足立区生物園(榎本太郎園長)で飼育している日本のチョウが海を越え、17日から米国で始まる「バタフライショー2010」で優雅な舞いを披露する。日本の国蝶(ちょう)、オオムラサキや羽を広げた長さが日本で一番大きいオオゴマダラなど5種で、サナギに育てて約千匹を順次送り出している。生物園は「日米親善に役立ち、区のイメージアップにもなる。相手は生き物なので、最後まで万全を尽くして育てたい」としている。

 バタフライショーを主催するのは、米国オハイオ州シンシナティ市のクローン植物園。毎年、アフリカ、中国など地域や国をテーマにしたチョウ展を行っており、15年目を迎える今回は「日本のチョウ展」を企画。準備段階だった平成21年3月、生物園を視察し協力を求めてきた。

 生物園は「できる範囲の協力」を約束。チョウを美しい成虫の姿で見せるには米国で羽化させるのが一番だが、卵や幼虫で送ると、種類ごとに決まった草しか食べない幼虫の食草を米国内で確保するのは困難。このため、展示時期に合わせて羽化するように日本で成長段階を調整し、サナギにして送ることになった。

 米国に提供するチョウはオオムラサキ、オオゴマダラに加え、被爆地の地名が付いたナガサキアゲハ、ゆったりと飛ぶリュウキュウアサギマダラ、日本で最もなじみ深いチョウの1つであるアゲハの5種に決定。当初、オオムラサキは飼育経験が乏しかったため、米側への提供候補リストに載せていなかったが、米側の要望で追加した。

 日本のチョウ展は6月20日まで約9週間。生物園は最初の3週間でリュウキュウアサギマダラ、次の3週間はオオゴマダラとナガサキアゲハ、最後の3週間はオオムラサキとアゲハを提供。展示に合わせて週に1度、各チョウのサナギを50~100匹ずつ送る。このほか、日本の鳴く虫の代表、スズムシや足立区のサクラや風景写真、伝統工芸品なども出展する方針。

 生物園の岡本明久飼育解説員(30)は「日本人は鳴く虫を楽しみ、平家の家紋にもアゲハの紋様が使われるなど、自然や昆虫と共生してきた。こうした日本の文化、日本人と生き物の関係をアメリカで紹介したい」と話している。

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