店員のオススメ@まんがの図書館ガリレオ

世田谷区三軒茶屋の漫画喫茶
「まんがの図書館ガリレオ 三軒茶屋店」
東京都世田谷区三軒茶屋2-14-10 2F

毎月、店員によるオススメ漫画を紹介しています。

【レビュー】2017年3月の店員オススメ漫画 『しあわせアフロ田中』


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タイトル: しあわせアフロ田中
作者: のりつけ雅春
巻数: 1~5巻(2017年3月)
出版社:小学館 
連載: 週刊スピリッツ

アフロ田中シリーズの最新作です。
高校時代はよくある学園ギャグマンガといいった感じなんですが、中退よりあとのシリーズはずっと面白いです。
この漫画はギャグ漫画によくありがちな、ひたすらめちゃくちゃするというのではなく
主人公の田中がいろいろ考えちゃって変な方向いくっていうのが、他のギャグ漫画にない面白さです。
あとエロ要素の配分がちょうどいいです。
おもしろい話だけでなく少し考えさせる話もたまにあります。
あと何回母親に会えるのかとか銀行でたらい回しにされる話とか、、、
とりあえず間違いなく笑えます。
僕の好きなキャラクターで田中の上司の西田さんというのがいます。
西田さんは太った、そこらへんによくいそうなおっちゃんなんですが、
西田さんが何かを提案してそれに田中がのっかる話は間違いなく面白いです。
こち亀の部長の「両津はどこだ!」のオチぐらい安定して面白いです。



【レビュー】2017年3月の店員オススメ漫画 『先生の白い嘘』


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タイトル: 先生の白い嘘
作者: 鳥飼 茜
巻数: 1~6巻 (2017年3月)
出版社: 講談社
連載: 月刊モーニング・ツー

女教師と男子生徒、お兄ちゃんと妹、バイト先の社長の奥さん、、、
えろいと見せかけてシリアスな、性の不平等を問いかける話です。

堅実に平穏に暮らしてきた高校教師の美鈴と、それをとりまく親友、その婚約者、高校の生徒たち。
一見歪んで見える彼らの人格も、それぞれに背景があって、なるべくしてなっている。
性の価値観は様々で模範と呼べるものはないかもしれないけれど、自分の幸せを掴む権利は平等にあるはず。

かなり女性向きの内容であるにも関わらずなぜ男性誌で掲載しているのか、
それは作者の意を汲みたいところです。

【レビュー】2017年3月の店員オススメ漫画 『あせびと空世界の冒険者』


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タイトル: あせびと空世界の冒険者
作者: 梅木 泰祐
巻数: 1~6巻 (2017年3月)
出版社:徳間書店 
連載: 月間コミックリュウ

①謎めいた力を持った美少女と
②未知のテクノロジーが眠るとされる古代島を目指し
③島々が浮かぶ空を飛行艇で飛び回る冒険ファンタジー。

設定だけでもロマンが詰まっています。グラン〇ルーファンタジーみたいですよね。
謎めいた美少女(①)はアンドロイドというのも非常にポイントが高いです。
憎からず思っている主人公に対するその気持ちは、
果たして本物の感情なのか……なんともいじらしいヒロイン「あせび」ちゃん。
この壮大でファンタジックなスチームパンクは、ワクワクしたいすべての漫画好きにオススメです。


2017年2月の店員オススメ漫画 『喧嘩商売』

喧嘩商売

タイトル: 喧嘩商売
作者: 木多康昭
巻数: 全24巻
出版社: 講談社
連載: ヤングマガジン


【レビュー】
 高校生が主人公の格闘漫画。
他の格闘漫画と違うのが頭脳戦をメインで描いているところ、
騙し討ちや試合前からの妨害行為もあり、どんな仕掛けで相手を潰すかが楽しみになる。

また芸能人を対象にした蒸し返さなくてもいい過去を蒸し返す悪質ないじりも見所。
ギャグパートは飛ばしても一切物語には影響がないが、是非飛ばさないでほしい。

最低な作者の描く、クソ性格の悪い主人公だが、
シリアスパートになるとそれまでのクソっぷりを裏切る激熱な試合になる。

タイトルを変えて『喧嘩稼業』で続いているのでそちらもぜひ。

2017年2月の店員オススメ漫画 『ちょびっツ』

ちょびっツ

タイトル: ちょびっツ
作者: CLAMP
巻数:全8巻
出版社:講談社
連載:ヤングマガジン


【レビュー】 
 人型の「パソコン」、今で言うところのヒューマノイドが普及している世界。
浪人生の本須和秀樹は、製造元不明の謎の美少女型パソコンを拾い、「ちぃ」と名付ける。
ちぃのことを調べていくうちに、
プログラムではなく感情で動く伝説のパソコン「chobits」である可能性が浮上するが……

ちょびっツは17年前の作品です。
それゆえに、昨今のAIをモチーフにした数多の作品に見られるような、
最新技術の微細な描写はありません。
この作品に描かれているものは「人間と機械、そして心とは何か」という
極めて普遍的なテーマであり、CLAMPの美しい絵が物語をより心に訴えるものにしています。

「パソコン」の影響で変わっていく人間模様や主人公の心の変化に、
思わず自分たちの未来を想像してしまいます。
そして何よりも「ちぃ」の見目麗しさと言ったら!
浪人生が住むアパートの(音無響子風の)管理人さんから貰う服を着こなす
ちぃの姿に、心を奪われない人はいないでしょう。
全8巻で読みやすいので、ぜひ手に取ってみてください。

2017年2月の店員オススメ漫画 『ふつつかなヨメですが!』

ふつつかなヨメですが!


タイトル: ふつつかなヨメですが!
作者: ねむようこ
巻数: 全4巻
出版社: 小学館
連載: ビッグコミックスピリッツ


【レビュー】

旦那・徹の実家に、仮住まいすることになった小麦。
しかし徹は急な海外出張で家を開ける事に。
気の利く理想のお嫁さんと思われるよう振舞っていたが、実は家事は一切できないうえに
とある秘密を持っていてる小麦は急にピンチ立たされます。

実は○○○だった小麦/優しいけれど○○○が嫌いな姑/秘密を知ってしまう義弟/
徹が好きすぎ故に小麦に敵対心を持つ義妹/スケベなおじいさん。笑
果たして義家族とうまくやっていけるのか・・・?

昼ドラ的なドロドロさはなく、ホーム・ラブコメディーです。サクサク読めるのでオススメです!! 

2017年1月の店員オススメ漫画 『OUT-アウト-』

OUT-アウト-

タイトル:OUT-アウト-
作者: 井口達也
巻数: 1~11巻 (2017年1月)
出版社: 秋田書店
連載: ヤングチャンピオン


【レビュー】

漫画化され、映画化されて話題となったお笑い芸人である品川祐の小説「ドロップ」。
本作の登場人物で実在の人物である井口達也のその後の物語。
チャンピオン系マンガ特有のいわゆる不良漫画で井口達也本人の青年時代を基にしている。
しかし、登場人物の服装や髪型は当時のものではなく現代風のアレンジが随所に施されている。
「ドロップ」の時は闘争本能の塊のような不良だった”狛江の狂犬”井口達也。
それに対して「OUT」の井口達也は保護観察中のため真面目に更生するべく喧嘩を避ける日々。
保護委託先の西千葉で起こる暴走族抗争に巻き込まれる井口達也の運命はいかに、、
作画が上手く、内容がリアルに描かれているので多少のグロテスクなシーンは御座います。
井口達也の少年期「チキン」、井口達也の中学時代「ドロップ」と併せて読むと対比ができてオススメです。
ぜひ激動の井口達也の青年期をお読みくださいませ。 

2017年1月の店員オススメ漫画 『長い道』

長い道

タイトル: 長い道
作者: こうの史代
巻数: 全1巻 
出版社: 双葉社
連載: すてきな主婦たち


【レビュー】
昨年末に映画化された『この世界の片隅に』や『夕凪の街・桜の国』などの広島を舞台にした連作で名高いこうの史代ですが、今回紹介するのはそんな彼女の初期の作品である『長い道』です。
舞台は戦時でも広島でもなく、業田良家の『自虐の詩』にも似たちょっとダメな感じの新婚夫婦を短編連作形式で描いているのですが、至る所に後の広島連作に通ずるモチーフやエッセンスが出てくる出てくる。
『長い道』はこうの史代の原石の宝庫と言っても過言ではないかもしれません。
スターシステムを採用しているので『この世界の片隅に』のすずさんと、『長い道』の道さんは同じ顔なんですが、
二人の共通点は顔だけでなく、世界の捉え方、ここにもあると思います。
なぜ、こうの史代がすずさんや道さんのような人物を主人公に選ぶのか、そこには彼女が座右の銘にしているというアンドレ・ジッドの言葉「私はいつも真の名誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」に深い関係がありそうです。
こうの史代の世界にやられちゃった人はジッドの代表作のひとつ『田園交響楽』もオススメです! 

2017年1月の店員オススメ漫画 『 この音とまれ!』

この音とまれ!


タイトル: この音とまれ!
作者: アミュー
巻数: 1~13巻 (2017年1月)
出版社: 集英社
連載: ジャンプSQ

【レビュー】
高校筝曲部の物語。
ストーリー展開がありきたりだと1巻の段階で批判を受け、その後低迷を続けた『この音とまれ』ですが
6巻、7巻と進んでいくにつれ、なんと大変珍しいことにレビュー数が増えていきます。
巻数が進むごとに熱いレビューがどんどん増えていく稀有な作品です。

漫画という媒体は音が聞こえませんから音楽モノは大変不向きです。しかも筝曲。
どのくらいの人が筝の曲を知っているでしょうか?それを絵と言葉で感じさせるのは並々ならない力量が必要です。
それを作者は登場人物の生き様と作者の筝(作者は5歳から筝をやってます)と漫画への情熱で見事に表していきます。
聴こえない音を読者の胸に響かせるのは、作者の熱い思いなんだと、改めて気づかされた作品です。

漫画を描くのが好きで好きでしょうがないという作者の気持ちがビシビシ伝わってくるこの作品
自信を持ってオススメします。そして、ジャンプSQのHPでは、なんと
作者の母と、姉がこの作品の中の曲を作曲して演奏した動画が見られます。
漫画の世界とシンクロしながら読むのがオススメです! 

2016年12月の店員オススメ漫画 『秘密-トップ・シークレット-』

秘密-トップ・シークレット-

タイトル: 秘密-トップ・シークレット-
作者: 清水玲子
巻数: 全12巻
出版社: 白泉社
連載: MELODY


【レビュー】  

舞台は西暦2055年。近未来の日本を舞台にしたSFサスペンスである。
今年公開の映画の原作でもある。

警察物の形式をとる、警察官を主役としたサスペンス作品であるが、
事件の被害者や犯人の記憶を見るという設定上、犯人を特定することとともに
犯人の動機と手口の解明や、事件の展開と顛末に重点が置かれている。

被害者の脳を取り出し、記憶を再現するMRI捜査と呼ばれる捜査を用いているため、
犯人は既に死亡している場合や事件としては解決しているケースが多い。
ではなぜ、MRI捜査があるのだろうか?といった架空の捜査技術に対しての疑問や、プライバシーなど
現在の捜査における時事問題を取り扱うことも多い。

叙述トリックが好きな人に是非お勧めしたい作品である。  
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