあるのに、
カッコいいバトルを繋げてるだけの総集編になってる!」。
彼の怒髪天ポイントは以下の4つ。

・ダイの師匠アバン先生のメガンテ(自爆)がない!
・敵クロコダインの最大の名セリフ「人間はいいぞ」がない!
・めっちゃ優しかった地獄の騎士バルドスの最期がカットされている!
・ポップのメガンテ(自爆)はダイの記憶喪失を治したのに、治るシーンがナレーション!

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メガンテ前のポップの、この表情と次の台詞もカットされていた
「あばよダイ!お前とはいろいろあったけど楽しかったぜ。俺の冒険は…ここまでだぜ」

ふうは映像作品に対して受け身で鑑賞するのではなく、いろいろ物言うようになってきた。
不足点や改善点を考えるのは、いいことだ。

生後4259日目 E.T.

1982年に公開され、『スターウォーズ』が持っていた全世界興収記録を抜いて、歴代興行収入1位の
記録を叩き出したSFファンタジーの名作『E.T.』を、満を持して鑑賞!
僕の世代は一度ならず、3度、4度と見返している大傑作。1993年に『ジュラシック・パーク』が
公開されるまで、『E.T.』の興行記録は11年間保持された。
妻は「これは、お母さんが中学一年生のときに1人で観に行った映画!」と熱く語り、
鑑賞中も「やっぱり『E.T.』は素晴らしい映画やね」「お母さんはこのシーンが好き」と何度も感想
を言っていた。ふうは“めずらしい”と思って妻のハイテンショントークを聞いていたそうだ。

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『E.T.』をおおいに楽しんだふう。中でも、理科の時間にカエルを逃がしてあげるエピソードと、
自転車で空を飛ぶシーンが良かったとのこと。“何点くらい”と聞けば、高得点の「95点!」。
「ちなみにマイナスの5点はなに?」と聞いたところ
「途中で死んでしまう(実際は仮死状態)のがあまりに悲しすぎたから」とのこと。

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彼はE.T.が死んでしまったと思い込み、打ちひしがれていたので、復活してからの逃走劇に大興奮、
大人たち(科学者、FBI)から自転車で空に逃げるシーンは手を叩いて喜んでいた。
ふう「“ジョーズ”も“レディ・プレイヤー1”も面白かったし、スピルバーグ監督は天才!」。

※妻は中学時代に『E.T.』を観に行った際、月夜の飛行シーンで映写機がぶっ壊れて上映中断となり
絶句したという。5,6分で再開されたが、「気分はだだ下がりになった」とのこと。
※2019年、37年ぶりに『E.T.』の続編が公開された。動画配信会社のCMであり、4分間の
ミニムービーなんだけど、スピルバーグ監督が公認、俳優も主人公エリオット役の人が演じており
本格的なものになっている。夢にあふれた“正統”続編だ。

生後4257日目 ザボエラとバランよりはマシ

週末に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を見ていて、
ザボエラという悪党の息子ザムザが、血も涙もない父(ザボエラ)について
「だが、あんな父でも、俺の父であることに変わりはない」
と言って息絶えるシーンがあり、そのザムザの言葉を聞いた主人公ダイが、
同じく自らの強引な父バランのことを思い出し「気持ちがわかる気がする…」と呟くシーンがあった。

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あんな父でも、俺の父であることに変わりはない

その瞬間、ふうと妻が同時にこっちを見たので、
「いやいや、お父さんは、墓マイラーでちょっと変わってるかもしれへんけど、ザボエラとバランに
比べたら、ずっとマシやん!?」
と焦って言った。
ふう「まぁ、そうやけど…」
妻「まあね…」
ふう「そりゃあ、ザボエラとバランに比べたら…」

その“まあ”って何なのさ!?(>_<)

生後4253日目 大豆田とわ子とふう

松たか子さんのロマンティックコメディ『大豆田とわ子と三人の元夫』に激ハマリしたふう。
毎回ドタバタ喜劇のような展開もあり、イケメンが小麦粉まみれになるなど、子どもが見ても
ゲラゲラ笑うシーンが多かった。
彼は第一話から「エルサと浅草氏が出ている!」とのめり込んだ。
※アナ雪のエルサ役の松たか子さんと、『映像研には手を出すな!』の浅草氏役の伊藤沙莉さん。
ふうにはお馴染みの声がテレビから聞こえて画面に見入り、あとはストーリーの面白さから
全10話をすべて観た。

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(1)彼はエンディング曲が好きで、中でも松たか子さんが車の中で歌うシーンが気に入っている
(2)毎回、何度も笑いながら観ていた

3人の元夫を演じるのは、松田龍平さん、角田晃広さん、岡田将生さんで、一番もがいていた
角田さんをふうは応援していた。
「このドラマのどこがいいと思う?」と聞いたら
「これは、頑張っている人を応援しているドラマだから好き。かごめちゃんも、漫画を描く夢が
実現した」
ふうに最もウケていたのは、元夫3人が日頃の行いを怒られるエピソード(第6話)。
“大人の男性が、正座をして小っちゃくなっている姿”というのが新鮮らしく、巻き戻して2回観ていた。

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※日頃の行いをめっちゃ叱られる元夫たち

僕「ドラマに出てきた台詞に“人の孤独を埋めるのは愛されることじゃない、愛することだよ”って
あったやったやん、あれほんまやと思う。ふうも覚えときな」
ふう「うん」
僕「大人はいろいろ大変なこともあるけど、このドラマ見てたら、大人もなんか楽しそうやろ」
ふう「ほんまやなぁ。夫たちの友情もよかったわ」
最終回のあと「このドラマの続編はないの!?パート2はやらないの!?」と彼。
確かに、最後は《そして人生は続く》という印象の終わり方であり、脚本の坂元裕二さんが
その気になれば、第2弾も作れそうだ。続編を期待!

生後4237日目 トップガンのキス

もうすぐ続編が公開されるということで、1986年のトム・クルーズ主演映画『トップガン』を鑑賞。
大ヒットしたけど、僕はきちんと観るのは初めてだった。空軍のエリート学校を舞台にした青春物語。
“事件”は映画の中盤に起きた。主人公が女性教官と恋に落ち、ベッドシーンが登場した。
急にソワソワするふう。
「あ~これ、アカンやつ。ふうは興味ないやつ。喉が渇いたから、なんか飲も」
そういって台所に行ってしまった。こういう場合、親が咳払いをして急に新聞を読み始めるのが
お約束なんだろうけど、ふうの場合は立ち去ってしまう。

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トムがいるのは夜の部屋であり、暗い影が動いているだけなんだけど、何度も接吻していのはわかる。
台所から牛乳を持ってきた彼は「はああああああ。長いなあ。もう倍速で観よっか」。
まもなく翌朝の明るいシーンになり、平和な空気が戻った。
ふう「これでマーヴェリック(主人公)はパパになるな」
僕「ふうはどうやって人間の赤ちゃんができるか学校で習ったんだっけ?」
ふう「せやで。知ってるで。せいしと、らんしがくっついて、赤ちゃんになるんやろ。キスをしたら
お口から入っていく。マーヴェリックは3回くらいキスしてたから、赤ちゃん決定」
僕「そっか~赤ちゃん決定か~」

少しホッとした。いや、ホッとしてはいけないのかも。欧州の国々だと、6年生ともなると、
もっと踏み込んだことを教えていると聞いてる。カジポン家はどうすべきか。
“人体の不思議の感動話”という切り口ならスムーズに話せる気がする。このあたり、そろそろ
妻と話し合っておこう。

【追記】妻のコメント「男の子なんでカジポンに丸投げ」。

生後4234日目 平岡さあああん!!

大河ドラマ『青天を衝け』。堤真一さん演じる平岡円四郎(慶喜の側近)は、
心が広く人間味にあふれ、妻とふうは大ファンだった。
ところが、今夜の第16話『恩人暗殺』で、円四郎は刺客の襲撃を受け、とんでもない事態に…。
円四郎が斬られた瞬間、2人とも「平岡さん…!」としばらく固まり放心状態になった。

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時間が停止したように凝固した2人。放送直後から平岡ロスが始まり、ふうはこう言った。
「僕にとっては、もう、今日が事実上の最終回」
この言葉を手向けにしたい。幕末の快男児に合掌。

生後4229日目 『ブルース・ブラザーズ』

「そろそろ、今の時点の、ふうの映画ベスト10をいっかい作ってみようか。大きくなって振り返った
ときに面白いし」
昨夜、お風呂の中でそういう会話になった。
いろいろと候補を挙げるなか
「むか~しに観た、あれ、なんていう名前の映画だった?黒い帽子かぶって黒いサングラスの兄弟が
大騒動をおこすやつ」とふう。
「あれか。『ブルース・ブラザーズ』っていうねん」

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「『ブルース・ブラザーズ』!すっごい面白かった記憶があるけど、小さい頃でハッキリ覚えてない
から、もう1回観るわ」
そして今日、さっそく録画していたものを鑑賞。何度も大笑いしていた。

この映画は、自分たちが育った孤児院のピンチ(税金滞納の立ち退き)を救うため、ライブバンドを
結成して、その売上げで代わりに納税しようという良い話だ。納税のタイムリミットまでギリギリに
なり、車のアクセル全開でシカゴに向かう2人を、警察やネオナチ極右団体が執拗に追跡、最後は戦車
やヘリまで登場する大騒ぎに発展する。ゲストでジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・
フランクリンなど多数の有名ミュージシャンが出演したのも話題に。

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「お父さん、ほんまにこの映画は面白いなぁ。パトカーたくさんひっくり返ったりするけど、
お巡りさんが誰ひとりケガをしないのもいい。ナチスはやっつけられて空を飛んでいたし、
ワルキューレが流れてたし(笑)」
「どう?ベスト10に入りそう?」
「絶対、入る!」

実は僕が映画ファンになったのは、中学2年生のときに『ブルース・ブラザーズ』を劇場で観たのが
きっかけだった。「世の中にこんなに面白いものがあるのか。映画って最高!」となった。
ふうにはそのことをまだ話していないけど、ヤツが気に入ってくれたのが嬉しい。
兄役のジョン・ベルーシ(太っている方、享年33)のお墓がボストン沖のビニヤード島にあるので、
墓参の思い出話をした。

※『ブルース・ブラザーズ』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=Fgp7yCTGnSc
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