February 12, 2007

ζ鶴の舞伝説ζ

大正時代初期の頃、とある農村で、飼われていた鶏や山鳥が次々と死んでいく事件が発生した。



農民の間では噂が広まり、次第に大きくなっていった。恐ろしい疫病で、人間に感染し、やがて村は全滅すると言う話にまでなっていったのである。


その村の側には広い沼があり、冬になると渡り鳥の鶴がやって来ていた。


ところが、この鶴が疫病を運んで来るのだと言う話になり、農民は猟銃で、鶴の群れを撃ち殺してしまったのである。


その中でたった一人だけ、最後まで反対をしていた青年がいた。


その青年は、不慮の事故で両親を亡くし、一人田畑を守り続けていた。


全滅させられた鶴は、一人ぼっちの青年にとって、安らぎであり友達でもあったのである。


悲嘆にくれた青年は、せめてみんな仲良く弔ってやろうと、亡骸を集め、沼の小高い丘に埋葬し、周りに花を植えて祈り続けたのである。


そのかいあってか、村の疫病騒ぎも治まり、農民も後悔し、埋葬した丘に祠を建て、過ちを償おうと祈りを捧げたのである。


次の年の冬、青年が植えた花が咲いた。


鶴が踊り、今にも飛び立とうとする姿から、『鶴の舞』と呼ばれるようになったのである。


初めて花が咲いた年に青年は結婚し、その後子供にも恵まれ、家族仲良く幸せに暮らしたと言う事である。


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fuzigreen0722 at 00:20│Comments(4)TrackBack(0)ある花の詩 | 伝説の詩

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この記事へのコメント

1. Posted by なおと   February 12, 2007 08:45
おお!鶴ですね〜
鶴の舞っていう花なんですか?
2. Posted by 浮流雲   February 12, 2007 08:47
可哀想な鶴達ですね。気の優しい青年は幸せになり、本当に鶴を思わせる綺麗な花と咲いたのは良いけど、誤解を受けてこんな仕打はやはり哀しいですよね。
3. Posted by あぶく   February 12, 2007 22:14
なおとさんへ
その通り、鶴なんです。。。

あまりにも、池で戯れる鶴たちに生き写しだと言う事で″鶴の舞″と名付けられたそうです(*^^)
4. Posted by あぶく   February 12, 2007 22:19
浮流雲さんへ
本当ですよね。鶴にとってはたまらなく悲しい出来事だと思います。

青年の思いやりにより、手厚く葬られ、村人の誤解も解けた。と言うことがせめてもの救いであり、その現れがこの花ではないかと信じたいです。。。

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