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1: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 00:00:36 ID:ESSBdzkU

咲「『咲-Saki-』の連載開始が2006年2月3日発売号だからもう13回目の誕生日を迎えて15歳だね! 私のセクシーな体を見てこっそりとヤングガンガンを買っていた小中学生ももう20歳前後になってるよ! ところで2月2日は夫婦の日やカップルの日、街コンの日でもあるね! 2っていう数字が夫婦や恋人みたいな二人で一つの単位を連想させるのは日本でも世界でもよくあることみたいだよ! ところで京ちゃん、夫婦やカップルや街コンって言ったら何を想像する? そう、セックスだね! それではここで咲ちゃんクイズ! 正解したら私の体にクリームを塗って京ちゃんのバースデーケーキになってあげるから頑張って答えてね! では問題! 次の中で私が京ちゃんのために龍門渕さんの家で用意した料理に使っている食材は何でしょうか? 1.鰻 2.鼈 3.牡蠣 4.自然薯 5.大蒜! 制限時間は京ちゃんの誕生日にちなんで22秒だよ! よーい、スタート! 22、20、15、13、2、0! ブッブー! 時間切れ! 正解は全部だよ! 正解出来なかった京ちゃんには罰として部室のベッドで私と……ってあれ? 京ちゃん?」

置手紙【咲へ 龍門渕さんちで誕生日パーティをしてくれるらしいけど、咲は行かないみたいなので皆と行ってくるな 戸締りはよろしく】

咲「ああ、京ちゃん達がもう校門のあたりに居る! 待ってよ京ちゃん! 行くよ! 行く行く! あっ! 淫乱ノンケピンクと幼児退行黒ストが京ちゃんと腕組んでる! 後で絶対ゴッ倒す!」


2月2日は須賀京太郎さんの誕生日です
おめでとうございます


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2: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 00:08:22 ID:pJOM606U

京ちゃんオメシャス!
まこも加えて差し上げろ




3: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 00:54:20 ID:qAkd2aBs

咲さんかわいい




4: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 00:56:54 ID:FXKeT.xY

咲ちゃんクイズこそ至高




5: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 01:02:24 ID:/sh7YiWk

優しい世界




6: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 01:26:19 ID:thtmvZEc

おめでとう




7: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 01:28:55 ID:sB0L4/Ig

おめでとう!咲さんはさっさと京太郎とくっついてどうぞ




10: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 20:01:11 ID:I1jwwENw

純情だからセーフ




11: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 20:03:07 ID:QMy.Hx1Y

年下に父性求めるのがデフォルトなのか(困惑)




14: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 23:52:44 ID:hhOduSVk

そう、セックスだね!の黄金の流れすき









京太郎「お見合い」


1: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 20:50:55 ID:sB0L4/Ig

いつからだっただろうか
いつぐらいからだったか

あいつが隣にいることが
彼がすぐそばにいることが

当たり前だと思ってしまって
普通のことだと思い込んじゃって

だからそのありがたさを
それがとても幸せだということを


忘れてしまっていたのは


それが俺の
それが私の

甘酸っぱくて忘れられない思い出。




2: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 20:56:39 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

ジリリリリリリ!!

今日もいつもと変わらない一日が始まる。
夢に溢れていた高校時代は十年前に終わってしまった。
あの時は、麻雀部の一員として必死に働いて、うまくなろうと勉強して
仲間たちとひたすら打ち合って、中々勝てなかったけど、引退するときにはある程度張り合えるようになって
快活なタコス少女とふざけ合ったり、容姿端麗な少女の一挙一動にドキドキしたり、そして…

「はぁ」

そんなこと思い出しても仕方ない、過ぎてしまった時はもう戻らない、川の流れが反転しないのと同じように。
そんなにボヤボヤしている暇はない、今日も出勤しなければならない。ルーズだった学生時代とは違うのだ。
冷凍してあったご飯をレンジで解凍して、冷蔵庫から納豆を取り出して、作り置きの豚汁を温める。
そうして用意できた朝飯を食べつつ、パソコンを開いてニュースを確認すると

『宮永咲大活躍!日本代表、悲願の金メダル!』

すぐさま別のページに切り替える。この胸の痛みは、この息苦しさは、気のせいだ。
もう割り切ったのである、行動しなかったのは他ならぬ自分だ。そうだ、もう吹っ切ったんだ。

__じゃあなんで、誰とも付き合おうとしないんだ

心の中の誰かがそう問いてくる、違うんだ、それは違うんだ。
そう言い訳するも、誰かが居るわけでもなく、ただ静寂だけが返ってくる。

(そうか、金メダル取ったのか)

その事実を認識すると、今日の出勤がいつもの数倍億劫に感じた。
今日も一日が始まる。

~~~~~~




4: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:02:29 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

「ん、んぅ」

頭が痛い、カーテンからは溢れんばかりの光が差し込んでいる。
寝ぼけまなこをこすりながら、時計を確認してみると、もう十一時を指していた。
喉はカラカラに渇いており、口の中が乾燥しているのがよく分かる。
なぜだか頭がやや痛くて、胸もむかむかしている。

(そうだ、昨日は…)

昨日は東京で行われた国別対抗団体戦で大将として出場して、金メダルを取って
そしてインタビューとかを一通り受けた後に打ち上げをして、それで酔って帰ってきたのだ。
今日は久々のオフの日である。ここ数ヵ月はまともな休養日がなかった気がする。
ケータイを確認すると多くの知り合いから様々な祝いのメールが届いている。
これ以上にないほど嬉しいはずである、はずであるのだが

__京ちゃん

とある人物がいない、そのことがより一層際立ってしまい

__どこにいるの

なぜだろうか、もう諦めたはずなのに、動かなかったのは自分自身なのに
祝ってくれる多数の人の中に彼がいないことが、とても苦しくて、胸が締め付けられて

「う、うぅぅ、うぇぇ…」

涙が止まらないのは二日酔いのせいだ、こんな気持ちになるのもお酒のせいだ、もう一人でも大丈夫なのだ
頑張ってそう思い込もうとするも、涙が止まらない、溢れてしまう、ダメだ、こんなによわくないはずなのに

「京ちゃん、どこぉ、どこにいるのぉ…」

何をしているのかすら分からない彼の居場所が知りたい、でも、分からない
知りたい、会いたい、何でもいい、彼に一目会えるだけで、頬っぺたいじってもいいから会いに来てほしい
そんな想いはどこにも届かず、たた少女だけがいる虚空に消えていった。



かのように思えた



~~~~~~




5: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:08:22 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

「はぁ!?なんだって!?」
『だからぁ、いつまで経っても浮いた話の一つもないでしょ?』

「だからといって、お見合いだって?」
『そうよ、そうでもしないとね、って思って』

「俺には俺の人生があるんだよ!ほっといてくれ!」
『ねえ、京太郎、ホントにそうなの?』

『私には、あんなに社交的で、健全な男の子だったあなたが、本当にそういう気がないとは思えないの』
「…」

『その…もしも、何かを引きずっているのだとしても、一度会ってみるだけでもいいから…』
「…分かったよ」

『え?いま…』
「そこまで言うんだったら、お見合いしてみるよ」

『わかったわ!すぐにそう連絡するわね!』
「あんま過度な期待をしないでくれよ、会ってみるだけなんだから」

そう釘を刺して電話を切る。突然なにかと思ったら、余計なことをしやがって…
でもまあ、そろそろ前に進まないとダメかもしれない。いや、ダメだ。
彼女はもう、手に届かない高嶺の花になってしまったのだ。そんな幻想に囚われていたらダメなんだ。
駅前の売店を通る際に、チラリと新聞を見てみると、昔は見慣れていた少女、いや、女性が写っていた。

(そうだ、もう十年も経つんだ、いい加減諦めよう)

ふとインハイで団体優勝した時を思い出す。皆で喜び合い、大騒ぎして、ファミレスで長いこと打ち上げして補導されたのはいい思い出だ。
おそらく、あいつも似たようなことを…昨日したんだろうな、と思ってしまう。どうしようもないやるせなさが重くのしかかる。

(今日は酒でも飲むか)

普段はあまり飲まないお酒がなぜだか無性に飲みたくなってきて、安い酒をコンビニで買って帰ることにした。
明日も何も変わらないだろう…

~~~~~~




8: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:15:12 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

「え、えぇ?お見合い?」
『ああそうだ、咲もなんというか…いい年齢だろ?』

かなり言葉に気を遣って電話をしてきているのはお父さん、どこからかお見合いの話を持ってきた。

「でも…いまはいいかなって」
『そんなこと言ってたら一生チャンスを逃したままだぞ』

そんな言葉が胸を貫く、そうだった、あの時もチャンスを逃したから…こうなっているのだ。

「うーん」
『まあ、乗り気じゃないのは分かる、だけど一度だけでいいんだ、会ってみてもらえないか?』

お父さんが電話越しで懇願しているのが分かる、ここまで頼まれると弱ってしまう。

「わかった、けど、会うだけだからね?」
『ああ、そんな風に相手方にも伝えておくよ』

会うだけだと釘を刺して電話を切る。そうしてドサッとソファーに倒れ込み、唸り声を上げる。

(あーあ、約束しちゃった)

ついさっきの出来事に対して深く後悔してしまう。すでにお見合いが億劫になっている。

(だって、私は…)

億劫になっている理由を考えようとすると、勝手に頭は彼のことを思いだし

__会いたいよ

ダメだ、また思い出してしまった、また無茶な願望が溢れてしまう。
日本のどこかに居るとは思う、だけどどこに居るのか分からない、会いたい、会いたい、会いたい

(違う、もう前に進まなきゃダメ)

何とかして暴れる自分の心を押さえつけ、気持ちを切り替える。
もう迷子になったら探してくれる彼はいないのだ、私は一人でも大丈夫なんだ。
そう自分に言い聞かせ、本を取り出し、別の世界に没頭する。
時計の針は回り続ける。

スマホが少し揺れているのには気づけなかった。

~~~~~~




10: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:19:37 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

「え、えーっと、なにここ?」

連れてこられたのは、なんか凄そうな料亭である。雰囲気がとてもヤバい。
親に呼びつけられ、身だしなみをキチッと整えられ、そのままタクシーで移動したらこんなことに。

「お見合い会場よ、行きましょ」
「ちょ、ちょっと!?こんなにしっかりしてるだなんて聞いてねぇよ!」

こんなの聞いてないし、そもそも最近のお見合いはホテルのラウンジとかでラフな感じでやるのが主流である。
それなのに、こんな高級料亭でお見合いするだなんて、並々ならぬ事情があるに違いない。

「まあ、相手が相手だし…」
「え?それはどういう…」

スタスタと歩く母がそう呟くのを聞き逃さなかった、すぐさまどういうことかと問い詰めようかとすると

「着いたわ、この奥にお相手が居るから静かにね」
「ぐっ…」

乗り気じゃないお見合いとはいえ、ここまでセッティングしなきゃいけない相手に見っともない姿を見せるわけにもいかず言葉を飲み込むことしか出来ない。
とはいえ、相手がどんなのか気にならない訳でもない、もしかしたら絶世の美女が…なんて妄想をするがそんなこと有り得ないのは百も承知。まあ、宝くじに夢見る気分である。
その高級そうな襖をスッと開き、相手を一瞥しようと顔をその相手の方に向けると

「あはは…きょ、京ちゃん、お久しぶり」

絶世の美女だなんて目じゃないほどの、何にも代えがたい一等賞がそこに居た。
美しい着物を着こなし、少しばかり化粧をしているのだろうか、色っぽい顔つきではにかみながらそこに座っていた。
彼女は、彼女は俺の…

「さ、咲…?」
「び、びっくりした?最近はどう…」

何やら言葉を紡ごうとしている彼女、想い人、十年間ずっと、なんど夢見ただろうか、こんなドラマチックな再会を

「咲!咲ぃ!さき…!!」
「京ちゃん!!?きゅ、急にだだだだきついてどうした」

体を止められない、喉から勝手に声が溢れる、ありったけのこの想いをぶつけるしかない。

「好きだ!!」
「ふぇえ!!?」

押し殺してきた、押しつぶしてきた想いが、ゴムのように弾ける、破裂する、爆裂する。
ドン引きされるかもしれない、嫌われるかもしれない、でもいい、絶対に離すもんか、ストーカーにでもなってやる。

「結婚してくれ!!!」
「う、うん!!私も大好き!!」

結婚したい、願わくばこの幼なじみと一生ともに居たい、なんか求婚成功した気もするが気のせいだろう。
この十年で煮詰まってしまった感情を、この女性にぶっかける、ありったけを、全部、歯止めがきかない。

「じゃ、じゃあさ、その…キスしてほしい…」

そんな言葉の濁流にも飲まれずに、彼女は一言そう呟く。

「ああキスだな!いいぞ!」

キスだなんてお安い御用だ、咲のためならなんだって…?

「え、き、キス?」
「う、うん…ダメ?」

あ、え、ちょ、ちょっと、そんな涙目上目遣いでこっち見ないで、俺はしたことないからやり方分からない…
でも、こんな千載一遇のチャンス、もう逃すわけにはいかない。絶対に掴まなければならない。

「分かった、じゃあ…」
「う、うん」

彼女の頬に手を添え、その柔らかさに懐かしさを覚えつつも、ゆっくりとその唇に…

 ゴチン

鋭い痛みが歯を襲う、鈍い音が頭の中で響く、咲も痛かったのだろう、お互いに離れ、歯を抑えて倒れ込む。
少しばかし体を震わして、むくりと起き上がり顔を見合わすと

「…なに笑ってるの京ちゃん」
「…そっちこそ」

昔と同じ様な表情で、くすくすと笑っている少女…女性が目の前に居た。

ようやく会えた。

~~~~~~




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12: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:30:15 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

お見合いの話をされた後、すぐにお父さんから相手の写真と大まかな情報が送られて、中身を確認したときの驚きといったら言葉にできないほどだった。
あれほど待ち望んだ、会いたいと思っていた彼が、まさかこんな形であえるだなんて…夢にも思っていなかった。
だけど、その嬉しさと共に、恐怖も呼び覚まされてしまった。

(もし、京ちゃんに断られたら…)


__立ち直れない


彼に告白できなかったという思い出、それが彼女を支えてきたのだ。
彼に告白して受け入れてくれたらという世界線を妄想できたからこそ、後悔に苛まれながらもここまでこれたのだ。
もし、彼にそれを否定されてしまったら…


__なにを支えにして生きればいいのだ


想像するだけでめまいがする、吐き気が止まらない、血の気が引いていくのが分かる。
ダメだ、待ち望んだチャンスなのに、どうしようもなく恐ろしくなってしまい、体が思うように動かない。
でも、それでも

(前に進まないと、うん、前に進まなきゃ!)

勇気を出して踏み出すことが大事なのだ。あの長野県決勝でも恐怖に打ち克ったからこそ勝利を手に入れたのだ。
ここで足をすくませている場合ではない、今から出来る限りのことをして、どうにかこのチャンスで京ちゃんを落とすんだ。

その後は、三尋木プロに着物を見繕ってもらったり、瑞原プロに化粧のやり方を教えてもらったり、他にも色んな人や様々なプロに協力してもらった。

そうして迎えたお見合い当日、私のワガママではあるが京ちゃんには相手が誰だか知らせないように頼んでおいた。
だって、私とお見合いだなんて…京ちゃんは昔のようにテキトーにあしらってくるに決まっている。
だからこそ、驚かせてやるのだ。こんなにも長い間ヤキモキさせてくれた仕返しをしてやるのだ、不意打ちで仕留める。
そう意気込んでお見合いの席で京ちゃんを待つ、まだかと思いスマホで時間を確認してみるも二分しか経っていなかった。
長い、永い、まだか、もしかしてドタキャンされてたりしないだろうか、会えないのではないか
脈が速くなる、動悸が激しくなる、苦しい、はやく、早く来て



襖の方から音がする
半ば反射的に顔を向けると、そこには愛しの彼が、昔の記憶よりも少し大人びて、佇んでいた。
表情を見る限り、どうやら驚いているようだ。と、とりあえず、何か言わないと


「び、びっくりした?最近はどう…」


こんな幼稚なことしか言えない自分に嫌悪感を抱く、もっと雰囲気良くなるような、ロマンティックなことは言えないのか
と、思っていると

「咲!咲ぃ!さき…!!」

彼が、自分の名前を呼びながら、抱きついてきたではないか。
涙目で、まるで、自分に何年も会いたかったかのように、愛を囁いたら、求婚してきたら
そんな、勘違いしちゃうことしたら

__好き

__好き、好き、好きすきすき

想いが止まらなくなっちゃう

~~~~~~




13: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:38:22 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

『電撃発表!!宮永咲プロ結婚か!?』
『お相手は一般人!?』
『宮永咲世代、イチ抜けはまさかの宮永咲!!』
『宮永照プロに突撃インタビュー!!~妹に先越されるだなんてNDK?~』

うわぁ、何だか凄いことになっちゃってるなぁ
ネットニュースを見ると、どこもかしこも宮永咲、それほどまでに衝撃的だったのだろう。
ネット上では、魔王だとか、全自動リンシャンマシーンだとか、最終鬼畜兵器SAKIだとか、そんな扱いだったのだ。
そんな彼女がいきなり結婚発表、そりゃもう天変地異をいいとこなのだろう。

「…夢じゃないんだよな」

自分の頬を抓ってみるも、返ってくるのは痛みのみ。
誰が一番信じれていないかというと、自分かもしれない。
そんな、十年たって、諦めようとしていた矢先にきたお見合い話のお相手が、その想い人だったなんて話が出来すぎてる。

「どうしたの京ちゃん」

ベッドの中から声がする、そうしてモソモソと布団が動いたのちに、ぴょこんと寝ぐせだけが布団から出てくる。

「いや、あまりにも急展開すぎて夢なんじゃないかって…」
「ふふ、変な京ちゃん」

ようやく顔を出したのは少し大人びた幼なじみ、落ち着いた雰囲気でくすくす笑っている。

「それとも、まだ信じられないんだったら…」

彼女はそう言うと布団をめくり、その裸体を晒す。
とても豊満とは言えないが、スレンダーで、出るとこはちゃんと出ているその体は、欲情するには十分すぎるほどであり

「もう一回、する?」

そんな言葉とともに誘ってくる。
ごくりとツバを飲み込むものの、軽い朝食の準備はしてしまっているし、何より…

「いや、昨日散々絞られたし、もうやれそうにない」
「むー、京ちゃんのいけず」

残弾が無い。彼女の性欲がここまでとは思わなかった。
昨日のことを思い出し、少し悶々とするものの、頭を切り替え朝食を一緒に食べ始める。

あのお見合いの後、高校生のような甘酸っぱい恋愛を経て、大学生のように大人の付き合いもし始めて、社会人同士の関係になり、そしてついに夫婦となるのだ。
お見合いからの時間は僅か数ヵ月、されどもこの長い恋愛は、十年強の時を経て、ようやく次の段階に昇華されるのだ。

「京ちゃん」
「なんだ咲?」
「ううん、なんでもない!」
「変な咲だなァ、こいつめー!」
「いふぁいいふぁい!ほっへたひっははらないへ!」

こんな何ともないやり取りが出来ることがどれだけ幸せか、ふざけ合えるのがどれだけの奇跡か
俺はその素晴らしさを知っている、十年間嫌というほど思い知らされた、だからこそ、だからこそ

「…咲」
「なあに、京ちゃん?」
「ずっと一緒にいような」
「うん!ずっと、ずーっと一緒にいようね!」

こんな風に言ってくれる彼女を二度と離さないだろう。いや、離してたまるものか。
今日もまた、素晴らしい一日が始まる。明日もまた、違う素晴らしい日が待っているだろう。

カン!




15: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:43:14 ID:sB0L4/Ig

以上になります
読んでいただいてありがとうございます、少し問題を起こしてしまったことに関してはお詫び申し上げます。
実を言うと、とある人のツイッターから構想を得ました、その人は見ていないとは思いますがありがとうございました
少しばかり蛇足を書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。

京太郎誕生日おめでとう!!二次創作や本編で彼の今後の活躍を祈っています!




14: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:41:40 ID:6EY/w8As

かわいい




16: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:43:29 ID:eYuAR.Uo

あー尊い(語彙消失)




17: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 21:53:57 ID:xYqV5lPk

京咲は最高☆




19: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 22:02:26 ID:pJOM606U

京咲ええぞええぞ!




20: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 22:08:05 ID:hhR.QX/g

おう次は咲ちゃんの誕生日に頼むぞ(称賛)




21: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 23:20:09 ID:sB0L4/Ig

蛇足が完成したので投下してみます、誕生日だしね、沢山投下してもいいよね?
関西弁はよく分からないのでエセっぽくなってると思いますが、なんとか無視してください!




22: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 23:20:56 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

彼と結婚して夫婦となったが、現実はそう甘くない。

「はぁ…」
「そんなため息ついて、どしたん?」

彼女は同じチームの先輩である、末原恭子だ。
高校時代にインハイの団体戦で対戦したこともあり、プロ入りしてからは色々と面倒を見てもらっている。
彼女は下位指名だったのにも関わらず、少ないチャンスをモノにして、見事レギュラーを勝ち取った選手である。
その強かさ、メンタルの作り方、そして努力する姿勢は、自分に足りなかったもの全てを持っていて、だからこそ頼れる先輩だと思っている。

「そのですね…彼と…」
(せっかく結婚したのにもうトラブルか…大変やなぁ…)

そんな先輩である彼女には、しばしば愚痴を聞いてもらっている。今日も甘えてしまおう、言ってしまおう。

「一緒にいる時間が少なくて…死にそうです」
「おお、そうかそうか、解散」

そうしてスッと席を立つ彼女、おかしい、こんなはずでは…

「まっ、末原さん待ってください!」
「アホ!なんで惚気話を聞かされなきゃアカンねん!」

「深刻な問題なんです!京ちゃんと一緒に居られなくて…京ちゃん成分が足りなくて…」
「なんやその危なそうな成分は、ドラッグやあるまいし…」

「でもまあ、うちらは移動が多いからなぁ、そりゃ彼も一緒に移動してくれん限りはそうなるな」
「うぅ…」

確かに彼女の言う通りである、彼が私と一緒に動いてくれない限りは、ずっと一緒だなんて無理である。
でも、それでも、寂しい、願わくば毎日会いたい、完全に弱ってしまった、どれもこれもあの京ちゃんのせいだ。
だから責任とって京ちゃんはずっと私と一緒に…ん?

「あ、あの、末原さん」
「なんや?」

「マネージャーって自由に雇っていいんですよね?」
「せやな、うちのチームでは特に規制はされてない…」

「って、お前まさか…」
「ありがとうございます!!ちょっと急用が出来たのでお先に失礼します!!」

「ちょっ、待てぇ!…行ってもうた」

そうだ!京ちゃんをマネージャーにしちゃえばずっとついてきてくれるはず!
だから京ちゃんを呼び出して、すぐにでも話し合ってみよう!

~~~~~~




23: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 23:25:10 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

冷静になって考えてみたら、ワガママが過ぎるよね…
京ちゃんには、京ちゃんのやりたいお仕事があるんだし、私のワガママでマネージャーになってもらうなんて…
ここ半年で京ちゃんと再会して、とんとん拍子で結婚まで行って、それだけでも幸せだったはずなのに

__もっと、もっとほしい

私は京ちゃんをもっと欲している。足りない、どれだけ愛を注がれても渇きが潤うことはない。
これ以上は彼にも迷惑をかけてしまう、そんなの嫌なのに、それなのに…

__京ちゃん

十年間の渇きは想像以上であり、どんなに幸せを注がれても、砂漠のように吸い取ってしまう。
だめ、これ以上京ちゃんを縛りたくない、私のために、私なんかのために

「で、話ってのは何なんだ?」

彼は目の前でそう尋ねてくる。こんな思考をしているが、もう既に彼を呼び出してしまった後である。
そう、呼び出しちゃったのだ、話があるから一緒に外食しようって電話をして、会って話したいと言ってしまって
ここで、『やっぱ何でもないよ』だなんて言えるはずがない。そう、これは仕方ないのだ、だから

「そのね、京ちゃんに…」
「うんうん」

こちらを見つめながら相槌を打っている彼、もう後には引けない

「マネージャーになってもらいたいんだけど…」
「へ?」

ポカンと口を開けて硬直する京ちゃん、そんな彼の様子も愛おしいが今はそうじゃない

(失敗した…)

流石に唐突すぎた、こんなの彼を困らせるだけだ。

「え、えーと、つまり、俺が咲のマネージャーに…?」
「そ、そうだけど、やっぱ迷惑だ…」

すぐさま撤回しようとするも、彼は

「いいのか!?」

大きな声を上げていた。

「咲のマネージャーってことは、ずっとついて行っていいんだよな!?」
「う、うん、そうだよ」
「やるやる!いつからなれるんだ?」

すごい勢いで食いついてくる彼、どういうことなのだろう、どうしてそんな、そんな勘違いしちゃうことばかり言うのだろう

「その、チームの方とかで少し手続きをして…面接とかもあるのかなぁ」
「色々勉強しておかないといけないかもな、よーし、気合入ってきたぁ!」

ホントにいいのだろうか、私に気を遣っているのではないだろうか、だってこんなの…上手くいきすぎだ。

「そ、その、私が誘っておいて何なんだけど、今のお仕事はいいの…?」

聞いてしまう、ホントはこのまま彼をマネージャーにしてしまいたい、だけれども…気になってしまう。
でも、彼は、彼は…

「ん、ああ、今の仕事は嫌いって訳じゃないけど、そんなに執着あるわけでもないし」

「それに」

「咲と一緒にいれることよりも大事なことはないしな」

そんなことを言わないで、そんなこと言われたら私、もう…

__京ちゃん、一緒に、ずっと一緒に

一人じゃ、生きていけなくなる。

~~~~~~




24: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/02(土) 23:30:24 ID:sB0L4/Ig

~~~~~~

私は今、電話している。

『はい、もしもし、宮永咲のマネージャーの須賀と申します』

「私や、末原や、まーたおたくのお嫁さんが居なくなったんやが」

『えぇぇ…またですか…』

また、まーた、あの宮永咲が迷子になったのだ。
味方としてはとても頼りになるあの化物、魔王というべきか
高校時代にインハイで対戦した時はもう、トラウマもんやったが、
いざ同じチームになって分かったことは…私生活に関しては不安しかない。

『えーと、すぐに探しますね、どこに送り届けばいいですか?』

「お願いするわ、見つけたらなあ、~」

コミュ障だわ、すぐに迷子になるわ、思ったよりもメンタル弱いわ、おまけに酒癖も悪いときた。
最近はどうにかして改善してきて、私が世話しなくても何とかなっていた…はずなのに

『分かりました、見つけたらすぐに連絡します、では』

「ちょっとまった」

『なんでしょうか?』

最近になってぶり返してきた、すぐに迷子になるし、一人だとオドオドするようになった。
原因に心当たりはある、いや、これしかないだろう。

「あんた、甘やかしすぎちゃうか?」

『ぐっ!?』

「あんたがマネージャーになる前までは、もっとしっかりしてたで」

『そ、そうなんですか…』

「まあ、その代わり絶好調やしええんやけど、少しぐらいは躾けてほしいわ」

『分かりました、厳しく言っておきます』

そうして電話を切る。
そうである、彼が彼女のマネージャーになってからポンコツ化が進んだのだ。
その代わり、麻雀の方は絶好調もいいところ、最近は、最終鬼畜惨殺リンシャンマシーンSAKIというあだ名すら出来てしまった。
これに関して、私の憶測ではあるが、彼がお世話をすることによって、彼女がストレスフリーで行動できるからポンコツに戻ってしまい、代わりに麻雀に集中出来るようになったのだろう

「あーあ、なんで私がこないな心配してるんやろ」

ため息をつく。でも、あのかわいい妹分は気になってしまう。
どうせ彼が言っても改善しないだろう、いや、そもそも彼が厳しく言えるかが怪しい。
どうやってキツイお灸をすえてやろうか、そんなことを思いながらほくそ笑むのであった。

カン!




25: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/03(日) 01:16:29 ID:4a73WWQ2

オツシャス!




26: 名前なんか必要ねぇんだよ! :2019/02/03(日) 01:26:46 ID:ERoc5Bt6

咲さんかわいい!






https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1549033236/

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20196/1549108255/







遅くなりましたが、誕生日おめでとうございます
あと気づかないまま落ちてたスレもあったみたいですみませんでした







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