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1: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:02:53 ID:RLJWqWAc

武蔵「───ううむ」

武蔵「うぅむ、うむぅ、うむむむむ」

武蔵「うんむぅ~……」

エミヤ「……今日のうどんは口に合わなかったかね?」

武蔵「へっ!?」

エミヤ「かれこれ十分以上そうして腕組みをしながら唸っていられては、それを作った身としては少々居心地が悪いのだが。少し味付けが濃すぎたか」

武蔵「あっ……あ、あははは!これは失礼しました!今日ももちろん大変美味しゅうございましたとも!ごめんなさいね、どんぶりも下げないで!」

エミヤ「うむ、それならば良いが。しかし───」

武蔵「おぉーっと!もうこんな時間!?修練に行かないと!それじゃあ私はこれにて……(そそくさ)」

エミヤ「───悩みならば誰かに相談してみてはどうかね?」

武蔵「え?」

エミヤ「なに、ひとりで抱えてこんでいても良いことはあるまい。時には他者の視点に頼ることも有効だろう」

武蔵「……」

エミヤ「───いや、かの名高き大剣豪に私などが助言など、釈迦に説法どころの話ではないな。忘れてくれ」

武蔵「───成る程、相談かぁ。うん!その発想はなかった!確かにそうね!飯屋の場所もおすすめの料理も聞いてみないことにはわからない!だってそれは知らないことなんだからしょうがない!いやー、盲点でした!」

エミヤ「……お役に立てたかな?」

武蔵「もっちろん!ありがとうね、料理上手の双剣士さん!お礼に今度鍛錬にでも付き合わせて!」

エミヤ「それは思っても見ない役得だな。ありがたく享受させていただこう」

武蔵「決まりね!じゃ、私は今度こそ行くから!次のうどんも期待してからねー!」

エミヤ「……行ったか。しかし察するにあれは……おそらくまたも女難の相だぞ、マスター」




2: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:03:52 ID:RLJWqWAc



武蔵「と、意気揚々と出てきたは良いものの……うーん、誰に相談したものかなぁ」

武蔵「こればっかりは相手をしっかりと考えないと。何せ、い、色恋の話だし……」

武蔵「マスターは……い、いやいや!本末転倒すぎるでしょそれは!でも他に相談事のあてなんて……」

「はぁー……本当にクーちゃんはツれないんだから。ま、マスターには『メイヴちゃんサイコー!』って言わせたし、今日のところはそれで良しとしようかしら」

武蔵「あ……!ね、ねぇ!そこの貴女!」

メイヴ「あら?貴女は確か最近カルデアに来た……ムサシ、だったかしら」

武蔵「ええ!あの、実は折り入って貴女に相談したいことが───」




3: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:04:56 ID:RLJWqWAc

メイヴ「なるほど、恋!愛!相!談!即ち恋バナ!というわけね!」

武蔵「ちょっ!?声が大きいって!人に聞かれたら恥ずかしいんですけど!?」

メイヴ「あら失礼。でも恥じるようなことではなくってよ?女たるもの、異性と愛を育みたいと思うのは当然、いえむしろ健全と言えるわ!」

武蔵「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいから!」

メイヴ「ふん、まぁいいわ!なぜか貴女は他人の気がしないし、このケルトとカルデア、いえむしろ全世界を代表する愛の伝道師たるメイヴが直々に導いてあげましょう!」

武蔵「おお……!なんて頼もしい……!やっぱり私の目に狂いはなかったみたいね!」

メイヴ「さて、まず前提としてなんだけど……貴女確か老若男女問わずイケるクチよね?そのお相手は美少年?美少女?それとも───」

武蔵「いやいやいや!ちょっと待って!まず前提がおかしいんだけど!」

メイヴ「?違うの?色々なサーヴァントから『目線がヤバイ』『身の危険を感じる』って話が出てるんだけど」

武蔵「そうなの!?い、いや違いますから!確かに美少年とか美少女とか大好きだけど!それはもっとこう、見て愛でるものというか!直接なあれこれとは無縁な……そう!芸術品を愛好するようなものなの!!」

メイヴ「ふぅん?……まあ、確かにそうかもしれないわね。貴女意外と身持ちが固いというか……」

武蔵「……というか?」

メイヴ「というかぶっちゃけ未通よね、明らかに」

武蔵「ぶ──────っ!!??」




4: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:05:30 ID:RLJWqWAc

メイヴ「見れば分かるわよ。たぶん貴女、男に関しては一度惚れた相手にまっしぐらになっちゃうタイプね。うん、それこそ趣味嗜好とか関係なしに」

武蔵「~~~っ!!えぇえぇそうですとも!この年で未だ生娘ですが何か!?これでも乙女のはしくれ、金子に困って剣の腕は売ろうとも矜持と体は絶対に売りはしないのよ!!」

メイヴ「開き直ったわね……。でもそういうことなら“さっさと身体でオトせばいい”ってわけにもいかないか。面倒ねまったく」

武蔵「なんか呆れられたー!?」

メイヴ「ま、直接身体で誘惑しなくとも駆け引きのテクニックっていうのはいくらでもあるし、そのあたりをいくつか教えてあげるわ」

武蔵「あ……そ、その。そういうのの前に聞きたいことがあるっていうか」

メイヴ「なぁに?貴女とマスターの馴れ初めでも語りたいの?」

武蔵「いやぁ、馴れ初めって言うほどのものじゃ……って、なんで相手がマスターだってわかったの!?」

メイヴ「貴女が例のシュミを除いて好意を向けるっていうならマスターだと思うでしょ、普通」

武蔵「なんとぉー!?」

メイヴ「ほらほら、いいから言いたいことがあるならさっさと言いなさいな」

武蔵「うぅ……その、そもそも貴女に相談することになったきっかけの出来事っていうか。何日か前のことなんだけど……」




5: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:06:36 ID:RLJWqWAc



武蔵『あ、マスター。どうかしたの?……部屋で話?いいわよ、ちょうど暇だったし』

武蔵『お邪魔しまーす、っと。それでどうしたの?相談なら喜んで乗りましょう!』

武蔵『……旅?うーん、しばらくはここにいるつもりだけど』

武蔵『他ならぬキミに呼ばれたんですもの、その期待にはしっかりと答えないとね。それにここでは美味しいうどんが毎日食べられるし!』

武蔵『しかもいるのは名だたる英傑ばかり。鍛錬の相手には困らないし、あとはなんといっても美少年美少女美男美女の多いこと!目の保養に……』

武蔵『!?ちょ、ちょっと近い近い!二人きりの時にそんなに接近するのはダメだってば!私はそういう男女のあれは───』

武蔵『ず、ずっと一緒にいて欲しいって……そ、それって……あわわわわ』

武蔵『も、もうダメ……ちょっと滝で頭冷やしてきまーす!!』




6: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:08:08 ID:RLJWqWAc



メイヴ「……で、恥ずかしいしどうしていいかわからないから逃げてしまってそれ以来マスターとまともに話せていない、と」

武蔵「恥ずかしながら……」

メイヴ「いや本当に聴いてるこっちが恥ずかしくなるくらいに乙女ね貴女。生娘とは言えまさかここまでとは」

武蔵「そ、それで私はどうしたらいいと思う?何卒、妙案を……!」

メイヴ「……(正直恋愛うんぬん以前の問題だと思うけど……あのマスターのことだから特に意識せず素で言った可能性もあるし)」

武蔵「……(すごく悩んでるっぽい……!やっぱり難しい問題なのね……!)」

メイヴ「……(そもそもこっちも自分の気持ちがちゃんとわかってるのかしら?なんかその辺からイマイチ怪しいような)」

武蔵「……(この空気……まるで果し合いのような緊迫感……!きっと私では想像もつかないような考えを繰り出してくる……!)」

メイヴ「───まあアレね、なんか気持ちを整理した上で話してみればいいんじゃないの?たぶん」

武蔵「思ったよりもあっさりとした返答!っていうかすごく適当な感じがするんですけどぉ!」

メイヴ「ソンナコトナイワヨー。チャントカンガエテコタエテルワヨー」

武蔵「棒読みにもほどがある!?私は真剣に悩んでるんだけど!?」




7: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:11:22 ID:RLJWqWAc

メイヴ「というかそもそも、貴女はどうしたいの?まずはそこからでしょう」

武蔵「え?えーと……とりあえずは前みたいに普通に接したい、かな?」

メイヴ「そのためにはまずマスターの言葉に対して返事をしなければならないでしょう。私が聞きたいのはそこよ。どういう返事をしたいの?」

武蔵「う……わ、私は元々風来坊だし、しかも今はサーヴァントの身だし。マスターの気持ちは嬉しいけど、その……」

メイヴ「それは貴女が持つ“事情”から出たものでしょう?そうじゃなくて、貴女の気持ちがどうなのかって話」

武蔵「私の……気持ち……」

メイヴ「そう。貴女自身はマスターの言葉を聞いてどう思ったのか、マスターのことをどう思っているのか。そしてマスターとこれからどうありたいのか」

武蔵「……私、は───」

メイヴ「ま、私から言えるのはここまでね。あとは自分で考えなさい」

武蔵「───うん、ありがとう。もう少し考えてみます。いやーでも流石ね貴女!すごくかわいいだけあるわ!……うん、本当にすごくかわいいわよね……でへへへへ」

メイヴ「……なるほど、『身の危険』ってこれね。絶対にマスターの前でその顔と目つきはやめなさいよ。上手くいきものも上手くいかなくなるわ」



メイヴ「……恋、か。ふふ、我ながら何が伝道師よ。きっと本当の恋っていうのは今の貴女の───」




8: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:15:49 ID:RLJWqWAc


武蔵「……私の気持ち、か」

武蔵「……うん!とりあえずいい時間だし夕餉にしましょう!なんにしてもお腹がいっぱいになってから!」



~食堂~

玉藻の前「はい!焼き魚定食お待ちどうさまですっ!……ああもう、これじゃ本当に食堂のおばちゃんみたいじゃないですか!」

タマモキャット「オリジナルがブツクサ言ってる隙にネコがアイキャットフラーイ!カキフライ定食三人分お待ちっ!」

タマモちゃんサマー「どうしてその肉球丸出しの手でそんな素早く調理できるんですかアナタは!こっちは必死こいて焼きそば焼いてるっていうのに!」

玉藻「貴女も貴女です!仮にも私とほぼ同じ存在の癖にそんなチープな料理量産して!季節感というものがないんですか!」

サマモ「こんな雪山で季節もなにもねーですよ!しょうがないでしょう!なぜかこれが一番上手くかつ大量に作れるんですから!海の家なめんな!」

メイドオルタ「おい駄狐、私の焼きそばはまだか。できる限り素早くジャンクに作るがいい」

サマモ「貴女さっきも食べたでしょう!?何回並んでくるんですか!ただでさえクソ忙しいのに!!」

ネロ「むぅ、今日は和食がメインか。キャス狐よ、もっとこうローマ的なものは作れぬのか?」

玉藻「贅沢いうんじゃありませんよこのワガママ皇帝!大人しく秋刀魚でも食いやがれ!!」

キャット「などとオリジナルは申しておりますがキャットはパルティアン・チキンとアスパラガスのオムレツ作成に勤しむのであった。アンキモアンキモアンキモ!!」

武蔵「うわぁ、今日も盛況ねぇ。おたまさん、私はうどんね!」

玉藻「あぁ、武蔵さん。はいうどん承りました!あと私のことはおたまじゃなくてタマモと呼んでくださいまし!」

武蔵「ああ、そうだっけ。これは失礼しました。それじゃタマモさん、この札を持って席で待ってればいいのよね?」

玉藻「ええ、できたら声をかけますので取りに来てくださいな」




10: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:17:46 ID:RLJWqWAc


武蔵「ふぅ、この辺でいいかな」

ぐだ男「お疲れ様、武蔵ちゃん」

武蔵「あ、マスター。お疲れ様……ってマスター!?」

ぐだ男「隣、いいかな?」

武蔵「ど、どどどどどどうぞもちろんおかけくだい……!」

ぐだ男「……大丈夫?」

武蔵「な、何が!?私はいつも通りですけど!?何一つ動揺してませんけど!?」

ぐだ男「……それならいいけど」

武蔵「(ま、まずい……!まだ心の準備が全然出来てないのに……!)」

玉藻「はいうどんお待ちどう!6番の札をお持ちの……ていうか武蔵さん!さっさと取りに来てください!」

武蔵「あ、呼ばれてる!行かないと!そ、それじゃマスターはどうぞお先に食べてて!」

ぐだ男「そ、そう?」




11: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:18:45 ID:RLJWqWAc


武蔵「(ふー……平常心平常心。大丈夫、私はもう奥義に至ってるんだから)」

玉藻「……なんだかこじらせてるみたいですねぇ」

武蔵「へ?……わ、わかるの?」

玉藻「えぇまあ。こう見えて色恋に類にはめっぽう強いんですよ私は。……ま、いい思い出ばかりでもないんですが」

武蔵「あ、そっか……貴女ってあの玉藻の前なのよね」

玉藻「……過去のことはともかく!私から助言をひとつだけ差し上げます!」

武蔵「おおっ!それは一体!?」

玉藻「ズバリ!当  た  っ  て  砕  け  ろ  !」

武蔵「……あ、あれ?存外ありきたりというか……」

玉藻「実際そんなものですよ。女は度胸!自分の気持ちに正直に、相手にぶつけてしまえばいいのです」

武蔵「……」

玉藻「大丈夫ですよ。我々のマスターはこんな反英雄も受け入れてしまう度量をお持ちです。どうあれ悪いことにはなりませんとも」

武蔵「───ありがとう、おたまさ……もといタマモさん!自分なりにやってみるわ!」

玉藻「はい、いってらっしゃい……ああそうそう、“その時”は他の方がいない場所をオススメします。特に眼鏡のあの人とか、私の後ろで焼きそば焼いてる人とかには見つからないように」

武蔵「そ、それはまあそのつもりだけど……恥ずかしいし」

サマモ「ちょっとキャスターの私!おしゃべりしてる暇があるなら手伝ってくださいまし!」

玉藻「はいはいわかってますから大きい声を出さないでくださいな!……それじゃ、ご健闘を」




12: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:19:45 ID:RLJWqWAc


武蔵「おまたせマスター!あれ、先に食べてていいって言ったのに」

ぐだ男「せっかくだから一緒がいいよ」

武蔵「ふふ、そうね。キミはそういう人だもんね。……それじゃ改めて」

武蔵・ぐだ男「「いただきます!」」


武蔵「(……ふむ)」

武蔵「(こうして改めて見ると……それほど飛び抜けて美男子、ってわけじゃないのよね)」

武蔵「(彼より顔のいい男性はここでも、他の世界でもたくさんいた)」

武蔵「(年齢も私的にはちょっと上だし。本来の好みより)」

武蔵「(───だけど)」

武蔵「(こうしてただ一緒に食事しているだけなのに。横顔を見ているだけなのに)」

武蔵「(どうしようもなく温かくなるんだよね、胸が)」

武蔵「(ああ、そうか。そうだったんだ)」

武蔵「(いえ、きっと本当は最初からわかっていたのね、私は)」


ぐだ男「……どうかした?」

武蔵「え?」

ぐだ男「なんだか嬉しそうだ」

武蔵「ふふ、そう見える?───そうね、うん」

ぐだ男「?」

武蔵「ねぇマスター、このあと部屋で話せない?」




13: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:20:58 ID:RLJWqWAc

~ぐだ男のマイルーム~

ぐだ男「……それで、話って?」

武蔵「うん。改めて話そうと思って。この前のことと、これからのこと」

ぐだ男「この前のことって……」

武蔵「言ってくれたでしょ?ずっと一緒にいて欲しい、って」

ぐだ男「それは……」

武蔵「ふふ、改めて考えるとキミのことだから本当に言葉そのままの意味で言ったんだろうね」

武蔵「でも、あれのおかげで私は自分の気持ちにちゃんと向き合う機会を得られた」




14: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:22:22 ID:RLJWqWAc

武蔵「私はね───あなたのことが、好き」


武蔵「あなたの下で剣を振るうのはとても居心地がいい」

武蔵「あなたの笑顔を見ると嬉しいし、あなたの辛そうな顔を見るのは嫌」

武蔵「基本的に私は人でなし。剣に生きて剣に死す───ってもう一回死んでるんだっけ。ともかく、それをよしとする、どうしようもない剣士です」

武蔵「所帯を持つと剣の切れ味が落ちるって仏様は言うし、無意識に避けていたのもあるのかもね」

武蔵「なんにせよ、私はあなたと出会って初めてこういう気持ちを得てしまったし、それに気付いてしまった」

武蔵「驚く程どうしようもないのね、こういうのって。でも……悪くない」

武蔵「所詮今の私は、あの下総であなたと旅した“武蔵”とは別人。その影法師でしかないのでしょう」

武蔵「自分がサーヴァントとなった今ならわかる。いずれは屍一つ残さず消えていく泡沫の存在」

武蔵「それでも、その運命が訪れるその時まで、私はあなたの剣でありたい」

武蔵「あなたや、あなたの大切な存在を傷つけようとするものなら悪鬼だろうと魍魎だろうと叩き斬る」


武蔵「───我が主、我が最愛の人」

武蔵「どうか、その御側であなたを想い、あなたのために剣を振るうこと───お許し頂きたい」


ぐだ男「───」

ぐだ男「オレは──」




15: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:23:43 ID:RLJWqWAc

~とある特異点~

ぐだ男「武蔵ちゃん、そっちの敵を!」

武蔵「応とも!───フッ!!」

エネミー「■■■ッ……!」

武蔵「成敗!さぁ、次は誰!?」


メイヴ「……頑張ってるわね、彼女」

玉藻「ええ、上手くいったようでなによりです」

エミヤ「その口ぶりだとキミたちも彼女の悩みを気にかけていたクチかね?」

メイヴ「ま、そんなところかしら。なんとなくこうなるとはわかっていたけれど」

玉藻「私もです。……悲恋が美しいのは絵巻物の中だけ。乙女の恋路は、上手くいくに越したことはないのですよ」

エミヤ「道理だな。しかし……」


サマモ「ぐぬぬ……何やらあの二人ただならぬ雰囲気を感じますよ!」

清姫「……お話を伺う必要がありますね」

静謐「……(コクコク)」

頼光「えぇえぇ……そちらのお三方にも、ね?」


エミヤ「……やはり女難の相、か」


ぐだ男「ふう、戦闘終了、かな」

武蔵「よーし今日も生き残ったわね!うどん食べに行くかー!……ふたりで、ね!」


END




16: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:33:01 ID:RLJWqWAc

アストルフォ「さて!というわけでここまでが今回のメインのお話でした!」

デオン「ここで疑問に思った人もいるんじゃないかな。この手の話なら真っ先に出てきそうな『あの後輩』の姿が見えないことに」

アストルフォ「そんなわけでここからはそんな彼女が何をしていたか、その真相だよ!」

デオン「恐ろしく下らない話なのでそこはあらかじめ了承しておいてほしい」




17: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:33:49 ID:RLJWqWAc

─蛇足─


マシュ「……ここがその部屋です」

沖田総司「カルデアに入り込んでいた魔神柱、その私室ですか」

マシュ「ええ。一応何度か調査はしているのですが、まだ取りこぼしがある可能性は否定できません」

酒呑童子「しかしええの?旦那はんやらダ・ヴィンチはんやらに許しも得んとこんなことして」

マシュ「もしこれで何かあった場合、今後魔術協会の立ち入りが来た際に余計な責任を追及されかねません。これ以上先輩やダ・ヴィンチちゃんに負担をかけるわけにはいきませんから」

酒呑「健気やねぇ。ほんまかわいらしわぁ」

沖田「なるほどー。てっきり沖田さんは『こっそり手柄を上げてマスターをビックリさせつつ褒められたい!』的な考えなのかと思ってましたよ」

マシュ「……」

沖田「あれ?マシュさん?マシュさーん?」




18: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:34:52 ID:RLJWqWAc

沖田「あれ?マシュさん?マシュさーん?」

マシュ「……さて!それでは早速調査を開始しましょう!」

沖田「なんかスルーされました!?」

酒呑「無粋はあかんえ?思うても言わぬが華いうこともあるさかい」

沖田「はぁ……?」

ダビデ「おや、アビシャグが三人も……と思ったらキミたちか。なにか企みごとかい?儲け話なら……いや、そうでなくとも女性の助けになるなら喜んで加わろう」

マシュ「ダビデさん。では協力をお願いできますか?」

酒呑「男手はあるに越したことはないしなぁ」

ダビデ「はは、こう見えて元々は羊飼いだ。力仕事も好きではないがやるよ僕は、かなりやる」

酒呑「ほんまに頼もしわぁ……ふふふ」

沖田「(あ、これ適当におだてていいように使おうとしてますね、酒呑さん)」


06304




19: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:36:02 ID:RLJWqWAc

マシュ「とりあえず端末をチェックしましょう。有用なデータが隠されているかも……あっ!」

沖田「なにかあったんですか!?」

マシュ「動画ファイルのようです……それもすごい数の」

ダビデ「何やら意味深だねぇ」

マシュ「とりあえず一つ再生してみましょう」


端末『イキスギィ!!イクイクイク……』


マシュ「!!??!??こ、これは一体……!?」







20: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:36:54 ID:RLJWqWAc

マシュ「!!??!??こ、これは一体……!?」

マシュ「裸の、しかもお世辞にも美しいとは言えない男性が奇声を発しています!」

沖田「……」

酒呑「……」

ダビデ「……」

マシュ「み、皆さん?どうされましたか?」

沖田「これ夏夜のオッサンじゃんwww」

酒呑「これ夏夜のオッサンじゃんwww」

ダビデ「これ夏夜のオッサンじゃんwww」

マシュ「!?」




21: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:37:04 ID:ESfa5SQs

あっ……(CV)




22: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:37:44 ID:RLJWqWAc

端末『……あー、テステス……』

マシュ「!?端末が……これは別の音声ファイル?しかもこの声は……」

端末『この音声を聞いている君は何者だろうか。カルデアの職員か、あるいはマスター候補の内の誰かか、それとも魔術協会の手の者か』

マシュ「レフ教授……!」

端末『いずれにせよ、これが再生されるということは私はすでにそこにはいないのだろう』

端末『私の企ての成否はさておき、君はあの動画のいずれかを観たはずだ』

端末『私の去ったあとのカルデアに本来何の興味もない。所詮は虫ケラの如き人間の巣だ』

端末『だが───事実と異なる受け取り方をされるのも癪に障る』

端末『君は思ったことだろう。“ホモビ見て笑ってたんだな”と』

マシュ「思っていませんよ!?」

端末『だからこそ、私はこの言葉を最後に残す』




23: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 02:39:09 ID:RLJWqWAc





端末『正確にはそれを元にしたMADな』






沖田「馬鹿じゃねぇの(嘲笑)」

酒呑「くさい(直球)」

ダビデ「ま、多少はね?(寛容)」



マシュ「……なんですかこれは」


─蛇足END─




24: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 03:06:36 ID:RAQ34rGY

乙です
こんな乙女なのにバスターゴリラお姉さん好き




25: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 03:48:36 ID:l3gFgjdM

オマケのインパクトでほんへの余韻消し飛んだんだよなあ




27: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 04:08:58 ID:ikqISMGw

ほんへもおまけも良かった




28: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 07:26:47 ID:yqjudEA2

レフ教授のPCのHDDの中には名作淫夢MADが大量に眠っているという風潮




29: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 11:41:18 ID:l3gFgjdM

ロマンのPCも同じもの出てきそう




32: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/29(日) 12:12:27 ID:l3gFgjdM

サーヴァントみんなヤジュセン知ってるの草生える









【FGO】武蔵「ハロウィンね……」【SS】


1: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:45:48 ID:wJpa74ME

武蔵「ええ、もちろんわかっていますよ。西洋の盂蘭盆会のようなものだとか」

武蔵「カルデア(ここ)でも毎年催し物や宴会をしているそうで」

武蔵「でも一番の目玉は仮装。特に小さい子供たちがお菓子を求めてきて、我々大人は望み通りお菓子をあげて楽しむ、と」

武蔵「うん、素晴らしい行事です」

武蔵「───でも、だったらなんで……」






武蔵「私のところには誰も来ないのよ─────!!!」




2: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:46:50 ID:wJpa74ME

ダ・ヴィンチ「……いきなり工房に押しかけてきたと思ったら愚痴かい?パーティーはもう始まってるはずだけど?」

武蔵「愚痴りたくもなるわよ!こんな気持ちで宴会なんかやってられないし!折角用意したこのお菓子と私のワクワクの行き場は!?」

ダ・ヴィンチ「お菓子なら買い取らなくもないがわワクワクの方はノーサンキューだね。持って帰って自分で処分してくれたまえ」

武蔵「あぁ……無情、あまりに無情……(さめざめ)」

ダ・ヴィンチ「……(本当は私が年少サーヴァントたちにキミには近寄らないよう言い聞かせおいたんだけどねー。万が一にも問題を起こされたらたまらないし)」

ダ・ヴィンチ「あー……モノは考えようだ。こう思えばいいんじゃないか?『変に興奮して本番前に体力を消費せずに済んだ』と」

武蔵「……?本番って?宴会のこと?」

ダ・ヴィンチ「ハロウィンはお祭りだぜ?現代日本じゃこの手のイベントは大抵男女の距離を縮めるモノに変換されるのさ」




3: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:47:24 ID:wJpa74ME

武蔵「そうなの!?」

ダ・ヴィンチ「そうとも。クリスマスしかりバレンタインデーしかり。元の宗教的側面は概して削ぎ落とされ、より万人受けするカタチになっていく」

ダ・ヴィンチ「ハロウィンはまだ本格的に浸透し始めてから比較的日が浅いが、それでも結構な数の若者が“そういうもの”として楽しんでいるそうだよ」

武蔵「な、なんてこと……!」

ダ・ヴィンチ「普段は地味目な女の子がちょっと過激な衣装を身にまとい、意中の男性と触れ合う。いつもと違う雰囲気の彼女に彼はドギマギ」

ダ・ヴィンチ「さらにお祭りの浮かれた雰囲気とくれば倍率さらにドン!というわけさ!どうだい、お誂え向けにもほどがあるだろう!」

ダ・ヴィンチ「というわけでキミはそんな本番に備えて体力を温存していた、と考えれば筋は通る!Q.E.D!!」

武蔵「……!!!」

ダ・ヴィンチ「だからとりあえずはパーティーに参加してきたまえ。気になる彼を誘うにもまずはそこからだ」

武蔵「で、でもマスターを誘うにしたって」

ダ・ヴィンチ「(あ、今ナチュラルに相手がマスターだって白状したね)」

武蔵「私お菓子の準備に力を入れすぎて仮装用の衣装なんて用意してないし……」

ダ・ヴィンチ「……ふむ。まあここまで焚きつけておいて見捨てるのもアレだししょうがない。キミにはこれを授けよう!」

武蔵「こ、これは───!!?」




4: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:47:25 ID:wJpa74ME

武蔵「そうなの!?」

ダ・ヴィンチ「そうとも。クリスマスしかりバレンタインデーしかり。元の宗教的側面は概して削ぎ落とされ、より万人受けするカタチになっていく」

ダ・ヴィンチ「ハロウィンはまだ本格的に浸透し始めてから比較的日が浅いが、それでも結構な数の若者が“そういうもの”として楽しんでいるそうだよ」

武蔵「な、なんてこと……!」

ダ・ヴィンチ「普段は地味目な女の子がちょっと過激な衣装を身にまとい、意中の男性と触れ合う。いつもと違う雰囲気の彼女に彼はドギマギ」

ダ・ヴィンチ「さらにお祭りの浮かれた雰囲気とくれば倍率さらにドン!というわけさ!どうだい、お誂え向けにもほどがあるだろう!」

ダ・ヴィンチ「というわけでキミはそんな本番に備えて体力を温存していた、と考えれば筋は通る!Q.E.D!!」

武蔵「……!!!」

ダ・ヴィンチ「だからとりあえずはパーティーに参加してきたまえ。気になる彼を誘うにもまずはそこからだ」

武蔵「で、でもマスターを誘うにしたって」

ダ・ヴィンチ「(あ、今ナチュラルに相手がマスターだって白状したね)」

武蔵「私お菓子の準備に力を入れすぎて仮装用の衣装なんて用意してないし……」

ダ・ヴィンチ「……ふむ。まあここまで焚きつけておいて見捨てるのもアレだししょうがない。キミにはこれを授けよう!」

武蔵「こ、これは───!!?」




5: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:48:10 ID:wJpa74ME

~パーティー会場~

小次郎「どうかな呪腕どの、一献」

呪腕のハサン「いや、遠慮しておこう。宴会に参加しておいて、という責めは甘んじて受けるが故あって酒の飲めぬ身でな」

小次郎「ふむ、難儀なことよな。しかし責められるような話でもあるまい。此度の宴はサーヴァントとはいえ童子も多く参加している。なにより我らがマスターもまだ酒の飲めぬ齢なのだからな」

呪腕「なるほど、道理だ……加えて言い訳させてもらうなら、何人かは素面の者がいるに越したことはあるまいよ。皆が皆ハメを外しては明日以降の戦いに支障が出かねん」

小次郎「ははは、見かけによらず勤勉であらせられる。ではせめて貴殿が退屈せぬよう話し相手を仕ろう」

呪腕「かたじけない、小次郎どの」




6: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:48:35 ID:wJpa74ME

イリヤ(ブルマ)「……ねぇ、仮装ってホントにこれでいいの?どうせならもっと可愛いやつが着たかったんだけど」

ルビー『いやいや大変グッドですよー!ホラその証拠に』

黒髭「あ、こっち目線くださーい(カシャカシャカシャ)」

イリヤ「全然嬉しくなーい!!」

ゲオルギウス「……あの、黒髭どの?そろそろ私のカメラを返していただきたいのですが」

黒髭「まあまあ、同じ低レアライダーの仲なんだから大目にみてくだちい」

ゲオルギウス「いやしかしカメラは精密機器であって具体的に言うと貴方の手汗でも故障しかねないわけで」

黒髭「おっ、その角度ナイスでーす!(カシャカシャカシャカシャカシャ)」

ゲオルギウス「汝は竜なりぃー!!」




7: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:53:01 ID:wJpa74ME

イリヤ「うぅ……やっぱり別の服に着替えてこようかな……」

ジャガーマン(剣道着)「甘い!激甘の極みニャ弟子一号!!」

イリヤ「し、ししょー!!……いやジャガーマンさん!?私別に弟子じゃないんですけど!?……たぶん!」

ジャガーマン「言い訳無用!野生の掟に従いラップ百セットの刑に処す!はい『ニャンでさ♪ニャンでさ♪ニャニャニャニャンでさ♪』」

イリヤ「それラップ!?そこはかとなく誰かのテーマソング的なものを感じる!」

ジャガーマン「黙れぃ!拒否ればこの『人体に害はないけど髪がアフロになっていい感じに顔にススがつくボム』を発動するぞ!」

イリヤ「うわーん!爆発オチなんてサイテー!!助けてお兄ちゃーん!!」




8: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:53:53 ID:wJpa74ME


ホームズ「……その格好は何かね、モ……もとい、新宿のアーチャー氏?」

新宿のアーチャー「おや、君でも見抜けぬとは。私も腕を上げたものだな」

ホームズ「とりあえず私には『21世紀の日本における中流家庭のいわゆるサラリーマンが着用していそうなスーツ』姿に見えているが」

新宿のアーチャー「なんだ、ちゃんとわかっているじゃないかネ。その通り!今の私は新宿のアーチャー改め新宿のファーザー!!」

ホームズ「……そうか、それは失礼した。まあ頑張るといい」

新宿のファーザー「君に応援される日が来ようとはな。だが今は素直にその声援を受け取っておこうじゃないか!お~いフランちゃ~ん!」

フラン(剣)「んー……?」

新宿のファーザー「ほらほらパパだよー!今日もお仕事頑張ったから労っておくれー!」

フラン「……」

新宿のファーザー「……アレ?」

フラン「ぱぱうざーいそしてくさーい。かれいしゅー……」

新宿のファーザー「!!!!!」




9: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:54:44 ID:wJpa74ME

信長「……人斬りの姿が見えんの。またどこかで血ィ吐いてブッ倒れておるのか?」

沖田「……」

信長「お、なんじゃそこにおったのか。てっきり貴様のところのブラック上司に命令されて沢庵のコスプレでもするのかと思っとった……が……?」

沖田(ISLANDERSシャツ)「見とけよ見とけよ~」

酒呑童子(ISLANDERSシャツ)「ちょっと(衣装)カブってんよ~」

信長「えぇ……」






10: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:56:05 ID:wJpa74ME

アサシン・パライソ「……小太郎どの、あの御仁も忍にござるか?」

風魔小太郎「え?」

パライソ「ほら、あそこにいる……」


黒髭「ああもう拙者興奮MAXでござるぞぉー!!」

ゲオルギウス「興奮する前にカメラを返して頂きたい!!」


小太郎「……」

パライソ「口調はもとよりあの身のこなし。只者ではござらん……」

小太郎「違います」

パライソ「え?」

小太郎「違いますパライソどの。あれは色々違います。というか見てはいけません。なるべく早く忘れてください」

パライソ「は、はぁ……」




11: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:57:08 ID:wJpa74ME

孔明「ここでアイテムを使うと……このようにショートカットができる」

アーチャー・インフェルノ「なるほど……!奥が深いものですね、まりおかぁとというものは!」

孔明「その通り。基本的なルールは単純明快でありながら技術や知識によってより高いスコアが狙える……子供はもとより大人がやり込むにも十分相対する名作だ」

刑部姫「え、なにマリカーやるの?姫も混ぜてー。途中から一人モード勝手にやるけど」

孔明「それは『早く帰れ』の合図だろう!?どれだけ図々しいんだ!?」




12: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:57:42 ID:wJpa74ME

ナイチンゲール(ドスケベ衣装)「アルコールが本格的に回ってきた者は速やかに申し出なさい。過剰な摂取は大変危険です」

巌窟王「……貴様の格好が一番素面には見えんな」


土方「……あの女、いい乳をしてやがるな……」

フェルグス「ほう、わかるか!」

土方「当然だ。女のでけェ乳には男の夢が詰まってンだからな」

フェルグス「はっはっはっ!違いない!どれ、俺と女について語り合おうじゃないか!」




13: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:58:34 ID:wJpa74ME

ぐだ男「……カオスだなぁ」

マシュ「皆さん節度はわきまえていらっしゃる……とは思いますが……」

ぐだ男「あ、ごめん通信だ。ダ・ヴィンチちゃんから?」

マシュ「なにかあったんでしょうか?」

ダ・ヴィンチ『あーもしもしぐだ男くんかい?悪いねパーティー中に』

ぐだ男「それは大丈夫だけど。何かあったの?」

ダ・ヴィンチ『実はこの間キミの部屋に忘れ物をしてね。今作っている礼装に必要なんだが私は今手が離せないんだ。ちょっと取ってきてくれないか?』

ぐだ男「了解。ごめんマシュ、ちょっと行ってくるよ」

マシュ「わたしもよければ同行しますが……」

ぐだ男「すぐ済むから大丈夫だよ。じゃ、行ってきます」




14: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 21:59:17 ID:wJpa74ME

~ぐだ男のマイルーム前~

ぐだ男「さて、と……ん?」

武蔵(首から下黒マント)「あの、マスター?今いい?」

ぐだ男「武蔵ちゃん?その格好は?」

武蔵「詳しいことは部屋の中で……」



~室内~

ぐだ男「……で、どうしたの?」

武蔵「う、うん。実は……(マントを外す)」

ぐだ男「!!??」

武蔵(デンジャラスビースト)「ど、どう、かな……」

ぐだ男「そ、それは……?」

武蔵「ダ・ヴィンチちゃんにもらったんだけど……一応仮装、かな……」




15: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:00:47 ID:wJpa74ME

~回想~

武蔵「いやこれなに!?」

ダ・ヴィンチ「何って衣装さ。仮装がしたいんだろう?」

武蔵「衣装!?大半が紐なんですけど!?」

ダ・ヴィンチ「これで彼との距離はあっという間に縮まることだろう」

武蔵「でも、さすがにこれは……」

ダ・ヴィンチ「おやおやいいのかい?このままでは他の娘にかっさらわれるよ?」

武蔵「……!」

ダ・ヴィンチ「ただでさえ競争率が高いんだ。本気ならうかうかはしていられないよ」

武蔵「───」

~回想終了~




16: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:02:19 ID:wJpa74ME

武蔵「えーと……と、とりあえず……『とりっくおあとりぃと』!」

ぐだ男「……えっと」

武蔵「あ、あはは!やっぱり変だよね!うん、とりあえずお菓子をもらって今日のところは───」

ぐだ男「お菓子……ない」

武蔵「へっ?」

ぐだ男「もう全部ジャックやナーサリーたちにあげちゃったからお菓子はないんだ」

武蔵「えぇっ!?ど、どうしよう……そうなると……いたずら?あわわわ」

ぐだ男「……」

武蔵「(ど、どうしよう!?流れ的にアレよね、いたずらってやっぱり……くっ!しかしここまで来て引きされるものか!私年上だし!ここは意地を見せ───)」

ぐだ男「……とりあえず、これ付けて(黒マントを差し出す)」

武蔵「えっ」

ぐだ男「無理しなくていいよ、ただのお祭りなんだし」




17: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:03:02 ID:wJpa74ME

武蔵「(……カッチ───ン……!)」

武蔵「(無理って何よ無理って。もしやあれか、『武蔵ちゃんじゃ無理でしょ』って意味か、そうかそうか)」

武蔵「ふ、ふふふ」

武蔵「(舐められたものね、この新免武蔵守藤原晴信が。年下の男の子に……!)」

ぐだ男「武蔵ちゃん?」

武蔵「でぇぇぇい!!(ぐだ男を押し倒す)」

ぐだ男「!?」

武蔵「主よ、ご覚悟を!今宵その貞操貰い申す!!(ぐるぐる目)」

ぐだ男「アッ───!?」




19: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:10:14 ID:wJpa74ME













武蔵「も、もうダメ……そろそろ勘弁……あっ♪」













END




20: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:10:49 ID:wJpa74ME

~その頃パーティー会場~

マシュ「うぅ~……せんぱいがかえってきません~……さみしいですよぉ~」

デオン「誰だマシュに酒を飲ませたのは!?ベロンベロンじゃないか!」

アストルフォ「あー……これジュースじゃなくてカクテルだね。これを間違って飲んだのか」

マシュ「酔ってないれす!わたしはへいじょううんてんれすよ!」

沖田「やっぱり酔ってるじゃないか(呆れ)」

酒呑「すっげぇ酔ってる、はっきりわかんだね」

信長「お主らはちょっと黙っておれ」




21: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/30(月) 22:11:13 ID:wJpa74ME

マシュ「ことしこそはでんじゃらすなびーすとのちからでせんぱいと~うぅ~……」

清姫「……いい感じに煩悩が漏れてますわね。ここで捕まえておきましょう」

頼光「えぇえぇ、うら若き身でそのようなことは許せません。御禁制です」

静謐「……(こくこく)」

ダ・ヴィンチ「おや、どうしたんだいこの騒ぎは」

タマモちゃんサマー「ああ、ちょうどいい所に。マシュさんが間違えてお酒を飲んでしまって」

ダ・ヴィンチ「それは大変だ。こんなときにぐだ男くんはどこに?」

サマモ「どこにもなにもあなたが呼び出したんでしょうに。こっちが聞きたいくらいですよ」

ダ・ヴィンチ「……まだ戻ってないのかい?あー……」

ダ・ヴィンチ「……知ーらないっと」




おまけEND




25: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/31(火) 22:16:21 ID:i3cl5YXc

おまけ2
~ぐだ男のマイルーム前~

タマモキャット「~♪」

キャット「ククク、やって来たるはご主人の寝床!一休み中っぽいご主人にはこのネコの気まぐれパンプキンパイをその口にシュゥゥゥーッ!!……ムムム?」

キャット「キャットイヤーはチャームポイント兼地獄耳……キャットノーズはそこそこ敏感……これは!」

キャット「なんとご主人が発情期であったとは知らなんだ!いやはやめでたい!子作りのない人生は出汁のない味噌汁のようなものだからナ!」

キャット「しかしそうなればいかにメイドカフェ経営者であるアタシとて部屋へのエントリーは不可なり。故人曰く『人の恋路を邪魔するやつはマタタビダッシュ3000本』。父兄もモンペになろうというもの!」

キャット「そんなわけでキャットはクールに去るぜ!このパンプキンパイにつきましてはオリジナルやらそのパチモンやらに美味しくいただかせますのでクレームはのーさんきゅー!安心して励むがよいぞ!」




26: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/31(火) 22:26:42 ID:i3cl5YXc

~パーティー会場~

マシュ「Zzz……」

キャット「おお、宴の場に来てみれば予想以上の猫まんま大盛り(カオス・フィールド)。さながら動物博士の腹の如し!」

タマモちゃんサマー「あぁ、アナタですか。余計なことはしないでくださいましね?やっと落ち着いたんですから……あら?」

サマモ「そのパイはなんです?もうパーティーも終わりかけで皆さんお腹もふくれてるっていうのにアナタらしくもない……ハッ!?」

サマモ「もしやこのドサクサに紛れてマスターに差し入れでもしようって魂胆ですか!?あざといッ!あまりにあざといです!このサマモちゃんの目が黒い内はそんな抜け駆けは許しませんよ!」

キャット「あいにくと既に部屋へは行った後なり。残念だったなパチモン!」




27: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/31(火) 22:30:49 ID:i3cl5YXc

サマモ「誰がパチモンだっつーの!え、っていうか行った後って?なんでそのままここへ来たんですか?」

ダ・ヴィンチ「(ま、まずい……!ここで彼の部屋で起きていることが明るみに出たらえらいことだぞ……!)」

キャット「ご主人は……」




キャット「今はトイレで悟りを開くだけの簡単なお仕事中である!さすがのアタシといえど邪魔はできないワン!」

ダ・ヴィンチ「(……あれ?)」




28: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/10/31(火) 22:38:15 ID:i3cl5YXc

サマモ「あらら、お腹を壊していらっしゃる?食べ合わせが悪かったんですかねぇ」

キャット「それゆえこのパイは貴様の口へボッシュート!テレッテレッテ~♪」 

サマモ「いや私はお腹いっぱモガッ!?」

キャット「たくさんあるので遠慮せずにくらうがよい!あははははは!」



ダッ・ヴィンチ「(……もしかしたらカルデアで彼のことを一番考えてるのは彼女なのかもね)」



おまけ2END




30: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2017/11/01(水) 03:18:15 ID:uO.etLM2

キャットは良妻、はっきりわかんだね






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