15年ぶりの友人と所沢で。
一緒に来てくれたのは
1歳10ヵ月のかわいい息子さんでした。
つもる話に花を咲かせている
とーぜん、彼は暇でグズってきました。
しばしママさんがご飯食べている間
抱っこしながら店内を歩いていると
吊るしてある「玉ねぎ」に目が向きました。
おもむろに彼は手にとると
ペリペリと浮き上がった皮を
一枚めくりました。
その音と感触。
そして向けた皮を見てニッコリ。
彼の心に火がついたのが
見えるようでした。
店長も優しく、店の奥から
玉ねぎを持ってきてくれました。
テーブルの上では、ペリペリ。パリパリ。
ひたすら彼はムキムキし続けます。
まるで職人のように。
そんな彼を見ていると、数年前に
年長さんと竹のヤスリがけを
したのを思い出しました。
ヤスリってやればやるほど
スベスベ、ツルツルになり
やればやっただけの結果が出るのです。
玉ねぎの皮むきも同じ。
剥いていくと、気持ちいい音と感触で
一皮ずつはがれていくのです。
そして最後は白い実が顔を出す。
まだ2歳にも満たない子が
こうして一生懸命ひとつのことに
集中する姿は
久しぶりにいいものを見たなぁと
感動してしまいました。