注! この記事には第18話のネタバレが含まれています。









今回、宇宙港でイーサン君は入港管理官とアラビア語で会話を交わし、エリーザはフランス語で汚い言葉を使いました。本編で彼らは一体何と言っていたのでしょうか?








そこの部分を日本語訳付きでお送りいたします。







 「アッサラーム・アレイコム!(こんにちは)」

 そう、入港管理官は本物のアラブ系人種だったのだ。彼は本当に同胞と勘違いしているのか、それともイーサンの偽装に気付いたのか、アラビア語で声を掛けた。
 
「ワ・アレイコム・アッサラーム(こんにちは)」
 
「カイファハールカ?(調子はどう)」
 
「ハムドゥリッラーヒ・ビハイイリン、シュックラン!(神のおかげで元気さ、ありがとう)」
 
 難なく返事をしたイーサン。しかし、本当の試練はここからだった。
 
「マー・タラブカ? アル・アマル? アウー ムサーフィルトゥ?(あなたは何をしに? 仕事、それとも旅行?)」
 
「……」
 
 この会話を聞いていた部隊員に緊張が走った。イーサンが少し黙ってしまったのだ。日常会話レベルしか話せないと言っていたイーサン、もしアラビア語で返せないとしたら、身分の偽装を怪しまれる可能性があるのだ。
 
「……ラストゥ・ル・アマラァン、アナー・ムサーフィルン!(仕事じゃなくて、旅行しにきたんだ)」
 
 イーサンは流暢な発音で返した。
 
「フィー・アマーニ・イッラーヒ!(あなたが安全と共にありますように)」
 
「シュックラン・ジャジーラン!(どうもありがとう)」
 
 イーサンは管理間と握手を交わした。二人とも満面の笑みだったので、周囲も安心した。どうやらバレずに済んだようだ。


「イーサン!」
 
 宇宙港の玄関口へ向かうまでの道で、トニーに話しかけられた。彼が何を話したいのかは察しがつく。
 
「本当にアラビア語が話せたとは驚いたよ!」
 
「アヒルみたいな喋り方だったぜ!」
 
 トニーの隣にいたマルコも口を出す。
 
「アヒルは余計だよ!」
 
 イーサンがマルコに言い返すと、近くにいたエリーザも会話に交じった。
 
「ほら、もっとアラビア語喋れよ」
 
 イーサンはエリーザに殴られパシられ、少し鬱憤がたまっていた。そこで、どうせアラビア語は分からないのだから、悪口を言ってやろうと考えた。
 
「アンティ・ハヤワーナトゥン、マジヌーン!(お前はバカ女、キチ○イ)」
 
 イーサンは悪口だとバレないよう、満面の笑みで言った。しかし、彼女はニュータイプ。恐ろしく勘がいいことをイーサンはすっかり忘れていた。頭に稲妻が走り、一瞬ハッとした表情を見せたエリーザは、この言葉が悪口だと即座に気付き、思いっきりイーサンのすねを蹴り上げた。
 
「いってぇ!」
 
 今度は日本語だった。イーサンは「何で? 意味分かるの?」と聞き返したが、その反応が悪口を言った事の証拠になってしまっている。
 
「……なんか、そんな気がしたので」
 
 すかさず、エリーザも母語の一つであるフランス語でイーサンに言った。
 
「Va te faire enculer, sale fils de pute(お前は売春婦の息子だ、ケツの穴を掘られろ)」
 
 こちらも満面の笑みで言った。だが、フランス語をかじったことのあるイーサンは、この意味が分かってしまったのだ。
 
「おい、母親の悪口はやめろ」
 
 イーサンは割と真剣なトーンで言った。周囲はこの空気をマズいと感じ、すぐさま数人がかりでイーサンをなだめに行った。言うだけ言って、エリーザはそそくさと退散だ。








以上、第18話のアラビア・フランス語講座でした!