「今日一日がまさに、命を大事にする一日だ。もっとずっと居たいな」

 鳩山首相はにこやかに語った。17日、神戸市で開かれた阪神大震災の追悼式典に出席した後、市内の先端医療センターなどを視察し、その感想を記者団に聞かれた時のことだ。しかし、民主党の小沢幹事長に「どうぞ闘って下さい」と促した16日の発言の真意に質問が及ぶと表情を引き締め、「不適切だとは思っていません」と語気を強めた。

 首相が16日の小沢氏との会談で幹事長続投を認め、検察との対決を支援するような発言をしたことを危ぶむ声は党内に強い。ある閣僚はこの数日前、首相に直接、「そろそろ小沢氏から距離を置いたらどうか」と進言したが、首相は取り合わなかったという。

 首相は昨年3月、小沢氏の秘書が西松建設の違法献金事件で逮捕された時も、幹事長として「国策捜査だ」などと検察を批判し、代表だった小沢氏の全面擁護に回った。首相の小沢氏に対する極端なほどの「傾斜ぶり」について、ある幹部は「資金力はあるが、政治的な手腕に乏しかった鳩山氏が党内で生き残るには、小沢氏の力が必要だった」と解説する。

 実際、2003年に小沢氏が率いる自由党が民主党に合流した際、民主党代表は菅財務相だったが、合流の下地を作ったのは前代表の鳩山氏だった。「外様」の小沢氏にとっても、民主党のオーナー的存在で名門出身の鳩山氏に近づくことが、党に溶け込む足場となった。以来、二人三脚で党内の地歩を固め、ついに政権交代を実現したわけだ。

 こうして誕生した鳩山政権は、小沢氏が事実上、1人で選挙も国会対応も取り仕切る「小沢依存」の態勢となっている。通常国会開会を直後に控え、夏に参院選が待ち受ける中で、首相には小沢氏を突き放す選択肢はなかった。

 当の小沢氏はこの日、長崎市で開かれた党長崎県連のパーティーで20分間あいさつしたが、事件については、最後に「またまたお騒がせをいたしまして……」と述べただけ。会場からは「なかなか事件のことを言わんのう」と不満も出たが、小沢氏は選挙の陣頭指揮をとる自らの力を誇示するかのように、「参院選で勝利を収めることで初めて、民主党の内閣の基盤が盤石なものとなる。それが本当に日本に民主主義を定着させることになる」と続けた。

 首相と小沢氏は強行突破を選択したが、国民の見方は厳しい。事件を受けた読売新聞社の緊急全国世論調査では、内閣支持率が11ポイントも急落した。

 「小沢君に共同責任があるかどうかは、国民世論を見なければならない」

 渡部恒三・元衆院副議長は17日のテレビ番組でこう指摘した。いったんは抑え込んだ小沢氏への批判が党内で広がれば、政権の足元も大きく揺らぐことになる。

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