中村俊輔と鳥1

カメルーン戦で歴史的な勝利を挙げた日本代表。
平日深夜の放送でありながら、平均視聴率も45%を突破するなど、まさに日本国民全員の魂を揺さぶる試合となっていました。

しかし、違和感を感じた方も多いでしょう。日本代表を支えてきたあの男の姿がありません。

そう、中村俊輔です。
中村俊輔と鳥2

戦前から足首痛が伝えられてきたので、スタメンは仕方ないとしても、途中交代ですら呼ばれませんでした。 ピッチサイドでダッシュを繰り返し、再三アピールを繰り返していたにもかかわらずです。

中村俊輔なしで、格上相手に素晴らしいサッカーを実現した日本代表。ここまでいい試合をされると、中村俊輔の立場はありません。むしろ、現在良いチーム状況なのにも関わらず、いまさら中村俊輔を試す暇も価値も無いのです。

となると、俄然現実味を増すのが中村俊輔の全試合不出場の可能性。しかも、監督はあの「カズを切った男」岡田武史です。
断言しましょう。

次のオランダ戦で中村俊輔が先発じゃなければ、今大会は全試合不出場!! 

中村俊輔と鳥3

▼スタメンとして使えない理由~対世界向けの戦術~

今大会、全チームが格上といってもいいグループE。まさに「三強一弱」という、日本人にとっては大変悲しい下馬評です。実際の実力差も下馬評通りではないかというのが、岡田監督の分析のはず。
岡田監督は日本人監督の中でも特にリアリストとして知られており、マリノス時代には史上初の3ステージ連続優勝を達成しながら「つまらない」と揶揄されてきました。それでも「つまらないかろうが負けないサッカー」を信条に戦ってきた愚直な男なのです。

そんなリアリスト岡田監督率いる日本代表が、今大会の大変厳しい状況下で戦っていくためには、戦術はリトリート(全員自陣に戻って守備)以外にありえません。とすると、起用する選手は自ずと守備に定評があり、運動量もフィジカルも十分な選手に限られてきます。
すると、中村俊輔選手はスタメンのチョイスから外れるのです。


▼リザーブとして使えない理由~存在意義とメッセージ~

続いて、途中交替の可能性。
途中交代の可能性について考えるとき、カメルーン戦で見せた、岡田監督の采配を見逃すわけには行きません。

後半24分の岡崎投入。そして、後半37分の矢野投入。
この二人のFW投入にはピッチに立つメンバーへの明確なメッセージが込められています。
それはもちろん、一点差での逃げ切りに向けた、「守備強化」のメッセージです。岡田監督はこの二人の投入によって、イレブンに「守備に一辺倒でも良いんだ。とにかく、あらゆるタイミングでつぶしをかけろ!」というメッセージを届けることに成功し、かつて見たことが無いほどの連携力を発揮させたのです。
仮にこの場面、中村俊輔選手を投入していたとしたらどうなったでしょうか?おそらく、ピッチ上の選手たちにとっては、監督の意図が分からず、混乱を招くだけの結果となったでしょう。以下のような感じで。。

「一点取って来い」というメッセージだったとしたら、何故森本ではないのか?守備重視なら何故岡崎じゃないのか?相手の足が止まってきたところへ仕掛けるなら何故玉田じゃないのか?

コンディションが万全ではなく、プレースキック以外で活躍ができそうも無い中村俊輔。世界レベルと相対する際、その存在にはイレブンへのメッセージ性が皆無であり、リザーバーとしての価値が無いに等しいのです。


と考えると、今大会は中村俊輔がメンバー入りして活躍できるタイミングがありそうに無い。。。


かつて、日本代表の精神的な支柱であり、日本の近代サッカーの礎を築いた男、生きる伝説・三浦知良をフランスワールドカップのメンバーから外した岡田武史。

この究極のリアリストが、日本サッカー界の至宝・中村俊輔を切る可能性は十二分にあるのです。