2009年05月17日

許可の要る森へ

さて、昨夜はこてっちゃんと大台ケ原の駐車場で車中泊。
濃霧と小雨、強い風で車から出ると濡れてしまうような状態。
夕食を食べた後はもう寝袋に包まってぐっすり・・ちょっと風邪気味だったのでPLを飲んで寝たら朝まで目が覚めなかった。

今日はあいちゃんが合流する予定だったが、忙しいようでもしかするとキャンセルも・・と言っていたが、大台ケ原の駐車場は携帯が圏外なので連絡も取れない。
まあ、朝になっても車がなければこてっちゃんと二人で歩こう。

起きてすぐ車の横を見たがあいちゃんの車が見当たらなかった。
やっぱり来なかったのか、仕方ないねー・・なんてこてっちゃんと話をして、そろそろ朝食を摂ってレクチャーを受けに行こうかと思っていたら、ふと見ると2台向こうにあいちゃんの車が停まっていた。^^;
駐車場にて
で、結局今日はこてっちゃんとあいちゃんの3人で歩くことになった。(笑)
今日歩くのは西大台だ。


皆さんご存知の方も多いと思いますが、大台ケ原には東大台と西大台の二つのコースがあります。東大台は最高峰の日出ヶ岳や正木ヶ原、大蛇堯▲轡カラ谷を通るコース、西大台は森の中を歩くコース。
メジャーなのは東大台で、新緑や紅葉の時期には観光バスやマイカーで観光客がどっと押し寄せ、物凄い混雑になります。その影響で森林の環境破壊は凄まじい。それに比べれば西大台は静かな森を楽しめるコースだったのです。
東大台と同じような観光客による森林破壊が進まないよう、数年前から西大台のコースに入るには許可が必要になりました。
http://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/odai_nishiodai_riyoutyouseitiku.htm
入山許可を取るというシステムは海外では珍しくないこと。日本ではまだ馴染みがなく山はいつでもどこにでも入って良いという観念が強い。それもそのはず、ここ西大台が2007年9月に日本で初の許可の要る森となったばかりで、まだ2年も経っていないのです。
しかしその2年にも満たない期間でも、確実に登山客は増え、動植物の生態系は著しく変化し、環境破壊は加速度を増して進んだ地域が多いことでしょう。そういった現実に着目すれば、いずれ各所でこういったシステムが取り入れられるようになるはずです。

これがその西大台への入山許可証ですが・・。
入山許可証
その日限りの許可証で、この許可を得るのがまたとても手間がかかります。
電話予約して、1000円の収入印紙を貼った申請用紙を返信用封筒とともに郵送するのですが、電話予約してから1週間以内必着。また、申請は入山の17日前までに完了していなければなりません。
また、許可証を発行してもらっただけでは入山できません。事前にレクチャーを受ける必要があります。法律で定められているので、違反すると罰金です。
こういった手続きの手間が登山客・観光客の人数増加への抑制となっているなら、喜んで受け入れよう。

さ、そろそろ時間だ。
ビジターセンター
7:30からのレクチャーを受けた。

レクチャーではこのような冊子をくれます。
利用調整地区ガイド
内容は・・まあ大台ケ原の自然についての説明や、入山時の守らなければならない最低限のルール説明などです。これらのルールも法で定められているので、違反すると罰金や厳重注意が科せられます。

レクチャーを受けるとスタンプを押してもらえます。
スタンプ
このスタンプが10個貯まったらフリーパスがもらえる・・なんてことはありません。(笑)
一回レクチャーを受けると1年間有効ですが、入山のたびに事前に許可証にスタンプを押してもらわないといけません。

利用調整地区となってからは西大台への入り口がふたつだけになった。
コースマップ
経ヶ峰への道のほか、ドライブウェイからのアクセスは全て絶たれたため、駐車場から入ったら、また駐車場まで戻らないといけない。
また、ドライブウェイ周辺の森・・名古屋岳や三津河落、大和岳へも立ち入ることが出来なくなった。残念だが致し方ない。

ま、何はともあれレクチャーもしっかり受けたので出発するとしよう。
出発
雨の予報だったが、何だか空が明るくなってきた。降っても小雨程度で済むだろうか・・。

登山道の入り口には巡視員さんが立っていた。
足ふきマットと巡視員さん
足元には足ふきマット。最近ではこれがある山も結構増えたんじゃないだろうか。
靴のソールに付着する泥に他の土地の植物の種子などが入っていると、西大台の植物が外来種に脅かされる結果に結びつくといけない・・そういう理由で設置されている。

しっとりした良い雰囲気の登山道を歩く。
登山道
レインウエアを上下着て歩いているが、今日はちょうど良い。とても気持ちの良い森。
僕らの前に10名ほどの先客がいるようだが、撮影しながらゆっくり歩けばまあ遭う事もなさそうだし静かな森を楽しめそうだ。

分岐点。左に進路をとり、下る。
分岐点

川まで下ってきた。開拓までこのような橋がいくつか点在する。
橋

防鹿フェンスが延々と続く。
防鹿網
鹿の食害を避けるためのものだが、さっきのレクチャーのときに係りの人が言っていたが、このフェンスの中では敵がいなくなったうさぎなどの小動物が増えているらしい。
また昨日行った大普賢岳界隈に以前はあまり見かけなかった鹿が増えているようで、沢山あった熊笹の葉が皆なくなってしまっていた。また、その影響もあってか銀龍草をあまり見かけなくなった。熊笹の葉がなくなってしまったことによって、銀龍草の好むジメジメした地面が少なくなってしまったのだろうか。
元を返せばこれらもこの鹿の防護策の影響なのかと思ってしまう。鹿が増えすぎるのは問題だが、駆除という方法も含め数を調整するのはかなり難しいようだ。

霧が出てきた。
霧が出てきた
やはり西大台といえば霧の立ち込める深い森をイメージする。
良い雰囲気だ。

途中、バイケイソウの群落があった。
バイケイソウの群落
斜面一面に緑の葉が重なり、少なからず水が流れ、その近辺にはトリカブトの葉も混じる。大台の森の姿だ。

岩がゴツゴツと続く下り。
ガレた下り坂
ガレた下りは膝に負担が大きい。痛みを堪えながら一歩一歩下っていく。

吊り橋。
吊り橋

吊り橋を渡っていると、ドウダンツツジがあるのを教えてくれた。
ドウダンツツジ
吊り橋の上から撮影するとピントに苦労する・・。

さて、もうひとつ吊り橋が。
とても良い雰囲気の場所なのでパノラマで撮っておいた。
1.3MBあります。心してクリックしてください。(笑)
吊り橋付近のパノラマ

少し歩くとバイケイソウの大群落が。
バイケイソウランド(笑)
あいちゃんはバイケイソウランドと呼んでいた。(笑)
何だかエレクトリカルパレードの音楽が鳴ってきそうだ・・。^^;

ここらで2回渡渉。
川を渡る
水量が多いと迂回しなければならなくなりそうだ。

開拓跡に到着。
開拓跡
良い感じに霧も出て・・レクチャーのときに開拓についていろいろと教わったが、どうしてこんなところを開拓しようとしたのだろうか。
農作物がじゃがいもしか育たなかったので断念したそうだ。

帰りはピストン。
同行の二人が下りで痛む膝を気遣ってくれて、登りになる道を選んでくれたのだ。
おおきに♪

沢山写真を撮りました。筋金入りの雨男なのに小雨程度で済んでよかった〜。(笑)

あいちゃんがくれた蜂蜜
あいちゃんから、おみやげに・・と自家製の蜂蜜をいただいた。
今年初めて、昨日採れたばかりのみかんの花の蜂蜜だそうだ。ありがたく頂戴した。

fuuma_mfuk at 23:56│Comments(2)TrackBack(0)山歩き | 撮影行

トラックバックURL

この記事へのコメント

お疲れ様でした〜^^
雨が似合うのはなぜ?
ハルミが行った時は、…晴れてたから
(晴れ女です〜)
許可書をゲットしていつかまた行くぞ〜。
Posted by ハルミ   2009年05月18日 23:58
>harumiちゃん
そりゃもう筋金入りの雨男ですから・・。^^;
買ったばかりのレインウエアも活躍してくれました。
5年前にも歩きましたが、そのときも小雨。でもこれくらいが撮影するには光加減がちょうど良いです。
Posted by Fuuma-mfuk   2009年05月19日 01:03

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 



Blogのご感想はこちらにもどうぞ
GuestBook
MailForm

トラックバックできない方へ


RSS URL
http://blog.livedoor.jp/fuuma_mfuk/index.rdf


EOS Kiss Digital N 改造

EOS Kiss DIgital Nのローパスフィルタを換装し、アストロカメラに改造するための手ほどきです。少しの道具と勇気をご用意ください。


天体写真Galleryと機材のカスタマイズ
Profile
My Site
Archives

 
記事検索

当ホームページに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright © Fuuma-mfuk. All rights reserved. Never reproduce or republicate without written permission.