2017年08月21日

カナザワ映画祭2017・おまけ

 チケットの購入にかかった費用のこと。

 当日券だったので、映画は1本につき1600円。トークショーは1回につき2000円。

 1日目の朝に3日間全てのチケットを買ったので、

 1600円 × 映画14本 = 2万2400円
 2000円 × トーク5本 = 1万円

 合計、3万2400円!

 今回は金沢に4泊5日したが、その宿泊費用とほぼ同じくらいである。

 このうち、結果的に観なかった分である7200円(映画2本、トーク2本)は、映画祭に寄付したと考えることにした。

 他の映画祭も機会があれば参加してみようかな。



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2017年08月20日

カナザワ映画祭2017・3

 8月13日。

 カナザワ映画祭、3日目。すなわち最終日!
 この日も注目のプログラムが目白押しであった。


・『宇宙人の聖書』

 宗教的なテーマかと思いきや、この映画祭で最大の超絶おバカ映画!
 とある田舎町で殺人事件が多発する。被害者はいずれも謎の生物に殺されたらしい。調査に協力する天文学者は森にUFOが墜落しているのを発見する。彼は瀕死の異星人から驚くべきことを伝えられた。船の積荷は宇宙動物園に輸送途中の「宇宙の猛獣」だったのである! 猛獣を退治すべく行動を開始する天文学者。しかし保安官の調べで彼の身許には不審な点があり・・・・・・
 何より怪物の造形がチープ。現れ方が丸見えで唐突。そして取ってつけたような退治の仕方。どれを取っても残念としか言いようのない作品だが、もっと頑張れば『ウルトラセブン』のような作品になったかもしれない。
 「聖書」ってそういうことかよ! ほとんど本筋と関係ないし!


・『その宇宙人、問答無用につき』

 これまたどう考えてもバカバカしい作品のようにしか見えないが、これを観るのは諦めた。問答無用で面白そうなんだけどなあ。
 空き時間を利用し、うどん屋さんで昼食。


・『絶叫する地球』

 街には多くの人々が倒れていた。何が起ったのか分からず、とにかく国外に避難しようとする生存者たち。そんな彼らの前に現れたのは、正体不明のロボットと、死んだはずの人々だった!
 宇宙人の手先と思われるロボット、そして彼らに操られる死体という構造は明らかにゾンビ映画に近い。この作品が1964年。ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』が1978年というからはるかに先んじている。
 派手なアクションや特撮はないが、未知の危機から脱出しようとするサバイバルSFである。
 言うほど絶叫シーンはないのでご安心を。


・『神が殺せと云った』

 ニューヨークで連続する通り魔大量殺人。逮捕された犯人は皆「神が殺せと言った」と証言した。事件を追う刑事は、やがて一人の人物に行き当たる。それは自らの出生の秘密を暴くことへとつながっていく。
 凶行の意図は、神の意志とは、そして自らの意志とは何なのか・・・・・・
 UFOは出てくるが物語の主眼はそこではない。異様な出来事に巻き込まれた人々が自らと向き合い、その経験に立ち向かっていく物語であると言えなくもない。その結末はあまりにシュールで芸術的とさえ言える。
 このような宇宙怪談映画もあるのだと知ることができた。


・「中山市朗 × 福澤徹三」トークショー

 作劇塾生としてはこちらもメインイベントである。
 羽咋では今もUFOの目撃談があるという。そんな街でメンインブラックについて語るという非常に危険な?怪談会となった。
 普段から中山先生の怪談イベントに行っている方にとっては聞いた話も多かったと思うが、改めてUFO怪談をまとめて聞けたので良い機会となった。
 皆さんもUFOの目撃や撮影には注意しましょう。あと河童。


・「怪談社」トークショー

 前コマのトークが終わったら中山先生たちは打ち上げに・・・・・・とはならなかった。急きょ怪談社さんのトークにも中山先生と黒史郎先生が飛び入り参加することに。
 始まる前に中山先生に黒史郎先生を紹介して頂き、ご挨拶。
 その後、私は合流していた塾生・甲斐田さんとともに金沢に戻った。本来なら打ち上げまで参加するところだが、後の予定が見えないため断念した。せめて会場が金沢市内であったならまだしも・・・・・・


 これにてカナザワ映画祭は終了。

 全上映作14本中、12本を鑑賞。観ていないのは2本だが、うち1本(『第3の選択』)はDVDを購入したので、実質観ていないのは1本のみ。
 トークショーは5本中、3本を観覧した。

 これで全プログラムの8割を制覇したことになる。おまけにUFOに関する話もひとつ仕入れることができた。

 お金も時間も体力も消費したがひと夏の濃い思い出となった。




(おしまい)



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2017年08月19日

カナザワ映画祭2017・2

 8月12日。

 カナザワ映画祭、2日目。
 1日目の反省を活かし、いくつかのプログラムは諦めることにした。何をどう諦めたのかは以下を参照のこと。


・『資本主義者vs共産主義者vs宇宙人』

 どう考えてもB級感丸出しの笑かす気かというタイトルに誰もが期待したが、物語は意外にもしっかりとした内容の軍事映画だった。
 中国の奥地に墜落したUFOを手に入れるべく、アメリカは秘密裏に特殊部隊を派遣する。しかし現場で遭遇したのは同じ目的で派遣されたロシアの特殊部隊だった!
 互いに相手を出し抜こうとするが、共通の目的の下、一時的に協力関係を持つことになる。そして中国共産党もまたUFOを狙っていたのだった・・・・・・
 主義主張が違っても分かり合うことは可能なのか。共通の目標に対していかに協力できるのか。
 異なる者へのヘイトに吹き荒れる現代に相応しいテーマの良品だった。


・『合衆国の恐怖 火星からの伝言』

 今年の映画祭で数少ない、宇宙人もUFOも出てこない作品。しかしまごうことなきSFである。
 ついに火星人との交信に成功した科学者夫婦。火星からのメッセージは奇妙にもイエス・キリストの言葉と同じだった。メッセージが世界に伝えられたことで大きく変わっていく人類社会。しかしその裏では競合する一人の科学者が暗躍していた・・・・・・
 異星人からのメッセージによって地球と人類が変貌していく有様は、最近公開された『メッセージ』と似ている。特撮も合成もさしてなく、終始人々の努力と変化だけが描かれる壮大なドラマだった。


・『第3の選択』

 この作品は観るのを諦めた。しかし、事前にDVDが出ていることは分かっていたので早速アマゾンで注文。
 空き時間を利用して羽咋駅前の喫茶店で昼食をとった。


・『宇宙から来た女』

 政府の研究所に勤めるある科学者。彼は最近になって一人の女性と知り合い、結婚することになった。それに合わせるかのように起こる同僚の怪死事件。妻の行動を不審に思った科学者は友人に相談を持ちかける。事件の真相は? 妻の正体は?
 しかし全ては氷山の一角にすぎなかった・・・・・・
 タイトルからして恋愛ものかと思いきや、冒頭からサスペンス色たっぷり。SF的な理屈付けもおろそかにしておらず、最後はまさかのホラーで終るという意外性のある作品だった。
 宇宙人でもいいのできれいな嫁さんうらやましい。


・『旧支配者のキャロル』

 映画学校の卒業制作の監督に選ばれたみゆきは、講師であり憧れの女優である早川ナオミに出演を依頼する。しかしナオミが科す試練はあまりにも過酷だった。厳しい現場。残り少なくなるフィルム。仲間に広がる不安。追いつめられるみゆき。
 旧支配者のキャロルが流れる中、撮影は大詰めを迎えた・・・・・・
 監督・脚本は『女優霊』や『リング』で有名な高橋洋さん。1日遅れのクトゥルー神話映画と思わせて、まさかの人間ドラマ系ホラー。実際に映画学校の学生から集めた体験談を盛り込み、リアリティのあるものになったという。映画の現場なんて絶対無理ですわ。目指す人が減りそうなほど怖かった。
 上映後には高橋さんと、早川ナオミ役の中原翔子さんとのトークイベントがあった。制作現場の様子、海外での反応などの裏話が聞けて面白かった。
 あと、中原さんのお美しいこと!


・『霊的ボリシェヴィキ』

 実験の名目で廃工場に集められた7人の男女。彼らは霊的な怪異の体験談を語っていく。彼らの目的は「霊的革命」を起こし、この世界に「あの世」を呼び出すことだった。幼い頃に「神隠し」にあった由起子がその経緯を語り始めた時、異界が現実を侵食し始める・・・・・・
 中盤まではまるで怪談会に参加しているかのようなリアリティがあり、思わず途中で止めたくなるほど緊迫感があった。謎と不安だけが高まっていき、全く先の見えない展開は恐ろしくも見事。観客を着き離すかのようなラストは意見が分かれるかもしれないが、あの言いしれぬ置いてきぼり感や、果たしてそれで良かったのかという疑問を残していくあたり、非常にラヴクラフト的だった。まさに「宇宙怪談大会」の名に相応しい名作である。
 今回の上映がワールドプレミアム上映であり、実際の公開は来年の2月。半年も早く観れたのは幸運だった!


・「映画の生体解剖 稲生平太郎 × 高橋洋 × 武田崇元」トークショー

 これを見るのは諦めた。本当は『霊的ボリシェヴィキ』の解釈とかが聞ける貴重な機会なのだが、これに参加してしまうと1日目よりも帰るのが遅くなる。さすがに2日連続はきつい。


 泣く泣く金沢のホテルに戻り、最終日である3日目に備えることにした。



(続く)



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2017年08月18日

カナザワ映画祭2017・1

 2017年8月10日。
 会社が終わったその足で京都駅に移動し、金沢行きの特急サンダーバードに乗り込んだ。

 ところが時期はまさに帰省ラッシュ。どこの席も満席で、結局のところ金沢までの2時間の間、実に1時間半は立ちっぱなしという強行軍だった。せっかく買った夕食の駅弁にありつけたのは8時半ごろだった。
 金沢駅に着き、さらにバスで5分ほどのところ、前田利家を祭る尾山神社のそばのホテルに宿泊した。

 翌日、8月11日。

 「宇宙怪談大会」の会場である「UFOの街」羽咋市(はくいし)は金沢からさらに北、各駅停車で1時間もかかるのである!
 羽咋の何にもない駅前から歩くこと10分。会場である「コスモアイル羽咋」に到着した。

 館内の小ホールにスクリーンとスピーカーを設置して上映は行われた。ホールが上映用ではないため音が反響しやすく、ちょっとした「爆音上映会」のような趣もあった。
 ただ、昔のUFO映画特有のシンセサイザー音となると、耳がキーンとして痛かった。

 以下、1日目の映画とトークショーの感想。


・『クトゥルーの呼び声』

 2010年のカナザワ映画祭で初公開され、今年で2度目の上映。2010年に一度観たのだが、何度でも観たい映画のひとつ。
 原作は言わずもがなのH.P.ラヴクラフトの同名短編。
 2005年製作の映画ながら、原作の1920~1930年代の世界観に合わせてモノクロ、しかもサイレント映画として撮られているという凝りよう。分かる人が観ればドイツ表現主義のオマージュも入っているのだとか。
 内容も原作に忠実で、しっかりとクトゥルーも登場する。ファンとして、信者として何の文句のつけようもない素晴らしい映画化作品である。
 ブルーレイ、出てくれ!


・『闇に囁くもの』

 今年初公開の作品。
 原作はこれも言わずもがなのH.P.ラヴクラフトの同名中編。
 これも2011年製作の映画ながらモノクロで撮られている。
 クトゥルー神話研究の大家・朝松健先生をして、「原作のエッセンスを忠実に再現しながらも、終盤は現代的なハリウッド映画としてのアレンジも効いている」、「ラヴクラフト以上にラヴクラフト的」と大絶賛の作品。
 ファンとしてもこの意見に異論はない。それどころか、これまでのクトゥルー神話作品の映像化としては諸手を上げて最高のものである。
 というより、今年1番おもしろい映画なのは間違いない。異論のあるやつは生贄だ!
 ブルーレイ、出てくれ!


・『ダゴン』

 原作はH.P.ラヴクラフトの有名な短編「インスマウスの影」。舞台設定を現代のスペインの漁村「インボカ」に変更して描かれる忌まわしき運命の物語。
 内容はおおむね原作に忠実だが、村人の異様さ、深きものどものグロテスクさ、そして犠牲となる人々のゴア描写が非常に過激になっている。ゴア耐性のある人にはおすすめ。
 とにかく主人公たちは巻き込まれっぱなしの追いかけられっぱなしのため、そこに入り込める人であれば臨場感を楽しめるだろう。
 原作と大きく異なるのは、ダゴンの祭祀を司る巫女・ウシアの存在。『スペースバンパイア』のマチルダ・メイを彷彿とさせる怪しげな美しさは一見の価値あり。
 こちらはDVDが出ているが、ブルーレイ出てくれ!


・「朝松健 × 小中千昭」トークショー

 クトゥルー神話研究の大家・朝松健先生と、同じくSFとホラー専門の作家・脚本家の小中千昭先生によるトークショー。
 1日目は「クトゥルー神話」の映画特集のため、非常に相応しいといえる組み合わせ。
 お2人の考える宇宙的恐怖。クトゥルー神話とラヴクラフトの魅力。そして朝松先生の歯に衣着せぬ物言いが会場を沸かせていた。
 トークショー終了後には朝松先生のサイン会もあり、私も先生の新刊『アシッド・ヴォイド』に一筆を頂いた。


・『ダンウィッチの怪』

 原作はH.P.ラヴクラフトの同名短編。
 内容は原作に忠実・・・・・・というよりは表面的になぞった程度。原作では早めに死ぬはずのウィルバー・ウェイトリーの企みを追いかける形で物語は進む。特に目新しい点もなく、肝心のダンウィッチの村の様子もほとんど描かれない。何より最後の決戦の様子があまりにもショボい。
 ともかく内容は確認しておきました。


・「白石晃士 × 黒史郎」トークショー

 『ノロイ』『貞子VS伽椰子』の白石晃士監督と、ホラー作家の黒史郎先生によるトークショー。
 「宇宙的恐怖とは?」という深遠なテーマのはずがいつの間にやら脱線し、お2人の考える恐怖の源泉や原体験のお話に。途中でバカ話を挟みつつも、ふとした拍子に恐ろしさが垣間見えるという混沌としたトークとなった。
 とはいえ「恐怖の本質とは何か」というテーマを秘めたものとなり、作家志望としては参考になること大であった。


 これで1日目は終了。

 上映の間の休憩時間が短すぎるため、1本が終わってホールを出たらすぐに列に並ばないと良い席が取れないという慌ただしさ。おかげで昼食は食べられず。

 金沢のホテルまで戻る頃には23時近くになっていた。

 こりゃあ2日目は工夫せんとなあ。


(続く)



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2017年08月14日

帰ってきました!

カナザワ映画祭より帰ってきました。

が、これから実家に帰らせて頂きます!

うーむ、レポは後日、とびきり濃いやつを。

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東野明
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