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1 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/18(月) 16:03:23 ID:wvi81uAQ

提督「ん、なんだ大和、そんな顔しt」

バァン!(執務室の扉が勢いよく開く音)

雪風「しれぇ!ただいま帰りました!」

時津風「しれー!帰ったから頭撫でて!!」

提督「うわぁ!?お前ら、いきなり抱きついてくるな!!」

天津風「こら、雪風、時津風!…今帰ったわ。遠征の報告をしたいのだけれど」

提督「とりあえず、この二人をどうにかしてくれ!!」

大和「……失礼します」

―――――――――――

武蔵「…大和よ。その調子だとまたダメだったのか」

大和「…ええ、そうよ」

武蔵「素直に甘えたいって言うだけではないか」

大和「だって!私は駆逐艦の娘たちみたいに背が小さくないし、むしろ提督より頭ひとつ分は大きいわ。
   そんな私には可愛らしい真似なんて似合わないし、提督に幻滅されてしまうかも…」

武蔵「そんなことはないと思うが(提督には私が『大和は恥ずかしがり屋だ』って言ってるし)」
   
大和「はぁ…でも頭撫でられてて、うらやましい…」

武蔵「まぁ、がんばれ(そうやってうじうじしている姿はとても大和型戦艦のネームシップには見えんなぁ)」


元ネタ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/20196/1468788982/-100

続きません 




2 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/18(月) 16:11:45 ID:GPXHe4UQ

そこを曲げて続けて、どうぞ 




4 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/18(月) 16:15:03 ID:TrywhYn6

乙女な超高身長女子いいゾ~ 




16 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/18(月) 19:15:31 ID:rcrNWZcM

巨女大和さん狂おしいほどすき 




22 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:45:28 ID:8LIdMZaY

「大和」

「は、はい」

「そろそろ夕食にしないか」

「そ、そうですね。ではすぐに用意します!」

「大和」

「は?」

「久しぶりだし一緒に間宮に行こう」

「へ?」

そこまでしてやっと私は思い出した

昨日、鎮守府は空襲を受けて各施設に相当の被害を受けていた

幸い早期警戒網に掛かっていたので提督も艦娘も誰一人損傷したものは居なかったが、よりによって執務室のある本棟が半壊した

本棟には小さな厨房が備わっており、秘書艦の中にはそこで提督用の食事を調理するものも居た

私もその一人だ

残念ながらその厨房も損壊していた

要するに当分は間宮さんのご厄介にならざるを得ない

とは言え…

「あ、はい!大和、提督のご夕食にお伴します!」

「うん、じゃあ早く行こう」

いつの間にか提督は扉を開けてこちらに手を差し伸べている

「いつも大和に世話を焼かせてるからね」

「今日は僕が大和をエスコートさせて貰うよ」

「な!」

なんて恥ずかしいことを言うんだこの人は

エスコートって!エスコートって!

体温が急激に上がるのが分かる

額から汗が吹き出てきた

「さあ」

動揺を表に出さないように彼のもとに近づく

差し出された手に向かって急に視野が集中する

周りの景色が溶けていく

ガン!

「痛っ!」

「ちょ、ちょっと大和、大丈夫か?」

「いえ!だ、大丈夫です…」

扉の上枠にしたたかに額を打ち付けて正気に返った 




23 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:46:51 ID:8LIdMZaY

結局、私は提督の手を握ることは出来ず、いつもの様に彼の少し後ろ

首をすくめながら目立たないように廊下をついていった

時々提督が振り向いて手を差し出すのだけれど

恥ずかしくてとても目を合わせられない


入渠ドックから上がってきた駆逐艦たちが向かいから走ってきた

「しれーかん!」

「しれぇ!」

満面の笑みで彼の腰回りにまとわりつく彼女たち

石鹸の香りと相まって

本当に可愛らしい

「今日はね!」

「うんうん!」

「なのです!!」

はぁ…

羨ましい…

もしも私が同じことをやったら…

「あ、大和さんだ!」

その声で私は凍りつく

一層首をすくめて

どこか隠れる場所があれば隠れたい

でもこの恨めしいほど大きな体を隠す影はどこにもない

「秘書艦さんだよ!敬礼!」

駆逐艦の一人が慌てて制する

小さな彼女たちが廊下端に整列して敬礼しはじめる

緊張した彼女たちの顔を見ながら

返礼も疎かに私は早足で通り過ぎた

「はぁ…おっきい…」

「しれーかんより…」

聞き逃せなかった一言で勢い良く後ろを振り向いてしまった

一瞬彼女たちの表情に緊張と恐怖の色が浮かぶ

やってしまった…

私のような体格の相手から凄まれたら

それはそうなるのも無理はない

慌てて変な作り笑いを浮かべてその場をごまかした

「何してるんだい、大和、行くよ?」

「は、はいっ!」

私はもう彼の手すら見えず

その軍靴に視線を落とすことしか出来なかった 




24 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:48:24 ID:8LIdMZaY

間宮さんで何を食べたのか、正直言って全く覚えていない

少しお酒を頂いたのだけれど

寧ろ酔ってからのほうが気が落ち着いてきたように思う

そのはずなのだけど

気が付くと私は手は彼の手に握られていた

そのはずなのだけど

気が付くと風が少しひんやりして気持ちいい

そのはずなのだけど

気が付くと私たちは月明かりの中で表を歩いていた

「あれ以上飲ませるのはどうかと思ってね」

「え」

「なんだ…覚えてないのかい?」

「そ、そんなに飲みましたか?」

「まあね」

「ごめんなさい…」

「千歳がこっそり一瓶置いていったんだよ」

「ご丁寧にコルク開けて二杯注いでから、ね」

「そんな…ことが」

「それを大和が二杯とも飲んで」

「えー!?」

「気がついたら瓶が空になってたな」

「…その後は覚えています」

「あっはっはっは!不思議なやつだな」

「…うぅ…笑わないでください」

「すまんすまん…でも安心したよ」

「何がですか?」

「それからはちゃんと食べてたからな」

「美味しかった…です」 




25 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:49:00 ID:8LIdMZaY

仮設執務室のある別棟の裏まで来た

損壊した本棟と違って

ここからは海が近い

水面に遠く月が照っているのが見える

「そうして遠くを見ていると」

「はい?」

「上背があって綺麗な姿勢だ」

「!?」

「大和は美しいな」

「ななな!何を言うかと思えば!」

「本当のことだよ」

「私なんて…」

卑下しようとしたができなかった

私を見上げる彼の強い目がそれを許してくれなかった

彼の袖を引いて

もう部屋に戻りたい、と乞うことしか出来なかった 




26 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:49:47 ID:8LIdMZaY

ゴン!

仮設執務室の扉の上枠にまたも頭をぶつけて

私はますます気落ちした

今夜は昨日の空襲の影響もあって

鎮守府は全周の対空警戒体制だった

就寝までにはまだ執務が残っている

灯火管制で薄暗い仮部屋の中

秘書艦の私は沿岸に出ている各防空警戒隊に

順次配置命令を伝達していった

「大丈夫ですか、大和さん?」

最後に受令した初月がそんなことを聞いてきた

余程暗い声だったのだろうか

そういえばいつも私はどこか暗いと言われることが多い

周囲もいつしかそれに慣れて

大和秘書艦は流石威厳がある

などと誤解極まりない評価を受けることもあった

それでも尚今は暗い声だったのだろう

「こちらは問題ありません。宜しくお願いします」

そう言って無線電話を切った

深くため息をついた 




27 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:50:36 ID:8LIdMZaY

「提督もそろそろお休みになられては?」

「うん、そうなんだけど」

「だけれど?」

「大和」

「はい」

「ちょっと良いかな」

仮執務室は損壊した本来の執務室の三分の一ほどの面積しかない

この別棟は本来、駆逐艦の宿舎になっており

色んな作りが駆逐艦サイズを基準に出来ている

私が出入りの度にぶつける上枠も

畢竟、駆逐艦の寸法に合わせた扉だからというのもある

と思いたい

そんな狭い部屋で

わざわざ近くに呼び寄せなくても

提督席と秘書艦席は

指呼の距離というも愚かな近さではあるのだけれど

私を傍に呼んだ彼は

立ち上がって話し始めた 




28 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:51:53 ID:8LIdMZaY

「大和は」

「…」

「今日はあまり楽しくはなかったかい?」

「そ、そんなことは…」

「僕はあまり…その…女の子の扱いというものに慣れてはいないから」

「…」

「大和は満足してくれなかったのかもしれないけど」

「あ、あの!」

「うん?」

「さっき!その…あの…」

「うん」

「…う、嬉しかったです」

「うん?」

「その…」

「うん」

「う…う…」

「うん」

「美しい、って…」

「うん」

「でも私はそのあの…」

「可愛くなくて…」

「背だってこんなだし…」

「駆逐艦の子みたいに…」

「甘えたりとかそんなの無理で…」

「女の子らしさとか」

「提督と一緒にいても」

「私なんて不格好に大きいだけで」

「でも!」

私はこの人のことを…

私は…

この人を…

彼を…

「大和」

「でも…」

「大和」

「…」

「僕じゃ君に釣り合わないかい?」

缶が炸裂するような爆発が

胸の中を駆け巡った

「そんなのじゃありません!!」

ドゴン!


やってしまった

部屋が狭いことを忘れていた

無意識に横に突き出した左手が

壁に穴を開けていた

馬鹿力

馬鹿

もう終わりだ

私は脱力し、目を閉じた

そこまで出かけていた言葉が

喉を逆流して

胸の中で駆け巡った 




29 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:52:20 ID:8LIdMZaY

そうだ

好きだったんだ

私はこの人のことが好きだったんだ

ごく普通に愛されたかったんだ

頭をなでて欲しくて

彼にまとわりついて甘えて

胸に顔を埋めて

褒められたり

叱られたり

そんな毎日を過ごしたかったんだ

分かっていた

それが出来なくて

考えないようにしていただけだった

望まないようにしていただけだった 




30 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:52:49 ID:8LIdMZaY

どれくらい経ったのだろう

恐る恐る目を開けると

信じられないような光景が映った

いや

信じられないのではなくて

ずっと夢に見たような

現実では絶対に起きないと思っていた

そんなことが

彼は

彼は両手を上に向かって開いて

何も言わず

ただ優しい目で

私を見上げ続けていてくれた

精一杯爪先立って

私を受け止めようとしてくれていた

どれくらい待っていてくれたのだろう

彼の足が僅かに震えている

私は

私は吸い込まれるように

彼に向かって沈んでいった 




31 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:53:46 ID:8LIdMZaY

自分がこんなに淫らな女だとは思っていなかった

彼に頭を撫でられるだけで

腿の付け根から滴ってくるのが

自分でもはっきりと分かった

着衣の下で

胸の先端が痛いほど尖り

疼きを静めようと

提督の体にそれを押し付けた

小振りな机に彼の体を押し倒すように

私の大柄な体を覆い被せて

異常な程の昂ぶりを何度も感じた

「大和」

「提督」

「大和!」

「提督!」

抑圧されていた何かが

汗と一緒に体から滲み出ていくような感覚

服がその発散を押し留めているのが

もどかしくてたまらない

「提督…脱がせて頂いてもいいですか?」

互いの上半身が顕になり

窓からの月明かりが肌の汗を照らす

反射的に私は彼の肌に舌を這わせ

その雫を何度も舐めた

彼の手が再び私の頭を撫でる

毛並みを整えるように、指が髪の間を梳いていく

まるで髪の一本一本に神経が通っているかのように

そのご褒美で私は何度も果てた 




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32 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:54:18 ID:8LIdMZaY

「大和、後ろを向いて」

「…はい」

私は今や

主人の命令であれば何でも聞く

飼い犬のような気持ちだったかもしれない

それでも彼の手が

下着に掛かった時は

恥ずかしさで一杯になり

無意識に膝を閉じて

微かな抵抗をしてしまう

けれどそれも虚しく

布が秘裂から剥がされる時

私は驚いた

受け止める布が無くなったと同時に

私のそこは溢れるほどの粘液を吹き出し

勢い良く腿を伝って落ちていった





順に粘液が駆け下りていく

天にそれが落ちた時、下着が投げ捨てられ

彼の両手は私の尻の双丘を掴んで

秘部を割り開く形になった 




33 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:55:06 ID:8LIdMZaY

吐息がその中心に当たる

彼の顔がそこに近づいてきているのだ

「っだ、ダメです…そんなこと」

「いいんだ。こうしたいんだ」

「い、いや…だめ…」

湿った柔らかいものが

私の最も敏感な部分に触れる

この世に

こんな快楽があったのか

何重にも囲われた

倫理や

規範や

何もかもが

一気に突き崩されるような

こんなの耐えられない

耐えられるわけがない

「だ、だめです…だめぇ…」

膝が震える

腰から下がいうことをきかない

ガクっと崩れる拍子に

私の秘部は彼の顔に強く押し擦られる形になった

「ぴぃっ!」

「や、やま…」

途端、私の下半身は激しく痙攣し

自然、秘部も激しく彼の顔を上下した

鼻や唇、舌をはっきりと感じる

「こ、こんな…提督のお顔を…だめ!」

なんども否定を叫びながら

それとは真逆の行いに耽る私の下半身を

逆さになった上半身から覗き込むと

脚の間から

提督のズボンのそこで

突き上げるように膨らんだ

隆起を見てしまった 




34 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:55:37 ID:8LIdMZaY

使命感とでもいうのだろうか

私は股の間から片手を後ろに伸ばし

提督のそれに触れた

なんて

なんて硬い

そして布の上からでも分かるほど

熱い

もう片方の手も同じように股をくぐって

彼のズボンのベルトを外す

ファスナーを下ろし

下着も下ろすと

彼の体の一部は

とても愛おしいもののように思えてならなかった

私の手ですっぽり包まれるような

可愛らしいそれを

私は慎重に

とても慎重に慈しんだ

時折片方の手で

自らの秘液をすくい取り

彼のそこへ滴らせ

なめらかになったその隆起を

粘液に塗れたその袋を

何度も揉みしだいた

その度に彼は腰を震わせ

舌が私の秘裂を責め立てた 




35 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:56:07 ID:8LIdMZaY

「大和…もう…限界だ」

「私も…もうおかしくなりそうです」

彼が私の腰にしがみつき

背中に訴えかける

私もそれに応えたが

「でも」

「でも?」

「初めては提督のお顔を見ながら頂きたいです」

「大和は」

「はい」

「大和はかわいいな」

「そんな…でも…嬉しい」

「こっちにおいで」

彼に誘われて

私は部屋の真ん中

ちょうど私が横になれる程度の

床に体を横たえた

いつもは私を見上げている

彼の目が上から見つめてくる

それが急に恥ずかしくなって

私は両手で顔を覆った

その手を

私の手首を

彼の手が掴んで

ゆっくりと

開いて

床に押し付けた

「こうしないと顔を見れないよ」

恥ずかしくて泣きそうで

とてつもなく嬉しくて

「いくよ」

「はい」

と応えた瞬間、私の両足は

提督の体を巻き込むように抱え込んで

もう二度と離そうとはしなかった 




36 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 02:57:15 ID:8LIdMZaY

何度果てただろう

初めては痛いものだと

武蔵から聞いていたのだけれど

全くそんなことはなくて

ただひたすら

快感と幸福の波が

何度も寄せては返す

そういう体験だった

「や、大和…また…もう…」

「提督!我慢しないで!大和も…」

「大和のここ…」

「提督!がんばって!」

「だめ…そんなに吸ったら…」

「いや!もっと!全部欲しいんです!」

下腹部の奥が灼熱していた

彼の体から一滴残らず吸い上げようと

体の奥の筋肉が何度も蠕動するのを感じた

「あ…い…ぐっ…」

「大和も!大和も…い…」

今夜十度目の彼の放出は

辛うじて出された程度のものではあったが

長く激しく痙攣する彼の体を

私は搾るように全身で抱きしめて

濃密に唇を重ねた 




37 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 03:00:35 ID:8LIdMZaY

翌朝

水雷ガンルーム

「…すごかった」
「…うん」
「…やっぱり大和さんは別格なのです」
「いやー、あれはもう何というか…ビースト!」
「でもでもちらっと見えたけど」
「え、漣あんた見てたの?」
「ぎゃー!それはダメでしょ!流石に!」
「まぁまぁ長波さんそれは置いといて」
「で、どうだったのよ?」
「陽炎姐さん突っ込むねぇ」
「谷風は黙ってて」
「うんまぁその…ビューティフォーって感じ」
「う、美しかったと…」
「実は私も…」
「なんだみんな寝たふりかよ!」
「そういう朝霜はどうなの?」
「…うん、まぁ…見た…すっげー綺麗だった」
「はえ^~」
「なんか普段からは想像つかないよねぇ」
「でも今朝は」
「なになにぃ?」
「えー、みんな思ったでしょ?」
「たしかに…」
「「「かわいい!」」」

「おらー、お前らーいつまでべちゃくってんだクマ」 




38 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 03:02:05 ID:8LIdMZaY

執務室(復旧中)

「そうそこ!そうそう…って大和」

「…うぅ」

「いつまで泣いてんの」

「…だって」

「しょうがないでしょー、穴開けたの大和なんだから」

「でもでも!」

「ま、まぁあれだ。青葉曰く、声聞かれてただけらしいし」

「絶対ウソ!全部見られてた!」

「まぁまぁ…あ、そうだ、ちょっとこっちおいで」

「…うぇぇ」

「ほらほら、泣き止んでこっちこっち」

「うん…」

「ここに立ってみて」

「なにこれ…」

「ん、何でしょう、当ててみて」

「ってこんな瓦礫だらけの部屋の入口に立って一体…あ」

「どう?」

「これ…」

「わかった?」

「扉…枠…前より大きい」

「正解!新しい執務室の扉大きくしようとおもってな」

「これって…」

「大和、仮執務室でもよくぶつけてたし」

「…私の」

「ここも前までちょっと屈みながら入退室してたろ?」

「提督…」

「これなら胸張って出入り出来るからな」

「提督…」

「大和はやっぱりスッと立ってる姿が美しいから」

「うわーん!ありがとうございます!」

「あ、おい、ばか、やめろ…あ!」

ゴキッ



診断
肋骨骨折により一ヶ月の療養を要す


終わり 




42 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 08:28:18 ID:um5U3Ub6

>>38
なんだこの可愛い大和は…たまげたなあ… 




39 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/07/19(火) 03:19:39 ID:ZZ6fouqE

これは……いいSSだな…… 









53 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:17:09 ID:lzwuA7jY

「大和に元気がない?」

提督は沈痛なのか普段どおりなのかよく分からない表情で執務室を訪れた武蔵に問い返しました

「ああ」
「数日前から食欲が落ちていて、今日に至っては一航戦の連中より量が少なかった」

「えーとそれは、少ない、のかな?」

「しかも一口ごとにため息をつくものだから時間がかかってかなわん」

そこに明石と大淀が口をはさみます

「何か悩み事があるんでしょうか?」

「先日の演習では命中率が普段より2割ほど下がっていました」
「風が強かった日なのでそれが原因と思われましたが、他の可能性も考慮するべきのようですね」

「大和は何か言ってるの?」

提督が聞くと武蔵は顔を少しうつむかせて

「聞いたところであの性格だ。人に話しはしないだろう」
「もっとも付き合いの長い君らやもっとも親しい私であってもな」 




54 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:18:17 ID:lzwuA7jY

普段はゆったりと微笑んでいる大和
でも怒るとちょっぴりこわい大和
性能もさることながら、それを鼻にかけず芯の通った人となりから皆に頼りにされる大和
思い悩んだ姿、ましてやそれを人に打ち明ける姿は想像できません

「想い人から愛を囁かれたら悩みなんか吹っ飛びマース。提督もたまには男を見せるデース」
「おいしいものを食べたら元気になりますよ!今ちょうどカレーを煮込「記憶を失えーい!」(ドゴォ
「ぐぼぉ」(失神)
「ナイスです霧島、今のうちに鍋の中の紫色を海に捨てちゃいましょう」

「あの大和さんがねえ」
「わたしも頼らせてもらったことはあるけど、あんな人でも悩むことってあるんだ」
「て、提督さんの恋人が、憲兵隊長さんじゃなかったから、が、がっかりしたんじゃないでしょうか」
「元気になる方法?知るわけないでしょバカじゃないのクソ提督!」

「できました!疲れは霧散、気分はレインボーヘブン!艦娘専用白い粉です!」
「不知火」(パチン
「アアアアィッ!」
「憲兵だ!」
<ハナセーナニヲスルー
<ソノシロイコナヲアナタニツカイマショウカ?
<ユルシテクダサイオナシャスナンデモシマスカラ
<ン?
<ン?

「えーとね、しれーになでなでしてもらうとはにゃ~ってなるよ」
「雪風もです!それでそれで、すっごく元気がわいてくるんです」
「はは、ありがとう2人とも」(ナデナデ
「あーっ!わたしもわたしもーっ」
「はいはい」(ナデナデ
「はにゃ~」
「はにゃ~」

「ぱんぱかぱーん」

相談してみてもみんな好き勝手なことを言います 




55 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:20:03 ID:lzwuA7jY

「大和が中破!?」

傷ついた大和が戻ってきました

「ついに恐れていたことが起きましたね」
「随伴艦娘たちによると出撃時から心ここにあらずといった様子だったそうです」

お船渠を空けるように指示を飛ばしてから大淀が報告します

「そ、それで、どうなの?ケガは?」

「中破ですから深刻なものではないかと」
「速力が出ないながらも自力航行はできたようですし」

「そう」(ホッ

「どうなさいますか?」

「とにかく会って話をしたいな。お船渠から上がったら大和を呼んでくれる?」

「かしこまりました。……ふふっ」

「…なに?」

「平等に接するように自戒なさっているようですが、やはりお気に入り艦のこととなると」

「べ、別に、ぼくはそんな///」

「大和が来た際には人払いをしましょう」 




56 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:21:17 ID:lzwuA7jY

「大和、参りました…」

「お疲れさま、具合はどう?」

「もう、何ともありません…」

それから二言三言声をかけてもうつむいたまま要領の得ない答えがか細い声で返ってくるばかり
失敗したからなのか、あるいは出撃する前からなのか、見るからにふさぎこんでいました
あの凛とした美しい大和はどこに行ってしまったのでしょうか

「大和」

「はい…」

「大和」

「はい…」

「大和!」

「は、はい!」

ようやく大和の瞳が提督の顔に焦点を合わせました

「ちょっと、そこにしゃがんでくれるかな」

きつい叱責を受けると思ったのでしょうか
悲しそうな、悔しそうな、諦めたような、そんな表情を一瞬だけ見せて

「はい…」

大和は提督の言葉に従いました 




57 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:22:16 ID:lzwuA7jY

「ん、しょっ」

(え……?)

なで、なで、なで、
提督は大和の頭をなではじめました

「ごめんね大和」
「どうして大和の元気がなくなったのか、どうすれば大和が元気になるのか」
「いっぱい考えたけどわからなかったんだ」

大和は提督の意外な行動にそのままの姿勢で固まってしまいました

「こんなことしか思いつかなかったけど、ぼくは大和に元気になってほしいんだ」

俯いた自分の髪の下から提督がつま先立ちになり、その足先が少し震えているのが見えました
まだ年端のいかない、というよりはっきり幼いと言える提督にとって
ひざまづいてはいても抜きんでて長身である大和の頭に手を届かせるのは容易ではありません
それでも提督は手と足を懸命に伸ばして大和の頭をなで続けました

「ふあ…」

その手があったかくて、気持ちよくて
いつしか大和は提督に体重をあずけていました

「わ、わっ」

ぼすん
たまらず提督は後ろのソファに尻もちをつきます
大和を抱きとめたような格好になった提督は、大和が自分の胸に額をすりすりと
すり付けているのを見ると少し微笑み、大和の頭を胸に抱えたまままた頭をなで続けました

「ふあ……えへへ///」

その日二人は暗くなるまでそうしていました 




58 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:23:34 ID:lzwuA7jY

「あの、今日はありがとうございます」

「ううん、大和が少しでも元気になってくれたらうれしいな」

「はい。……あの、」

「うん?」

「あの、また…」

「うん、いつでもおいで」

「はい!」

後日、大和は深海棲艦に対しマシーン兵器や第六文明人もかくやという活躍を見せますが
その理由は二人だけの秘密です 




59 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 22:27:25 ID:lzwuA7jY

おわりです

甘えたい大和に触発されて書いてはみたけどスレを見失ってしまい、落ちたと勘違いしていました
今になってたまたま見つけたので、もう読む人もいないかもだけど貼っておきます 




60 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/21(木) 06:25:03 ID:WTuZhMSY

なんかはじまっておわってる! 




62 :愛されるより 愛したい:2017/12/22(金) 10:34:33 ID:???

あああああ!良い!!良いよ!!! 




65 :名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/22(金) 17:09:27 ID:cOl5PmjE