第195回 平野啓一郎 『マチネの終わりに』

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内容
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 
深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。

出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 
スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 
やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 
芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。 




あまり恋愛小説は読まないのですが、
評価が高く、平野啓一郎の作品ということで本当に久しぶりに恋愛小説を読みました。


婚約者がいて、配偶者がいて、それでも惹かれてしまう大人の男女を描いていて、
結ばれそうになってもトラブルが起こり、
一見幸せそうな生活に身をおいても、
やはり忘れられない。


結構、展開やストーリー構成は陳腐というか、ありきたりというかそんな感じなのかもしれませんが、
評論やエッセイでも鋭い批評を展開する、
平野啓一郎らしいハッとする文章に溢れています。
芥川賞作家でもある作者の知的で美しい文章も相まって恋愛小説を超えた人生や世界も考えさせる作品です。


過去は未来によって変えられる、変わってしまう

ということが1番伝わってきたことかな?

あと今、妻に1番読んでほしくない作品。笑


ただの時間潰しの消耗品的読書に終わらない傑作です。