当ブログで相互リンクして頂いている「うみねこの博物館」から、『奇跡の名馬2 Fターフメモリー』が出版されます。


『奇跡の名馬』とは、世界の競走馬たちの記録、記憶が書いている本でして、著者 兼目和明さん(うみねこさん)が競馬に対する情熱、知識、体験をまとめた本です。かなり分厚く大変読み応えの本です。
決しておだてるわけではありませんが、世界各国の馬たちの膨大な情報を纏めた名著です。日本の馬はもちろんのこと、海外の有名馬やあまり日本の競馬ファンに馴染みのない名馬まで収録されています。競馬の本というと予想本、関係者の本が大半を占めると思いますが、こちらは競馬ファンが競馬ファンの視点のまま(とはいっても、高い知識と情熱、そして文章力)書いている稀な本です。作家を本業としていない著者が競馬に対する情熱をここまで表現したことには驚かされます。

その続編となる二作目の『奇跡の名馬2 Fターフメモリー』その後に現れた名馬や、前作に収録されなかった名馬も登場します。

ジュンク堂書店、通販ではアマゾンでも取り扱い予定ですので、よろしければお手に取って頂けるとその良さがおわかりになると思います。

発売予定は2019年の11月12日となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

こちらは前作の『奇跡の名馬』
奇跡の名馬
兼目 和明
パレード
2010-08-30




前回の記事から二か月ほど経ち、ネット投票へログインできないことがわかりました。
これで正式に退会しました。
馬券を買うことを完璧に止めたわけではないですが、あれから馬券は買っていません。
年内に買いたいレースは凱旋門賞、天皇賞(秋)ぐらいなので、そこらは友人にお願いして買ってもらおうと思います。

競馬自体はVTRで適当に見ています。今までは毎週競馬のことを考えていたのですが、それもすっかりなくなりました。改めて考えると、自分は馬券を買うことやレースを見ることが義務的になっていたのだと感じました。
今は競馬につかう思考の部分?がないので、少し楽です(笑)
これからは、ルールを設けて適当に年に数回馬券を買って楽しもうと思います。

自粛が解除されたので、友人宅で安田記念を見た。もちろん、社会的距離を幾分とって。
アーモンドアイが中二週で出走が気がかりだったが、まあ勝つだろうと思っていた。
しかし、蓋を開けてみると2着になった。レース内容的にはやや出遅れて中団から外を回ったのだからその分の不利ともいえるが、いつもの切れ味はなかった。

それはそれとして、なぜ友人宅にいって安田記念を見たかというと、前回の記事に書いた。ネット投票解約届を目の前で投函するためだ。自分ひとりで出してもいいのだけど、こういうのはあとにひけない空気みたいなものをだすために証人を必要としたかった。

「どれぐらい競馬をしていた?」
と友人の疑問である
「えっと、大体二十年ぐらいかな」
「それなら、俺が見る限りで生活が破綻までいっていないから大勝ちやな」
とあっけらかんとし友人は答えた。

なるほどと思う。
具体的な負けの金額は知らないが、ところどころ記録にとっており記憶に残っているのを総合するとトータルで百万は負けてないと思う。少なくとも二百万はいっていない。
そうなると、一年平均が五万~十万ぐらいで生活が破綻していないから「大勝ち」であろう。

私はいろんな遊びをやってきたので、そういった遊びで生活が破綻した人を何人か知っている。
それこそ、私から見ても「いや、他の選択肢はなかったのかい?」と言いたくなるほどに人生が狂っている人もいた。
彼らに比べると、私は体の不調はあれど、周りの人に恵まれサポートされながらどこかのほほんと生きている。

最近はコロナ自粛で、部屋にあった阿佐田哲也の書物をいくらか読んでいる。
阿佐田が言ったことで、今の私に響いたことをを簡単にまとめて本文を引用したのが下記である。
人がギャンブルをするのは初めは射幸心から、その次は努力し更に研鑽の域に達してなんとか怪我をしないようにすると書いており
「ですが、誰でもギャンブル場だけに居るわけにはいきません。家庭があり、本来の暮し方をもっています。ギャンブルのむずかしさから得た教訓を、そちらの方で生かさなければ、本当に勝ち手にはなれません。
むつかしいけれども、そうなったとき、はじめてギャンブラーとして一人前になれるのではないでしょうか」

私も今までの経験で得た教訓をなにかに変換し、有用になるように生かしたいと思う。


私が馬券を買い始めてから大体二十年ぐらい経った。
大まかに年間収支が70~120%ぐらいの間を行き来しており、ここ十年ぐらいは75~95%の間ぐらいだった気がする。しかし、去年ぐらいから一気に回収率が落ちて去年は75%を切っていた。下の画像1では75%だが、競馬場へ行って馬券を買ってマイナスなので75%は確実に切っている。それで今年の回収率なのだが、下の画像2であるようにダービー終了時点で52%という数字だ。競馬をやり始めて最悪の数字だ。

ここ五年ぐらいで病気で体力が一気に落ちて、感情の自制が利かなくなった。それと同時にどうも競馬に気乗りしないのが増えていった。ろくに考えもせずに惰性で馬券は適当にボックス買いや流し買いをして金を垂れ流している。

そもそも競馬歴も20年以上になるのだから、特に目新しいこともなくなった。
私がやり始めた頃が日本馬が海外遠征を積極的にし始めて、海外の一流GⅠでも勝負になるとわかった。それから月日が流れて海外の名だたるレースも制して、日本競馬がやり残していることは凱旋門賞制覇ぐらいじゃないかなと思っている。
話を馬券に戻すと、私の記憶力も落ちて競走馬の名前や成績も覚えられなくなって、馬券の買い間違えも増えた。ショックな出来事としては、去年に久しぶりに友人と競馬場に行って馬券を買って、配当が約二万円の馬券を流し馬券で購入したはずがマークミスで買い間違えて外してしまったことだ。
まあ、そういったことが頻繁に続くようになって、「こりゃあ、ダメだわ」と思った。

昭和にギャンブルの神様と言われた阿佐田 哲也という人がいる。麻雀界では雀聖とも呼ばれるほどのビッグネームだ。
その阿佐田が晩年に上野(麻雀が強い人が多い)を散歩したときにこんな話がある。
場面は、阿佐田こと色川武大が上野を歩いていると麻雀放浪記のファンに話かけられた。
「阿佐田さん、やっぱり上野を歩いているんですか」
青年が声をかけてくる
「上野の(麻雀)メンバーは味が濃いですか」
「麻雀かい。俺、もう打ってないよ。年だもの」

濃いの意味はよくわからないが、まあ強いとかになるのかな。
ギャンブルの神様と言われた人ですらそうなのだ。大事なのは、押し引きを考えることだ。
ということで、凡人未満である私は大怪我をする前に撤退することにした。まずは長年契約していたネット投票を退会し惰性で馬券を買う環境を作らないことにする。無駄に大事なお金を垂れ流すのはもうやめよう。
競馬はダービーを基準に年度が替わる、ちょうどいい機会だと思ったのもある。こういうのは勢いが大事だ。

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このダービーで私の今までの経験とサリオスのレース選択の対決になる。

皐月賞の内容を見ればコントレイルとサリオスを買いたくなるが、私はどうしてもサリオスが1600mを二歳戦でそれしか使っていないことが気になって仕方なかった。
これはもう予想というよりも、私が今まで二十年ぐらい競馬を見ていたなかでの癖や信念に近い。
ダービーという大舞台でそんなレース選択をし続けてきた馬が二着以内に来るだろうか。
そんな馬が来たら、これは私のなかで大きな転換期と言っていい。

また、私はあまり一番人気と二番人気の組み合わせの馬連を買いたくない。オッズ的においしくないし、競馬はそんな風に決まらないと思っている。
ここ十年の日本ダービーを見ても、単勝オッズ一番人気と二番人気で決まったことはない。

枠順を考慮して印はこう。

◎コントレイルー
〇ワーケア
▲ダーリントンホール
△サトノフラッグ


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