2017年02月28日

仕事から見る人間観

 製造業において、製品の品質に影響を与える4つの要素がある。


1.人 (Man)

2.機械 (Machine)

3.材料 (Material)

4.方法 (Method)


 これらの要素はそれぞれの英語頭文字をとって「4M」と呼ばれる。

 これに「5.測定器・測定方法(Measure)」を加えて「5M」とする場合もある。
 また、さらに「6.環境(Environment)」を加えて「5M+1E」とする場合もある。

 一般的には4Mが基本となるので、ここでは4Mに話を限る。

 「人 (Man)」は読んで字のごとく人間そのものであり、製造に関わる全ての人間を指す。

 「機械 (Machine)」は製造する設備や機械のことを指す。しかし、それら機械の整備をしているのはやはり人間なので、間接的にだがこれも「人間」に集約できる。

 「材料 (Material)」は製品を作るための材料や原料、部品のことである。普通、こうした材料は別の会社、いわゆる材料メーカーから仕入れてくるものである。当然のことながら材料メーカーにはそこに勤めている人間がいるわけで、これについても間接的にだが「人間」に集約できる。

 「方法 (Method)」は製造方法や作業方法のことを指す。会社では作業の仕方は手順書や作業標準の形で決められている。それを実行するのは当然人間なのであり、手順を守らなかったために重大事故になった例は枚挙にいとまがない。これも最終的には「人間」のやることになる。

 結局「人間」なのか!

 ここへ仮に「測定器・測定方法(Measure)」を入れたとしても、測定器やその扱いは人間が行うものだから、これも同じである。

 「環境(Environment)」は人間とは異なると思われがちだが、製造に必要なインフラや作業環境を準備・維持するのは会社である。これもまた人間のやることなのだ。

 一般的に、4Mを管理すれば不適合品(不良品)が出た場合にも原因を見つけやすく、対策も取りやすいと考えられている。たいていの場合はこれでうまくいき、作業方法の変更や設備の改造によって改善されることが多い。

 しかし、人間は時に間違いを犯す。
 どれだけ改善を重ねても「見逃し」、「見間違い」、「勘違い」、「思い込み」といった「ポカミス」は無くならない。

 勤めている会社でも品質問題は人為的ミスによるものがほとんどだ。人間のやることは信頼できない。
 信頼できないからこそ、逆に「職人」や「プロフェッショナル」が生まれる余地があるのだが、誰もがそうなれるわけではない。

 品質に対する最大の不安定要素は人間なのである。

 良い製品を作るためには、そのような要素は排除しなければならない。

 つまり、製造業に人間は邪魔である。

 こう言ってしまうと極端だが、これからさらに技術が進めばそのような極論の可能性も考えた方がいいのではないかと思う。

 これから少子高齢化は進み、労働人口は減る一方。市場によっては縮小しているにもかかわらず、顧客からの高品質・低コスト・短納期の要求は厳しくなるばかり。以前よりも少ない人数で今まで通りの、いやそれ以上の利益を出していかないと生き残れない。

 ようは一人当たりの生産性を上げるというお決まりの話なのだが、こうなると人間の努力だけでは難しい。コンピューターや人工知能(AI)の力を借りなければ不可能だ。

 AIには仕事を取られるのではという懸念があるので本格的な導入には抵抗が大きいだろう。
 しかしそれも今のうちだけかもしれない。どこかの企業がAIの導入で大きく業績を上げれば右へならえする企業も増えるだろう。利益が上がるという事実に企業は勝てない。

 AIに抵抗を感じてはいても、実際にAIなしでやっていける人、あるいはAIに対抗できるほどの才覚を持つ人は少ない。世の中の多くの人は使われる側に回るだろう。
 起業家のイーロン・マスクは、AIに飼いならされたくないなら人体をサイボーグ化し、脳とAIを直結するしかないと提案している。
 やがては「AIを入れてないと就職できない」なんてことにもなりかねない。

 もうAIなどというチート級の存在が出てきてしまうと多くの人間は対抗できない。こうなったら技術に合わせて社会の方を作り直すしかなく、ベーシック・インカムや働き改革というのも全てその布石なのではと思う。



gamma_ray_burst at 10:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年02月24日

忌まわしき運命のお茶会

 来月3月19日(日)、行きつけのブックカフェ・モジカさんで開かれる「ブックティーパーティー」は、「H・P・ラヴクラフト」がテーマである。

 クトゥルーの信徒でありゲスト参加が決まっている私としては、この日に備えて準備しておかねばならない。

 そんなわけで代表作のあらすじ、関連書籍の一覧、ラヴクラフトの略歴を作っている。


 改めて確認すると、ラヴクラフトの没年は1937年3月15日。



 今年はラヴクラフトの没後80年だ!

 しかもイベントの4日前!


 これはクトゥルーの思し召しに違いない!


 イア! イア! クトゥルフ、フタグン!!



gamma_ray_burst at 13:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年02月23日

誰が休むねん

 今週の金曜日。つまりは明日、2月24日。

 政府が提言する「プレミアムフライデー」が始まる。

 これは経済産業省が推進する取組みで、「個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すこと」が目的らしい。


プレミアムフライデー


 具体的には、原則月末の金曜日は午後3時ごろまでに退社し、買い物や観光などの時間に使ってもらうことで消費を促進しようというもの。いま流行の「働き方改革」も兼ねているとか。
 この機会を利用しようと、対応する企業や、キャンペーンを展開する企業もあるようだ。


プレミアムフライデーは日本に定着するのか


 うちの会社では何のアナウンスもない。というか、みんな知らないんじゃないか?

 知ってたとしても、こういうことは会社から方針を出してもらわないと勝手なことはできない。結局は経営者の意識次第、というのがサラリーマンの世界である。

 サービス業や医療・介護関係の事情を何も考えていない、という批判もある。まあ、所詮は会社で働いたことのない役人の考えること。

 あてにならん。



gamma_ray_burst at 08:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
東野明
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