Jesu による2009年のEP 




Jesu はウェールズ出身の、ポストメタルというジャンルのバンドらしい。 
ポストメタルはポストロックとメタルを源流にする音楽で、バンドによってはプログレらしかったりハードコアらしかったりするみたいなのだが、Jesu はポストロックの轟音・アンビエンス的な音を取り入れている。
ライナーを読めばこの時期オリジナルシューゲイズバンドの Swervedriver と共演しているから、90年代のUKオルタナティヴロックを意識した上でのこのサウンドプロデュースなんでしょうね。
メタルとUKオルタナのボーダーが00年代に曖昧になってきたことはライナーで少し触れられています。





ダウンチューニング(というよりどうやら変則チューニングらしい)されていて、テンポの遅さと相まってドゥーム・ストーナーらしく聞こえるところもあるがコードワークにはそういう邪悪さやメタリックなところはない。
一方メジャーキーでありながらメロディには哀愁を纏わせてリリックも別れをテーマにしていたりするところはシューゲイザーに近いと感じます。




4曲目の Morning Light は短調で、ミュートで刻むリフもあったりでレコードの中で一番ヘヴィさがありますね。
少し硬質でエコーのかかったギターもバックで鳴っていて、ゴシックのような妖しい魅力もあります。




国内盤には Deflated のデモ版が収録されています。
生々しい質感のバンドサウンドとディレイをかけたギターフレーズが要所で現れるところが90年代のシューゲバンドっぽいですね。
自分はこのテイクが気に入ってます。

4曲+BTで全て壮大で美しい佳作群だと思います。
ポストメタルの音源は中々見かけませんが、メタル専門店なら置いてあると思います。