[あくまでも仮説です] 長いです。

また痛ましい事故が起きました。
さいたま市内の保育園でのプール事故です。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/08/25/01.html

このニュースを見て、少し違和感を覚えました。

「女児が浮いていた」ということです。

僕は、水泳指導を学生時代していた経験があります。
その経験と照らし合わせて、ひとつの仮説を立てました。

「この子は、溺れたのではない
 熱中症により意識喪失をしたのではないか。」

温水プールの温度って知ってますか??

アクアビクスを実施しているなど、成人中心のプール
→27℃~28℃

子どもの利用が中心、あるいは市民プールなど
広い年代の方が利用するプール
→30℃

施設の大きさや、場所にもよりますが大体この幅です。
ちなみに、競泳の水温は25℃~28℃です。

この水温は、世界・日本の水泳連盟共通の温度です。
つまり、温水プールでさえも、31℃以上は
存在しないはずなのです。

31℃以上の温水の中で水泳(運動)をするというのは、
温泉で泳ぐような負荷がかかるのです。

今日のさいたま市の午後はおそらく
37℃前後だったと思います。

保育園のプールは容積が小さく、その分、日光と気温で
温まりやすいわけです。

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実際に、私が保育園勤務時代、午後のプール水温が
34℃を示していたときもありました。

体温と水温が近くなるということは、
ただでさえ気温が高い中で、運動をして、
なおかつ、体温が放熱できずに、内側にこもっていく。
という状態になるはずです。

加えて。。
ただでさえ、汗のかきずらい現代の子どもたち。
少しだけ体温より水温が低いので、汗腺も閉じやすい。
さらに、体温放熱が妨げられる。

つまり。熱中症です。

熱中症により、意識を失う。
肺に空気が入ったまま、うつ伏せになる。
浮いた状態で水面に浮かぶ。
呼吸による酸素摂取ができなくなる。
(→発見が遅れれば結果として溺死となる)

熱中症+脳の低酸素状態というWパンチになるはずです。

保育園のプールでは、
冷たい水に入れるわけにいかないので、
そういう意味で水温を気にしていましたが、
もしかするとこの酷暑の中でのプールにおいては

「高すぎる水温」

というリスクが見過ごされているのでは
ないかと思うのです。

僕はDrではないので、あくまで推察と仮説ですが、
このリスクは、大きなリスクとして
考えた方が良いのではないでしょうか。