週刊誌等を賑わしている展覧会がある。
昔住んでいたところの近くで開催されているので、
懐かしさもあり、訪ねてみることにした。
住んでいたのは、江戸川橋だ。
江戸川区にあるわけではなく、有楽町線の駅で、
飯田橋と護国寺の間にある。
早稲田の隣、目白台の下、といえばお分かりになるだろうか。
昔住んでいたところをなぞるように、早稲田から歩いてみる。
鶴巻町や山吹町のあたりは、製本屋や写植屋など印刷関連の中小が多い。
大日本印刷が近いせいだ。(写植屋はもうないな)
ここは都電の早稲田駅。
早稲田から登って行くと目白台。
田中角栄の邸宅や日本女子大、椿山荘、聖カテドラル教会。
水野っていう喫茶店や蔵という日本料理店。
確か横浜のドルフィンの支店みたいなのもあった。
休みの日は、界隈を散策したり、お茶をしたり、飯を食ったり、
考えたら、静かでいいところだった。
今から40年も前の話だ。
今日、目指すのは、永青文庫だ。
あの細川家の屋敷跡に建つ洋館である。
ここで開催されているのが、
春画展なのだ。
なぜこの場所で? という経緯を簡単にいうと、
この春画展は、2013年から14年にかけ大英博物館で開催されたもので、
日本での巡回展をと企画されたらしいのだが、
手を挙げる美術館やスポンサーが現れなかったということらしい。
そこで腰をあげたのは、細川護熙氏だったのですね。
それにクラウドファンディングで運営資金を募っての開催となったのだそうだ。
うーん、日本の文化的な恥だよなあ。
チラシには、 「世界が、先に驚いた。」 と皮肉ともとれるコピーが。
会場となる永青文庫は、ちょっとわかりにくい場所にあり、
最寄りの駅からは、ちと遠い。
タクシーなんかで来られると行き止まりの細い道が大変なことになる。
それにしても行く人も帰る人も、人が多いのに驚く。
着いてみると、入場を待つ人の多いこと。
こんなに人気? があったの春画!
みんな興味が有るのね、エッチなことー。
そして、女性客の多さ、カップルの多さに驚く。
会場内も大混雑。昔の建物だし、大広間でもなく、
版画や肉筆の絵だとしても、作品は大きくもない。
必然的に観客は、覗きこむようなかたちになり、
細部を見ようとすると、絵の前から、なかなか動かない。
しかも人いきれで暑い。
作品は、どれも素晴らしい。
猥褻だのポルノだのなんて、微塵も感じない。
大らかだし、滑稽だし、艶っぽい。
局部のことばかり注目されているが、
なんといっても、その仕草の演出、
チラシにも使われているが、指先の表現が素晴らしい。
喜多川歌麿の「歌満くら」などは
局部どころか接吻をして重なっている男女の顔さえも見えないが、
男の頬に添えられた女の手の表情が
愛しさと情の深さを見事に表現している。
日本の春画の美の極致は指先に現れる。
もっとゆっくり観たかった。
別棟でグッズを売っていたのだが、そこもごった返していて、
覗いただけで帰ってきた。
会期はまだあるので、もう一度行こうかなあ。
↓ポチッと、サービス、サービスぅ!
昔住んでいたところの近くで開催されているので、
懐かしさもあり、訪ねてみることにした。
住んでいたのは、江戸川橋だ。
江戸川区にあるわけではなく、有楽町線の駅で、
飯田橋と護国寺の間にある。
早稲田の隣、目白台の下、といえばお分かりになるだろうか。
昔住んでいたところをなぞるように、早稲田から歩いてみる。
鶴巻町や山吹町のあたりは、製本屋や写植屋など印刷関連の中小が多い。
大日本印刷が近いせいだ。(写植屋はもうないな)
ここは都電の早稲田駅。
早稲田から登って行くと目白台。
田中角栄の邸宅や日本女子大、椿山荘、聖カテドラル教会。
水野っていう喫茶店や蔵という日本料理店。
確か横浜のドルフィンの支店みたいなのもあった。
休みの日は、界隈を散策したり、お茶をしたり、飯を食ったり、
考えたら、静かでいいところだった。
今から40年も前の話だ。
今日、目指すのは、永青文庫だ。
あの細川家の屋敷跡に建つ洋館である。
ここで開催されているのが、
春画展なのだ。
なぜこの場所で? という経緯を簡単にいうと、
この春画展は、2013年から14年にかけ大英博物館で開催されたもので、
日本での巡回展をと企画されたらしいのだが、
手を挙げる美術館やスポンサーが現れなかったということらしい。
そこで腰をあげたのは、細川護熙氏だったのですね。
それにクラウドファンディングで運営資金を募っての開催となったのだそうだ。
うーん、日本の文化的な恥だよなあ。
チラシには、 「世界が、先に驚いた。」 と皮肉ともとれるコピーが。
会場となる永青文庫は、ちょっとわかりにくい場所にあり、
最寄りの駅からは、ちと遠い。
タクシーなんかで来られると行き止まりの細い道が大変なことになる。
それにしても行く人も帰る人も、人が多いのに驚く。
着いてみると、入場を待つ人の多いこと。
こんなに人気? があったの春画!
みんな興味が有るのね、エッチなことー。
そして、女性客の多さ、カップルの多さに驚く。
会場内も大混雑。昔の建物だし、大広間でもなく、
版画や肉筆の絵だとしても、作品は大きくもない。
必然的に観客は、覗きこむようなかたちになり、
細部を見ようとすると、絵の前から、なかなか動かない。
しかも人いきれで暑い。
作品は、どれも素晴らしい。
猥褻だのポルノだのなんて、微塵も感じない。
大らかだし、滑稽だし、艶っぽい。
局部のことばかり注目されているが、
なんといっても、その仕草の演出、
チラシにも使われているが、指先の表現が素晴らしい。
喜多川歌麿の「歌満くら」などは
局部どころか接吻をして重なっている男女の顔さえも見えないが、
男の頬に添えられた女の手の表情が
愛しさと情の深さを見事に表現している。
日本の春画の美の極致は指先に現れる。
もっとゆっくり観たかった。
別棟でグッズを売っていたのだが、そこもごった返していて、
覗いただけで帰ってきた。
会期はまだあるので、もう一度行こうかなあ。
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