食い倒れBlog

管理人の日々の生活、登山、その他思いつくままをぬるくつづってます。 ※模型関係は移転しました。

日本最後の秘境 雲の平を歩く(5)旅の終わりとはじまり

7月16日月曜日

12時間半も行動をしていたので今日はバタンキュー(死語?)かと思いきや、なかなか寝付けず寝たのか寝ていないのかよくわからないまま朝を迎えることとなった。2時ごろから準備をする人達の声や音がよく聞こえる。他のテントサイトと違ってここのマナーはあまりよくなかった。テントの中でしゃべる声が丸聞こえ。少々残念だがここは登山口に一番近いテントサイト。仕方ないね。

やきそばを今日は一食分丸々食べ、4時35分にテントサイトを出発した。今日は雲が多い。
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振り返ると鷲羽岳。さようなら。
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西鎌尾根と槍ヶ岳
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クロユリベンチではほんとうにクロユリがたくさん咲いていた。
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鏡平山荘の名物はかき氷だが、食べていると時間が無くなるので今回は我慢我慢w
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この谷を延々と下っていきます。苦手の下り(´;ω;`)
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秩父沢の沢水で元気を補給
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ようやく林道に到達。が、ここからが本番だったりする(;´・ω・)
新兵器のトレッキングポールが威力を発揮する。
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砂利道をわさび平山荘まで歩く。ここでジュースを飲み、ストックでリズムを取りながら黙々と新穂高温泉まで歩く。
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新穂高温泉のロープウェイ駅で切符を買う。
横にあるホテルで風呂が入ることができると聞いていたが、看板を見ると13-15時の時間限定。昔はアルペン浴場があったがいまはもう無いようだ。仕方ないのでザックを置いて10分ほど登り返してホテルニューホタカの日帰り風呂600円で汗を流すことにした。

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大きく宣伝をしていないので知る人ぞ知る日帰りスポットだが、このひなびた感じがなんともいえないのだ。

平湯まで行けば平湯の森という大きな浴場があるが、そこまで汗だくのまま行くのもなんだかなと。やはり下山口でお風呂には入りたい。新穂高温泉はあまり登山者にやさしくない。そこが残念だ。

バスを待つ間、新穂高ロープウェイの構内でソフトクリームを注文した。これぞ文明の味。うまいっ!
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平湯から一日に2本ある松本行の直行バスに乗る。隣に座った方からGooglePhotoが便利だよ、最近の一眼レフはスマホにデータ飛ばせるよ、といろいろとIT活用ノウハウを教えていただいた。今度使ってみよう。そろそろカメラも替え時なので検討してみようかな。

松本バスターミナルで大阪までの直行バスの空き状況を聞いてみたがやはり満席だった。ネットで見ている情報と同じだったので、窓口での直接枠というのは無いようだ。諦めて鉄道で帰ることにする。

今日の昼は以前入店してお気に入りの店になった小木曽製粉所のそば。大盛りにしなくても十分な量がある。立ち食いソバ屋だが、今日は暑さからかいつもより非常に混んでいた。これは冷やしのきのこトッピング。
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そば茶がおいしくて何杯もおかわりをした。ありがとう。また来るぜ。

大阪までの直通のしなの号はなく、名古屋までの指定も満席だったので自由席に乗ることにする。ただし15時01分発の臨時便の先頭に並べたので、松本始発だったこともあり、ゆったりと乗ることができた。

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名古屋での乗り換えもスムーズにでき、バスに乗るよりも早く自宅に帰ることができた。さっそくごみの分別や洗濯をしながら嫁さんに今回の三泊四日の充実した山旅を聞いてもらった。 この記録を書いているのは4日後の土曜日の夜だが、いまだに体の中にあの時の興奮がしっかりと残っている。行ってよかった。記憶に残る山旅となったのは間違いない。

足の具合は年々悪くなっている。正直なところまともに山で歩けるのはあと3年が限界だと思っている。トレッキングポールが行動時間を広げてくれたのは意外だったが、いずれにしろ限界は来るだろう。昨年からずっと先送りにしていた山に行くようにしているが、今年もいろんな山に行ってみたい。

ひとつの山旅が終わり、そしてまた新たな山旅がここから始まる。

日本最後の秘境 雲の平を歩く(4)12時間半の歩行

7月15日月曜日

  前のテントのお兄さんのアラームで目が覚める(笑)テントの中の兄さんが寝ぼけて「あれあれあれ??」と声を出しているのが笑える。時間は朝の3時。うむ、まあよしとしよう。朝飯は昨日同様にやきそば半分を食す。ヘッドランプなしでも歩ける明るさになってからテントサイトを出発した。
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テントサイトを出発してから正面に見える祖父岳までの登りの強敵は標高ではなく実はブヨだ。尋常じゃない数のブヨがたかってくる。払っても払っても寄ってくる。ヒッチコックの「鳥」という映画をご存じだろうか。少々パニックになる。はて、10年前もこんなにたくさんいただろうか。次回来るときはなんらかの対策をしたほうがよさそうだ。
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雪渓を横断しつつ見た目よりもきつかった祖父岳に登ると、昨日歩いてきた雲の平もこれから行く水晶岳も双六までの行程が丸見えだ。今日はロングコースだが、長い人生の中でほんの数時間のがんばりの連続だと心の中で繰り返しつぶやく。

中央がワリモ、右が鷲羽岳。水晶岳アタックを終えたあと、越えなければいけない山だ。ワリモはいままで意識したことは無かったが、かんむりのようでなかなか秀麗な形をしている。
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黒部五郎岳を望む。周回コースを取るとこの稜線を太郎平まで歩くことになる。今回歩けたことを考えるとこのコースもいけるかもしれないな。
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中央のV字型の雪渓が残る鞍部が本日の最終目的地である双六岳キャンプ場。ウーム。遠いね。
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眺望を楽しんだあと、ワリモの北分岐まで一気に登る。祖父から見たときはえ!ここ登るの?とドキドキしたが、下から見上げてみれば、「歩けば到着できるな」と安心できるレベル。
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ワリモ北分岐から上ってきた道を振り返る。
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ここで荷物をデポし、手提げに水と行動食を入れて水晶岳を目指す。最初の目標は水晶小屋。
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雲の平から見ていた水晶岳の印象とは稜線から見るとずいぶん違って見える。雲の平のたおやかな感じとは対照的だ。ここから見ると剱岳のようだ。
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昨日の雲の平と違い、今日は多くの登山者とすれ違う。みんないい顔している。山頂では関西から来たという女子3人組の笑顔がまぶしかった。水晶に見立てたボールを取り出して記念撮影したり、でっかい双六も持ってきていて遊び心たっぷりだった。なるほど、そういう気持ちの余裕も必要だ。今日は三俣山荘に泊まってきたとのこと。

水晶岳の山頂からの眺望はまさに360度の大展望。時間が許すのならずっとずっと山頂にとどまりたかった。だが、今日は双六までいかねばならない。おそらくもう二度と来ることはないだろう。そう思いながら脳裏に山頂からの景色を刻み付けた。
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富士山も八ヶ岳も遠方に拝むことができた。
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左は白馬の山々。その奥は頚城山塊。
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念願の水晶岳登頂を終え、高揚する気持ちを抑えつつ小屋まで戻る。私の記憶にある水晶小屋は水色のもっと汚い小屋だったが、最近改装したのだろうか。トイレも大変きれいだった。18年前この横を通ったときは雨の中だったと記憶している。

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ワリモ北分岐まで戻り、行動食を食べたあと、クエン酸を飲んだ。今回はサプリも実験的に使ってみることにしたがこれは効果があったような気がする。

ワリモを超えて今日の2つ目の大きな山場はこの鷲羽岳。三俣側からよりも水晶側からのほうが上りやすいような気がする。今日はたくさんのピークを踏む日なのだ。

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鷲羽の長大な下りは少々うんざりするが、左側に目をやると鷲羽池が。
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槍ヶ岳も北鎌尾根もばっちり見える。
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ここからが鷲羽の地獄の下りである。なんど来てもこの下りは好きになれない。
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途中で休憩をとりながらようやく三俣山荘に到着した。
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三俣山荘前にはベンチがたくさんあるが、なんだか他の山小屋と雰囲気が違う。
よく見るとトレイルランナーにベンチがすべて占領されている。格好も登山者とは異なり、どちらかというと海の家の前にいる人たちのようだった。さらに大声でしゃべっているので聞きたくもない会話がまる聞こえ。実は今日はもう三俣のテントで寝てもいいかなという気持ちが半分くらいあったが、私のように地味なオタクには苦手な部類の人達たちなので、関わるわけではないけど、同じ空気をシェアするのはちょっと嫌だなと感じた。こういう気持ちは大事にしたほうがいい。山荘2Fの食堂で何かを食べたらやっぱり双六まで予定どおり歩こうと決めた。

山荘の2階からの素敵な眺め。ジビエ料理が泊まると出るそうだ。今日もカレーを注文した。
値段は雲の平山荘と同じ1100円。
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さあ、カレーも食べたし行きますかね。鷲羽岳を振り返る。
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まずはテントサイトを経由して三俣蓮華岳を目指す。
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トレッキングポールでリズムをとりながら牛歩の歩みで進む。
どんなに時間がかかったとしても日が高いので到着はできると確信をしていた。三俣山荘で十分休息をしたとはいえ、三俣の分岐までの道のりはきつかった。

分岐手前で2羽のライチョウを見ることができた。1羽は登山道横で砂浴びをした。冬毛のように見えるが大丈夫なんだろうか。もう一匹はハイマツの陰で警戒しながら周囲をうかがっていた。対照的な二羽だった。
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三俣の分岐で5分ほど悩む。このまま巻き道を通って双六まで行くか、それとも稜線を通って歩くか。巻き道は稜線から外れるので、風がなければしんどいし、風景もあまり変化がない、稜線を行けばしんどいが風もあり、風景も楽しめるとの結論で登ることに決めた。
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途中で振り返ると双六岳の山頂も見える。
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三俣蓮華岳山頂。この山頂を踏むのはおそらく3度目。前回は18年前だ。
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稜線をたどり、双六岳山頂へ。この旅で最後の山頂である。ここからは35分で小屋だ。広い大地をまっすぐ下りれば本日の行程はおしまいだ。あと35分、35分と思いながら下って行ったのだが、
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な、なんだと!!!
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こ、これなら素直に巻き道に降りたのに。。。とガックシしたが、これもネタだと思い、下ることに。

中道を下ったおかげで水場の横を通ることができたのは幸いだった。
キャンプ場の水場はなまぬるくていまいちなのだが、ここの水は大変冷たい。
汲んだ水はペットボトルを保冷パックに入れてキャンプ場まで運ぶことにした。
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この分岐が見えたらあとは10分ほどで到着だ。
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小屋に到着したのは16時半。
朝4時に出発したので、合計12時間半の行動時間。こんな長時間行動したのは初めてではないだろうか。自分をほめてやりたい。よくやった俺!

脱力してしまい、食事を作る元気もなくなってしまったのでカルビ丼を注文。
最高にやる気のない盛り付けに笑ってしまったが、まあこれでもよし。食欲はあまりなかったがとにかく胃に入れた。
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テントを立ててコーラーをちびちび飲む。体が熱い。
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寝る前におしるこを飲んだ。この森永のフリーズドライおしるこはひそかにお気に入り。
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この日はくたくたのはずなのに12時間半も歩いて興奮していたのかあまり眠れなかった。

日本最後の秘境 雲の平を歩く(3)雲上の楽園へ

7月14日土曜日

   今日は雲の平に向かう日だ。
朝3時ごろに目覚めたが二度寝してしまい、隣のテントの撤収する音で目が覚める。時計をみるとまさかの4時!ああ出遅れた!やきそば半分を食べてテントを撤収しサイトを出発したのが5時10分。太郎平までゆっくり歩きながら体調を整えた。ブヨが歩いているとどんどんたかってくるが、昔もこんなにいたのだろうか。ふと、左側を見ると槍が岳がどんと見えるのに気づく。あら?昨日は全く気づかった(;^ω^)

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こんな道を太郎の小屋まで歩く。ブヨはもちろんたかってくる。これなんとかならんのかなあ。
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この先に分岐がある。
室堂から上高地まで縦走したときはまっすぐ通ったが、記憶は全く無い。今回は左に折れて薬師沢に下るルートを取る。ここからはゆるやかに下っていくが、道は歩きやすい。
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しっかり道が整備されており大変歩きやすい。
なるほどこの道に慣れていると余計に雲ノ平への直登の道がきつく感じるわけだ。
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河童が出るという伝説のあるカベッケガ原に出た。
歩みと止めると本当に静かだ。ここが北アルプスの人気スポットとはとても思えないくらいの静けさ。完全に独占状態である。本当にこのルートで合っているのかとむしろ不安すら覚えるくらい人と会わない。
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 この草原をすぎて下るとすぐに発電機の音が聞こえてくる。下ったところにある小屋が薬師沢小屋だ。
これまで一度も横を通る機会すらなかった小屋だが、「町内の山」の池上さんから幾度となくお話しは伺っていた。大和景子さんも小屋で働いているとのことだったので、挨拶をしようとテラスに降りたらなんと昨日バスで一緒だった釣り師のIさんが川を眺めていた!Σ(・□・;)

小屋から大和さんも出てきてくれた。10年ぶりかな。看板を挟んで記念写真をIさんに撮ってもらった。今日は「雲」に上がると聞いたんですけど、70-80人くらい泊まるので宿泊してもらえればもれなく皿洗いがついてきますけど、どうですかあと誘惑されたが(笑)、今日は雲の平に行きますと丁重にお断りさせてもらった。

Iさんも昨日イワナを大量に釣ったようで、今日もこれから出かけるという。もう楽しくて仕方がないよという笑顔が印象に残る方だった。

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薬師沢小屋の前にかかる橋を渡るとすぐに左側のはしごで川のへりに降りる。水が少ないので問題ないがなかなかスリリングな登山道だ。そして顔を上げると直登の看板がある。さあ、ここから約2時間の楽しい直登だ。
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実は直登は好きだったりする。
ペースさえ守ればぐんぐん高度は稼げるし、苦手の下りはほぼ無い。事前に調べてみたところ、レポートのほとんどがこの道は歩きにくい、しんどいと書いてある。が、正直なところそれほどでもない。対岸に目をやると高度を稼いでいるのが分かる。なによりもトレッキングポールの使い方もわかってきたので、上りやすい。
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木道末端まで2時間と書いてあったが、1時間少々で到達してしまった。
なんだ、もう終わりか、あとはこの木道をまったり歩けば雲の平だなと気が緩んだのが間違いだった。木道はすぐに終わるのだ。そして背の高いハイマツの中、視界の効かない歩行をしばらく強いられるのだ。アラスカ庭園までの道が実は一番しんどかった。視界が開けるという思いこみをもっていたのでこれはヤラレタ。
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アラスカ庭園に出ると視界は開けるが、しかしハイマツの海を歩く箇所はまだまだたくさんある。周囲を見渡すとなるほど、かなり奥地に入ってきたことが実感できる。
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遠方に剱岳が見えた。この三連休は多くの人が立山にも行っているだろうな。
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明日登頂を目指す水晶岳もどーんと構えている。結構な勾配があるのでこれは大変だなと思いつつ今日の目的に足を進めることにする。
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雲の平山荘が見えてきた。
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 雲の平山荘の中で昼メシ休憩をさせてもらうことにした。
山荘内はウッディな印象の素敵な小屋。小屋の中では親子と思われる登山者が休んでいたのですこし言葉を交わした。どうやら新穂高まで計画コースは同じようだ。

  テントの受付をしてくれたお姉さんは私が住所を書いているのを見て「あ、〇〇市から来られたんですね。私、学生のとき、〇〇駅に住んでいたんですよ~」と言う。ん?その駅ならもしかして後輩かなと思ったが野暮なのでやめておいた。今年から山荘で働くことにしたとのことで、まだほやほやなんですと言っていた。赤いバンダナの似合うかわいらしい子だった。男性従業員はサム(安室の昔の旦那)やスズメの焼き鳥みたいな感じの兄さんだった。
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カレーは1100円なり。疲れた体には大変おいしく感じました。

11時過ぎまで食堂でまったりしたので、ビールを買ってテントサイトに向かった。歩いて20分ほどだ。
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テントへの道を歩きながら行程の半分まで来たことを振り返る。憧れだった雲の平をいま自分が歩いている。なんともいえぬ充実感。人間の意志の力には感動すら覚える。大げさだが、いまここに自分がいることがその証なのだ。

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テントを張るとすぐに乾いたので、服も乾かすことにした。洗濯バサミをふたつ持参したがこれは便利アイテムなのでお勧めしたい。テントの中は暑いのでハイマツの影にシートを敷き、寝転がった。ビールも手伝ってうとうとしながら、雲ノ平で空に湧き上がる雲を眺めて過ごす贅沢な時間。

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雲の平の水場は最高だ。冷たい雪解け水が無尽蔵に強い水量と共に流れてくる。
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テントサイトを上から見る。
テントサイトは広いが、テントを張ることが出来るスペースは限られている。

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ゆったりした時間が流れていく。ここは電波も入らない。まさに隔絶された世界だ。SNSの反応すら気にならない。つながらない時間が流れていく。こういう時間大事だと思う。いまは意図的にカットしないとこの「つながらない世界」は手に入らない。

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昼に山荘でカレーを食べてしまったが、今晩もカレー。
今日はアルファー米とカレー2片を煮込んだカレー雑炊にコンビーフを加え、最後にハンバーグをトッピングするメニュー。ハンバーグは実は初日に食べる予定だったが、食欲不振で2日目に回したのだ。要冷蔵のマークがあるが、保冷バックに入れてきたし、匂いを嗅いでも大丈夫だった。他の製品も試してみようと思う。
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嫁さんにはまずそうと言われたが、美味しかったぞ(^^)

山は連日の晴天で夕立もなく、19時すぎまで十分に明るい。夜は満点の星空。さあ、明日はいよいよロングコースだ。体力には自信もないが、明日は双六まで行かねばならない。早めの就寝をすることにしてシュラフに潜った。

日本最後の秘境 雲の平を歩く(2)太郎平へ

  水曜日の夜までにパッキングや行動食の購入を済ませ、12日木曜日は仕事を15時過ぎに切りあげて帰宅し、17時すぎに自宅を出る。みんなが働いているであろう時間にザックを担いで駅へ向かうこのなんともいえぬ背徳感。そして大阪駅でホームに並ぶサラリーマンたちを見ながらひとりこの世界から抜け出ることが出来るなんともいえぬ優越感。


 18時12分発のサンダーバード39号に乗り、少しの高揚感と若干の緊張を抱えながら車窓から流れる風景を眺める。買った弁当を食べながら明日の行程を考える。明日は薬師峠でテントを張って寝ているのだと思うとワクワクしてくるのと同時に、いまの自分に5時間の行程が歩けるのだろうかとリアルな不安が押し寄せる。すこしお腹も空いてきたので、大阪駅で購入した駅弁を頂くことにする。
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 金沢で富山行きの新幹線に乗り換えて富山に向かう。東京からは新幹線一本でいけるから便利かもしれないけど、乗り換えずに行けることが出来た時代を知っている身としてはややこの路線は不満である。

富山駅は21時29分に到着。駅を出て明日折立行きのバスが出るはずのバスターミナルに行くが、案内は何も出ていない。まさか運休とかしていないよなあと思い各種サイトをチェックするが特に通行止め等の案内はなかったので、まずは一安心。

今日予約している宿は駅前と聞いていたが実際はすこし離れていた。駅前を離れると富山はビックリするくらい暗い。いったんホテルにチェックインしてからコンビニにデザートと明日の朝メシを買いに行き、ホテルに戻ると隣にミニスカートのそれっぽいお姉さんが。ははーん、隣のヤロー、デリバリーしやがったな(笑) 果たしてどうでもいい前段の声が聞こえてきたので、気にはなったものの付き合いきれないので大浴場に避難することにした。風呂から戻ると声はまったく聞こえなかったのでショートコースだったようだ。やれやれ。

7月13日金曜日

   5時30分のバスに乗るために早めにホテルをチェックアウトする。空は曇天模様。残念だけど登る身になってみると、あまりカンカン照りだと帰って困るので、これくらいの雲の量のほうがいいかな。
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  2番バスターミナルには続々と登山者が集まってくる。出発前に女性の添乗員が登場し、予約者の確認をとりはじめた。予約をしているものが優先で席に座れることが出来る。予約をしておいた私は先頭の席に座ることができた。隣に座ったのは今日は薬師沢小屋まで行き、イワナ釣りを楽しむというIさんという方。話をしているうちに共通の知り合いがいることがわかる。これもご縁でしょうか。

富山駅から折立直通のバスは途中のアルペン村でトイレ休憩。が、肝心のトイレが鍵がかかっていて入ることが出来ない。バスの運転手もここうちらの施設じゃないもので、はははと苦笑。いきなりトイレ難民が発生。まだ朝早いため、開いているのはコンビニのみ。しかも2つあるトイレの一つは故障していたため、長蛇の列が発生。結局ここで出発が30分遅れる。なんともおおらかというか、なんというか。ネタをありがとう。
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折立到着し、パッキングを整えていよいよ出発。入山口はこんなかんじ。
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   慣れないストックを持ちながら登り始めるが、どうもしっくりこない。逆に疲れるような印象を受ける。後で気づいたが、急こう配の時は真ん中あたりを持ったほうが自分には適していた。いきなり実戦で試したわけだから無理もない。

ひさしぶりの登山に慣れないストックで最初からすでにバテ気味。あられちゃん看板を見た時は実は結構ヘロヘロ。お恥ずかしい。
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1870地点を超えるとニッコウキスゲの咲き誇る見通しのよい尾根が現れる。
喜びもつかの間、まだだまアップダウンがあることに少々ゲンナリする。
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ここからも登りは続くが、完全にばてたなあと実感。こういうときは水をいくら飲んでも回復しない。無理せずゆっくり歩くことに決めて歩く。今日は天気も大丈夫そうだし、どんなに遅くても13時には到着するだろうと割り切った。

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画面中央に太郎の小屋が見えてくる。意外と遠いなあというのがこの時の印象。でも実際歩いてみるとそれほどでもなかったりする。今日は曇天でよかった。晴れていたら遮蔽物が何も無いこの尾根は結構な炎天地獄。

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このベンチで大休息(;^ω^) ここからの薬師岳の姿もなかなかボリューム感があってよい。

ここからもうひと踏ん張りで太郎平到着。やったーあ。
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眼前には明日歩く雲の平の台地が左側にばっちり見える。
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このかっこい山は水晶岳。
今回絶対に行きたい山の一つ。18年前裏銀座ルートを縦走した際は雨で横を通過してしまった。あれから18年。ついに来たぜ。いや、まだ登ってないけど。
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昼メシは太郎の小屋でラーメンを頼んだ。しかし、どういうわけか食欲がわかない。腹ペコ山男と名乗っているのに、山で食欲が無かったのははじめてではなかろうか。完全な夏バテである。カシミールカレーのほうがよかったかな。すこし残してしまった。
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しばし小屋の前で休憩をしたあと、テント場に向かう。今日は薬師峠でキャンプだ。ここは水も豊富でしかも冷たい。山のキャンプはこうでなくちゃね。
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今日は食欲がいまひとつなのでスパゲティの量は少しにして胃に流し込んだ。
本当はハンバーグを載せるつもりだったが、明日に延期することにした。スパゲティの量を減らしたのでトマトペーストは不要だった。
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テントサイトからみえる黒部五郎の雄姿
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テントもすこしずつ増えていく。私のテントは左から2つ目のIBSテント。
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そして迎える夕暮れ
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今日のメンバーはみなマナーがよい。連休前に入って来ているからだろうか。日が落ちると急に静かになった。

テントの中でペットボトルランタンで明日の地図をにらめっこする。
実はラーメンを食べてからしばらくは「明日は薬師岳だけ往復して帰ろうかな」とかなり迷ったが、このころになると冷静さを取り戻していた。
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長い人生の中でたったの数時間頑張ればよいのだと、思ってみると長時間歩行もたいしたことないと思えるマインドを手にいれたのは今日バテた成果かもしれない。12時ごろ目が覚めて星を眺めた。ただただ美しい。単純なものに美しいと思える素直な感情を取り戻していくのが山に入る喜びなのかもしれない。

日本最後の秘境 雲の平を歩く(1)準備編

    関東地方は早々と梅雨明けし、関西もそろそろかと思いきや、豪雨による大水害で迎えた7月の第一週目。こんな雨続きの中、登山地図とにらめっこしながら7月2週目の連休の登山計画を考えていた。

当初は甲斐駒仙丈を検討をしたが、関西からは公共交通機関を使ったアプローチが悪くせっかくの休日の1日が移動でつぶれてしまう。これはもったいないので却下。次に関西からは直行バスが出ている上高地や立山を起点にする登山を考えてバス予約サイトを見るもののすべて満席(笑) 新潟行きのバスはあったが、糸魚川で下車は出来ず行きすぎてしまうので、これも難あり。

やや途方に暮れながらも富山県内でバスを検索すると富山駅から折立までの直行バスがあることを発見。折立から太郎平に入って雲ノ平に行ってみてはどうだろうかとここで雲の平が候補に。会社を早めに終わればサンダーバードと新幹線を乗り継いで富山に前日に入り、朝5:30富山駅から出るバスに乗ることが出来る。急に計画が現実をおびてきたので、気持ちがのった勢いで富山のホテルも予約。

    雲の平をめぐるコースはどのルートを取っても長時間の歩行が強いられる。私は10代のころのケガの後遺症で最近は長時間歩くことが出来ない。痛みを我慢して最大5時間がこれまでの限界。しかし、今回の行程では5時間以上歩くことが必要となるため、金の力にモノを言わせ新兵器を導入することに。ジャーン。カーボン製のトレッキングポールであるよ、諸君。
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値段見てびっくり!
これ2本組のお値段ですよね?と聞いたけど、1本単位だそうで。持ってみるとこれまた軽い軽い!持っている感覚はほとんど無い!ちなみにこのポール買ったのは登山の前日(笑)いきなりの実戦、いいのか、これで?

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パッキング完了の図。
今回は事前のトレーニングもあまり出来なかったので、徹底的に軽量化を図り、水抜きで11キロまで抑えることが出来ました。夜のわずかな時間しか聞かないラジオやテント場でしか使わないサンダル、いつも余る行動食や食料などを思い切って切り詰めました。3泊4日でこれくらいなら十分では?まだまだ軽量化は可能と思いますが、快適性と安全性との相談になるので今回はこの程度で。

軽量化したとはいえ、やはり長時間歩行には不安が残る。エスケープルートをシミュレーションしつつ、地図を眺めながら前日までプランを検討。当初は折立から雲ノ平を経由して黒部五郎を通る周回コースを考えていたが、最終日の行動時間が長すぎるのと、風呂に入る時間が無いので却下。代わりに雲ノ平から双六を経て新穂高に降りるコースに決める。新穂高は地獄の林道歩きがあるものの、最終日の行程を短く出来る、風呂がある、松本に出られればうまくいけば早めに帰宅できるという点が大きかった。

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