ファミコン、スーパーファミコンなどのレトロゲームのレビューをしています
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2010年11月15日
ファイナルファイト2
スーパーファミコン カプコン 1993年5月22日 ACT
ストーリー
平和を取り戻したかに見えたメトロシティ。
しかし市長ハガーは不安に包まれていた。
マッド・ギアの残党が「世界征服計画」を声明したからだ。
そんなある日、市長室の電話が鳴った。
「マッド・ギアの連中に父とレナ姉さんがさらわれてしまったの」
緊迫した声は、源柳斉の娘でガイの幼なじみでもあるマキだ。
「なにっ、とうとうマッド・ギアの奴らが・・・」
ガイが修行の旅で不在の今、すべてはハガーの双肩にかかっている。
2人が拉致されている香港で、マキと落ち合う約束をしたハガー。
ハガーのもとにいる格闘家カルロス・宮本を仲間に加え、香港へと飛び立つのであった。
よりハードでリアルに繰り広げられる、世紀末ファイト。
世界各国を舞台に、マキ、ハガー、カルロスの死闘が始まる。
操作方法
十字キー: 移動
Bボタン: ジャンプ
Yボタン: 攻撃
B+Yボタン: 必殺技
その他基本技
連続技: Yボタン連打(攻撃中に十字キー上or下を押すと、最後に投げ攻撃)
ジャンプ技: ジャンプ中にYボタン
(十字キー左右、下、押さない場合でそれぞれ異なる)
(マキは壁方向にジャンプして壁に当たった時点で十字キー左右+Yボタンで三角飛び蹴り)
つかみ技: 相手をつかんだ状態でYボタン
(十字キー左右、押さない場合でそれぞれ異なる)
(ハガーは相手をつかんでジャンプ中にYボタンでスクリューパイルドライバー)
レビュー
大ヒットした前作「ファイナルファイト」の続編で、前作はアーケードからの移植であったが、本作はスーパーファミコンオリジナルの作品である。
ゲーム内容はオーソドックスなベルトスクロールアクションであり、基本的に前作を踏襲している。このため、まずは前作のスーファミ版「ファイナルファイト」のレビューをご覧頂き、ここでは前作からの変更点のみ記述する。
前作では1人プレイのみしかできなかったが、本作では2人同時プレイが可能となった。ただし、1画面内に同時に登場する敵の数は、前作同様3人までとなっている。
使用キャラも前作は2人だったが、本作では3人に増えた。使用キャラは、前作から続投のハガーのほか、新キャラの「源柳斎マキ」、「カルロス宮本」の計3人。マキとカルロスは、前作のガイ、コーディーにそれぞれ近い能力で、マキは非力だがスピードが速く、カルロスは全体的にバランスのいいキャラである。
敵キャラは、アンドレ一家を除いて基本的に一新されている。ザコ敵に関しては、攻撃パターンなどは比較的前作と似ているものが多い。また、前作でカットされてしまったロレントが第5ステージのボスとして登場する。
そのほか、ステージ数が前作から1つ増えて、全6ステージとなった。敵、味方ともキャラクターは前作よりも一回り小さくなっており、破壊できるドラム缶や木箱などの出現頻度も少なくなった。そのかわり、前作で所々発生していた処理落ちはほどんど発生しなくなっている。
使用できる武器は、前作のパイプが角材に、刀がトンファーにそれぞれ変更されているが、全体的に威力は落ちている。ナイフも登場するが、ナイフを投げる敵が登場しなくなったので、出現頻度は大きく下がっている。
前作同様、体力ゲージが0になると1ミスとなり、残機がなくなるとゲームオーバーとなる。前作と違う点としては、コンティニュー回数がデフォルトで6回に増えており、オプションでのコンティニュー回数の変更は不可になった。また、コンティニューの際、前作ではステージ最初に戻されたが、本作ではステージの途中から再開可能となった。
オプションで難易度の変更が可能で、EASY、NORMAL、HARD、EXPERTの4つから選択できる。選択した難易度によりエンディングが変わり、真のエンディングを見るには難易度EXPERTでクリアする必要がある。
プレイした感想としては、スーファミ版の前作と比較すると、2人同時プレイが可能になった点や使用キャラが3人に増えた点、そして処理落ちがほとんど発生しないなど、全体的に洗練されたと思う。
一方、キャラは全体的に一回り小さくなり、迫力や爽快感は下がってしまった。また、ドラム缶や木箱、アイテム、武器などの出現頻度も下がっており、ドラム缶を壊したり武器を使用したりする楽しみも減ってしまった。これらは、2人同時プレイを可能にするためや処理落ちをなくすために、やむを得ない処置だったと思われる。
この「ファイナルファイト2」であるが、世間での評判はあまり良くないようである。その理由として、やはりキャラが小さく迫力に欠ける点や、ドラム缶やアイテム、武器などの出現頻度が少ない点が挙げられている。そして、今作では前作よりも敵、味方も攻撃力が低下いるため、敵を倒すのに何度も攻撃する必要があり、プレイ中にダレてしまいかちである点も指摘されている。
あくまで個人的な感想であるが、SFC版の前作との比較でいえば、2の方が全体的な完成度は高いと思う。確かに迫力が下がってしまったなどのデメリットはあるが、2人同時プレイが可能な点や、処理落ちがなくスムースに操作できるなどのメリットの方が大きく感じた。
本作の評価があまり良くないのは、前作のアーケード版の存在もあるかもしれない。2人同時プレイも可能で、キャラも大きくドラム缶やアイテムなどもたくさん出現し、敵も最大6人登場するアーケード版を知っている方からみれば、「ファイナルファイト」の名を冠した続編として登場した本作の出来は期待はずれに写ってしまったのかもしれない。自分はアーケード版をプレイしていないので比較はできないが、それほどアーケード版の出来がいいのだろう。
しかし、他のスーパーファミコンのベルトスクロール作品と比較すると、本作の完成度は高いと思う。自分はラッシングビートやセーラームーンなどいくつかプレイしているが、その中では本作は操作性や迫力、爽快感など全体的に一歩抜きん出ていると思う。スーパーファミコンというハードに限って言えば、本作の出来は決して酷いとは感じなかった。
ただ、攻撃力の低下により敵を倒すのに時間がかかり、プレイ中にダレやすい点については、自分も不満に感じた。特にEXPERTモードは厳しく、終盤のアンドレなどは延々と何十回も攻撃しないと倒せず、爽快感を通り越して苦痛に感じる場面もあった。攻撃力の低いマキは特に終盤で相当苦労することになり、ボタン連打で指が痛くなってしまうほどである。
本作は、現在自分の知る限りでは多機種へは移植されていないようである。Wiiのバーチャルコンソールでも現時点では配信されていないので、プレイするにはスーパーファミコン実機が必要になる。また、本作の続編「ファイナルファイト タフ」もスーパーファミコンで発売されている。
駿河屋 ファイナルファイト2
FC・SFC・GBAゲームが遊べる3in1本体! レトロ3(トライ)
プレイ動画
攻略サイト
ファイナルファイト 攻略するよ さんのページ
平和を取り戻したかに見えたメトロシティ。
しかし市長ハガーは不安に包まれていた。
マッド・ギアの残党が「世界征服計画」を声明したからだ。
そんなある日、市長室の電話が鳴った。
「マッド・ギアの連中に父とレナ姉さんがさらわれてしまったの」
緊迫した声は、源柳斉の娘でガイの幼なじみでもあるマキだ。
「なにっ、とうとうマッド・ギアの奴らが・・・」
ガイが修行の旅で不在の今、すべてはハガーの双肩にかかっている。
2人が拉致されている香港で、マキと落ち合う約束をしたハガー。
ハガーのもとにいる格闘家カルロス・宮本を仲間に加え、香港へと飛び立つのであった。
よりハードでリアルに繰り広げられる、世紀末ファイト。
世界各国を舞台に、マキ、ハガー、カルロスの死闘が始まる。
操作方法
十字キー: 移動
Bボタン: ジャンプ
Yボタン: 攻撃
B+Yボタン: 必殺技
その他基本技
連続技: Yボタン連打(攻撃中に十字キー上or下を押すと、最後に投げ攻撃)
ジャンプ技: ジャンプ中にYボタン
(十字キー左右、下、押さない場合でそれぞれ異なる)
(マキは壁方向にジャンプして壁に当たった時点で十字キー左右+Yボタンで三角飛び蹴り)
つかみ技: 相手をつかんだ状態でYボタン
(十字キー左右、押さない場合でそれぞれ異なる)
(ハガーは相手をつかんでジャンプ中にYボタンでスクリューパイルドライバー)
レビュー
大ヒットした前作「ファイナルファイト」の続編で、前作はアーケードからの移植であったが、本作はスーパーファミコンオリジナルの作品である。
ゲーム内容はオーソドックスなベルトスクロールアクションであり、基本的に前作を踏襲している。このため、まずは前作のスーファミ版「ファイナルファイト」のレビューをご覧頂き、ここでは前作からの変更点のみ記述する。
前作では1人プレイのみしかできなかったが、本作では2人同時プレイが可能となった。ただし、1画面内に同時に登場する敵の数は、前作同様3人までとなっている。
使用キャラも前作は2人だったが、本作では3人に増えた。使用キャラは、前作から続投のハガーのほか、新キャラの「源柳斎マキ」、「カルロス宮本」の計3人。マキとカルロスは、前作のガイ、コーディーにそれぞれ近い能力で、マキは非力だがスピードが速く、カルロスは全体的にバランスのいいキャラである。
敵キャラは、アンドレ一家を除いて基本的に一新されている。ザコ敵に関しては、攻撃パターンなどは比較的前作と似ているものが多い。また、前作でカットされてしまったロレントが第5ステージのボスとして登場する。
そのほか、ステージ数が前作から1つ増えて、全6ステージとなった。敵、味方ともキャラクターは前作よりも一回り小さくなっており、破壊できるドラム缶や木箱などの出現頻度も少なくなった。そのかわり、前作で所々発生していた処理落ちはほどんど発生しなくなっている。
使用できる武器は、前作のパイプが角材に、刀がトンファーにそれぞれ変更されているが、全体的に威力は落ちている。ナイフも登場するが、ナイフを投げる敵が登場しなくなったので、出現頻度は大きく下がっている。
前作同様、体力ゲージが0になると1ミスとなり、残機がなくなるとゲームオーバーとなる。前作と違う点としては、コンティニュー回数がデフォルトで6回に増えており、オプションでのコンティニュー回数の変更は不可になった。また、コンティニューの際、前作ではステージ最初に戻されたが、本作ではステージの途中から再開可能となった。
オプションで難易度の変更が可能で、EASY、NORMAL、HARD、EXPERTの4つから選択できる。選択した難易度によりエンディングが変わり、真のエンディングを見るには難易度EXPERTでクリアする必要がある。
プレイした感想としては、スーファミ版の前作と比較すると、2人同時プレイが可能になった点や使用キャラが3人に増えた点、そして処理落ちがほとんど発生しないなど、全体的に洗練されたと思う。
一方、キャラは全体的に一回り小さくなり、迫力や爽快感は下がってしまった。また、ドラム缶や木箱、アイテム、武器などの出現頻度も下がっており、ドラム缶を壊したり武器を使用したりする楽しみも減ってしまった。これらは、2人同時プレイを可能にするためや処理落ちをなくすために、やむを得ない処置だったと思われる。
この「ファイナルファイト2」であるが、世間での評判はあまり良くないようである。その理由として、やはりキャラが小さく迫力に欠ける点や、ドラム缶やアイテム、武器などの出現頻度が少ない点が挙げられている。そして、今作では前作よりも敵、味方も攻撃力が低下いるため、敵を倒すのに何度も攻撃する必要があり、プレイ中にダレてしまいかちである点も指摘されている。
あくまで個人的な感想であるが、SFC版の前作との比較でいえば、2の方が全体的な完成度は高いと思う。確かに迫力が下がってしまったなどのデメリットはあるが、2人同時プレイが可能な点や、処理落ちがなくスムースに操作できるなどのメリットの方が大きく感じた。
本作の評価があまり良くないのは、前作のアーケード版の存在もあるかもしれない。2人同時プレイも可能で、キャラも大きくドラム缶やアイテムなどもたくさん出現し、敵も最大6人登場するアーケード版を知っている方からみれば、「ファイナルファイト」の名を冠した続編として登場した本作の出来は期待はずれに写ってしまったのかもしれない。自分はアーケード版をプレイしていないので比較はできないが、それほどアーケード版の出来がいいのだろう。
しかし、他のスーパーファミコンのベルトスクロール作品と比較すると、本作の完成度は高いと思う。自分はラッシングビートやセーラームーンなどいくつかプレイしているが、その中では本作は操作性や迫力、爽快感など全体的に一歩抜きん出ていると思う。スーパーファミコンというハードに限って言えば、本作の出来は決して酷いとは感じなかった。
ただ、攻撃力の低下により敵を倒すのに時間がかかり、プレイ中にダレやすい点については、自分も不満に感じた。特にEXPERTモードは厳しく、終盤のアンドレなどは延々と何十回も攻撃しないと倒せず、爽快感を通り越して苦痛に感じる場面もあった。攻撃力の低いマキは特に終盤で相当苦労することになり、ボタン連打で指が痛くなってしまうほどである。
本作は、現在自分の知る限りでは多機種へは移植されていないようである。Wiiのバーチャルコンソールでも現時点では配信されていないので、プレイするにはスーパーファミコン実機が必要になる。また、本作の続編「ファイナルファイト タフ」もスーパーファミコンで発売されている。
駿河屋 ファイナルファイト2
FC・SFC・GBAゲームが遊べる3in1本体! レトロ3(トライ)
プレイ動画
攻略サイト
ファイナルファイト 攻略するよ さんのページ
game_retro at 21:36│Comments(9)│
│SFC ハ行
この記事へのコメント
1. Posted by ぱに~に 2010年11月16日 21:17
実際にやったことはないんですが、昔ワゴンセールでよくみかけました(笑)
別にコーディーとガイでええやんと思ったりもしますけど、まぁ女性キャラとかいるほうが花があっていいんでしょうねぇ
別にコーディーとガイでええやんと思ったりもしますけど、まぁ女性キャラとかいるほうが花があっていいんでしょうねぇ
2. Posted by 白パル 2010年11月18日 22:44
>ぱに~にさん
当時はワゴン行きだったみたいですね。他の方のレビューで、当時新品で買ったけどイマイチだったので、中古で売りに行ったらワゴンで売られていてショックだった、てのがありました。
出来自体は決して悪くはないけど、いまいちインパクト不足ですね。前作から新要素がなかったのもちょっとマイナス。ほぼ同時期に発売されたセーラームーンですら、溜めゲージによる遠距離攻撃が加わっていたのに・・・。
キャラは、当時春麗とか舞とか格闘ゲーの女性キャラが流行ってたので、マキを入れたんでしょうね。カルロスの方は、その後のカプコンの他作品にもほとんど登場していないということで、かなりマイナーなキャラになってしまいました・・・。
当時はワゴン行きだったみたいですね。他の方のレビューで、当時新品で買ったけどイマイチだったので、中古で売りに行ったらワゴンで売られていてショックだった、てのがありました。
出来自体は決して悪くはないけど、いまいちインパクト不足ですね。前作から新要素がなかったのもちょっとマイナス。ほぼ同時期に発売されたセーラームーンですら、溜めゲージによる遠距離攻撃が加わっていたのに・・・。
キャラは、当時春麗とか舞とか格闘ゲーの女性キャラが流行ってたので、マキを入れたんでしょうね。カルロスの方は、その後のカプコンの他作品にもほとんど登場していないということで、かなりマイナーなキャラになってしまいました・・・。
3. Posted by ぱに~に 2010年11月19日 21:38
当時は同じようなゲームも山のようにありましたもんねぇ…
ゲーセンのレバーで慣れてると、コントローラーの十字ボタンだとダッシュとか出しにくくて困ったもんです
カルロスは確かにこれと言った特徴もないし、それ以降出てこないのもちょっと納得ですね
ゲーセンのレバーで慣れてると、コントローラーの十字ボタンだとダッシュとか出しにくくて困ったもんです
カルロスは確かにこれと言った特徴もないし、それ以降出てこないのもちょっと納得ですね
4. Posted by 白パル 2010年11月20日 00:00
>ぱに~にさん
レバーとパットは結構操作感違いますよね。自分はあまりアーケードはやらなかったので、パットの方が馴染んでます。
ちなみに今SFCの初代ストⅡをやってまして、格闘ゲーなのでレバーのコントローラーを使ってます。コマンド入力系の格闘ゲーは本当にド素人なので、まずは原点のストⅡをやってますが、慣れないとコマンド入力が難しいです。昇龍拳が出ない・・・(泣)。
レバーとパットは結構操作感違いますよね。自分はあまりアーケードはやらなかったので、パットの方が馴染んでます。
ちなみに今SFCの初代ストⅡをやってまして、格闘ゲーなのでレバーのコントローラーを使ってます。コマンド入力系の格闘ゲーは本当にド素人なので、まずは原点のストⅡをやってますが、慣れないとコマンド入力が難しいです。昇龍拳が出ない・・・(泣)。
5. Posted by ぱに~に 2010年11月22日 20:56
レバーに慣れてると、コントローラーで技はでないですねぇ…
ザンギエフとか使えません(笑)
昇龍拳もでないですよねぇ、特に自キャラが右側にいるとき
ザンギエフとか使えません(笑)
昇龍拳もでないですよねぇ、特に自キャラが右側にいるとき
6. Posted by 白パル 2010年11月22日 23:50
>ぱに~にさん
昇龍拳はあきらめました(泣)。とりあえず使いやすそうなガイルと春麗でやり込んでます。春麗ではクリアできたんだけど、ガイルでは何故かベガに勝てない・・・。全体的には春麗よりガイルの方が強いと思うんだけどなぁ。
昇龍拳はあきらめました(泣)。とりあえず使いやすそうなガイルと春麗でやり込んでます。春麗ではクリアできたんだけど、ガイルでは何故かベガに勝てない・・・。全体的には春麗よりガイルの方が強いと思うんだけどなぁ。
11. Posted by MP3 Player Vergleich 2013年12月18日 11:26
Thanks for finally writing about >レトロゲームガイド:
ファイナルファイト2 <Liked it!
ファイナルファイト2 <Liked it!
12. Posted by 野口恭平 2015年06月26日 23:11
スーパーファミコンファイナルファイト2
13. Posted by 猫かつお 2019年08月24日 22:31
今晩は残暑お見舞い申し上げます懐かしいです初めましてファイナルファイト2アーケードってありましたっけ!?それではさようなら