第219回 櫛木理宇 『世界が赫に染まる日に』

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内容

中学3年生の緒方櫂は、従兄妹の未来を奪った加害者に復讐を誓った。自分の左目は見た者を石にする“邪眼”だと称する高橋文稀は、15歳の誕生日に自殺する計画を立てた。夜の公園で出逢った二人は、文稀が死ぬまでの間、櫂の復讐に協力する契約を結ぶ。予行演習として、少年法に守られ罰せられない犯罪者たちを一人ずつ襲っていくが、彼らの制裁は次第にエスカレートしていき―。復讐の意味を問いかける衝撃作。





主人公の少年二人、
従兄弟をリンチによって植物状態にされたカイと、
複雑で悲劇的な家庭で育ったフミキ、
による復讐譚。

二人が残虐なイジメの加害者たちに冷酷で嗜虐的な復讐をしていくストーリーがメインで、
それだけで十分展開としてクオリティが高いですが、

それに加えて、
二人の少年の関係性の変化、
フミキの家庭の謎、
カイの心境の変化

などなど、いろんな展開が少しずつ進んでいくので厚みがあって面白い、

それでいて、社会正義や復讐の意味、マスコミやネットリンチなど、
社会派ミステリー的な批判も見受けられる衝撃作です。

おすすめです。