葬送のフリーレンに出てくるドイツ語を解読し始めて7回目。
今日は、この単語です。

「アイゼン」
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ドイツ語の中性名詞Eisen(読み方 アイゼン)は、
鉄、鉄分、鉄製のわな、手かせを意味します。

Eisenをつかった単語はいろいろあって、
例えば鉄道はEisenbahn(Eisen=鉄、Bahn=道)などです。

正直、私は作中のアイゼンの魅力がまだ読み取れていません。
かたすぎるんだと思います。鉄だけに…。

フリーレンの旅の目的を設定したのはアイゼンであり、
重要な存在であることは確かです。

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今回、改めてアイゼンについて考えてみました。
まず、アイゼンは、ドワーフという種族という設定です。
ドワーフというのは、「人間よりも小さな種族」ということで、
白雪姫のなかの7人の小人、あれはドワーフらしいです。
また、ドワーフは、高度な鍛冶や工芸技術を持っていて、
力強くて屈強、斧を武器とするところや、長いひげも特徴のようです。
アイゼンもそうですね。
鍛冶屋は鉄を扱いますし、名前とも一致ですね。

鉄はかたいものですが、熱を加えればかたちが変わります。
勇者一行との魔王討伐の旅は、アイゼンを変えたのです。
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これは旅が始まったばかりの頃のアイゼン。
楽しい旅の方がいいですよね。(笑)
10年の旅を終えたアイゼンは、
後に、弟子のシュタルクに旅の思い出を楽しそうに語ったようです。

10年の旅は、人生のたった100分の1。
でも、その100分の1が、自分を変えてしまう。
そのことを身にしみて感じていたのがアイゼンだったのです。

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この続きがあるとしたら、
「俺を変えたように」ですよね。
でも、これを「言わない」のがアイゼンの魅力ですね。

アイゼンは、言葉ではなく、生き方や行動で指針を示しています。
鉄仮面は無口の意味もあります。

ところが、アイゼンはハイターと文通をしていたというではないですか。
言葉をやりとりする文通は、アイゼンの特質からすると例外的な行為だと思います。
ですが、10年の旅と、ヒンメルの葬儀でのフリーレンの姿によって、
アイゼンも変化したのでしょう。

熱は人(Eisen)を変える。
アイゼンの変化前と変化後を追うのも、楽しいかもしれないですね。