2020.06.05 富山県内の朝活やカフェの紹介、23
1.はじめに
 たまたま、地元の朝活zoomで、県内の朝活やカフェ(勉強会)について説明する機会がありました。20年6月4日の朝の1時間、ちょっと気取ったタイトル「朝活とカフェの巡り歩き風情」で、県内の交流や勉強の会について、面白さと楽しさを風情として紹介したく思います。ただし、写真はありません。
 紹介対象は;
  朝活では、朝活富山、朝活呉西、朝活かみいち、朝勝スキルアップclub(富山)
  カフェ軟派では、街中ゆったり(上市)、滑活(滑川)、他
  カフェ硬派では、哲学(高岡)、社会科(高岡)、憲法(立山)、他
  カフェ中間系では、まちのかたり場(富山)、ワールドカフェ(魚津)、他
  ボランテイア支援の行政企画;県民カレッジ自遊塾

2.若者ニーズが形になるまで、経緯
 世の中では、各種団体の地域貢献として市民向けに勉強会・講演会が結構企画運営されており、シルバー層には結構重宝がられている。しかしながら、若い方々にとっては、これまでの講演会などは、受身を供用される一方通行のものであり、自分の力を自ら伸ばすといったものでないだけに、以前から自分らのニーズを汲み取ってくれる何かを求めていた。しかも、今日的には、効率社会・分業社会のもとで自分の存在が肯定し難くなっていることに加えて、職場と良い卓の往復を強いられぎみであるので、余計に、若者として何かを求め、もっと勉強し、仲間を増やすといった主体的行動をとりたいと常々思っている。
 そんな状況下でここ十数年前から、朝活やカフェといった名称の交流・勉強・仲間作りなどが新しく動き出した。第一としてカフェについては、これはニュートン時代のイギリスで飲みながら議論に興じたことが始まりとされており、今日的なお茶文化とリンクして、各分野においてまた各地域にて設けられ運営されている。
 第二として朝活。これは日本独自で作られた。ことのこりは、10年程前、東京丸の内のビジネスマンのアイデアで、仕事前の朝の一時間を、勤務地付近の喫茶店を借り切って勉強会をしようというものであり、ここでは受身的に成らないよう、双方向を前提として学びを取り入れている。これに端を発して、各地で朝活が始まった。

3.朝活では
3.1 概要
 東京発症の朝活はたちどころに全国に拡散し、草分けが永吉さんが主宰する朝活富山であり、その後すぐに朝活呉西、朝勝suキルアップclubがつづき、遅まきとしては朝活かみいち、つづいて朝活黒部がある。
 富山の草分けからのれん分けではないが、こうした朝活で富山が活気付いた。今では、富山における朝活が若者文化にもなっている。
3.2 様相
 もともと朝活はビジネスマンが自らの自己研鑽、情報収集、勉学のためとあらば、どうしてもビジネス系が中心となり、とやまでもそれに準じている。一方、富山以外の各地においては、ビジネスよりも地元に根ざした人間性が大いに話題となり、朝活のモードが奥深さを見せている。
3.3 問題点
 朝活愛好家にとっては、朝活は何よりも大切であり、今では文化となっていることに自負さえ感じられる今日この頃である、しかしながら、朝活はひところのブームを過ぎて、新規に参加する方が少なくなっているのも事実であり、関心をもっと高め磨くといった気風はそんなに広く伝播していないという事実に直面知っている。これからの取り組みがものをいうようである。

4.カフェ
4.1  カフェはあくまでも知的交流の場であり、論議を基本としている。だからといって結集のメンバーの個性を紹介しあわないということではない。ここを間違えるカフェも県外にはあるのはいただけない。
 カフェは勉強ですが、対象をどう絞るかによって、軟派と硬派にわかれる。前者は言うに及ばす、交流中心で勉強もといったもので、その意味では朝活ののりである。一方の硬派については、分野を特定するので、当然のことながら、レベルが高くなる。硬派の場合、関心はやはり文科系のものである。硬軟ともに以下に記す。 
  カフェ軟派では、街中ゆったり(上市)、滑活(滑川)、他
  カフェ硬派では、哲学(高岡)、社会科(高岡)、憲法(立山)、他
  目立たない系では、まちのかたり場(富山)、ワールドカフェ(魚津)、他
4.2 問題点
 専門について玄人と素人の間に位置するいわばセミプロのような人間は朝活人口に比べればぐっと少なくなる。人間、前向きになるのはそれなりの素養があればいとも簡単に積極的になれるが、専門に向き合うとなると、たじろぐことが多い。そんな方々は専門の玄人にはかなわないだけに、やはり存在理由が不明確になりがちともいえる。そうなると、関連する専門は、分野が限られていてもグローバルな視点と特別デイテールな視点での積み上げとなる。例を挙げれば、それこそ、哲学や社会学、心理学、歴史学や文学が対象となっている。
 こうした専門の位置づけをするカフェでは、当然ながら、感じ入る方はそんなに多くないのか自明である。だからといって、専門家が増えればいいというわけではなく、それはそれでいいのかもしれない。

5.他の勉強会
 各地域では行政が地域貢献として講演会や勉強家を企画している。町民学園や市民大学講座などはそうした部類のものであり、特にシルバーはその恩恵をうけている。しかし、これは自主的なものとは違う。すなわち、講演会では聞きにいくことで勉強ということである。朝活やカフェは参加者自身の交流であり、企画側も参加者と同格ボランテイアなのである。この点が行政サイドのものにはまったく無い。ただひとつの例外として、県民カレッジ自遊塾である、これは、ボランテイア企画側に行政側の会場を提供とか、情報宣伝を肩代わりといった支援をするので、朝活とは違うが、受身の講演会とはわけがことなり、これには多くの市民がお世話になっている。
  ボランテイア支援の行政企画;県民カレッジ自遊塾

6.まとめ
 草の根的に市民の間で支持されている朝活とカフェについて、紹介した。今後、これらがもっと活発になって、文化としてゆるぎない貢献が可能となることを期待して、筆を置くことにする。