モリコウスケ 公式ブログ

新刊『No.1風俗店長が極めた 女性にキモチよく働いてもらうマネジメント術』(共著、こう書房)、絶賛発売中。
風俗業や風俗的ビジネスにはマーケティングやお金儲けのヒントがいっぱい 「人の行く裏に道あり花の山」 金脈探しのヒントになれば幸いです

モリコウスケ公式サイトはこちら
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E-MAIL:info@morikousuke.com

実際のお話です。

50代前半、男性会社員Aさん
昨年12月にJR山手線田町駅徒歩10分以内の築40年のマンションに引っ越しました。40戸、エレベーター1基。
周りはタワマンに囲まれた利便性の良い場所。
家賃は13-14万。周辺賃貸相場の約7割の価格。40戸のうち半分は賃貸。

住民は半分が高齢者で、Aさんは住民の中で若手。
Aさんは入居後マンションに来た救急車のサイレンを3回聞いた。

理事長のおじいさんは12年理事長をしている。なり手がいないから。
理事長の悩みは、区分所有者が理事長への届出・承認なしに勝手に部屋をリフォームしていること。
Aさんの入居後も2部屋がフルリフォームしていた。
リフォームしたい放題でやった者勝ち状態になっている。

【モリコウスケコメント】
今のマンション事情を象徴しているようなお話に感じました。
マンションの高齢化。
建物自体が高齢化するとともに、そこに住む住民も高齢化する。
ただし、利便性の良い都心の駅近マンションは築年数が古くても借り手はいる。
これが郊外型のマンションになると、所有者の子供は親のマンションに住むことはなく、借り手もなくて空き部屋になる。マンションは戸建てと異なり、更地にすることも(全員の同意)、建替えすることも(4/5の同意)、現実的にはほぼ不可能。

よって、マンションは確実にスラム化する。
マンションの未来は明るくない。

追記)
こちらも社会問題化しそう。
家賃減収、大家が提訴へ レオパレス21「10年不変」



以下、本書より。

・病院側にとっては、トイレが命だという切羽詰まった気持ちをぜひとも理解していただきたい。清潔で快適なトイレであれば、次回もこの病院に入院してもいいと思わせ、友達にも紹介してもいいと感じさせます。
・個室のメリット
トイレを専有できる
自分のしたいことがいつでも自由にできる診察に回ってくる先生に何でも言える
先生のみならず、看護師にもすぐに何でも言える
睡眠時間が確保できる
・病院について一番良かったと思われる点は?というアンケート
1位 看護師に恵まれたこと
2位 個室だったこと

・自分で自由にセカンドオピニオンを聞く病院や医者は選べない。
主治医が指定した医者のところに行くことになっている。
現在のセカンドオピニオン制度は、気軽に他のお医者さんの意見も聞いてみようなんていう場合には、まことに利用しにくい制度。手数料さえ払えば、患者のデータを事務レベルでスムーズに出してくれ、他の病院に持っていけるようなシステムにしなければ、本当のセカンドオピニオン制度は実現しません。
現状では、セカンドオピニオン制度は、実質的には、病院を変えたい時に利用するものにしかなっていない。

・執刀医の実力を知る方法
ネットで先生の専門分野や論文を検索する

・「欧米人に効くのはジェムザールだが、日本人にはTS-1の方が効く」
「生き延びようなんてことを忘れて、一日一日を大切に生きる。調子が良くなってから、あれをやろうなんて考えてはいけない。調子が悪くても、やりたいと思ったことはただちに実行する。それが、結果的にはいい」
「教育者と医療関係者がもっともタチの悪い患者だ。
なまじ医療の本なんかを読んだりして病気にばっかり気が向いているから、治りはしない」

・抗がん剤には「尿漏れしやすい」という副作用がある

・抗がん剤治療はどのくらい続けるべきか?
抗がん剤治療に経験の深い腫瘍内科医の専門医ととことん話し合って、ご自分の今のガンの病状に抗がん剤を使うメリットがデメリットを上回っていると判断されれば抗がん剤を使い続ける。デメリットの方がメリットを上回ってしまったら、やめると考える

・理想の医者
患者に、大きなものの懐に抱かれているような安心感を与えることができる医者
「一緒にがんばりましょう!」と、患者の気持ちを鼓舞し、患者の伴走車になってくれる

・治療を受けたい医療チーム
1 チームメンバーの医師たちの医療技術が優れていること
2 患者によく状況説明をしてくれるチームであること
3 患者が何でも言えるオープンなチームであること
4 患者に生きる力を与えてくれるチームであること

・頼りになる看護師
入院中の患者にとっては快適に過ごせるかどうかの鍵になる大事な存在。
勘がよくて、機転が利き、知識があって適切な処置を迅速に行ってくれる看護師

・抗がん剤を、決められた期間、最後まできちんと飲んで完了させる人は、60%くらい。40%の人は途中でやめる。

・ガンの発生メカニズムを探ってゆくと、壮大な生き物誕生の歴史まで感じさせられ、私は何だか楽しくなってしまった。

・「医療における決定のすべてを医師に任せるのではなく、患者が自分の人生観や価値観に基づいた治療法を選択する。医療は、患者と医師の共同作業のうえに成り立つ」
医者の加藤眞三

【モリコウスケ書評】
著者の実体験に基づく事実と本音が詳細に書かれており、とても参考になりました。
トイレの重要性、
個室のメリット、
セカンドオピニオン制度の問題点
腫瘍内科医の専門医の重要性
など、同意します。

・理想の医者
・治療を受けたい医療チーム
・頼りになる看護師
については、是非医療関係者にも目を通してほしい内容。

その一方で、あえて物足りない点を指摘すると、
・友人や教え子は本書に登場するが、家族がほとんど登場しないこと
・緩和ケア、尊厳死などについても全く触れられてないこと
です。
紫綬褒章、瑞宝中綬章を受賞する名誉教授だけに、彼女の死生観や哲学も聞きたかったです。

著者がガンを乗り越えられた理由の中には、
・医者や看護師にあだ名をつけていたこと。憂さ晴らしにもなっている
・入院中から自分の体験を本にしようという意欲があった
ことが挙げられると私は思いました。



以下、本書より。

・総戸数が多い大規模なマンションほど、管理費を滞納している住戸割合が高くなっており、500戸を超えるような大規模なマンションの5棟に1棟で、滞納住戸が総戸数のうち10%超もあることが明らかになっている

・今後、相続放棄される住戸が急増していくと、仮に、管理組合が相続財産管理人の選任といった難しい手続きや対応ができない場合、管理費が徴収できない相続放棄された住戸が増加し、分譲マンション全体の維持管理費・修繕積立金が不足するなど、マンション全体の適正な維持管理に影響を与えかねない。

・老いた分譲マンションの急増は、空き室増・滞納者増→管理不全→管理不能→建て替えもできずスラム化→まち全体への悪影響という、負のスパイラルに陥ってしまう危険性が高い

・東京都区部では、1.6〜2.8倍程度の容積率を割り増さなければ、分譲マンション建て替えの採算に合わないという結果となっている。

・今後、空き家は、売りたくても買い手がつかないといった事情から、相続人が賃貸住宅にまわすケースが急増するものと予想される。

・現在は、相続放棄すれば国に引き取ってもらうことができる。相続放棄は不要な不動産のみを選択的に行うことはできず、遺産すべてを放棄しなければならないが、相続人全員が相続放棄して相続人不存在となった場合、自治体などの申し立てによって選任された相続財産管理人(弁護士や司法書士など)が換価して残余があれば、国庫に納付される。
しかし、相続財産管理人の選任には数十万円の費用がかかるため、相続放棄後、こうした手続きが行われることは稀である。最後に相続放棄した人は、相続財産管理人が選任されるまでの間、管理責任は残るが、その責任も現状では徹底されているわけではない。相続放棄された不動産が危険な状態となり、そのまま放置されていることも少なくない。

・全国の全ての賃貸住宅1852万戸のうち、429万戸もの住宅が空き家(2013年住宅・土地統計調査)。つまり、すでに4部屋に1部屋が空き家となっている

【賢いビジネスモデル】
サブリースのシステムでは、賃貸アパートの建設を、サブリース会社か関連する建設会社で行わせるのが一般的で、多くの場合、サブリース会社は賃貸アパートの建設自体でほとんどの利益を出せるようになっている。
加えて、リフォームや修繕などもサブリース会社が指定する会社

改正された「賃貸住宅管理業者登録制度」が2016年9月1日に施行

【超高層マンションの問題点】
・火災・災害時のリスク
(消化活動の困難さ、高齢者が避難階段で避難できない、長周期の地震動、停電の影響)
・多種多様な居住者間の合意形成
・高額な維持管理費
・大規模修繕な将来の老朽化対応など、一般的な分譲マンションに比べて、大がかりになる

・中央区・江東区の湾岸エリアでは、あまりにも多くの超高層マンションが建てられるため、小学校整備も人口増に追いつかない。
豊海小学校では、1998年度に158人だった児童数が4.6倍に、月島第二小学校では、同じく3.1倍に増加するとされている。
(中央区教育委員会の将来推計)

・2014年の新築住宅着工数は、日本は、イギリスの2.8倍、アメリカの2.3倍、フランスの1.3倍であり、欧米に比べて新築住宅を大量につくり続けている国



以下、本書より。

・がんという病気との正しい折り合いのつけ方は、「あくまで闘う」ことにあるのではなくて、「がんと共生する」というか、「がんとほどほどの関係を保つ」ことにあるのではないかと僕は思っています。

がんは何が何でも殺せという対象から、その存在を認めて共存することを学ぶべき対象になったのではないか。
がんはある意味で自分自身でもあるから、殺すのではなく、共存することを考えざるをえない対象ではなないか

・がんの「薬剤耐性」の問題
抗がん剤は次から次へ新しいものが登場してくるのだが、使いはじめてしばらく時間がたつと、がん細胞は、その抗がん剤に対する薬剤耐性を獲得して、その薬が効かなくなってしまう。

・極端なことをいえば、ほとんど、患者の数だけちがうがんがあると考えたほうがいいくらいだ

・いま先端的がん研究の根幹部分は、「バイオ・インフォマティクス」(生体情報工学)と呼ばれるコンピュータを利用した情報工学の世界に組みこまれつつある。
心配なのは、この分野において、日本が著しく立ち遅れつつあること。
この分野でものをいうのは、超高速シーケンサー(遺伝暗号自動解読器)とスーパーコンピューターのパワー

・いまや病気の話、医学の話すべてが遺伝子の話になりつつある。生物学の世界全体がそうなりつつある。
生物のすべてのシステムはすべてが遺伝子によって動かされている。

・男子では三人に一人、女子では五人に一人ががんで死ぬ。

・がんの主要な原因の一つは基本的に、遺伝子のコピーミスにある。長く生きつづけるということは、六十兆の細胞を繰り返し、新しく作り直しつづ、古い細胞を新しい細胞に置きかえていく新陳代謝の営みをつづけるということでもある。

・抗がん剤の最大の副作用は、「骨髄抑制」といって、骨髄の造血機能そのものを障害することにある。
抗がん剤を服用

白血球の数がどんどん少なくなる

免疫力が低下してあらゆる感染症にかかりやすくなる
赤血球も減るので貧血になる
血小板が減少するので、皮膚に点状紫斑があらわれたり、鼻の粘膜や歯肉から出血したりするようになる。さらに減少がひどくなると、脳出血、消化器出血すら起こる。

・抗がん剤が効いて、がんのほうは縮小しつつあったのですが、急に肺炎がひどくなる
→抗がん剤の副作用としての免疫力の低下死だったのではないか

・抗がん剤の延命効果はせいぜい二カ月程度
望めることは、若干の延命効果と症状の緩和にすぎない
多少の延命よりはQOLの維持のほうを望む
「リビング・ウィル」(生前の遺書)を残しておかないと、不本意な生の維持が自動的に行われてしまう世の中になってしまっている

・鎮痛用モルヒネになんらかの意味で「悪」の要素があると思っている人がこれだけいるのは、世界中で日本くらいでしょう。

・いま、がん患者の二人に一人がなんらかの代替療法を使っていて、その市場規模は一兆円に及ぶと言われている。正当医療よりはるかに多くのお金が、怪しげな療法に投じられている。非常に困った状況になっている。

本日、無事、管理業務主任者試験に合格できました(合格率22.5%)。
不動産関係の資格と言えば、大学4年の時に宅建を取得(一発合格)して以来の国家資格受験となりました。
勉強期間は約半年。自己採点は37点(今年の合格点は35点以上)。
(時間にゆとりのある学生とは違って)社会人ですので、隙間時間を有効に使いました。
学校などには通わず、独学による一発合格です。
ただし、テキスト・問題集・模試・その他教材はたくさん試してみましたので、ここに公開します。

ズバリ、
僕はこれで独学・一発合格しました。

表示は定価(税別)
一部、僕のレビューを入れてます。

【市販書籍】

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2500円


1800円、ただし、2013年度版

管理業務主任者の問題集は、大別して
・過去問
・直前予想模試
に分けられる中で、
本書の、
・攻略問題集
というタイトルに惹かれて購入した。

実際解いてみると、
・過去問が多く掲載されていて、オリジナル問題は少ない
・易しい問題が多い
と少々拍子抜けした。
過去問を解いた人には、見たことがある問題が多く、
オリジナル問題を期待した人には、期待外れとなる。

巻末の重要数字チェック表については、とてもよくまとまっていて評価できる。


1500円、ただし、2015年度版

直前予想問題集は、
・TAC
・U-CAN
・住宅新報社
からも同様の問題集が出ていますが、それらや本試験の過去問と比較して、
本書の特徴としては、
・トリッキー・マニアックな問題があまりないのは好感が持てる一方で、
・仕訳の問題は易しすぎます


1600円、ただし、2014年度版

新書サイズは持ち運びにとても便利です。
問題の難易度は、他の問題集と比較してやや易しめに感じました。
問題量も多くて繰り返し学習することにより、効果を発揮するでしょう。
解説も回答の根拠や趣旨が書かれており、適切でした。


2400円

【良い点】
・他社から出ている類似書は150問がほとんどの中で、250問はとても鍛えられるし、お得感もある。
・良問が多い。一方で、引っかけ問題や難問も適度に織り交ぜている。

【不満な点】
・問題文が短い。紙幅の都合か?
・問題の難易度のランク付けがされていない。
・他社のようなチェックシートがないので、正誤の管理は自分で工夫しなくてはいけない。問題集は間違った問題を何度も解くことに意義があるのに、
自分で工夫して管理しなくてはいけないのは不便。


1700円

良かった点は、
・他のテキストよりコンパクトな大きさで通勤時に持ち運べるサイズ
・赤シートが付属しており、穴埋め問題として利用できる
・3段階で重要度を表示している


1400円


1800円

本書は、1,944円
直前模試の類書である、
住宅新報社は、1,512円
早稲田経営出版は、1620円
と比べて高いわけだが、それだけの価値がある。

良問が多く、難問もバランス良く混じってる。
そして、問題ごとの難易度も的確。これにより優先順位をつけられる。
さらに、巻頭特集の必勝対策がとてもよくまとまっている。「維持・保全」でよく出る「重要数字」も嬉しい付録。


1600円、ただし、2014年度版


1,400円

「1週間で仕上げる」、
をコンセプトにしているが、
分量が薄いので、早い人だと1-2日で読み終えることができる。
管理業務主任者の試験は範囲が広いので、
横断的・有機的に知識を整理する必要がある。複合問題にも対応できるように。
その点において、本書は表でわかりやすく比較まとめなどをしているので、理解に役立つ。

内容はとてもよくまとまっているが、
「この過去問に注意」の問題が易しすぎる。
一方、「解ける覚え方」は実践的で良い。

また、下のような問題集(200問レベル)と合わせて利用すると、より実践力がつくだろう。
ごうかく! 管理業務主任者 攻略問題集 2016年度


【模試その他講座】

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LEC 2016年度 管理業務主任者答練・模試パック
<答練・模試パック 内訳>
●管理業務主任者基礎答練 (全1回) 自宅受験
●管理業務主任者実戦答練 (全1回) 自宅受験
●管理業務主任者全国公開模擬試験 (全1回) 自宅受験
9,000円

大原 全国統一公開模擬試験
4,000円

TAC 全国公開模試(2016年11月19日実施)
3,500円
解答・解説とともに、「管理業務主任者重要ポイント厳選50」という小冊子をもらいました

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LEC 2016年度 管理業務主任者 試験直前ヤマあて講座(DVD)
4,000円

TAC ヤマかけ講義(DVD)
8,000円


【僕の勉強法】

とにかく問題集を解きました。
会社(TAC、LEC、大原、ユーキャン、住宅新報社、Wセミナーなど)によって、問題の選定や解説に個々の特徴やクセがあるので、特定の会社に偏ることなく、たくさんの会社の問題集を広く解きました。
全て最新版の2016年版の新刊で揃えるのが理想ですが、
それではお金がかかるので、一部の問題集は、Amazonマーケットプレイスなどから中古本(2015年より前のもの)を購入しました。

試験2週間前にTACで会場模試を受験しました。
結果はこちら
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これがA判定だと、油断が生じるので、適度な緊張感と焦りが生まれ、受験して大正解でした。

残り2週間で、
LEC、大原の模試を取り寄せたり、
LEC、TACのヤマあて、ヤマかけ講義を自宅でDVDで受講しました。

最後はケチらずにお金を一気に投入して、
この直前の2週間で合格が決まったといっても過言ではありません。


【これらの教材がほしい方へ】

あくまで定価換算ではありますが、今回の受験で僕が投資したお金は、
47.085円
です。
※実際には中古で購入している本も含まれているので、それを少し下回ってます
※本試験受験料は除きます

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管理業務主任者に合格したい方、
上の教材を使用してマスターできれば、合格できます!! 僕が実証しましたので。
マーカーや書き込みもありますが、それでもよければ、
2016年の本試験問題も含めて、全てセットで

12,000円(送料込み)

で販売します。

ほしい方は、
info@morikousuke.com
までメール下さい。


僕は今年は、マンション管理士を目指しますので、引き続き受験生です。
(合格率8.0%。ただし、管理業務主任者合格者は5問免除というアドバンテージがあります)

一緒に頑張りましょう!!



【モリコウスケ書評】
がんに関する新書は多数ありますが、
大きく分けて、
近藤誠派と、大場大派があります。

本書の著者、小野寺先生は、若干、近藤寄りであるものの、積極的に放置療法を推進する近藤氏ほど極端ではなく、一方で、抗がん剤治療の問題点も自身の実経験をふまえて批判し、バランスのとれた知見で、読んでいて腑に落ちることが多かったです。

外科医であり腫瘍内科医の大場氏は、放射線科医の近藤氏に対して、「放射線科医が末期状態のがん患者を病棟で管理するということは通常ない」と批判しますが、
小野寺先生は末期状態のがん患者を病棟で管理する経験を十分に有しながら、放射線治療についても一定の理解を示し、外科手術、抗がん剤治療を批判します。机上の空論ではなく、自身の経験に裏打ちされているだけに説得力があります。
また、患者の立場からのアドバイスや、欧米との比較も多数書かれており、知りたかった情報が豊富です。

例えば、
放射線治療を勧められたら、そのまま従うのではなく、
「強度変調放射線治療装置」があるか、
放射線治療専門医がいるか
の2つを確かめてから受けるべき。
「医学部物理士」がいれば、さらに安心
と述べます。

本来パートナーの関係として存在すべき、医師と患者との間には、
依然として大きな情報格差と超えられない立場があり、
患者が抗がん剤治療に疑問や不安を持っても、

やってみないとわからない
こういう著効例があった
治療しなければ数ヵ月しかもたない
やるのが常識だ

と医師から言われると、ほとんどの患者は医師に従います。
それにより、苦痛緩和を十分にした人のほうが長生きすることは明らかな事実なのに、抗がん剤治療により苦しんで寿命を縮めるケースが後を絶たないと、
小野寺先生は、具体的な数字とともに告白してくれます。
では、そんな医師とどう対峙すればよいのか、についても本書では具体的にレクチャーしてくれます。

「まともながん治療を受けるためにも、苦しまずに安らかに死を迎えるためにも、自分なりの死生観を持った「個」の確立した生き方が必要。
個の確立している人は、助からないがんと分かった時の治療の選択や余命の生き方も、死の迎え方も問題が少ない。」

まだがんにかかってない今のうちから、
がん患者リテラシーを備えておくことが、人生を豊かにしてくれる。
誰もが2分の1の確率でがんを患い、3分の1の確率でがんで死ぬのだから。
「生き様」と同じぐらい「死に様」も自身でコントロールできるように自立したいものです。


以下、本書より抜粋。

・1ミリのがんの固まりにはがん細胞が100万個もある

・がん手術に名医はいない
心臓の手術、大動脈瘤の手術、脳の動脈瘤や脳の良性腫瘍の手術には上手下手がある

・世界的に、医療は科学的事実に基づいて行われなければならない(evidece-based medicine)と言われる時代です。その点、日本における抗がん剤治療は、科学的根拠が曖昧なままで行われている場合が少なくないのが実状です。

・分子標的剤のない時代ということもありましたが(従来の抗がん剤は細胞分裂を障害する殺細胞性抗がん剤)、私が抗がん剤治療を試みた100人ほどの中で、延命効果があったと思われたのは、わずかに2人だけでした。
むしろ、抗がん剤治療で、衰弱が一段と進んだ人が多かったのです。

・現在ホスピスに来る患者、抗がん剤の有効無効の記載のある180人中、効いたとあるのは6人。
最も多かったのが、ある抗がん剤が効かないので、別の抗がん剤を用いているうちに、また、新たな転移が出てきてさらに別の抗がん剤を用いた例が多く、中には原発のがんは縮小したが転移のほうは増大し続けた、あるいは、さらに新しい転移が発症した例も少なくありませんでした。

・「有効」というのは、がんの大きさが一時的にでも30%以下に縮小したことを言うが、必ずしも延命につながらない。
原発のがんが縮小しても、転移のほうが進行し続けることもある。有効な場合で稀に1年以上延命する人もいるが、多くは数ヵ月の延命。だから、仮に3ヵ月間副作用で苦しみ続けて、3ヵ月延命して、果たしてそれにどういう価値があるのかということも、患者自身がよくよく考えなければならない。
⇒医師にどの程度の有効率が聞く
治療による再発抑制率は、3%から10%まで幅があった

⇒医師にどのくらいの効果がどのくらいの率であるのか質問する
もし「効く」と言うのであれば、それが確率的にどのくらいなのか
「延命できる」と言うのであれば、その可能性は、

やってみないとわからない
こういう著効例があった
治療しなければ数ヵ月しかもたない
やるのが常識だ
などと応えられ、納得できる詳しい説明のない時は、抗がん剤治療は受けないほうが安全

・私が調べた180人ほどの患者で、ファースト・ラインが効かなかったが、セカンド・ライン以降が効いたという記載のある例は、残念ながら1例もなかった。
がんには幹細胞と言われるボス細胞がいて、抗がん剤の作用を受けると、その抗がん剤に抵抗力のある遺伝子を持つがん細胞を大至急増殖させる

・私の仲間だった大勢のがん治療医たちは、自分はがんになっても抗がん剤治療は受けないと言っている。

・放射線科医の数は日本は格段に少なく、アメリカの5000人に対して日本は約1000人と、人口当たりでも半数以下。このため、日本国内には優れた放射線治療機器が世界一多く配置されているのに、放射線治療が十分行われていないのが実状
そのため、放射線治療機器数は多いのに、放射線治療専門医が足らず、非常勤医で運営されている病院が多数ある

・重粒子線治療機器
ドイツとイタリアで1台ずつ稼働
中国2台
韓国他4ヵ国で設置中あるいは建設計画がある。アメリカにも建設計画がある
日本には重粒子線治療機器が4ヵ所、陽子線治療機器が10ヵ所にあり、世界的に突出した保有量
放射線治療を勧められたら、そのまま従うのではなく、
「強度変調放射線治療装置」があるか、
放射線治療専門医がいるか
の2つを確かめてから受けるべき。
「医学部物理士」がいれば、さらに安心

・サプリメントなどで治すことに専念して末期になり、ホスピスに来る患者の性格には共通点があり、それは大変なわがままだということ

・がん患者の在宅死は欧米の20〜60%に比較して、日本は約7%と極端に低い。
60年ほど前までは、80%以上の人が自宅の畳の上で家族に見守られながら亡くなっていたが、現在は80%近くが病院死している。

・どの地域でも利用できるほどまだホスピスが多くないことで、ホスピスはがん死全体の約7%と少ない。全国のホスピスの平均入院期間は約1ヵ月

・一般的には、終末期のために100万円程度は考えておくのが無難

・進行がんの患者の痛みや呼吸苦にモルヒネを使うと、急に認知症が進むことが多く、また、病状自体が急変することもある

・WHOが、がんの痛みは優れた医療用麻薬の適正使用で2000年までに解決できると宣言した。欧米先進国はその通りになって、がん患者を痛みで苦しめるのは医療者の罪だと考えるまでになっている。
ところが、日本はいまだに苦痛緩和後進国で、がん患者当たりの医療用麻薬の使用量が欧米各国の17ないし5分の1程度と少なく、韓国よりもかなり少ないのが実状。
苦痛緩和を十分にした人のほうが長生きすることは明らかな事実

・安楽死が認められているのは、
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フィンランド。
アメリカではワシントン州、オレゴン州、モンタナ州、ニューメキシコ州、バーモント州

・死に直面しても動揺の少ない人は、苦難の多い人生を歩んできた人、自分なりの確かな死生観を持って精一杯生きてきた人、家族に恵まれた人、自分自身がかつて死に至る身内の介護を懸命にした経験のある人などに多いのだが、こういう人は、昔より少なくなった。

・まともながん治療を受けるためにも、苦しまずに安らかに死を迎えるためにも、自分なりの死生観を持った「個」の確立した生き方が必要。
個の確立している人は、助からないがんと分かった時の治療の選択や余命の生き方も、死の迎え方も問題が少ない



以下、本書より。

・WHO
痛みに対応しない医師は倫理的に許されない

・緩和ケアを早い時期から介入させることの重要性は、昨今のがん医療に携わっている専門医師たちのほとんどが理解しているはずでしょう。

・質の高い外科医とは、
ー蟲
学問に対する深い理解
人間性
この三つすべてが、高いレベルで備わっている医師のこと

・抗がん剤をする理由
残念ながら確かに治療は難しいかもしれません。でも、進行を抑えることはできるでしょう。がんが小さくなって症状が楽になることもあります。その結果として、自分らしく一日でも長く、いつも通りの日常生活を続けることが期待できますよ

・放射線科医が末期状態のがん患者を病棟で管理するということは通常ない



以下、本書より。

・医者にとっては、多くの場合、抗がん剤は延命治療を期待して使うもの。完治をめざした治療ではなく、あくまでも延命治療。
抗がん剤は、完治はしなくても腫瘍を縮小する効果はある。

・本来ならば、がんと診断されたときから「緩和ケア」といって
肉体的な痛み(痛み、他の身体症状、ADLの低下)、
精神的な痛み(不安、不眠、いらだち、孤独感、おそれ、うつ状態、怒り)、
社会的な痛み(仕事上、家庭内、経済的、人間関係、遺産)、
霊的な痛み<スピリチュアルペイン(「私の人生は何だったのか」「生きている意味はあるのか」と思い詰めることで、「魂の痛み」とも訳される。死の恐怖、神や仏のような絶対的な存在への追求)>
を取り除く治療が必要

・標準治療として推奨されている以上、やらなければ訴えられる可能性がある。だから、医師は抗がん剤治療をやる

・ほとんどの医者は「治療をやりましょう」とは言えても、「やめましょう」とは言えない。「やめましょう」と言ってくれる医者は本当に少ない。
医者が「やめましょう」と言わないのなら、患者自身が自分のやめどきを考えるしかない。

抗がん剤 10の「やめどき」
〔造辰慎鷆隋∈能蕕らやらない
抗がん剤開始から2週間後・・・・・・効果や副作用の最初の評価が出る頃
治療前の体重より15%前後減少したとき
ぅ札ンドライン※を勧められたとき
※)
手術不可能ながんに対して抗がん剤治療する場合の2番目の抗がん剤治療のこと。2次治療ともいう。
ァ崋鞜腑沺璽ー※は下がらないが、できるところまで抗がん剤をやろう」と主治医が言ったとき
※)
癌の進行とともに増加する生体因子のことで、主に血液中に遊離してくる因子を抗体を使用して検出する臨床検査のひとつ
Δ修譴任發んが再発したとき
ГΔ直態が疑われるとき
がんの患者はうつになりやすい
1回治療を休んだら楽になったとき
サードラインを勧められたとき
死ぬときまで

・抗がん剤の世界は動きが早く、1年経つとガラリと変わる。10年経てば、完全に浦島太郎状態。

・臓器別 抗がん剤との相性(効きやすさ)
急性白血病
悪性リンパ種
睾丸腫瘍
乳がん
子宮がん
大腸がん
胃がん
肺がん
膵臓がん
食道がん

・これからは、「遺伝子別」の抗がん剤治療を行う時代になる。その人のがんが持っている遺伝子と分子標的薬のマッチングが可能になり、がんの種類ではなく、あなたのがんの性質に応じてオーダーメイドの治療を選べるようになる

・『抗がん剤が効く人、効かない人』は、遺伝子検査を受けたらだいたいわかる。副作用の出やすい人、出にくい人もわかる。だから、抗がん剤治療を考える人は、受けたほうがいい。ただし、自費になる。

・私自身は、食べること、排泄すること、移動することの3つが、守るべき人間の尊厳だと思っている。
だから、末期がんの患者さんでも最後までこの3つを守ってあげたい



以下、本書より。

・医療は宗教や教育と同じように恫喝産業であり、不安産業です。「治療しないと大変なことになりますよ」「こんな状態が続いたら、なにが起きても不思議はない」と、不安をあおるほどファンが増える。

・放射線治療は苦痛もダメージもほとんどないが、患者はそういうメリットをはっきり知らされない。説明を担当するのが、手術好きの外科医だから。

・余命とは平均値ではなく、生存期間中央値
生存期間中央値とは、その集団の半分、50%の患者が亡くなるまでの期間
胃がん末期では「余命三カ月」と宣告する医者が多いが、実際の生存期間中央値は1年前後。幅広い分布になっている。

・がんの専門家たちは、「検査技術が進んで、がんを早く見つけられるようになったこと」はひた隠し、「抗がん剤のすばらしい新薬のおかげで、がんが見つかってからの生存期間が、30年間でこんなに延びた!」と吹聴する

・患者に余命を伝える場合、良心的な医者から生存曲線グラフなどのデータを見せて、生存期間中央値など、ていねいに説明する。
しかし現実には、生存曲線などのデータを見せたり、さまざまな治療法のメリットとデメリットを客観的に説明してくれる医者は、ほとんどいない。

・がんが転移していることがわかったら、余命を計算するよりも「治癒を期待することが難しくなった」ことを受け入れ、これから自分はどうするのか、どう過ごしたいのかを、具体的に決めていくことをおすすめする

・「日々の生活能力が保たれ、これからの日常をよりラクに過ごすことができる治療」を選ぶ。それは結果的に延命の可能性につながるだろう

・ふつうに歩いたり、食べたり、人と会ったりすることができること。あしたがあること。
ありふれた毎日を生きられることは、奇跡です

・がんの早期発見・早期手術は無意味。大部分は「がんもどき」
欧米では、胃がん検診も肺がん検診も無効とされ、行われていない。
検診が有効だというエビデンス(医学的証拠)は、世界中を見わたしても、ひとつもない。
がん検診で本当にがんを治せるのなら、何百万人が検診を受けている日本では、がん死亡数は欧米に比べて激減していなければならないのに、激増している

・抗がん剤が役に立つと言えるのは、悪性リンパ種や睾丸のがん等、全がんの1割にすぎない。なのに日本では、ほとんどの患者が、抗がん剤治療を受けさせられている。

・国内のCT装置の台数ダントツ世界一で、全世界の設置台数の3分の1を占めている。放射線検査による国民被ばく線量も、発がん死亡数も、世界ワースト。
イギリスの研究による、日本は「がん死亡の3.2%は医療被ばくが原因」「世界15カ国中、最もCT検査回数が多い」「発がんへの影響は英国の5倍」という医療被ばく大国

・検診車のレントゲン撮影は間接撮影で行われる。そのため病院で受ける直接撮影に比べ、間接撮影の放射線被ばく線量は何倍も多くなる。
その上、直接撮影に比べて画像の質が悪いため、バリウムの泡とポリープとの区別がつかないほど。
間接撮影で早期発見された胃がんは、指摘されたところとは全く別の場所にあることのほうが多い。
アメリカでは、精度が悪く放射線量の多い間接撮影は取りやめられている。

・すい臓がんで余命を言われたとなると、肝臓などの重要臓器に転移があるのでしょう。ただ、転移の個数や大きさは患者によってまちまち。また転移状況が同じでも、そこから病巣が大きくなるスピードもさまざま。
余命のひとつの目安は「がんのしこりが、重要臓器のどのぐらいを占めるようになるか」。たとえば肝臓体積の8割を転移病巣が占めると、生存が難しくなる。
つまり、まずは患者それぞれの病巣が広がるスピードを測らないと、余命の診断はできない。計測には最低3カ月かかる。そして、実際の生存期間は幅広い。




以下、本書より。

・質問リスト
なぜこの薬が必要なのか?
どうしてこの薬がよいのか?
副作用はどのようなものか?
標準療法ですか?
(標準療法でなければ)なぜその治療法なのですか?
公的保険は適用されますか?
この治療法はエビデンス(科学的根拠)がありますか?
どのレベルのエビデンスですか?
→機銑乎奮に分かれているが、気信頼性は高く、犬砲覆襪曚豹頼性は低くなる
薬の商品名と一般名を教えて下さい

・いかに良好な精神状態を保つかも、車の両輪のように大切。それを意識しないと、誰もが無意識のうちに気持ちが滅入ってしまう

・最新治療は必ずしも標準療法ではない
がんの場合では、最良の効果を生みやすいのは、標準療法
標準療法こそが治療の基本。標準療法を受けたうえで、その次の臨床試験(新しい治療法の有効性と安全性を科学的に調べるもの)を勧めらているかどうかを確認する
どういう規模で、どういう目的で、どういうシステムで行われるのかという点を確認する

・自分で納得して自分の人生を終えられるかどうか。誰もが人生、遅かれ早かれどこかで幕を下ろさなければならない。

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