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お正月早々、赤ん坊から風邪を貰ってしまった。赤ん坊は北の果てに一週間前に旅立ってしまったというのに私の風邪はしっかりと私を捕らえて放さない。あと何日居座るつもりなのか、参ってしまう。

しかし、今回の風邪で参ったのは風邪自体ではなく、お節介だ。母の。母原病という言葉を久しぶりに思い返してしまったほどだ。高熱が出た2日間のことをどこで聞きつけたか何回も電話をしてくるようになった。そのときは娘がまだいたから応答してくれていた。普通の風邪で大丈夫だと。

娘が帰ってからが大変だった。電話が鳴る。出ると母だ。痛む喉を振り絞って声を出したくないから声が出るようになったら電話すると伝える。妹からも電話があり、電話しろとしつこいから代わりに電話したというので、喉が痛くて声をだしたくないだけだからもう電話しないように頼んで貰う。

水曜日がピークだった。朝、母が重ねてしつこく問いかけるのを切ると、携帯にメールが入り、無視すると、今度は2人の娘からおばあちゃんが電話しろとうるさくてと電話が入り、夜の9時過ぎに寝入っていたところに妹から、次いでまた娘から電話が入った。電話して報告しないとうるさいとのこと。何を考えているんだ。他に誰もいない場合、私が起き出して電話を取るしかない。まさに暴力だ。

木曜日の朝、父から電話があった。今度は父まで引っ張り出したのだ。おかゆができたのでもってゆくという。誰にも会いたくない。寝ていたい。微熱程度だし、声が出ないだけ。おまけにお粥なんて大嫌いだとはっきり断言した。

なのに、しばらくすると父がお粥をぶら下げてやってきた。なんなんだ、これは。お母さんは心配でしょうがないんだよ。

自分が心配なら相手がどんなに迷惑でもかまわないのね。しかも普通の風邪で熱もほとんどないと私を含め、周辺5人が伝えてあるのに?相手が望むことをしてあげれば親切。察してしてあげれば気の利く人。望まないと断言していることをここまでしつこくするのは?もう悪意としか言えない。

ちなみに今は息子が同居している。数年前インフルエンザにかかったときには一人暮らしだったが、電話一本寄越さない人だった。

この2人が時々いう言葉、子供は親の面倒を見るのが当たり前を思い出してしまった。子供が先に死ぬと、自分の面倒は誰が見てくれるのかという問いに絡め取られ、恐怖心が煽られたのかもしれない。結局は老人問題なのか。