一昨日の夜のことだ。

晩御飯の時間、いくら娘を呼んでも部屋から出てこない。

最近、風邪気味だったので具合が悪いのかと思っていたが

三回目の呼び出しで、やっと食卓に降りてきた。

うつむき加減にご飯を食べていた娘だったが

突然、体がブルブルガタガタ震えだしたので、夫と私は仰天。

「ど・どうした??」突然の事に動揺する夫の問いかけに

今度は、涙をポロポロこぼし始めた娘。

泣きながらも、ご飯だけは少しずつ口に入れ込む娘に

「おいおいおい、どーした?」「なにがあった?」

と繰り返す夫。

「なんでもない」「なんでもないから」を繰り返す娘に

「なんでもないってことはないだろーが!!
なにかあったから、ないているんだろーが!!  話せ。何があった!?」

理由を言わないことにイライラしだして大声をあげる夫。

夫の剣幕に、ご飯茶碗を置いて、その涙の理由を渋々語りだした娘。

今の会社に入社して7年経つ娘は

今まで一度たりとも、会社や仕事での愚痴をこぼしたことがなかった。

愚痴をこぼしたら最後、口うるさい夫がなんというか想像がついていたからだろう。

が、しかし、ここに来て我慢の限界が来て

そのストレスが体の震えや、突然の涙として出てきたのだろう。

会社の上司による娘に対する嫌がらせ。

「嫌がらせというより、私一人をターゲットにした虐めだわ。」
「他人の失敗まで、私のせいにさせられるし、
私を大声で恫喝して、私が泣く姿を見ても平然としてるもん。」
「私の挨拶の仕方が悪いと言って、みんなの前で何回もやり直しさせたり」

そういうショッキングな出来事を初めて聞いた私は、かなり動揺したのだが

夫は「あんたはちょっと暗いし、声が小さくてボソボソしゃべる癖があるからなぁ」と

娘にも否があるような言い方をした。

(なんで、そんな馬鹿なことを言うんだ、この人は!!) 心の中で叫ぶ私。

案の定、娘の顔色がみるみる変わっていった。

「だから、父ちゃんにはこういう話はしたくなかったのよっ!!
悪いのは上司じゃなくって、そういうふうにさせる私が悪いんだって。
イジメは虐めるほうが悪いんじゃなくって、虐められる方に問題があるんだって。
絶対、父ちゃんはそう思っているから・・・だから言いたくなかったのよっ!!」

二階にいる息子に聞こえるほどの大声を出す娘だった。


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