2024.08.16 富山県上市町の風物、27
 聞いた話。県外の方が上市町に興味を示された。どこの地域でも一緒だが、地域には地域ならではの名所旧跡があり、地元ではそれを大切にしている。上市町も、ご多分に漏れず、国指定や県指定の文化財にまじって町指定の文化財をも観光資源としている、もちろん、風光明媚なことも誇れる宝である。
 実際に、町では文化財や風景などの資源を活用し、観光に力を入れている。とりわけ、町のお祭りや花火大会、フェステイバルなどはお金をかけてPRに余念なく集客している。こうしたことはどこの町でも同じである。
 街の関係各位の気持ちもわからぬではないが、観光イコール直ぐに派手なことといった枠組みでいいのかどうかはやはり検討が必要と考える。ここでは、派手なことのお金を少しでも回して、資源の開花を図って欲しいと思う。以下にいくつかの最近の動向を述べる。 
(1)自然遺産
・下田金山跡;早月川の中流部にある遺構。時にはさdの金山と匹敵するくらいの産出量であり、大いに賑わった。上市の色まちも恩恵を受けたという。佐渡が世界遺産になったので、下田ももちょっとと思う次第である。
・県東部には、下田も含めて「越中七金山(ななつかなやま)」として、松倉、河原波、下田、虎谷、吉野、亀谷、長棟の金山系鉱脈がある、東部にある大鉱脈として名高い。東部域を一帯化しての文化財である。とくに有名なのは、魚津松倉金山、上市下田金山、大山亀谷銀山、大山長棟鉛山である。産業文化財として対応があれば。
・上市では露頭した大褶曲地層は一級品の地下褶曲運動の痕跡。
(2)無形文化の舞
・能登から富山に伝わったとされる獅子舞では、オーソドックスなものと喧嘩ぽいものとの二潮流があり、いずれも地域で守られてはいるが、継承が危うくなっている。町としてどうするのであろうか。
・開谷域にも、開谷踊りが長く伝わっていたが、今はどうなっているのか。

2023.12.02 富山の特徴は山と平野が一体であること、26
 富山人に富山の特徴はときくと、立山が雄大、立山等自然がある。ここでふと思うが、立山とともに、人間様の居住域をもセットにすることはいかがでしょう。そうです、平野と山がセットになっているのであり、そこに人間者や位に山の存在が入り込む、人間の暮らしと主に生きる山ということになります。こうした観点は、言われてみればそうだという人が多いですが、平生考えもしないくらい当たり前のことととらえています。たまにはそんなことを認識してみましょう。そう言いたいです。

2021.03.31 主に富山県東部域のカフェを訪ねて、25 

おしゃれなお店、個性的なお店、話題性のあるお店、そんなお店をリストアップしてみました。TVでよくカフェ巡りってやってますが、ここでもあののりでいきます。カフェめぐりでは、富山ラーメン巡り程ではないのが特徴で、カフェはそれだけ嗜好を核としているともいえましょう。

では、東から西の純で、気に入った茶店、お気に入りの茶店を紹介していきます。 なお、19.06.07に原案を書きました。

 

■■ 宇奈月

▲カフェモーツアルト;駅のすぐそば、モーツアルト通のご主人がきりもり。

 店内はモーツアルトモード。内装から食器に至るまで。軽やから音楽が雰囲気を高めている。

■■ 朝日

▲ヒュッゲ:泊駅付近。店名は、人と触れ合う暖かな居場所という意味のよう。

 ハーブがメイン。民家をそのまま改装。玄関で靴を脱いで上がるスタイル。(最近このスタイルが増え

ている)

▲喫茶こみち:朝日ふるさと美術館横、地域の居場所。

 東京から移住の夫妻による会話のおもてなし。各種のサークルの方もよく利用。

■■ 入善町

▲ダックスファーム:アヒルを飼っている。アヒルと戯れ可能。

■■ 滑川

▲アガリカレー、(昔はカフェうみいろ) 滑川宿の本陣ぼんぼこさの蔵を改装。

 うみいろの時は、ボランテイアで多数がかかわる。アガリ―カレーになってからは、のどかな街の雰囲気の助けもあって、マダムの頑張りで味に勝負し、連日多くのかy区が押しかけている。

hammoceCafe Amaka:滑川宿の町家の蔵を改装。若者向けのおしゃれなインテリアで話題を呼ぶ。こだわり料理とドリンクが特徴。

▲玄米&海洋深層水デトックスカフェ「ハレとケ」;滑川宿の町家を改装。 食事とドリンク

▲東福寺野倶楽部:東福寺、一家で運営

見晴らしが一番の売り(高台から平野と海がパノラマ)、山小屋ロッジ風で自然に浸る雰囲気。 コーヒ、ケーキ、軽食が主、コース食もあり

▲カフェシュービーズ:滑川東福寺

 現代風、住宅をそのまま利用、ドッグラン付き。見晴らしがいい。

 

■■ 大山

▲プリモ;雷鳥バレースキー場近く、店の名はヒマラヤの山の名前。山小屋ロッジ、スキー場のすそ野の広さが自然

▲森のカフェ;極楽坂スキー場近く。山小屋ロッジ、森の中の風情

▲カキ工房のカフェ;粟巣野スキー場付近、山林のひっそり感が魅力。そばには家具工房あり。刺繍好きのマダムが刺繍を展示

△わがや(廃店):粟巣野スキー場横、オフシーズンも喫茶で)

 

■■ 上市 五十音順

M’s cloud:役場与野の文化センターに入店、ハーブが有名。音楽スタジオもあり、音楽会も開催。店は広く、会話を楽しんだり、読書したりで多様なニーズに応えておられる。

▲喫茶ラーク:新相ノ木駅そば、 地元の方々の居場所としてくつろげる喫茶店。

▲クロポッケ:コミユニテイカフェ、貸切使用もあり。 マダムが会話好き。常連が多いが、初の方も結構来店。

▲トム&ジェリー:純喫茶のモード。落ち着いて喫茶を楽しむ人が多い。

△ピンキーカフェ(廃店):街中商店街にある総合ビル「カミール」に入店、高校生や若い女性客に人気。

▲▲茶店ではないが参考までに

・おきつね庵(うどん屋);湯崎野にある。自宅家屋をそのまま活用。

 靴を脱いで廊下に上がり食堂へ。友人宅を訪問するような感触。

・クジラ堂:広野、カフェでないが自家製パン屋

味が良ければ人は集まるが持論。午後の 1-2 時間のみ営業。

・だんごや(食事処):大岩にある旅館、築 100 年クラスの木造 4 階建て。

 喫茶の場としても風情あり。

(・山のカフェ:西種 谷あい山林内に立地、眺望無し)

■■ 立山

▲がびーる;駅付近、一般の家屋をそのままカフェに。地域のたまり場。座敷がそのままお客スペース。知人宅訪問という感覚の店。

▲森の茶屋「糧」;スパー銭湯「夢ごこち」付近、移築木造建築。演奏会もできる大きなカフェ

■■ 舟橋

・お米食堂:駅ビルに入店、オシャレな雰囲気での呈茶、玄米ご飯定食が有名。

 

■■ 富山

▲抹茶処:水墨美術館に併結。中村外治設計の抹茶処。抹茶専門。庭園伸びとともに、しっとりした茶室にてお茶を楽しめる。愛好家が多い。

▲太陽珈琲焙煎本舗:コーヒー通のお店、イベント出店も多い。マスターはかつてはプロの写真家。店内は芸術的なセンスの香りで充満。

▲カフェ駅ブルートレイン;鉄道模型が展示。客席はブルトレ風、店内をミニチュア車両が走り回っている。鉄道ファンにはこたえられない。

cafe54:中央通り、ジャズ専門の音楽環境、マダムもジャズマンのようにかっこいい。中央通りの活性化を

市民レベルで展開すべしと主張されている。

▲純喫茶ツタヤ;淳喫茶として頑張っている老舗、西町交差点角に位置

▲チェリオ:グランドプラザに入店。純喫茶の老舗、長く親しまれている。

△浮橋;老舗。どこかに移転したのかもしれない。

■■ 呉羽

▲クレオン:芸術公園内、現代風のおしゃれで軽快な喫茶店。室内には木材を積み木感覚で積み上げた柱が特徴。四方は一面ガラスばり。雰囲気は、音楽モード。

▲カフェテラスマリーマリー:呉羽山山頂にある、モダンタイプの 2 階建て喫茶店。店内は小物アクセサリーでおめかし。女性客はほとんど。

▲ 山頂レストラン:呉羽山山頂にあるレストラン形式は抜群。ゆったりとお茶が飲めるとあった愛好者が多い。

 

■■ 新湊

▲カフェ六角堂:東洋のベニスといわれている内川に面した静かなただすまい。映画「人生の約束」のロケ地のもなった。移住者の証夫妻が経営。

■■ 高岡

▲さまのこ屋;高岡吉久、自宅の一階を若干改装、吉久は街道宿場町、古い町家が今でもずらりと軒を連ねている。そんな街にて住民が茶屋を開店。古い町屋(自宅)をほんの一部改造。地域の居場所を提供。地域の方の散歩コースにもなっている。芸術家が結構来店。 囲炉裏もありムード抜群、室内はアート展示会場も兼ねる。

 

■■ 他

珈琲哲学、コメダ、スターバックス、ファミレスではドリンクバーあり

■■ 全国のは特徴的なカフェはごまんとある。その中で瞬時に思い出したのが以下の 4 店。

<>東京原宿 淳喫茶バッハ バッハ風の雰囲気満載、台東区にもあるらしい

<>東京本郷 学生街の喫茶店 ボブヂランがでてくるような学生がの喫茶店。

<>名古屋 コメダ 50 年前はひっそりとしていた小さなコーヒー専門。今では全国チェーン。

<>中山道馬込宿 茶房「土蔵」 馬込宿の入り口にある。50 数年前に築 100 数十年の小さな蔵を改造。オーナーの娘さんが切り盛り。当時は観光客が少なかったので、会話も十分楽しめた。その後旅行ブームに乗り、当地に人気が出て、40 年前にいたときには当該蔵の横に蔵風の平屋を増築。多くのお客への対処としていた

2020.06.11 富山の人物歴史、24
 富山は割合狭くまとまった地域であるので、歴史的偉人としての自物も割合、広く県民に共有されている。富山を盛り上げた人物を述べていこう。
(1)万葉時代:なんといっても大伴家持である。平安期の歌人で超有名である。都から越中の国司として赴任し、5年間、仕事をする傍ら、歌を詠んでいた。万葉集編纂は大きな業績である。
(2)平安末期:ゆきずりの武将として木曽義仲がいる。基礎から端をは死して越後上越を経て北陸道を西行し、砺波平野や倶利伽羅峠での平氏との合戦で名をはせている。何分、越中の住人ではなかったもかかわらず、倶利伽羅の合戦が有名なだけに、人気があるといったところであろう。
(3)鎌倉期:都や何処かから、やってきて住み着いた地方豪族が居る。神保氏をはじめ県東部では土肥氏など。地方豪族なだけに地域でもさほど知られてはいない。
(4)戦国期:佐々成正があげられる。尾張から信長の武将として、富山城を築き、神通川では堤防を築いたことがしられている。また秀吉方に攻められ、徳川に援軍を要請しに、冬の立山連峰を超えたことが、特に佐々の人気を高めた。
(5)江戸期:佐々以降、前田がやってきて、富山の主要部を加賀藩としてしたがえた。また富山城を含むほんのわずかな領地が富山藩であり、前田政甫(利家の孫)の時代に版の産業振興として富山の薬を全国展開で商ったことが有名である。なお、富山における加賀藩として高岡の地では、加賀文化が花を開いている。富山イコール加賀藩前田だという捉え方が今も主流である。
(6)明治以降近代:政治家では正力松太郎が読売新聞社主として名をはせている。また大谷財閥の大谷氏、浅野セメントの浅野氏が名をはせている。しかし、彼らはすべて県西部の人間であるので、富山イコール富山県東部という捉え方が主なだけに富山全体では知名度がいまいちである。もっとも、彼らはすべて東京に出て行ったせいもあり、地元では縁が薄くなったこともあろう。
(7)現代:文化人や芸能人など、富山出身者が多いが、単に出身だけであって、居住はしていないので、富山に貢献ということにはなってはいない。それに、今のようなグローバル化では、地域云々の話が育ちにくいのである。それだけに、過去の歴史的偉人が却って、存在感を増している、といえる。これをもってまとめとしたい。

2020.06.05 富山県内の朝活やカフェの紹介、23
1.はじめに
 たまたま、地元の朝活zoomで、県内の朝活やカフェ(勉強会)について説明する機会がありました。20年6月4日の朝の1時間、ちょっと気取ったタイトル「朝活とカフェの巡り歩き風情」で、県内の交流や勉強の会について、面白さと楽しさを風情として紹介したく思います。ただし、写真はありません。
 紹介対象は;
  朝活では、朝活富山、朝活呉西、朝活かみいち、朝勝スキルアップclub(富山)
  カフェ軟派では、街中ゆったり(上市)、滑活(滑川)、他
  カフェ硬派では、哲学(高岡)、社会科(高岡)、憲法(立山)、他
  カフェ中間系では、まちのかたり場(富山)、ワールドカフェ(魚津)、他
  ボランテイア支援の行政企画;県民カレッジ自遊塾

2.若者ニーズが形になるまで、経緯
 世の中では、各種団体の地域貢献として市民向けに勉強会・講演会が結構企画運営されており、シルバー層には結構重宝がられている。しかしながら、若い方々にとっては、これまでの講演会などは、受身を供用される一方通行のものであり、自分の力を自ら伸ばすといったものでないだけに、以前から自分らのニーズを汲み取ってくれる何かを求めていた。しかも、今日的には、効率社会・分業社会のもとで自分の存在が肯定し難くなっていることに加えて、職場と良い卓の往復を強いられぎみであるので、余計に、若者として何かを求め、もっと勉強し、仲間を増やすといった主体的行動をとりたいと常々思っている。
 そんな状況下でここ十数年前から、朝活やカフェといった名称の交流・勉強・仲間作りなどが新しく動き出した。第一としてカフェについては、これはニュートン時代のイギリスで飲みながら議論に興じたことが始まりとされており、今日的なお茶文化とリンクして、各分野においてまた各地域にて設けられ運営されている。
 第二として朝活。これは日本独自で作られた。ことのこりは、10年程前、東京丸の内のビジネスマンのアイデアで、仕事前の朝の一時間を、勤務地付近の喫茶店を借り切って勉強会をしようというものであり、ここでは受身的に成らないよう、双方向を前提として学びを取り入れている。これに端を発して、各地で朝活が始まった。

3.朝活では
3.1 概要
 東京発症の朝活はたちどころに全国に拡散し、草分けが永吉さんが主宰する朝活富山であり、その後すぐに朝活呉西、朝勝suキルアップclubがつづき、遅まきとしては朝活かみいち、つづいて朝活黒部がある。
 富山の草分けからのれん分けではないが、こうした朝活で富山が活気付いた。今では、富山における朝活が若者文化にもなっている。
3.2 様相
 もともと朝活はビジネスマンが自らの自己研鑽、情報収集、勉学のためとあらば、どうしてもビジネス系が中心となり、とやまでもそれに準じている。一方、富山以外の各地においては、ビジネスよりも地元に根ざした人間性が大いに話題となり、朝活のモードが奥深さを見せている。
3.3 問題点
 朝活愛好家にとっては、朝活は何よりも大切であり、今では文化となっていることに自負さえ感じられる今日この頃である、しかしながら、朝活はひところのブームを過ぎて、新規に参加する方が少なくなっているのも事実であり、関心をもっと高め磨くといった気風はそんなに広く伝播していないという事実に直面知っている。これからの取り組みがものをいうようである。

4.カフェ
4.1  カフェはあくまでも知的交流の場であり、論議を基本としている。だからといって結集のメンバーの個性を紹介しあわないということではない。ここを間違えるカフェも県外にはあるのはいただけない。
 カフェは勉強ですが、対象をどう絞るかによって、軟派と硬派にわかれる。前者は言うに及ばす、交流中心で勉強もといったもので、その意味では朝活ののりである。一方の硬派については、分野を特定するので、当然のことながら、レベルが高くなる。硬派の場合、関心はやはり文科系のものである。硬軟ともに以下に記す。 
  カフェ軟派では、街中ゆったり(上市)、滑活(滑川)、他
  カフェ硬派では、哲学(高岡)、社会科(高岡)、憲法(立山)、他
  目立たない系では、まちのかたり場(富山)、ワールドカフェ(魚津)、他
4.2 問題点
 専門について玄人と素人の間に位置するいわばセミプロのような人間は朝活人口に比べればぐっと少なくなる。人間、前向きになるのはそれなりの素養があればいとも簡単に積極的になれるが、専門に向き合うとなると、たじろぐことが多い。そんな方々は専門の玄人にはかなわないだけに、やはり存在理由が不明確になりがちともいえる。そうなると、関連する専門は、分野が限られていてもグローバルな視点と特別デイテールな視点での積み上げとなる。例を挙げれば、それこそ、哲学や社会学、心理学、歴史学や文学が対象となっている。
 こうした専門の位置づけをするカフェでは、当然ながら、感じ入る方はそんなに多くないのか自明である。だからといって、専門家が増えればいいというわけではなく、それはそれでいいのかもしれない。

5.他の勉強会
 各地域では行政が地域貢献として講演会や勉強家を企画している。町民学園や市民大学講座などはそうした部類のものであり、特にシルバーはその恩恵をうけている。しかし、これは自主的なものとは違う。すなわち、講演会では聞きにいくことで勉強ということである。朝活やカフェは参加者自身の交流であり、企画側も参加者と同格ボランテイアなのである。この点が行政サイドのものにはまったく無い。ただひとつの例外として、県民カレッジ自遊塾である、これは、ボランテイア企画側に行政側の会場を提供とか、情報宣伝を肩代わりといった支援をするので、朝活とは違うが、受身の講演会とはわけがことなり、これには多くの市民がお世話になっている。
  ボランテイア支援の行政企画;県民カレッジ自遊塾

6.まとめ
 草の根的に市民の間で支持されている朝活とカフェについて、紹介した。今後、これらがもっと活発になって、文化としてゆるぎない貢献が可能となることを期待して、筆を置くことにする。
 

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