2017年07月24日

想像の果て

 今、書いている作品に敵として怪物を登場させるのだが、その造形で悩んでいる。
 その作品を作劇塾の合評の授業に出したところ、イメージが伝わらなかった。

 小説は文字だけとはいえ、視覚的なイメージは重要だ。

 敵というのは強く、かっこよく、恐ろしいものであればあるほど、作品としては良い。
 そういう意味では想像しやすい造形の方が望ましい。

 何を参考にすべきか? 何を取っかかりに考えればいいか?

 内部構造、作品中の役割、心理的影響・・・・・・

 ある意味では怪獣であり、妖怪であり、この世のものではないが、やはりそこには人間的な要素もあり・・・・・・

 やっぱり成田亨さんとか、雨宮慶太さんとか、ウェイン・ダグラス・バロウを参考にするかなあ。



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2017年07月13日

鈴さんとの生活・8

 鈴さんが家に来てから1ヶ月あまり。

 入れ物を作ったり、舌が取れたりといろいろあったものの、肝心の怪異は一向に起きない。

 時折、視界の隅を黒いものが通り過ぎたように見えることがあるが、疲れているときはよくあることなので確実なものではない。

 押入れの上の天井裏あたりから「カリカリカリ」と何かが走るような音が聞こえることがあるが、それ以上のことはない。たぶん大きな虫が入り込んだのだろう。

 いずれの場合も「中山先生の怪談ネタになるか?」という基準で考えた場合は弱すぎる。
 意気揚々と引き取ったはいいが、これでは当初の目的が果たせていない。

 もともと「 鈴 」というのは音によって霊的な世界や存在と関係を持とうとする道具である。洋の東西を問わず、古くから神事や儀式等で使われてきた。
 基本的に、音を鳴らすことでよくないものを祓う、またはその場を清浄に保つ力があるとされる。

 鈴さんは御詠歌を唱えるときに使われる鈴であるが、同じように考えるなら魔を祓う効果を持つことになる。

 ほぼ毎日鈴さんを鳴らしているが・・・・・・


 怪異、祓ってるやん!


 だめじゃん!


 それが原因だったのか・・・・・・
 でも鳴らすと美しい音色なのですよ。

 まあ、お守りと考えるならこれも悪くない。


 そんなわけで、さらなる怪異を求めてオフィスイチロウと私は「いわくつきの品」を募集中です。


 いわくつきの品、引き取ります。


 夏、真っ盛り。怪異、まっしぐら。



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2017年07月08日

合評とタブレット

 作劇塾の醍醐味のひとつ、それが合評だ。
 塾生それぞれの作品を読み、意見を交換し、中山先生の講評とともに作品に磨きをかける授業である。

 私は合評専用機として小さなパソコン、今はほとんど見かけなくなった「ネットブック」を使っている。

 導入したきっかけは当ブログの過去記事を参照のこと。


コンピューターお兄さん

なんとかとなんとかは使いよう


 あれから幾星霜。

 タブレット型のパソコンはすっかり定着した。最近ではマイクロソフトの「サーフェイス」のように、ノートパソコンとタブレットの両方の使い方ができるものもある。

 ネットブックもついに古くなってきた。バッテリーが劣化したために電源がほとんどもたない。合評では先生宅のコンセントをお借りして電源を取る始末。
 まだ使えるので捨てるのはもったいないが、新しいやつもほしい!

 そんな折、ソニーから「デジタルペーパー」なるものが発売されたという。
 新製品なので情報が多いのは助かる。


DPT-RP1

紙を超える可能性を備えたデジタルペーパー

ソニーはなぜ「新・電子ペーパー端末」を作ったのか?

 うーん、これは迷うなあ!


 性能面で気になる点は3つ。


 1つ。PDFに特化していること。

 ネット上で拾える論文や資料を読もうと思ったら、これまではどうしてもパソコンで読んでいた。しかし画面が明るすぎて長時間の閲覧は目に負担がかかる。今でさえネットサーフィン以外では画面の明るさを落として使っている状態だ。

 DPTなら読みやすそうだし、何より軽くてどこにでも持ち運べる。

 PDFしか読めないのは一見すると欠点だが、必要となればWordから変換すればいいだけだ。もともとDPTで文章を作るわけではないし、合評の授業は作品を読みながら議論することが中心だ。
 そこは割り切って使えばいいような気がする。


 2つ。モノクロのみであり、カラーは表示できないこと。

 カラーの写真や画像が見れないことになる。図表が重要な資料は見にくい可能性があるが、それを気にするならiPadにしとけっちゅーことになるだろう。
 これについてもDPTではそういうものを読まないと割り切るか?

 そもそも合評作品は小説だから関係なし!


 3つ。手書きすることをデジタル化できる。

 おそらくDPT最大の売りはここではないだろうか。
 これまでも手書き文字を即デジタル化するものはあった。しかしその中でも画面の質感、ペン先の滑り具合、描画の反応速度など総合的な書き味にこだわっているデバイスはこれが一番なのではないか。

 合評では手書きすることは少ないだろうが、原稿に手書きしているといかにも「赤を入れてる!」って気分になれると思う。


 しかしなあ・・・・・・

 良くも悪くも「これだけの機能」で 8万円 近くするというのが最大のネックだ。
 合評専用機にするにはあまりにももったいない。

 仕様からすると明らかに玄人向け。これはお前もプロになれという思し召しか。


 デジタルデバイスには弱い私なのである。



gamma_ray_burst at 00:32|PermalinkComments(2)
東野明
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