1月

2009年01月09日

松囃子

松囃子(まつばやし、まつはやし)は年頭に福を祝って行う芸事のこと。松の内におこなう囃子の意。松拍子・松拍とも。室町時代に盛んに行われていた。1月の季語。

足利義満が都落ちして播磨国の赤松氏の白旗城に居していた折に義満を慰めるため披露した芸事を、義満が上洛してのちに正月13日に赤松家によっておこなうのを習慣とした旨の記述が『満済准后日記』にある。この習慣が京都から全国各地へと広まったのが起源とされる。

松囃子では、唱門師や散所などの芸能専業者のみならず村民や町人など各階層の人間が着飾り仮装し、京都においては室町御所へ、地方においては守護など各地の権力者の邸宅へ参向し、舞や囃子が披露され、祝辞が述べられる。その返礼として禄物が授けられる。『看聞日記』には、永享9年(1437年)に下京の町人の女房らが室町御所に参向して囃子を披露した「女松囃子」についての記述がある。また大名らも家来を率いて幕府政庁を訪れ将軍に舞を披露していた。

松囃子はその様相から、人家の門前で音曲を奏し金品を貰う「門付け」や、念仏踊りや獅子舞の起源である中世芸能の「風流」の一種とも言える。

江戸時代になると、江戸城内に正月2日(のちには3日)の夜に大名らを集めておこなう謡初を松囃子と呼ぶようになり、町人にもこの慣わしが広まったとされる。

菊池市の菊池神社の秋の例祭でとりおこなわれる重要無形民俗文化財の「松囃子御能」は、室町時代の形態が良く保存されており、観世宗家に伝わる松囃子と共通する部分があって深い関連が考えられている。また博多どんたくの起源である博多松囃子も、松囃子の形態を残している。


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110番の日

110番の日(110ばんのひ)とは、日本の記念日。1月10日。

この記念日は、110番の適切な使用を推進しようと、1985年(昭和60年)12月警察庁が定めた。1986年(昭和61年)1月から警察庁では毎年通信指令室を一般公開している。

また1月10日には、全国の警察でもこれに関連したキャンペーンが行われている。

日付自体は緊急通報制度の興りなどとは全く関係なく、語呂合わせの一つ(制度が出来たのは1949年10月1日である)。


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成り木責め

成り木責め(なりきぜめ)とは、柿、栗、梅など果樹(成り木)について行なわれる豊作祈願の習俗である。1月14日あるいは1月15日(小正月)に行なわれることが多い。地域によっては”成るか成らぬか”などとも呼ばれる。

子供を含む数名によって行なわれる。一人が鉈をかまえて成り木の前に立ち「成るか成らぬか。成らねば切るぞ。」と脅す。それに対して成り木役(子供である場合が多い)が「成ります。成ります。」と答え、豊作を約束する。実際に鉈で木に小さな傷をつける場合、さらにはその傷に小豆粥を塗りつける場合もある。


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新年会

新年会(しんねんかい)は一年の最初(正月)などに行われる、学校や職場などで行われる団体行事。一般的に、一年の始まりを祝う行事で、酒を酌み交わしたりして、お互の新年の挨拶を行うことが多い。また企業では仕事始めに臨んで、経営方針や目標などを定めることが多い。両方に大きな差こそあるが、新年のはじめに、会合を行うことには変わりはない。

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仕事始め

仕事始め(しごとはじめ)とは、1月2日に年が明けて初めて仕事をすること。1月2日には普段の仕事を形だけ行い、その年の労働の安全や技能の上達を願う。

農村では田畑に鍬を入れたり、縄作りの作業を始め、田の神を祀って米や餅などを供えた。山村では山の神を祀り、木の伐り初めを行った。漁村では、船霊を祀って舟の乗り初めを行った。商家では、初売や初荷が仕事始めに当たる。

官公庁では毎年1月4日を官庁御用始めとして初めて執務を行う日としており、一般企業でもこれに準じていることが多い。昭和後期までは、着物を着て出社する場合もあった。


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