2006年05月29日

ロハスビジネス

          フェアトレード&エコロジーの店 「ふぇあうぃんず」
              メールマガジン バックナンバー

         『貧困のない世界を作る!?フェアトレードの話 第62号』

                            発行者:斉木隆男  
                                  
---------------------------------------------------06年 5月29日発行-----
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 バックナンバー⇒ http://mscience.jp/magft.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 前回は、今はやりのLOHAS(ロハス)が、環境や持続可能な生活を表す一般的な言葉ではなく、実はソトコトを編集している会社(株)トド・プレスと三井物産の登録商標だということをお伝えしました。

 今回もロハスについてもう少し見ていきたいと思います。


--------------
ロハスビジネス
--------------

 ロハスはあいまいな部分、いまひとつ関係者が何を考えているかわからないところがあり、先週お伝えしたとおり、今のところ日本のフェアトレード団体がロハスと関わる様子はなさそうです。

 前回のメールマガジンを読んでいない方、下をぜひお読みください。

 http://blog.livedoor.jp/fwinds/archives/50563795.html

 


 前回のメールマガジンを発行した後、あらためてロハスについていろいろ調べてみました。かなり怪しい部分が見つかりました。LOHASは、「健康で持続可能な生活様式」という英語の頭文字を取って作られた言葉です。

 が、日本でLOHASを広めようとしている人たちを見ると、純粋に環境や私たちの健康、持続可能性といったことを考えて活動しているようには見えません。LOHASについて私が調査したことを、下にまとめてみました。


 ・LOHASは、1998年にアメリカで作られたマーケティング用語。

 ・日本では(株)トド・プレスと三井物産がロハスの商標のほとんどを持つ。

 ・トドプレスの社長は雑誌ソトコト編集長の小黒一三氏。

 ・だが、LOHAS(ロハス)を考えたのは小黒氏ではない。

 ・2005年10月(株)トド・プレスは、ロハスの普及・基準作りを目的としたロ  スクラブ(有限責任中間法人)を発足。代表は小黒一三氏。

 ・2005年12月(株)トド・プレスは三井物産と業務提携。ロハスブランドの管  理を進めることに。

 これでロハスが環境のことを考えて行動することを表す一般的な言葉ではなく、ビジネスを行うための商標であることがはっきりします。

 
 ・同時期、環境省の後援で、ロハスデザイン大賞を作ることを発表。
  国の機関が民間企業が作る賞の後援をすることに、疑問と批判の声が出る。

 ・2006年4月 J-WAVEで新番組LOHAS SUNDAYが始まる。
  毎週日曜午前6時?9時放送。ナビゲーターは、大橋マキ氏。

 ・同じく2006年4月? J-WAVEの番組Jam The  Worldの中に、新コーナー
  LOHAS TALKができた。平日の21:30くらいから、15分程度放送。
 
  ナビゲーターは、ソトコト編集長で、トド・プレス社長、ロハスクラブ代表で、  スローフード築地の発起人の一人、小黒一三氏。

  番組内ではロハスがトド・プレスの登録商標であるとの説明は、一切ない。



 こうした日本のロハスのあり方に対し、商標であることを説明せずに、一般的な言葉として広められた言葉「ロハス」を使ってライセンスビジネスを行うのはおかしい。一般用語が商標となるのはおかしい。三井物産のような体質の企業がロハスを主張するのはおかしい。といった批判がでています。

 また、ロハスという言葉を使って宣伝されている商品がやたらと高価なことや、ソトコトが何をもってロハスとして紹介しているのか、基準が明確でないといった批判もあります。

 こうして見てみると、ロハス中心になって広めようとしているのは、トド・プレス社長小黒一三氏であることがわかります。裏付けは取れていませんが、この人は以前スローフードの商標も取ろうとしたが、認められなかったということがあったようです。

 スローフード築地(前身はスローフード・ニッポン東京)の事務局をソトコトの編集部の中に置き、自身が団体の発起人となり、ソトコトの中やソトコトと同じ木楽舎からスローフードという雑誌を出版していることからも、日本のスローフードビジネス仕掛け人の一人であることは間違いありません。

 おかげでスローフードは、本来まったく無関係なはずの自然食を食べることであるかのような誤った認識が日本中に広まることになりました。

 スローフードは、他に商標を取得している企業があったから取れなかったのか、運動を表す一般的な言葉だったから取れなかったのかわかりませんが、ロハスは望みどおり商標を取得できました。



●ロハス商標なんでも相談室

 ソトコトでは今年の1月号から、紙面に「ロハス商標なんでも相談室」というコーナーをおいて、ロハスの商標の無断使用の監視を行っているという話を聞きました。

 さっそくその1月号のバックナンバーを買って読んでみました。 
 
 ソトコト 2006年1月号 

 139ページに、「ロハス商標なんでも相談室」のコーナーが確かにあります。朝日新聞、マガジンハウス、ミサワホームの記事や広告が、ロハスの無断使用の例としてあげられていました。

 朝日新聞は、昨年11月3日の別刷り特集で、「ロハスライフ、ロハスおやじ、ロハスタイプ」などの言葉を使っていました。

 これに対しソトコトのコメントは、次のとおりでした。

 「ロハスムーブメントの底上げのためには、間違った理念が入ってマイナスの面があったとしても、ロハスという言葉ができるだけ社会のすみずみに浸透した方がいい。そういう意味で朝日新聞はよくやってくれている」。

 「よくやってくれている」のほか、記事の題名に、「朝日新聞ありがとう」ともありました。ソトコト関係者でもないのに、ロハスの宣伝をただでやってくれてありがとうということなのでしょうか?

 朝日は「(ロハスの宣伝を)よくやってくれている」のと、朝日の記事の場合、特定の商品の宣伝に使っていたわけではないので、「ロハスを広めるために我慢せざるを得ない」として、商標権の侵害にあたるかどうかの判定は、「白」となっていました。

 マガジンハウスは、駅の交通広告に「ロハス」の言葉を使っていたということで、問題にされていました。「コーヒーオリゴ糖で始めるロハスな生活」としていたので、「特定の商品を示しての使用は、商標権の侵害になりうることも」としてマガジンハウスには、「グレー」の判定をしていました。

 特定の商品を示してのロハスの使用は、困ると考えているようです。ロハスを単に商標と考えるのならそうなるでしょう。

 ミサワホームは「MISAWA LOHAS CULB」という名前の講座を作ったということで、問題にされていました。「LOHAS CLUB」は、中間法人としてトド・プレス社が商標を取得しているので。

 ミサワホームの場合には、「警告文を出してもいい」と「黒」の判定をしていました。

 この会社の担当者は、LOHASやLOHAS CLUB が商標になっていることを知らなかったのでしょう。一般的な言葉であるかのようにロハスという言葉が広められているので、仕方がないとは思いますが。
 
 朝日新聞に対しては、「ありがとう」とか「よくやってくれている」と言っているのは、一般的な言葉であるかのようなイメージを人びとに抱かせるのに有効であると思ったからでしょうか?

 朝日新聞以外は、自分たちの商標権を犯す恐れがあることから、グレーとか黒という判定をしたのでしょう。

 ソトコトはこのコーナーを作ったのは、「誤った使い方も多々ある」として、個々の事例をあげながら白だの黒だのと言って、判定をしています。

 しかし、ソトコトが言う「誤った使い方」というのは、商標権という自分たちの儲けにつながる権利が侵害されたことを意味するだけのようです。たぶん、ミサワホームも商標の使用料を支払ってさえいれば、喜んでソトコトではロハスの例として紹介したでしょう。

 この雑誌の紙面を見ると、「この連中のどこがロハスなんだ?」つまりどこが持続可能なライフスタイルなんだ?と疑問に思う大企業の記事広告がいくつも見られます。

 三菱商事、三菱地所、東京電力などの大企業の一見記事の見える広告が、ソトコト紙面には見られます。一見記事のように見える広告です。そして彼らの宣伝文句には「ロハス」の文字があります。

 CO2の排出権取引で儲けたり、原発を推進している企業も、カネさえ払えばロハスになるようです。


●ロハスはマーケティング用語
  
 「パタゴニアはLOHASと関係ない。」

 環境保護に熱心なメーカーとして知られるアウトドア用品メーカー、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏は、日本のある雑誌の取材に対してこう言っていました。

 シュイナード氏のほかにも、「ロハスは単なるマーケティング用語」と、ロハスと言われることを好まない人たちがアメリカには多いようです。

 カネさえ払えば何でもロハスになってしまうように見える現状を見ると、ほんとうにロハスは単なるマーケティング用語だという気がしてきます。

 当店もロハスとは一切関係ありません。


 前回、今回と考えてきたロハスについて、詳しく調査した結果を当店のサイト内にまとめました。すべてインターネットなどで公表されている情報を元にして作ったページです。

 ロハスについてのリンク集としても役に立つと思います。ぜひ、下のページをご覧ください。

 LOHAS(ロハス)のウソと真実
 


-------------------------------当店について--------------------------------

 このメルマガの発行者、フェアトレード&エコロジーの店 ふぇあうぃんずは、フェアトレードで輸入された商品と、環境を汚さない洗剤などのエコロジー商品を扱うインターネットの専門店です。

 URL: http://mscience.jp/index2.htm
 Tel/Fax:053-472-9660 Mail: info@mscience.jp  

 
 ▽フェアトレードをより深く、詳しく知りたい方へ
  「フェアトレードが学べるイーブック」
   http://mscience.jp/ftebook.htm

 ▽持続可能なフェアトレード&エコロジー商品
  http://cart02.lolipop.jp/LA06107418/?

 ■LOHASについてのさまざまな情報を、一つにまとめて、問題点を明らかにし  ました。

  LOHAS(ロハス)のウソと真実
  http://mscience.jp/nolohas.htm
 
  メールマガジン バックナンバー⇒ http://mscience.jp/magft.htm


 
 配信中止はこちら  http://www.mag2.com/m/0000120655.htm


-------------------------------編集後記-----------------------------------

 今回のメールマガジンを書く際に参考にしたソトコトの2006年1月号に、付録として小冊子が付いていました。「Lohas/環境ホルモン学」という名前の30ページほどの小冊子です。

 これは素晴らしい内容の本でした。いわゆる環境ホルモンに関する正確な情報を伝える本としては、これが一番わかりやすく、簡潔によくまとめられていている本だと思います。

 ソトコト本体の方がむしろ付録に思えるほどの良い本(小冊子)です。

 環境ホルモンについては、世間では誤った認識がずっと持たれたままになっています。
 
 先日会った女性は、自分が化学物質に対して過敏な体質になったり、子供たちにアレルギーのような問題が起こるのは、環境ホルモンのせいだと思っていました。

 いや絶対そんなことはないですよ。環境ホルモンとはこういうもので...と詳しく説明して、納得してもらいました。

 ほんとうに、一時期の大げさな報道や、環境ホルモンブーム(?)便乗本のせいで、不必要な恐怖感を環境ホルモンに対して持っている人が多いように思えます。

 環境ホルモンとは正確には「外因性内分泌かく乱物質」のことで、日本だけで使われている言葉です。

 ネーミングの効果というのはすごいものがあります。

 なんとなく響きが良い(悪い?)言葉のために、なんでもかんでも体の不調が環境ホルモンのせいにされたり、時には子供がキレる原因にされたりしますが、実際には環境ホルモンは、そんなに大きな問題になるような物質ではありません。

 そのことが、この小冊子に実にうまくまとめられています。

 環境ホルモンについての正しい見方を読者に示すことと、LOHASと間に何の関係があるのかよくわかりませんが、(書いてなかったから)この小冊子自体は環境ホルモンについて科学的に検証されたとてもいい本です。環境ホルモンが心配な人に、ぜひ読んで欲しいと思います。

 30ページくらいの本なので、すぐに読めてしまいます。この小冊子が付録になっているソトコトの1月号は、まだ在庫があるようです。下のサイトでバックナンバーの購入ができます。

 ソトコト 2006年1月号

 また、何が環境に良い悪いとか、安全とか危険とかいうことは、ロハスのような特定の業界や企業の利益になるかならないかということではなく、純粋に科学的な見地から検証すべき問題です。

 当店のオリジナル冊子「合成洗剤と石けんに関する7つの誤解」は、合成洗剤と石けんの問題を通じて、環境問題への正しい見方をお伝えするために作った冊子です。こちらも合わせて読んでいただけたらと思います。

 http://mscience.jp/sasshi.htm


--速読について--

 「まだ読めてないのか?」

 人に本を貸すと、たまにものすごく読むのが遅い人がいて、いらだつことがあります。

 「どう、本に書いてあったことやってる?」と貸してから1週間も経った頃に聞いても、「まだ読めてない」と言われたりすることがあるので。

 明らかに私よりはるかにヒマな人なのに...。


 1冊の本を読むのに何日も何日もかかってしまう人がいます。

 私の場合、いろんな本や文献を読んだ後でこうして原稿を書かないとけません。だからそんなのんびりしたことをしていたら、仕事になりません。 

 多いときは1日に3冊くらい読んだりします。

 意識してやっているのではないですが、速読というものを身に付けているのでしょう。本が早く読めると、本当に仕事や勉強の効率がアップします。読むのが遅いと感じている方には、ぜひ身に付けて欲しい能力です。

 自己流で身に着けようとするとたいへんだと思うので、下にあるような無料の資料をまず読んで、速読がどんなものか、感じてみてもいいでしょう。

 小冊子「速読で『頭の回転』が速くなる5つのステップ」
 http://mooojp/xpb9 


このメルマガ・ブログに共感していただける方!
 ぜひ、下をクリックしてください。
 人気blogランキングへ
 

トラックバックURL