あんなこと、こんなこと。どんなこと?

自分の言葉をしゃべりたくなった翻訳者のきままな独り言:多様だから価値がある。反論、異論大歓迎

2016年09月

TVの街頭インタビューに女性が答えていた。

危なくって豊洲で買い物とか、考えられない。

先日、友人も電話してきた。豊洲怖いわねえ。おまけに都庁の上層部は腐っているらしいじゃないの。

へっ。地震ですぐにでもつぶれそうな老朽化した、すでに建物が崩れかけていて鉄板の落下事故や混雑から交通事故も頻発していて、アスベスト他数々の問題がつつけば出てくることが確実な、あの築80年だかの築地より豊洲が危険?何だろねえ。

あれもこれも連日TVが豊洲に盛り土がされていないから危険だの地下空間があるから危ないのではとか、地下に水が溜まっていてヒ素だの鉛だの恐ろしい物質が検出されただの煽っているからだけど、少しは本当かと詳しく新聞でもネットででも調べると分かることなのに調べない人が多すぎる。

豊洲の地下の溜まり水から検出された微量なヒ素は基準を下回っている。でこの基準というのが、知ってる?70年間毎日2リットルを飲み続けても健康に問題ないことが基準というのだから日本ってどこまで健康オタクって言いたくなるほどの厳しさだ。自然界に存在する程度で何の問題もないのに共産党は基準の4割(4倍じゃないですよ!)もあると鬼の首でも取ったように騒いで一気に大騒動へ。

また地下水が溜まっていること自体を大問題だと騒いでいたが、まだ地下水の制御装置が動いていないだけので何の問題もない。この地下の浄化装置自体がたいそうな代物で都民がうるさいから念には念を入れて浄化してきれいな水をそのまま排水するというシステムになっている。きれいな水ならトイレとか掃除に使えばいいのだがトイレが危険とか床が危険とか騒がれると面倒だからここまで徹底しているのだろう。

こういう念には念にはすべて税金が投入される。一部の人間が難癖つけて騒ぎ出すのを防ぎ風評被害を防ぐためどのくらい無駄な金が使われているのだろう。気が遠くなる。

一番の問題とされていたベンゼンだが地下室の空気から検出されてない。対して築地では空間計測されたベンゼンの値は豊洲より高い。その上、築地では地面を近辺の海水で洗っている。地下水を浄化した水が建物内で使用されるのも許さないのに、浄化もせずに地下水その他が流れ込んでいる海水で長年洗っているのに誰も何も言わない。

大盛り上がりしていた盛り土問題だが、専門家会議は法的拘束力を持たない外部団体に過ぎない。

考えなくても分かることだが、もし専門家として大きな組織に呼ばれたとき、最善の理想の方策を出すのが当然だろう。責任問題になるのは避けたいし、これでもかという完璧な方法を提言するだろう。金の問題など度外視して。

豊洲全体を盛り土で覆っていたら、すでに汚染対策に500億円以上(最終鉄器には875億円)かかっている*のに、その上に500億とも800億とも言われている資金がつぎ込まれていたことになる。金の必要な事がごまんとあるのにそんな大金つぎ込むかね。普通、安全性が確保できかつ資金が最少で済む方法を考えるだろう。

はっきり言って役人は総じて優秀で真面目だ。技術系の役人は殊更だろう。現場の事情も懐具合も、安全度も分かっている。豊洲は地下水脈が地表近くにまで上昇しているという。なら、水が上がってくることが想定できる盛り土が良くて(土ですよ隙間から上がってくる)、遮断するコンクリートが悪い?おかしい。おまけに後の管理・保全も楽で資金もかからない。で現場はコンクリートによる地下水遮断を決断した。おまけに問題が万一発生したときのために、完璧な浄化システムまで導入したし、地下に機械類が搬入できるようにした。素敵なリスクヘッジじゃないですか。やり過ぎとも思えるけど。

賛成にも反対にも勿論理由はある。利権、利益はどうなっているか、通常、それが一番の理由となる。

築地というブランドや使い勝手から反対する人たちもいるだろうが、中には債務超過等の理由で移転が難しく廃業するしかない業者もある程度存在するらしい。まあそうだろう。オリンピックも絡んで話題の的だから騒げば注目が集まるから自称、他称専門家、マスコミなどが煽る。

福島で分かったことは怖い、恐ろしい、大変だと騒げばたいていの人は調べずに尻馬に乗ると言うこと。視聴率も稼げ、より恐ろしいデマを飛ばした者はテレビ、講演、著作等で大金が稼げること。時間が経たないと結果が出ないのだから飛ばし放題だった。

そういえば福島では妊婦のかなりの割合が奇形児を生むなどとデマを拡散した卑劣な奴らもいたな。日本人として自分の問題とするのではなく、自分から切り離して、来るな、と困っている人たちに追い打ちをかけた人たちだ。

勿論、豊洲に問題があれば、小池さんには大きな利益となる。支持率は今や81%と驚異的な高さに上昇しているという。ま、テレビが言ったことだけど、毎日正義の味方というポジションで映っているから、当然高いだろう。

小池さんは、都議会との対決姿勢、伏魔殿である都議会を暴く、解散する、改革すると言って当選した。当然、対決しなければならない。しかし、武器がなければ有利に議会と戦えない。

豊洲にたいした問題はありませんでしたとは言えない。自分に従わない勢力を支配下に置いてからでなければ。

技術会議が盛り土ではなくコンクリートで遮蔽する方を選び、数百億円を節減したことは、手続き上のミスにもならない、ファインプレーだと私は思うなのだが、それを役人を切り裂く武器に変えた。彼らはもう小池さんには逆らえないだろう。(技術会議は都内部の会議であるし、ここは盛り土、ここはコンクリート、そういう専門的なことを外部に公表する必要があると誰が思うだろう。例えばトンネルや地下鉄の工事すべてでどの技術を使うとか残土をどうするとか、細かく公表することが法で定められているとは思えないし誰も興味を持たないだろう。おまけにその方がよいからそうしようと時間が限られた中で決定したに決まっているし。特定の、決定権を持つ政治家ではない、役人の誰かが決定に責任をもたされるなら、誰が決定したいだろう。一番無難な完璧な方法、つまり一番金のかかるこれでもかのやり方になるのではないだろうか。)

馬鹿らしい、他によい方法があると分かっても、稟議書を書き、回し、いちいち会議にかけ、都議会の賛同を得なければ何も前に進まないことになる。そうでなくてもスピードが欠如していると非難されるのにこの先どうなるのか。

すでに豊洲移転を遅延したことで1日700万円とかいわれている保証金+裁判にもなるだろうから巨額な補償金も発生する。五輪に間に合うだろうか。突貫工事になればまた費用が嵩む。更に完璧を期すとして手直し程度ではない例えば地下室の床を剥がして盛り土を入れ更にコンクリートで固めるなど馬鹿げた工事をする事態に追い込まれたら巨額の費用が…。その間、脆弱な築地が持つだろうか。

言っておくが、都の資金は無尽蔵でもなく、財布がいくつもあるわけもない。完璧な施設など必要ない。基準内の安全な施設で十分だ。完璧を目指すために必要となる資金は、子育てや教育に使って欲しい。介護度4,5という自分で何も出来ないのに施設にも入れず待っている多数の高齢者の救済にも使って欲しい。

小池さんは都民ファーストと言った。その都民とは誰を指すのだろう。全員が一致することなどあり得ない。行き着く先が、美濃部さんのようなばらまき都政で結果大赤字でその後長年苦しむと言うことにならないことを祈る。

*参考引用「ロンドンオリンピックの敷地はヨーロッパ有数の産業廃棄物が投下された場所だったが、ロンドン市が行った土壌汚染対策は60センチの盛り土だった。一方、豊洲の盛り土はじつに4.5メートルである。正確には地表から2メートルの土を入れ替え洗浄した上に、さらに2.5メートルの盛り土をするという“過剰”なものだった」(「築地市場の豊洲移転延期 小池都知事の剛腕に大義なし」)。

早期の豊洲移転を促す意見(経済学者・嘉悦大学教授 盒 洋一氏)

*橋下さんがこの件で盛んに意見を言っている。都内部などから詳しい資料などを入手しているようだ。
http://blogos.com/article/190959/
http://blogos.com/article/191670/
http://blogos.com/article/191645/
などなど







朝一番に電話。母の施設からだった。

何事かと思ったら母があめ玉を隠していたというものだった。横になって食べてました。危ないですから困ります。

前日、母の施設のスタッフから母があめ玉やお菓子をもっていたというのでワタシが叱られたばかりだった。
その件でしたら前日にお聞きしています云々というとそうでしたか、気をつけて下さいと電話は切れた。

犯人は91歳になる母の妹だ。前の施設でも毎回お菓子を差し入れしてくれるのだが、母のカリウム値が高く、食事制限があるので差し入れしないようにと頼んでいたのだが、何せ高齢。すぐ忘れる上に、お土産を持って来たがる。訪れてくれるだけで感謝なので言いにくい。母の部屋を調べたらさらに2袋見つけて没収した。

先日病院で4時間も昼抜きで待たされている間に、見つけ出してバッグに入れていた袋からキャラメルを1つかじったらお線香のような不気味な味がした。はき出すわけにも行かず呑み込んだが古い…。そうこうしているうちにさらに2人の施設の人に長々と叱られた。こちらは家捜しするわけにいかないんですからね、ちゃんとしていただかなくちゃ。

ごもっとも。はい、正論です。ご迷惑をおかけします。

次に母の所に行ったら抽斗の物をせっせと袋に詰めていた。今夜、アメリカに発つから。どうやっていくのと聞いても勿論、聞いていない。もう皆さんにご挨拶を済ませたからね。皆さんに聞くと、前日もその日もアメリカに行くからと毎日挨拶をして回っているという。

袋詰めした物をまた元に戻し、同行していた娘夫婦と口々にアメリカには行かないよ、ここにいるのよというとああ、安心した、本当は行きたくなかったのと涙をこぼした。

それなのに、次に妹と行くと、またしてもアメリカに行かなくちゃと言い張る。アメリカから妹が来ているからアメリカが頭にこびりついたのかも知れないが。それにしてもしつこい妄想だ。一人で行けないと説明しても、行かないでといっても、何をしても最初からの繰り返し。

行きたくないといいながら、行くという。

結局、恐れから来ているのではないかと思い当たった。あめ玉やお菓子を発見され、スタッフにきっと咎められたに違いない。別の施設を出されてからまだ日も浅い。きっともうここにもいられない。どこに行くのだろう、どこで生きていくのだろうという不安で混乱してしまったに違いない。

どこにも行く必要はない。ここにずっといられるのよと、ベッドの上に広げた荷物をまたしても入れ直していると、すっかり上機嫌になって、時々は整理しに来てねという。アメリカの騒ぎはこれで終わればいいのだが。

叔母に電話をした。高齢者に言いたくないが仕方ない。あめ玉はダメなのよ、危ないから。コンニャクゼリーも。何も要らないから叔母さんだけ来てね。叔母は母が欲しがるから持って行っただけなのに、しっかりしていると喜んでいたのにと何度も繰り返し、悪かったわねと意気消沈した声を出した。可哀想に。母を守るためだけど、玉突きのように叔母にはね返って叔母を叱っているようになってしまった。

一旦染みこんだ妄想を頭から追い出すのは実に難しい。痴呆でなくても高齢でなくても難しい。妄想に支配されている人はごまんといる。叔母はあめ玉などを持ち込むのをやめてくれるだろうか。母はアメリカ行きを断念してくれるだろうか。

P1000142夢を見た。

普段は夢か真か判然としない気分のまま起き出してもたちまち忘れてしまうのに、数日経ってもはっきり覚えていて気になっている。

多分、昔借りていた信州の古民家あたりだろう。目の前の黒い土に一列に緑の野菜が植わっていて、その上を白い蝶が数匹舞っている。ただそれだけ。でも蝶の動きと緑の若い野菜、黒い土。鮮やかだった。ところで、蝶って頭と数えるのが正式だけど、頭なんて言いたくないので悪しからず。ドシドシ、ブンブンと舞う蝶を見そうで、夢見が悪くなるw。

その翌日には音楽が聞こえた。帰り来ぬ青春。誰か男の手が伸びてレコードを止め、目が覚めた。このフランス版を、元亭は、40になる少し前の頃、エンドレスにかけ続けていた。飲みながら。感傷的でナルシストで浪費家で、頭を全く使わない短気で神経質で馬鹿な、でもいい男だった。手はあやつの手に違いない。少しはあの世で大人になったと言うことなのだろうか。*帰り来ぬ青春の日本語版。素人の人で上手くないところがしみじみする。

白い蝶の夢をネットで調べた。フロイトはどうでも良いけど、父の死後、偶然とは言い難いことが立て続けに起きているので神がかったのだw。

白い蝶が羽ばたく夢には今までの善い行いが幸運となって戻ってくることを象徴した夢になります、というのもあれば、大きなターニングポイントというのもあり、はたまた周辺の死を意味するという説もあった。ようするに変化と言うことのようだ。変化なら売るほどある。

妹の姑が脳梗塞で施設から病院に移され、その後別の病院で胃瘻の手術を受けたり、母が高熱を出し、その後元気になったと思ったら、アメリカに行くからと荷造りを始めたり、娘の舅が脳腫瘍の手術を受けステージIVだと聞いたり、従妹が一旦は諦めろと言われたことから奇跡的な生還を果たしたり、1ヶ月足らずのうちにこれだけのことが生じたのだから、白い蝶は、ジタバタとただどうしようもなく周辺を騒ぎまくるワタシの象徴のような気がしてきた。長寿社会なのだから当たり前と言えば当たり前の騒ぎなんだけど。

で、あーあ、若いときは楽だったと潜在的に思っているから馬鹿な男が夢に出てきて、どうだ、青春は帰ってこないのだと笑っているということなのか。

未熟な大騒動を繰り広げた青春なんてまっぴらごめん、帰ってこられたら迷惑、今が一番気楽でいいと、本気で思っているのだけど、どうやって夢の中の男に伝えればいいのだろう。

連日、婆さんたち詣でで1万歩を越えて歩いている。おかげで体脂肪は20%。コレステロール値もほぼ正常に下がった。ありがたや。

妹が履きやすそうなスニーカーを履いていた。舌を噛むような名前なのだが、最近妹はこのメーカーに凝っているらしい。

昨日、買い物に出たついでに靴屋を覗いた。見渡すと丁度妹と同じ型の物が1000円安くなっていた。これにしようと履いてみたらきつい。でいくつか試すうちにちっとも好きじゃない色のスニーカーを買う羽目になった。欲しかった色の紐付きのスケッチャーズは品切れで、取り寄せで配送するという。いつ在宅できるやら本人にも分からないので、まあいいやと購入したのだが、バーゲンしか買わないという私のモットーを破り、好きじゃない色を正規料金で買うとはとても正気とは思えないw。

○マゾンではいくらだろう。ようやくブランド名を覚えたので今朝、チェックしている内に、ブーツをクリックしてしまった。つらつら考えると昨冬お嫁さんに同じ色のブーツを貰っていた。履きにくかったので不満が溜まっていたのね。

まあ歩きやすいというからいいやと思いつつ、そうだ、今日、妹と母の施設とイタリアンに行った帰りに池袋の西武でフランスの食品展、東武で北海道食品展を覗こうと思い立ち、広告をチェックすると、なんということ。昨日、北海道展の広告にあったブーツを買いに池袋に行きたかったことを思いだした。

そうであったか。ブーツと刷り込まれていたから買ってしまったのか。しかもスニーカーと同じメーカーの。買うつもりだった北海道メーカーのブーツとは似ても似つかないのに。

しかも一昨日、タグのついた新品のスニーカーを靴箱の奥に発見。サイズが娘ので、色も私は履かない薄紫。娘に渡そうとしたら、絶対自分じゃないと言い張る。持って帰る羽目になっていた。

そういうことか。潜在意識という奴は実に、実に恐ろしい。

P10302608月下旬、娘たちが海の彼方にいなくなり、入れ代わりに妹が海の向こうからやってきた頃、友人夫妻とカンツォーネを聴きに行った。

恐ろしく忙しい一日だった。娘たちがいなくなるのを見透かしたようにたちまち押し寄せてきた仕事の合間を縫って、妹とランチ、その後病院と施設の2人の婆さんを見舞い(一緒かせめて近くの病院なり施設なりに入れて貰えないかなあと叶わぬ夢を見る)、遅れそうになり、エレベーターなしの5階に住んでいるおかげの脚力でw、九段下からえっさほっさ大汗かいて小走りに坂を上り、K子に念を押されていた6時ぴったりにイタリア文化会館に滑り込んだ。

滑り込んだは良いのだが、ホールは地下2階なのに1階の表まで列が続いている。メールをしても返答無し。チケット無し。しょうがないのでそのまま並び15分以上かかってホール入り口に。名簿を手にした係員が並んでいてK子の連れですというと無事に通してくれた。

さすがK子。長年シャンソンとカンツォーネを習っているだけのことはあると思ったら、彼女の先生、青木純さんが開いたコンサートでなんと無料。生徒が多数いるのでその関係者で満員だったようだ。青木さんの歌も勿論気持ちよかったが、K子のお付き合いでちょっと聞き過ぎているw。ギターの伴奏者が素晴らしかった。音が全く違う。よほど高価なギターを使っているに違いない。失礼な奴だワタシって。

舞台には華やかな花のスタンドが2つ。ファンクラブからの贈り物、1本くらいは私からよとK子。ファンクラブねえ。K子が面白くて演奏の間目が離せなかったw。にやりとしかいいようのない弛緩した表情で両手を握りしめている。ダンナに妬けないのか聞いてみたがいつも面白いこと言いますねとかわされた。ふーん、40年以上連れ添うってこういうことなのか。私には分からない。

K子は最後まで恍惚としていた。ふーむ、私って誰のファンでもないなあ、追いかけたいような男もいないし、最近うっとりしたことってあったっけ。段々K子が羨ましくなってきた。ま、しょうがない。鑑賞に堪えるような男が近くにいないのが悪い。こちらも鑑賞に堪えるような女じゃないからエラソーにいうことではないが言うだけならいいっしょw。

K子のダンナは見上げた男で、以前、社員バーゲンでダイヤの指輪とペンダント、締めて300万円近くを買ったK子がクレジットで落とせず、ダンナに電話。彼は仕事中なのに小言一つなく駆けつけて支払った傑物なのだ。おまけにダイヤのこともすっかり忘れていて、20万くらいしたのなどと言う。K子の家は平和で良い。

コンサートの後青山へ。彼女が割烹を望んだからだが、そこで席を用意してくれるのを待つ内、蟹の季節じゃないから蟹はないと聞き、その横のイタリアンへ。カンツォーネを聴いた後に和食はないでしょ、イタリアンよねと趣旨替えのK子。イタリア尽くしの楽しい夜だった。

DSCN0507手首のところが小さなボタンですぼまった、ふわふわの薄物を着ていた。右腕が痒かったので左手を差し込んだ。抜けなくなった。左手を右袖に突っ込んだまま唖然とした。こういう格好だとボタンは外せないのよね。何とか強引に引き出せたが一つ学習した。

最近何かと間抜けな話が多い。

8月最後の日、三井記念美術館に「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」を涼しい内に見に行こうと仕事を放って出かけていった。

その1週間ほど前に娘たちを見送ったついでに近くのパナソニック汐留ミュージアムに「ミケランジェロ展」を見に行き、グルットパスを購入。ミケランジェロ展ではスケッチ数枚が展示。勿論、上手い。当たり前だ。が、建築家であり彫刻家だと自負していた彼が自分は絵描きじゃないと、システィーナのあの素晴らしい天井画を体の不調を訴え、不平たらたらで描いていたことが分かったのは面白かった。

三井記念美術館のアール・ヌーヴォー展は31日が最終日。次が「松島瑞厳寺うんぬん」という特別展。いくら特別展でも猫に小判、私にはあまり縁のない展覧会なので、ぐるっとぱすを有効活用しようと思えば行くしかない。日本橋には面白い所も美味しい所もあるしね。

改札で以前購入したままだった24時間有効のメトロパスを入れると期限切れで戻って来た。なぜだ、見ても分からない。結局スイカで入ったがその間に電車が1台行ってしまった。そして、良くあることだが、そうやって逃すと、早周りしようとか考えるのよね。で、路線を変えると遅れるのよ。ポイント故障の影響で…。缶詰になること十数分。

缶詰になっている間に思いつけばいいものを乗り継いで目的地近くになってぐるっとパスを忘れたことに気付いた。大間抜けだ。そうだ、昼だ、娘だとその近所で働いている娘を誘い出そうとしたが、これまた当然、今食べている、じゃあねと冷たくあしらわれ、デパ地下でお弁当を買い込んだだけで帰宅。とんぼ返りするつもりが暑さにあたり、気分は冷めて、何のための外出やら。

翌日、妹と婆さん巡りをした後、仕事帰りの娘夫婦も呼びだして食事。メトロの乗り放題パスに未使用でも期限があると知らなかったと娘に見せると、ほら、日付を見てご覧、既に使ったパスじゃないの!

スイカを入れているパス入れに前回使用したときにさしておいた物だったことが判明。こんな小さな字じゃ使用済みだか何だか分からない。間違って当たり前ですと言いたい所だが、それにしても間抜けだ。

お嫁さんに孫たちのお迎えを頼まれていたことを忘れ、妹に婆さんのお見舞いにつきあうと約束し、大騒動。カレンダーが8月のままだった。9月1日の約束なんか見えないよ。結局は上手く回ったが。

昨日は夕方になってカレンダーを見たら歯医者の予約。電話して謝りつつ来週にと申し出たら、今から来られるかと問われ、大人しく暗くなりかけの街に。そこからだと暗い道を通るので、大通りに出てたっぷり買い物して遅くなり、娘のところからチーズを貰えるはずが、来ないなら食べちゃうからねと脅される始末。上げたお煎餅と相殺だ、取っておくようにとメールしたが返事無し。上手くいかないねえ。

注意力も散漫なら、目も霞み、頭はゆるむし、体力も減少、皺だけならともかく、歳を重ねて良いことないじゃないかと思ったが、あった、あった。

あらゆることを歳のせいに出来ることw。間抜けであっても自分の間抜けさをすぐ忘れることが出来ることw。もう歳なんだから大事にしなさいとエラソーに言えることw。堂々と怠けられることw。うん、なかなかいいじゃないw。

P10306919月だというのに相変わらず暑さが続いていますねえ。

娘たちがいなくなり静かになった日常に入れ替わりに妹が登場。妹のお姑さんの入院というドタバタもほぼ同時に発生した。で、同じ頃に今度は母が高熱を出した。こちらは尿路感染症と言うことで数日で症状は治まったのだが、人間とはまか不思議な動物だと改めて確認した。

で、その暑さの中、病院を巡る妹と施設訪問の私、時には二人連れの巡礼ならぬ巡業が続いている。その後のお茶とオチャケの日々も。苦あれば楽あり、要するに自分自身に対するムチとアメ作戦実行中で忙しい。

お姑さんはかなりの重症のようで、じっと瞬きしない目で見つめるだけ。妹は怖がっている。私も怖い。最初は前回お見舞いしたときとほぼ変わらない丸顔だったのが、3日ほどでびっくりするほど萎み皺だらけとなり小さく丸まった老婆に変わっていった。名札がなくては到底見分けはつかない。とてもおしゃれな大柄な美人だったので身辺に鏡があればどんなに辛さが増すだろう。

母の前に立った妹と私を見たときの母の第一声は、まるで姉妹のようね。思わず妹と顔を見合わせた。妹が母に私は誰と聞くと、母はにっこり笑っただけ。どうも知っている顔だが誰だか分からないらしい。前々日に顔を合わせている私のことは流石に大丈夫だろうと、私は誰と聞くと、妹じゃないのと何を言うかと笑い出した!

午前中にやってきた母の妹と混同している。とうとうこういう日がやってきたか。愕然としたと言いたいが、ぼんやり予測していたので驚きは小さいが哀しい。熱が治まりかけてからは「今度はxxをもってくるのを忘れないで」とか「xxはどうしているの」ととても痴呆症状があるとも思えないしっかりした様子だったのだ。

発熱のあたりから腰痛を訴えることが少なくなっていた。熱が出ると痛みが引っ込み、熱が引くとボケが出る。体というか脳という奴は問題を1つづつ出してくると言うことなのか。

名前を教えるとそうそうと自分の娘たちを思い出したようだったがこれからこういうことが多くなりジグザグにぼんやりした世界へと進んでいくのだろう。

で、母の妹だが、91歳なのに、暑さの中、片道4,50分もかかるというのに、一人で施設まで来ていた。確か昨年辺りも海外旅行を娘と一緒だが楽しんでいたようだ。個体差はこんなに大きいのだ。我が身を振り返り果たして何歳くらいまで旅行が出来るのかと考えずにいられない。一応75歳までは頑張ろうと思っているのだが…91歳でねえ。

しかし、スタッフにあめ玉やお煎餅の入った袋を手渡され、危ないので与えないで下さいと叱られた。叔母のお土産だ。もしかしてと母の抽斗を探るとコンニャクゼリーも隠してあった。袋には丁寧に赤で子供と高齢者の顔に×印がしてあって注意書きもあるのに。叔母も歳は取ったのだね。

そして、母は前回、鏡を見ながらさなえの方が私より年上ねと言いよった。お母さんの方が年上に決まっているでしょと答えたのだが、いやそうじゃない、自分の方が若く見えると言いたかったようだ。

少し前にはいい顔になったねと言ったのだが、お世辞だったのか…。母にまた太ったと前回言われてムッとしていた妹は、昨年私の娘に間違えられて気をよくしているのだが、最近、皺が減った、若くなったよ、化粧水のおかげよ頑張れとご機嫌を取る。

皺が浅くなったのは当たり前。娘たちとの同居でつい競争して沢山食べ、続くアメ作戦もあって1キロ太ったのだから。おかげでずり落ちそうになってピンで止めていたパンツがちょうど良くなった。

痩せると皺が増え老けると声を大にして妹に言うのだが、妹は痩せることに腐心している。皺が増えて老けたらまた騒ぐのに決まっているのに。私はもう少し太りたい。人間って実におかしな生き物だ。

写真は奇妙な進路を辿った台風10号の雲

このページのトップヘ