武田薬品が、アイルランド製薬大手のシャイア―を買収しようとしてます。
購入金額はなんと7兆円。

今回の買収に伴う財務体質の悪化で、武田薬品の株価は下落。
信用格付の格下げが検討されてます。

最終結論は5月8日に出るそうです。
問題は、FX為替相場への影響がどうなるかです。

今回は、過去10年に日本企業による海外買収案件成立前後に
FX為替相場がどのような動きをしているかを確認しましょう。


過去10年以内の1兆円超案件限定で確認すると、以下の通りです。

過去10年の日本企業による主な海外企業M&A

買収企業被買収企業金額(発表ベース)発表日
1ソフトバンクアーム・ホールディングス(英)3兆3000億円2016.7.18
2
サントリービーム(米)1兆6800億円2014.1.14
3ソフトバンクスプリント・ネクステル(米)1兆5700億円2012.10.15
4伊藤忠/チャロン(タイ)中国中信集団子会社(中国)1兆2000億円2015.1.20

海外企業買収にとFX為替相場への影響
買収時期1週間前前営業日発表日 1週間後 
2016.07.18110.68107.55106.97106.10
2014.01.14104.60102.98104.20104.30
2012.10.15 78.32
 78.42
 78.6279.94
2015.01.20117.92117.55118.79117.85

買収確定後、それほど、円安が進行していない模様です。
本来であれば、買収資金確保のために、
大量の外国通貨買円売り取引が発生するので、円安が進行するはずです。

でも、実際のところは、買い取り資金は、
手持ちの外貨資産や、金融機関から外貨建ての調達もするでしょう。

それと、買収の噂が出た時点で、投資家が先回りして円売りをしているのでしょう。

となると、ここ1、2週間の円安の原因は、武田薬品買収案件を先回りした
円売りだったのかもしれません。

シカゴIMMポジションの円売りポジション解消が急速に進んだ後
円買いポジションが積み上がらない真相なのでしょう。


穏やかな相場を祈念します。


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