ソフトバンクモバイルとウィルコムが5月29日、2012年夏商戦向けの新製品を発表した。
ソフトバンク向け新製品はスマートフォンが4機種、フィーチャーフォンが3機種、データ通信端末が2機種を用意。
ウィルコム向け新製品はスマートフォン1機種とPHS端末2機種をラインアップする。
プラチナ電波に対応するソフトバンク機種
ドコモやau向けでも人気の「ARROWS」ブランドを冠した「ARROWS A 101F」は、下り最大42MbpsのULTRA SPEED(DC-HSDPA)に対応し、デュアルコアCPUや指紋センサーなどを備えるハイスペックな1台。
同じく高性能なモデルとして、4.7インチのSuper CG Silicon液晶を備えるシャープの「AQUOS PHONE Xx 106SH」も登場する。
ARROWSとAQUOS PHONEは他社にも供給されているが、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は「(下り42Mbpsなので)より高速で、かつ(プラチナバンド対応で)サービスエリアも広い」とアピールする。
このほか、放射線測定機能を持つPANTONEシリーズ初のスマートフォン「PANTONE 5 107SH」、「AQUOS PHONE 102SH」のマイナーチェンジモデル「AQUOS PHONE 102SH II」も発売する。
OSは102SH IIを除きAndroid 4.0を採用している。
PANTONE 5向けには「1人でも多くの方に使ってもらえるよう、特別な料金体系を用意する」(孫氏)予定だが、詳細は未定。
フィーチャーフォンは8色展開の折りたたみ型ケータイ「COLOR LIFE 3 103P」、「トリプルくっきりトーク」で快適な音声通話にこだわった「かんたん携帯 108SH」、高級感あるデザインを目指した高機能な防水ケータイ「THE PREMIUM9 WATERPLOOF 109SH」をラインアップする。
今回発表したソフトバンクのスマートフォンとフィーチャーフォンは、同社が獲得し、7月25日から提供予定の900MHz帯「プラチナ電波」にすべて対応している。
プラチナバンドの電波は浸透率が高く、屋内でよりつながりやすくなることが期待される。
孫氏は「電波の届く範囲がいきなり3倍になる。
厚い壁は突き抜けにくいが、ビルの裏にまで電波が回り込むので、建物の中でも電波がはるかにつながりやすくなる」とアピールする。
ソフトバンクのスマートフォンは4機種
左から「ARROWS A 101F」「AQUOS PHONE Xx 106SH」「AQUOS PHONE 102SH II」「PANTONE 5 107SH」
フィーチャーフォンは3機種
左から「COLOR LIFE 3 103P」「かんたん携帯 108SH」「THE PREMIUM9 WATERPLOOF 109SH」
SoftBank 4G(AXGP)対応のモバイルWi-Fiルーター2機種も投入し、高速通信サービスをさらに訴求する。
「ULRTA WiFi 4G 102HW」は、SoftBank 4Gの(理論上の)最速値である下り最大110Mbpsの通信に初めて対応し、3000mAhの大容量バッテリーも装備する。
コンパクトな「ULRTA WiFi 4G 102Z」は下り最大76Mbpsの通信に対応する。
2機種とも「ソフトバンクWi-Fiスポット」に接続しての通信も可能で、4G/ULTRA SPEED/Wi-Fiスポットの接続を自動で切り替えられる。
SoftBank 4Gのエリアは2012年度中に全国政令指定都市100%をカバーする予定。
「ULRTA WiFi 4G 102HW」(左)と「ULRTA WiFi 4G 102Z」(右)
コンテンツサービスも強化し、ソフトバンクスマートフォンとiPhone/iPad向けの「スポーツLIFE」を今夏以降に提供する。
野球、Jリーグ、海外サッカー、格闘技の4コースを用意し、1コース月額350円でハイライト映像(約3分)が見放題となる。
提供中の「ムービーLIFE」も拡張し、動画ジャンルに新たにスポーツ、お笑い、バラエティ、音楽を加え、計5万4000タイトルをラインアップする。
「動画コンテンツも圧倒的ナンバーワンを目指す」と孫氏は意気込む。
PHS+3Gのデュアルスマートフォンが登場――ウィルコム
ウィルコムは、同社代表取締役社長の宮内謙氏が昨年9月の発表会で予告していた、PHSと3Gに対応したスマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」(京セラ製)を正式発表。
PHS網での通話と3G網(ULTRA SPEED)でのパケット通信に対応しており、基本使用料980円、Web接続料315円、3Gパケット定額料5460円の計6755円で利用可能。
さらに、オプションサービスの「だれとでも定額」を当面無料で利用できる。
「ウィルコムはもともと音質が良くて震災や災害でもつながりやすいが、通信速度は他社に後れを取っていた。
ソフトバンクのULTRA SPEEDに対応させることで、通信速度が遅いという弱みを解決できた。
DIGNO DUALは合体版のスマートフォンだ」と孫氏は説明する。
PHSの音声端末は、画面の見やすさや通話のしやすさにこだわったアクティブシニア向けの「Casablanca WX05K」、ソフトバンクの「PANTONE 3」をベースにした「PANTONE WX01SH」も投入する。
左から「DIGNO DUAL WX04K」「Casablanca WX05K」「PANTONE WX01SH」
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