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今年も一年 ありがとうございました 
我風展を通じてたくさんの方々にお目にかかれ 
多くの刺激をいただきましたこと 
篤く篤く御礼申し上げます 


なお
諸般の事情により 来年の開催は見送りました 
また再来年は 松本市美術館の改修工事が予定されております 
そのため今年がラストの展示となる可能性が出てきてしまいました
 
そういう状態ではあるのですが 
ここで培った精神や美意識などを大切に 
今後も参加者一同 
其れ其れの道に邁進することと思います 
また 
皆様方の作品にお目にかかれる日も楽しみにしております 

文中ながら御礼申し上げご挨拶に替えたく存じます 
本当にありがとうございました 

皆様におかれましては 
ますますご健康でご発展のある 
そんな新しい歳をお迎え下さいませ 


我風展主催:大平滋子

reizyou



これからも表現が
「人と人」
「人と未来」を
つないでいけますように



深謝




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いろんな偶然が重なって モデルさんをお願いしたNさんと
マザーボードを組み合わせた
Alice in Wonderland 
(不思議の国のアリス)


舞台女優のNさんの演技力にたくさん救われましたし
彼女の表情の多様性を多くの人が褒めてくれたのは
嬉しい体験に。


で、本題。
むかしはウサギの穴に入ってWonderlandに入ったAliceも
今ではマザーボードの中でAliceになれる
そういう設定


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左側は180×135㎝のターポリン印刷
昨今のターポリン印刷のクオリティの高さに舌を巻きます。



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いつの時代にも少女達には夢見る場所が必要です。



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このコキアの中にいるバッタに
食い入るような視線を送っているご婦人が一人。
きけば、こんな色に布を染めたいと言われるのです。
染織家の方でした。

何かに触発されて何かが生まれる

そんな瞬間に出合った希有な体験に鳥肌が立ちました。

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あるいは「大青蜂」のブルー

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自然界にある色の美しさにドキリとした人も多かったようです。


柴田さんのお写真に写っている虫たちは
いずれも数ミリから数㎝の小さな虫たちです。
気にとめなければ
すっと通り過ぎてしまうような
小さな小さな存在です。

そしてこんなに拡大しない限り
誰も本当の美しさを知らない
宝石の國の生き物たちです。

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自然を守りたい。
生き物たちを守りたい。
生き物たちのきらめきを伝えたい。

そうやって
ずっとぶれずに、それを気持を追求することで
出会えた
この地球の小さな世界の営みの美しさです。






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触発されたのかもしれないし
それ以前よりずっとやりたかったこととして
プロジェクターを使った展示に臨んだのかもしれません。

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切り取られたのは彼女の視線でありながら
どこか異次元、異国を思わせる不思議な世界でした。

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かなりの時間-立ってすべてを見るのには長い時間-
-けっきょく椅子が用意された-
延々とそうした画像がつながっていて
脈絡があるようなないような
けれどもどこか現実をフェードアウトしていくような
モノクロの世界が音もなく映し出され続けるのです。
-ずっと画像は最初に戻って投影される-

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目線だけがそのまま田中敦子さんに成ったような錯覚を覚えながら
見たような見たことのないような
知ってるようで識らないような
デジャビュのような時間に溺れて
この部屋を出てくる人の
陽光に目をやられたのか
ひときわまぶしそうな表情が印象深く思えました。


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余談ですが、これからは
写真に興味が無い人でも写真を楽しめる
こんな展示方法があったのかと驚かされる
そして一緒に感じ考えられる展示が今以上に求められるでしょう。


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文字を使った、
あるいは文字と写真を使ったインスタレーションは
プロジェクター、切り絵など様々な技法で
ちまたの現代アートを魅了していますが
たなかしょうこさんの面白いところは


「展示を見た人が彼女の写真に言葉を与える」


という発想。

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展示風景は ↑ な感じ。

テーブルにたくさんの言葉がちりばめられていて
(仕事が終わってから思いつく限りの言葉を
反対語を組み合わせながら紙片にタイプ)

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これを写真横のマグネットに観覧者が貼り付け
作品は完成します。

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ただし、前の人が貼り付けた紙を自分モードの言葉に置き換えてOKなので
彼女の作品は永遠に未完成の開かれた作品に。

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かくして、この企画からはたくさんの物語が生まれました。
それは写真によって蘇ってきた記憶と
言葉によって導かれる希望の入り交じった
「人」が見える瞬間でした。







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