2010年のサッカーワールドカップ開催国として注目される南アフリカ共和国において、エイズの問題が深刻化している。
国連合同エイズ計画の推計によると、同国における2005年のHIV感染者数は550万人に達し、2003年時点(530万人)と比べて20万人も増加した。2005年の15〜49歳人口の実に18.8%がHIVに感染している計算になる。

エイズ感染予防としてはコンドームなどの避妊具の使用が有効と言われているが、保守的なカトリック司教会は、コンドームの使用に反対している。南アフリカではカトリック信者が多いため、政府やNGOがコンドームを普及させようとしても、カトリック教会の反対によって、なかなか浸透していかないという事情がある。


エイズ感染の拡大と宗教の問題は深刻だ。