朝、4時に道の駅を出発。
ちなみに、車は10台ほど。街路灯も適度な明るさ。車中泊するにはなかなかよさそうだ。さて、Googleナビに従って一ノ沢へ向かう。途中は街路灯も少なく真っ暗。駐車場は登山口の手前の左側にある。事前に調べておかなかったら分からなかったかも。

駐車場に到着すると、すでに7台ほど停車しており、登山準備をされている方が2人おられた。挨拶を交わし、さっそく登山準備。もちろんまだ暗いのでヘッドラップを付けながらの作業である。

9月4日木曜日。4時52分出発。気温24度。
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真っ暗な中をヘッドラップを点けて歩く。熊が出たらどーしようと思いつつも、ここで会ったらもうどうしようもないと諦めて歩く。20分の道のりだが、ここで焦るとよくないので、いつもよりも遅めにゆっくりとゆっくりとセーブしながら歩く。次第に明るくなってきた。
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20分後に登山口到着。ここが最後のトイレ。
登山届を出し、体操を入念にしてから出発。膝のケガの再発が怖いので入念に。
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ふと、空に目を向けると、見事な虹が!
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登山道は沢沿いの静かな道だ。今日は平日ということもあり、人もいない。
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しばらく歩いていくと、山の神の鳥居が。ここで山行の無事を祈る。
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歩きやすい道をゆっくりと歩いていく。今日の天気は午前中まで持てばラッキーだろう。

古池の横を通り過ぎる。気温は20度を下回っている。快適。
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大滝ベンチで休憩。今日のレーションは無印食品のバナナバウム。
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誕生日に買ってもらったニュージランドのマックパック製のザックを今回も使う。
背負いやすくてお気に入り。欲をいえば、もうすこしサイドやトップにストラップがほしかった。
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天気は次第に回復し、青空が!散々迷ったけど、来て良かったなと思う。
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目的地はあの鞍部の向こう!
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前常念につながる稜線もくっきり。
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登山道はところどころ、川を横断するので、このような丸木橋を渡る。このような登山道整備をしているからこそ、我々は登山を楽しめるワケ。小屋や関係者の努力のおかげで、遊ばせてもらっていることを忘れてはならない。
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沢沿いをどんどん詰めていく。
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崩落してまだ間もないようだ。
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胸突八丁に到着。ここからは整備された木の階段を登るが、なかなかの急登だ。
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最終水場に到着。ここまで来たら、あとは1時間ほど目的地だ。谷の水を飲むが、冷たくておいしい。帰りに汲んで帰ろう。ちなみに、水は小屋でも買うことが出来る。1リットル200円。余力がある人はここで水を汲んでボッカしちゃおう。
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抜けるような青空と緑。どちらもまぶしい。
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しだいに高度を稼いでいくと、ベンチの表記が現れる。
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こんな感じの道をどんどん登っていく。
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第三ベンチ。もうすこしで鞍部だ。
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鞍部到着!残念ながら眼前の槍が岳穂高連峰は雲の中だったが、もう大満足!!!
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テント料は1000円。小屋に近いエリアと遠いエリアがあるが、遠いエリアの一番上側に設置した。

横通岳方面もばっちり。いつか、ここも縦走したいね。
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本日の我が家。IBSオリジナル最後の仕事!
しっかり石で固定をした。ちなみに、娘との約束どおり、ワンコもつれてきた(笑)
テントキーパーを命ず。不届き者が現れたら、追い払うようにw
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さて、ここでひとつ迷いが生じた。本当は明日の朝に常念は登山しようと考えていた。天候は12時くらいまでは持つだろうと思っていたので、まだ時間があるので、アタックすることに変更。目の前に女神さまが下着をちらつかせていたら、男たるもの、そりゃ突撃するでしょう。まあ、結論から言えば、女神さまには触れたけど、バケツいっぱいに入った冷水を頭の上からぶっかけられました(笑)

アタック途中に振り返ると、小屋もテント場もよく見える。ちょっとガスが沸いてきたな。やばそうんだあと思いつつも、このまま続行することにする。
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上を見るとこんなかんじ。ちなみに、常念岳のピークはこの山の先ではない。もっと奥なのだ。しだいに雨が落ちてきて、本降りになってきた。雷も1回鳴ったので、撤退も考えたら続行。レインコートの上は着ているものの、すでに全身びちょ濡れ(;^ω^) 稜線に上がると、ガスの切れ間がから常念のピークが見える。意外や、岩稜帯の上に山頂は存在するのだ。
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大雨になった(笑) 女神さまも人が悪いな。想定どおり、真っ白な世界。
ずっとここに居たら寒くてヤバイなと判断したので、記念撮影後即下山開始(笑)
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うん、真っ白。だが、これはこれでよいのだ。
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イワヒバリや雷鳥の姿を楽しみながら、下山開始。
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お、下が見えてきた。テントは...無事だ!
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この雨なのに、私同様に山頂を目指す人が(;^ω^)
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このころになると、靴の中は水びたし。歩くたびにゴブゴブと音がする。靴下もすべて濡れている。さすがに靴の替えはないし、靴下の替えもズボンの替えも車の中だ。これは失敗だった。なぜながら雨はテントの中でやり過ごす予定だったからだ。

下山して常念小屋に向かう。小屋の左側に学校の運動会の時に使用するテントが張ってあり、外来食堂と書いてある。ようは、そとの客はここでたべてね、ということ。昼メシは13時まで提供可能とのこと。時間は12時50分。体は冷たく、手袋をした手も真っ白、かじかんでいたので、迷わずおでんとカレーを注文した。カレーは雲の平や三俣小屋で食べたものと比べるとちょっと残念な味。おでんはレトルトとはわかりつつも、胃に染みておいしかった。
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ちなみに、ひとつ700円。下界では絶対に注文したいよね(笑)

雨は相変わらずの土砂降り。やみそうにないのでテントに戻る。谷からは猛烈な風が吹き上げていたが、テントは無事。さすが、びくともしないぜ。が、中に入ると、大浸水していた(笑) 大きなマットを持ってきたおかげで荷物は濡れずに済んだが、こんなにテントが濡れたのはひさしぶりだし、なによりも自分自身が上から下まで全身ずぶぬれ。

乾くことはありえないのが、とりあえず、干してみる。靴下を脱ぐと、真っ白にふやけた足が出てきた。5回ほど絞ると、茶色い水が出てきた。ズボンもCWXも乾く見込みがないので、乾燥は諦めてビニール袋に詰める。幸い、レインコートのズボンは未使用だったため、これをズボン代わりにする。パンツとシャツは着ながら乾かす、いわゆる「着干し」という山屋伝統の技である。なんといっても体温36度だから速乾性の素材であれば、乾くのである。しかし、これをやると猛烈に臭い。コジキの匂いとまったく同じになるのであーる。なんで着替を車に置いてきたんだ、オレは( ;∀;)
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しかし、靴下の替えがあったとしても、肝心の登山靴がびしょぬれだ。テント場について、登山靴を脱ぐと、中から水がジャーと出てきた。外に出るときは素足にビニール袋を履き、冷たい靴を履くことにした。どうせ短時間だし、明日も4時間ほど我慢すれば下山できるので大丈夫だろうと考えた。

さきほど、おでんを食べたものの、やはり腹が冷えているようだ。ダウンジャケットを着こんでから、お湯を沸かし、汁粉を食べた。汁粉は大好物なので、冬に大量に買いこんで夏にも使っている。これは温まったね。
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汁粉を飲んだあと、シュラフに包まり、2時間ほど爆睡する。17時半に外を見る。
真っ白(笑)
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20分後、風が静かになったなと思って外を見ると、雨も止み、視界も開けている。これが山の天気。
スマホがあれば、雨雲レーダーなどを見て、今日も雨の予測も出来ただろうが、今回はバッテリを前日に消費してしまうミスをしてしまった。次回は気を付けよう(;^ω^)

テントは7張。単独は私だけのようだ。左には穂高、正面には槍も見える。北穂山荘、ヒュッテ西岳、槍が岳山荘肩の小屋もはっきり見える。
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安曇野側を見ると、なんと虹が!夕暮れも楽しめそうな予感。
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(3)に続く