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2015年10月

私見、日本の中国武術界の現状

私見、日本の中国武術界の現状


東京陳式太極拳倶楽部 代表 鎗田 勝司



 武術の神髄は目に見えないところにあります。勁自体は感じることはできても目で見ることはできません。それは電気に例えることができます。電気は目で見ることはできませんが、触れば感電します。電気そのものでは役に立ちません。そのエネルギーをコントロールし、明かりつけたり、車を動かしたりいろいろに応用することによって、生活に役立てることができます。電気を研究し、その性質を把握するからこそ人々の役に立つのです。
 勁も同じで、勁力をつけることも大事ですし、それを応用することも大事で、運動という目に見える形で何らかの現象を生み出すことによって、実際に使うことができるのです。
 武術として套路を学ぶことは、この勁を理解するために練習するといっても過言ではありません。というより、この目的こそ大事であり、どの套路を選択するかは問題ではありません。同じ先生から習っても人によって型が違うこともこれで理解できます。また用法においても先生によって違うことも同じ理由から説明ができます。基礎ができれば応用は個人個人で違うのはどの芸でも同じでしょう。しかるに、表演や体操でやっている人の多くはこの理解ができていません。先生の研究の結果である新しい型を後生大事に定期的に習えばその道の権威者になるというおかしな現象があるのは日本だけではないでしょうか。このような行為からは決して套路の本質を理解することはできません。もう少し先生の修業の歴史というものを理解すべきだと思います。ちなみに、戦う時に勁をはっきり見せるバカはいません

 私は太極拳を表演や体操としてやるな、と言っているわけではありません。目的もはっきりしないで、あいまいな意見を言えば習う人は混乱します。つまり日本の指導者に問題があると私は思います。(もちろんすべての指導者ではありません。)はっきり言えば、欧米では陳式太極拳も含め、中国の武術を武術として習う人が多くなっているのに、いまだに日本では武術としてのステイタスが確立していません。受け入れてきた歴史は世界の中でも古いのに、武術としての研究は他の国に負けていると言わざるをえない状況だと思います。

 もともと日本にはさまざまな格闘技があり、空手にしてもさまざまな格闘技の要素をいれた新しい流派が生まれるというように、より強いものを求めて柔軟性を持って世界に発信していくという風土があります。中国の伝統武術は本当に素晴らしいものですが、型を保存するだけなら宝の持ち腐れです。
 
 先日の松田先生の三回忌の追悼表演会では、真摯に武術として修業されている方々と交流ができ、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。これからも機会があれば、お付き合いさせていただきたいと思っています。

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2015年11月練習日程

・木曜日

11月19日(木)19:00-21:00 文京区立駒込地域活動センター多目的室
11月26日(木)19:00-21:00 文京区立駒込地域活動センター多目的室

・日曜日・休日

11月8日(日)18:00-21:00 文京区立駒込地域活動センター多目的室(
11月15日(日)18:00-21:00 文京区立駒込地域活動センター多目的室
11月22日(日)18:00-21:00 文京区立駒込地域活動センター多目的室

*時間・場所にご注意ください。

*11月8日(日)は助講師主導の自主練習日となります。

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