2009年10月01日

全市立で「小中一貫」に…静岡

全市立で「小中一貫」に…静岡
静岡県浜松市教委は、市立の112小学校と48中学校すべてで、9年間の教育課程を一体化する小中一貫教育を2012年度から実施することを決めた。
まず小・中の校舎を同じ敷地内に設けたモデル校を同市北区引佐町地域に開校し、連続的な学習指導や生活指導を目指す。
市教委事務局が29日、学識者や小・中学校長でつくる「はままつの教育推進会議」で説明した。一つの自治体内の全校で小中一貫教育を導入するのは全国的には珍しくないが、県教委学校教育課によると、県内では初めての取り組みという。
小中一貫教育は、入学したばかりの中学校での生活になじめず、学力不振や不登校の原因になるとされる「中1ギャップ」を解消するとともに、9年間を見通した計画的・継続的な学習指導や生活指導を行うのが狙い。小規模校の多い山間地では、学校の規模を適正化する意味合いもある。
同市ではこれまでも、互いの学校を教員が行き来したり、学校行事で児童生徒が交流したりといった小・中連携がすでに行われていた。新制度では新たに、連続したカリキュラムで道徳教育や算数・数学などの指導を強化するほか、携帯電話の学校への持ち込みなど生活面での約束ごとについても統一した指導を行うようにする。

つまり、教職員や保護者も小中の間で連携が取れるという利点もあるということだろう。「中1ギャップ」なる言葉を初めて知ったが、逆に小学校では不登校であった生徒が、学区の状況にもよるがそれまでとは変化のある中学校から心機一転やり直すというケースもあるのではないか。どんな試みにもメリットデメリットの両面が存在するが、長期にわたる一貫した教育は海外では珍しくないパターンである。今後どのように展開していくか期待したい。

gakkou_news at 20:47|この記事のURLComments(4)TrackBack(0) ブックマークに追加する 小学生・小学校 | 中学生・中学校

2009年09月15日

児童63人農山村生活(愛知)

児童63人農山村生活(愛知)
豊田市内の小学生が、農山村の生活を体験する、同市の「セカンドスクール事業」が14日、市内5地区で始まった。
同事業は、市が毎年1校を指定して5年生が農家に宿泊し、山村や農林業、豊かな自然の大切さへの理解と、郷土への愛着を深める。今年は市立古瀬間小が指定された。63人が旭、足助、稲武、小原、下山地区の農家19戸に分かれて16日まで稲刈り、炭焼き、花の苗づくりなどを体験する。

日頃自分たちの口に入るものが、どのようにして作られ、どのようなプロセスで市場に出るのかを、理解することは重要である。農薬はよくない、とただ覚えるのではなく、なぜ、農薬が必要なのか、どうすればよいのか、などを考えてみるのもよいであろう。当たり前のように大学まで進学し、企業に就職するなら特になくても困らない知識や体験かもしれないが、かつてはほとんどの子どもが体験していた「生きるための知識」を、伝承していくことを是非続けて欲しい。

gakkou_news at 07:10|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) ブックマークに追加する 小学生・小学校 | ネタ

2009年09月11日

「今学年でいじめられた」10%、熊本の小中高生

「今学年でいじめられた」10%、熊本の小中高生
熊本県教委は、県内のすべての公立小中高校と特別支援学校を対象にした「いじめの実態把握アンケート」の結果をまとめた。
約10%にあたる1万9826人が「今の学年でいじめられたことがある」と答え、このうち「今もいじめが続いている」とした児童生徒は6297人(31・8%)に上った。
2006年度から毎年行っており、3回目。今回は08年11月〜12月末に調べ、全児童生徒の98・8%にあたる19万4027人から回答を得た。
「今の学年でいじめられたことがある」と回答したのは、小学校1万5132人(14・6%)、中学校3792人(7・2%)、高校856人(2・3%)、特別支援学校46人(4・4%)。上級生になるにつれ、減少する傾向がみられた。
「いじめを受けながら誰にも相談していない」とする児童生徒も多く、6458人(32・6%)に上った。
一方、いじめを見た時の対応では、小学校では「注意してやめさせる」(41・3%)が最も多いが、中学校では「やめさせる」が16・3%に低下し、「黙って見ていた」(44・9%)が最多を占めた。

おそらく不登校の原因を大幅に占めている「いじめ」であるが、たとえ親や教師に相談できずとも、共に考えてくれる仲間がいれば状況はかなり改善されるであろう。学年が上がると共に、いじめを見たり知ったりしていても、「黙って見ている」ケースが最多であることは、大きな問題である。

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2009年09月08日

小学校英語、教員の8割以上が一人での指導に不安

小学校英語、教員の8割以上が一人での指導に不安
公立小学校教員の8割以上が、外国人講師などの援助なしに単独で英語を教えることに不安を感じていることが、全国都道府県教育長協議会の調査結果でわかりました。小学校の英語教育に関しては、Benesse教育研究開発センターをはじめとして既にさまざまな調査がありますが、都道府県教委自身が指導体制に課題が多いことを明らかにしたことは、大きな波紋を広げそうです。
同協議会が昨年7月から8月にかけて、文部科学省の「英語活動等国際理解活動推進事業」の拠点校となっている370校と、一般の小学校1,015校の、計 1,385校を対象に調査しました。このうち、外国語活動(英語)を指導する予定の教員に対して、これまで「総合的な学習の時間」などで英会話を指導した経験を聞いたところ、一般校では53.1%の教員が外国人の外国語指導助手(ALT)との共同授業だけで、単独で英会話を指導した経験がないことがわかりました。さらに、14.2%と7人に1人が「(英会話の)指導経験がない」と回答しています。つまり、一般校では、英会話などの指導経験がまったくない教員を含めて、約7割が単独で英会話を指導した経験がない、ということになります。

公立小学校で英語教育の時間を設けたのはいいが、実際ふたを開けると、現場の意識やスキルが追いついていないことが見えてくる。ではそこまでして取り入れた英語教育が、果たしてどれだけの効果を期待できるのか。アジア諸国の中でも英語のスキルは低レベルの日本。追いつくのはまだまだ先のことになりそうだ。

gakkou_news at 18:55|この記事のURLComments(0) ブックマークに追加する 小学生・小学校 | 英語教育

2009年09月01日

学力テスト、地域差埋まらず

学力テスト、地域差埋まらず
文部科学省は27日、第3回全国学力テストの結果を公表した。小学6年、中学3年の計約222万8000人が対象。
市町村別の成績公表など橋下徹知事のもとで対策を講じてきた大阪府は、小学国語Bが昨年の45位から34位に上昇した。上位グループは中学生の国語・数学のBで、秋田、福井、富山の3県が昨年に続いてベスト3に入った。小学生の下位グループは沖縄県、北海道など昨年と同じ自治体が目立ち、地域差が埋まらない傾向がうかがえた。
テストは小学生が国語・算数、中学生は国語・数学。いずれも基礎知識を試すA問題と応用力をみるB問題があり、4月21日、全国一斉に実施された。

同じ公立で、なぜ地域差が生じるのか?学校や教職員の姿勢なのか?プログラムの違いなのか?土地の風土による影響なのか?南北両端が下位グループというのも興味深い。

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2009年08月27日

不登校6591人 5年連続増 県内中学校(愛知)

不登校6591人 5年連続増 県内中学校(愛知)
県内中学校の不登校生徒が昨年度、6591人(前年度比216人増)と5年連続で増えたことが、文部科学省の学校基本調査で分かった。過去10年では、2001年度の6609人に次ぐ水準となっている。
調査では、年に30日以上欠席した児童や生徒(長期欠席者)のうち、病気や経済的な理由などに該当しないものを不登校と定めている。県によると、長期欠席者数は小学校で3002人(前年度比366人減)と2年連続減。中学校では7923人(同76人減)と4年ぶりに減った。中学校の不登校が増えている一方、小学校の不登校は1652人(同71人減)と、5年ぶりに前年度を下回った。

不登校はいまや平均してクラスに1名いるかいないかというほど、「当たり前」のようになってきている。俗に言う、保健室登校や、別室で授業を受ける生徒もいる。学校も親も頭を抱える問題だが、義務教育であるがゆえの制約やプレッシャーもあるのではないか?不登校と言われる生徒でも民間の教育機関や塾はきちんと通える子どもたちは多い。今後、ますます増加するかもしれない不登校の生徒たちの行き場も、教育の大きな課題の一つになりつつある。

gakkou_news at 05:33|この記事のURLComments(0) ブックマークに追加する 中学生・中学校 | ひきこもり・不登校

2009年08月06日

公立高家庭も教育費に格差…日教組調査

公立高家庭も教育費に格差…日教組調査
高校3年間の家計からの支出が同じ公立高校でも地域や学校で異なり、50万円以上開きがあることが31日、日本教職員組合(日教組)の調査で分かった。出費は進学校ほどかさむ傾向にあり、日教組は「貧困世帯の生徒は公立でも学校選択の幅が狭まっている」と指摘している。

一口に公立と言っても学費にこれだけの差があるとは、無視できない状況である。地域性が大きいという要因をもう少し掘り下げたレポートが欲しいところである。

gakkou_news at 05:54|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) ブックマークに追加する 高校生・高校 | 学費

2009年07月15日

私大「一般入試組」少数派に…「大学の実力」調査

私大「一般入試組」少数派に…「大学の実力」調査
学力を筆記試験で測る一般入試を受けた新入生の比率が、全国の私立大で今春、44%にとどまったことが読売新聞社の第2回「大学の実力 教育力向上の取り組み」調査でわかった。
学力のばらつきが大きい新入生への学習支援に苦慮する大学の姿も浮き彫りになった。

大学の学力水準を維持するためには一般入試入学者の比率が最低30%必要らしく、私立大351校の3割強が30%以下で、中には1%台の大学もあったという。
学力試験を経ない新入生が半数に近づき、改めて、入試とは何かということを考えさせられる。

gakkou_news at 06:15|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) ブックマークに追加する 大学生・大学 | 受験

2009年07月03日

高3男子を家裁送致 大阪・富田林の高1殺害

高3男子を家裁送致 大阪・富田林の高1殺害
大阪府富田林市の川で6月、私立高校1年、大久保光貴さん(15)が殺害された事件で、大阪地検堺支部は3日、殺人の疑いで、府立高校3年の男子生徒(18)を大阪家裁堺支部に送致した。
捜査関係者によると、大阪地検は既に、男子生徒の簡易鑑定を実施。刑事責任能力に問題はなかったとしている。
大阪家裁は今後、少年審判を開始するか、検察官送致(逆送)して成人と同じ扱いで司法手続きを進めるかを判断。逆送された男子生徒が殺人罪などで起訴されれば、裁判員裁判の対象となる。

未成年者によるこういう事件のたびに思うことだが、被害者がどれだけ無残なことをされたかを、実名で報道し、「将来のため」という名分で加害者は未成年であるというだけで、匿名で扱うことに対し、納得できないのは私だけであろうか。

gakkou_news at 20:43|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) ブックマークに追加する 犯罪 | 高校生・高校

2009年06月15日

福岡小、伝統芸能学び自己表現 宮城

福岡小、伝統芸能学び自己表現 宮城
約350年前から仙台市泉区の福岡地域に伝わる「鹿踊(ししおどり)・剣舞(けんばい)」。この伝統芸能を市立福岡小学校の児童らが受け継いで35年になる。
鹿踊は小太鼓をたたきながら笛の音に合わせて舞い、剣舞は歌に合わせて扇子を片手にステップを踏む。二つの踊りは対になっており、古くは神社への奉納などの際に踊られてきた。
5、6年の全児童24人は地域の保存会のメンバーから指導を受けながら、2年がかりで習得している。「伝統芸能を通して、自分を表現できるようになってほしい」と千葉寿郎教諭。総合的な学習の時間のほか昼休みなどにも自主的に練習を重ねているという。

個人的感想だが、アジア諸国の中で、伝統芸能の継承に最も希薄な感のする日本。
諸外国に進出しても、自国のことを語れない人間が多いのも日本。
受験や就職も人生において大切ではあるが、民族としての慣わしやしきたり、文化なども同様に大切なのではないか。

gakkou_news at 15:38|この記事のURLComments(0)TrackBack(0) ブックマークに追加する 小学生・小学校 | 学習
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