ファミコン、スーパーファミコンなどのレトロゲームのレビューをしています
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2010年12月16日
す~ぱ~ぷよぷよ通リミックス
スーパーファミコン バンプレスト 1996年3月8日 パズル
操作方法など
十字キー: ぷよぷよの移動(上以外)
A or Yボタン: ぷよぷよの右回転
Bボタン: ぷよぷよの左回転
※OPSIONから変更可能
レビュー
落ち物パズルの大ヒット作「ぷよぷよ」の第2作目で、アーケードからの移植作である。スーパーファミコンでは、「す~ぱ~ぷよぷよ通」と、そのマイナーチェンジ版である「す~ぱ~ぷよぷよ通リミックス」の2作が存在する。リミックスでは、通モードが追加されていたり、「やさしいぷよぷよ」のレベルが3つに分けられるなどの違いがある。ここではリミックス版についてレビューする。
「ぷよぷよ」自体の基本ルールは、初代ぷよぷよのレビュー(スーファミ版はこちら)、(ゲームボーイ版はこちら)に記載しているので、そちらをご覧頂くとして、ここでは初代からの変更点について述べる。
初代からの主な変更点として、相殺システムが導入された。相殺システムとは、相手から送られてくるおじゃまぷよを、こちらからもおじゃまぷよを送ることにより、相殺することができるシステムである。おじゃまぷよが送られてくるタイミングは、相手の連鎖が終わってから自分のフィールドで次のぷよが落ちてくる時なので、相殺するためにはそれまでにこちらも連鎖を発動させる必要がある。
こちらから送るおじゃまぷよの分を相殺できるので、相手よりも大きな連鎖をすれば、相殺しつつさらに相手におじゃまぷよを送ることができる。このため、前作ではいかに速く5連鎖を組むかが重要であったが、今作からは6連鎖以上の連鎖を組む事も重要になった。
これ以外では、フィールドのぷよを全部消すと「全消し」と表示され、この時ぷよを消すと通常よりも多くのおじゃまぷよを相手に送ることができる。また、ぷよが縦一列分の狭いスペースでも回転できるクイックターンが可能となり、操作性も向上した。
ゲームモードは、1PでCPUと対戦する「ひとりでぷよぷよ」、2P対戦用の「ふたりでぷよぷよ」、3から4人で対戦できる「みんなでぷよぷよ」、1P専用の「とことんぷよぷよ」がある。
「ひとりでぷよぷよ」にも3つのモードがあり、初心者用の「やさしいぷよぷよ」、メインとなる「ふつうのぷよぷよ」、上級者向けの「通モード」がある。
「やさしいぷよぷよ」では、「はじめて」、「なれた」、「そつぎょう」の3つがあり、それぞれ数人の敵を勝ち抜くとクリアとなる。ぷよの色が3色と少なくなっており、初心者向けのモードである。
「ふつうのぷよぷよ」は、本作のメインとなるモードで、6階建ての塔の頂上をめざして登っていく。前作のように決まった順に勝ち抜いていくのではなく、各階ごとに数人の敵キャラがおり、ルーレット式で対戦相手が決まる。各階ごとに一定の得点を上回れば次の階へと進める。例えば1階には8人の敵キャラがおり、30000点を上回った時点で次の階へ進める。最上階のみ勝ち抜き方式となり、シェゾ、ルルー、サタンを倒すとクリアとなる。対戦前には、前作でおなじみの漫才デモもある。
「通モード」は、本作の登場キャラ全33人を勝ち抜いていくモードで、最初からぷよの落下スピードも結構速くなっており、上級者向けのモードである。
対戦は、「ふたりでぷよぷよ」での2P対戦の他、「みんなでぷよぷよ」でマルチタップを使用することにより3人から4人での対戦も可能である。
ぷよぷよは、連鎖などの基本システム自体は前作ですでに完成していたが、相殺システムやクイックターンなども含めると、本作が現在のぷよぷよのベースとなっているといえる。次作以降も「ぷよぷよSUN」では太陽ぷよが導入されるなど新システムが取り入れられはしたが、定着するには至らなかった。
自分が始めてぷよぷよを購入したのもPCのDOS版のぷよぷよ通であった。自分は最近ではDOSをプレイできる環境が難しくなってきたので、ぷよぷよ通に関してはスーファミ版をプレイしている。スーファミ版は画面の解像度が低いこともあり、PC版と比較するとやや粗い感じはするが、漫才デモや通モードなど追加要素も多いので、この点はいいと思う。内容的にはプレステやセガサターン版もスーファミ版とほぼ同様のようなので、そちらのほうが綺麗でスムースに動くかもしれない。
本作から導入された相殺システムは非常に画期的であり、前作では先に5連鎖した方が勝ちであったが、今作では相手に先に5連鎖されても、おじゃまぷよが落ちてくる前にこちらも5連鎖をすれば相殺して防ぐことができる。さらに、6連鎖、7連鎖と相手よりも大きな連鎖をすれば、相殺するだけでなく逆に相手におじゃまぷよを送ることも可能となった。
前作では、同じ色のぷよを縦に3つ積んで、1つだけずらして積む「階段積み」という積み方がよく使われたが、今作からはそれだけでは厳しくなり、5連鎖以上の大連鎖を組むことも重要となった。
しかし、あまり大きな連鎖を狙いすぎてぷよをフィールドに溜め込んでしまうと、相手に2連鎖などを素早く決められて負けてしまう場合もある。相殺によりおじゃまぷよが落ちにくくなったため、前作よりも長期戦になる場合が多くなった。また、いつ連鎖を発動させるかなどのタイミングも重要となり、戦略性も増している。
この相殺システムでのプレイに慣れてしまうと、前作でのプレイが物足りなく感じてしまう。それくらい良く出来たシステムだと思う。
通モードは、難易度が高い上に33人も勝ち抜く必要があり、非常に大変である。自分はまだクリアできておらず、クリアするためにはかなりの時間と根気を要すると思われるが、いずれチャレンジしてみたいとは思っている。
この「ぷよぷよ通」も、前作と同様非常に多数の機種で発売されているが、やはり古い機種が多い。比較的新しい機種としては、プレステ2で「ぷよぷよ通 パーフェクトセット」が発売されているほか、Wiiのバーチャルコンソールでメガドライブ版が配信されている。
駿河屋 すーぱーぷよぷよ通 リミックス
FC・SFC・GBAゲームが遊べる3in1本体! レトロ3(トライ)
プレイ動画
※す~ぱ~ぷよぷよ通の動画です(リミックス版ではありません)
十字キー: ぷよぷよの移動(上以外)
A or Yボタン: ぷよぷよの右回転
Bボタン: ぷよぷよの左回転
※OPSIONから変更可能
レビュー
落ち物パズルの大ヒット作「ぷよぷよ」の第2作目で、アーケードからの移植作である。スーパーファミコンでは、「す~ぱ~ぷよぷよ通」と、そのマイナーチェンジ版である「す~ぱ~ぷよぷよ通リミックス」の2作が存在する。リミックスでは、通モードが追加されていたり、「やさしいぷよぷよ」のレベルが3つに分けられるなどの違いがある。ここではリミックス版についてレビューする。
「ぷよぷよ」自体の基本ルールは、初代ぷよぷよのレビュー(スーファミ版はこちら)、(ゲームボーイ版はこちら)に記載しているので、そちらをご覧頂くとして、ここでは初代からの変更点について述べる。
初代からの主な変更点として、相殺システムが導入された。相殺システムとは、相手から送られてくるおじゃまぷよを、こちらからもおじゃまぷよを送ることにより、相殺することができるシステムである。おじゃまぷよが送られてくるタイミングは、相手の連鎖が終わってから自分のフィールドで次のぷよが落ちてくる時なので、相殺するためにはそれまでにこちらも連鎖を発動させる必要がある。
こちらから送るおじゃまぷよの分を相殺できるので、相手よりも大きな連鎖をすれば、相殺しつつさらに相手におじゃまぷよを送ることができる。このため、前作ではいかに速く5連鎖を組むかが重要であったが、今作からは6連鎖以上の連鎖を組む事も重要になった。
これ以外では、フィールドのぷよを全部消すと「全消し」と表示され、この時ぷよを消すと通常よりも多くのおじゃまぷよを相手に送ることができる。また、ぷよが縦一列分の狭いスペースでも回転できるクイックターンが可能となり、操作性も向上した。
ゲームモードは、1PでCPUと対戦する「ひとりでぷよぷよ」、2P対戦用の「ふたりでぷよぷよ」、3から4人で対戦できる「みんなでぷよぷよ」、1P専用の「とことんぷよぷよ」がある。
「ひとりでぷよぷよ」にも3つのモードがあり、初心者用の「やさしいぷよぷよ」、メインとなる「ふつうのぷよぷよ」、上級者向けの「通モード」がある。
「やさしいぷよぷよ」では、「はじめて」、「なれた」、「そつぎょう」の3つがあり、それぞれ数人の敵を勝ち抜くとクリアとなる。ぷよの色が3色と少なくなっており、初心者向けのモードである。
「ふつうのぷよぷよ」は、本作のメインとなるモードで、6階建ての塔の頂上をめざして登っていく。前作のように決まった順に勝ち抜いていくのではなく、各階ごとに数人の敵キャラがおり、ルーレット式で対戦相手が決まる。各階ごとに一定の得点を上回れば次の階へと進める。例えば1階には8人の敵キャラがおり、30000点を上回った時点で次の階へ進める。最上階のみ勝ち抜き方式となり、シェゾ、ルルー、サタンを倒すとクリアとなる。対戦前には、前作でおなじみの漫才デモもある。
「通モード」は、本作の登場キャラ全33人を勝ち抜いていくモードで、最初からぷよの落下スピードも結構速くなっており、上級者向けのモードである。
対戦は、「ふたりでぷよぷよ」での2P対戦の他、「みんなでぷよぷよ」でマルチタップを使用することにより3人から4人での対戦も可能である。
ぷよぷよは、連鎖などの基本システム自体は前作ですでに完成していたが、相殺システムやクイックターンなども含めると、本作が現在のぷよぷよのベースとなっているといえる。次作以降も「ぷよぷよSUN」では太陽ぷよが導入されるなど新システムが取り入れられはしたが、定着するには至らなかった。
自分が始めてぷよぷよを購入したのもPCのDOS版のぷよぷよ通であった。自分は最近ではDOSをプレイできる環境が難しくなってきたので、ぷよぷよ通に関してはスーファミ版をプレイしている。スーファミ版は画面の解像度が低いこともあり、PC版と比較するとやや粗い感じはするが、漫才デモや通モードなど追加要素も多いので、この点はいいと思う。内容的にはプレステやセガサターン版もスーファミ版とほぼ同様のようなので、そちらのほうが綺麗でスムースに動くかもしれない。
本作から導入された相殺システムは非常に画期的であり、前作では先に5連鎖した方が勝ちであったが、今作では相手に先に5連鎖されても、おじゃまぷよが落ちてくる前にこちらも5連鎖をすれば相殺して防ぐことができる。さらに、6連鎖、7連鎖と相手よりも大きな連鎖をすれば、相殺するだけでなく逆に相手におじゃまぷよを送ることも可能となった。
前作では、同じ色のぷよを縦に3つ積んで、1つだけずらして積む「階段積み」という積み方がよく使われたが、今作からはそれだけでは厳しくなり、5連鎖以上の大連鎖を組むことも重要となった。
しかし、あまり大きな連鎖を狙いすぎてぷよをフィールドに溜め込んでしまうと、相手に2連鎖などを素早く決められて負けてしまう場合もある。相殺によりおじゃまぷよが落ちにくくなったため、前作よりも長期戦になる場合が多くなった。また、いつ連鎖を発動させるかなどのタイミングも重要となり、戦略性も増している。
この相殺システムでのプレイに慣れてしまうと、前作でのプレイが物足りなく感じてしまう。それくらい良く出来たシステムだと思う。
通モードは、難易度が高い上に33人も勝ち抜く必要があり、非常に大変である。自分はまだクリアできておらず、クリアするためにはかなりの時間と根気を要すると思われるが、いずれチャレンジしてみたいとは思っている。
この「ぷよぷよ通」も、前作と同様非常に多数の機種で発売されているが、やはり古い機種が多い。比較的新しい機種としては、プレステ2で「ぷよぷよ通 パーフェクトセット」が発売されているほか、Wiiのバーチャルコンソールでメガドライブ版が配信されている。
駿河屋 すーぱーぷよぷよ通 リミックス
FC・SFC・GBAゲームが遊べる3in1本体! レトロ3(トライ)
プレイ動画
※す~ぱ~ぷよぷよ通の動画です(リミックス版ではありません)
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この記事へのコメント
1. Posted by ぱに~に 2010年12月16日 22:26
前の記事を見てぷよぷよをちょっとやってみたんですが、やっぱし難しいですね~
しかも昔よりも動体視力が落ちてるのかへたくそになってました(笑)
よくもまぁ落ちてくる短時間であんなに色々連鎖を考えて組めるものだと関心しますよ~
しかも昔よりも動体視力が落ちてるのかへたくそになってました(笑)
よくもまぁ落ちてくる短時間であんなに色々連鎖を考えて組めるものだと関心しますよ~
2. Posted by 白パル 2010年12月16日 23:33
自分もぷよの落下スピードが速くなると、頭がこんがらがってしまいます。昔はもう少しうまく出来たような気もしますが、やはり年をとって頭の回転やら動体視力やら落ちてしまっているんでしょうかねぇ(泣)。
でも、ぷよぷよとかテトリスとかって、ネットでうまい人の動画を見るとホントすごいですよね。
でも、ぷよぷよとかテトリスとかって、ネットでうまい人の動画を見るとホントすごいですよね。
3. Posted by ぱに~に 2010年12月19日 22:13
そうですよねぇ、とてもできそうにない連鎖とかしてる人いっぱいいますもんねぇ
他のゲームでもスーパープレイとか見てるとちょっと感動しちゃいますよ
自分はあそこまでやり込めないですね(笑)
他のゲームでもスーパープレイとか見てるとちょっと感動しちゃいますよ
自分はあそこまでやり込めないですね(笑)
4. Posted by 休日のゲーマー 2010年12月21日 11:34
僕も久しぶりにぷよぷよ通をやってみました。普通モードだといかに弱そうな敵と戦うかも連勝するには大事ですね(笑)
相殺はやられた場合のショックは大きいですよね。あとはちょこちょこ連鎖をしかける敵は厄介ですよね。
相殺はやられた場合のショックは大きいですよね。あとはちょこちょこ連鎖をしかける敵は厄介ですよね。
5. Posted by 白パル 2010年12月21日 22:00
>休日のゲーマーさん
相殺はやられると悲しいですね(笑)。せっかく連鎖したのに自分の方におじゃまぷよが降ってくるので・・・。
ちょこちょこ連鎖してくる敵もいやらしいですね。特に後半はぷよの色が5色に増えるので、特定の色がなかなか出てこない場合があって、せっかく組んだ連鎖が発動できずに負けちゃったりすることもあります。でもその辺の戦略性と運のバランスも楽しくて良いと思います。
相殺はやられると悲しいですね(笑)。せっかく連鎖したのに自分の方におじゃまぷよが降ってくるので・・・。
ちょこちょこ連鎖してくる敵もいやらしいですね。特に後半はぷよの色が5色に増えるので、特定の色がなかなか出てこない場合があって、せっかく組んだ連鎖が発動できずに負けちゃったりすることもあります。でもその辺の戦略性と運のバランスも楽しくて良いと思います。
7. Posted by さいきんやった 2013年04月05日 01:54
必要な時に色がこない。
試しに30回やってみたけど、
全然来ないようになってるし、
どうもあれはヤラセ臭い。
だから、ハメられてやられる感じ
相手の連鎖が始まる前に
開始早期にこっちから連鎖かけないと
勝てないケースが多い。
シェゾ・ウィグィィの連鎖開始タイミングの方がサタンより強い気がする。
試しに30回やってみたけど、
全然来ないようになってるし、
どうもあれはヤラセ臭い。
だから、ハメられてやられる感じ
相手の連鎖が始まる前に
開始早期にこっちから連鎖かけないと
勝てないケースが多い。
シェゾ・ウィグィィの連鎖開始タイミングの方がサタンより強い気がする。
8. Posted by 白パル 2013年04月05日 07:12
>さいきんやった さん
コメントありがとうございます。
確かに特定の色が全然来なくなることがよくありますね。確率的にもおかしいと思うので、おそらくは意図的なのかもしれません。
おっしゃるとおり、連鎖のタイミングは非常に重要ですね。理想的には、大きな連鎖を作りながら、相手の状況に応じて小さな連鎖も発動できるように組んでいくのがいいですね。自分はとてもそこまでの技術はないですが・・・。
サタンは確かに連鎖を仕掛けてくるのがちょっと遅い感じはしますね。ただ、サタン戦はぷよの落下スピードが異常に速いので、自分はぷよの操作の方が大変です(笑)
コメントありがとうございます。
確かに特定の色が全然来なくなることがよくありますね。確率的にもおかしいと思うので、おそらくは意図的なのかもしれません。
おっしゃるとおり、連鎖のタイミングは非常に重要ですね。理想的には、大きな連鎖を作りながら、相手の状況に応じて小さな連鎖も発動できるように組んでいくのがいいですね。自分はとてもそこまでの技術はないですが・・・。
サタンは確かに連鎖を仕掛けてくるのがちょっと遅い感じはしますね。ただ、サタン戦はぷよの落下スピードが異常に速いので、自分はぷよの操作の方が大変です(笑)