P1000356普段怠惰な私も旅行となれば勤勉になる。といってもロンドンに最初に4泊、残りほとんどが各地3泊ずつというのは日本人の標準からすれば随分のんびりした旅になるはずだ。とはいえ、この日は週に2日しかない、それも午後2時から3時間だけというケルム・スコットハウスの公開日なので絶対見るぞと気合いを入れて調べたのに、回ることが出来なかった。まあ、そんなもんだね。

B&Bで嬉しいが困ることは朝食が豊かで美味しいため、早く切り上げられないこと。結局、宿泊地のごく近くにあるというのに、自然史博物館に到着したのが10時開館の5分前。ここは建物自体も恐竜も凄い。お目当ては大きな鯨の骨格だったがどうやら経済不況で有料展示物に指定されたらしい。前回、興奮してみて回ったところが見つからない。念願の巨大年輪にも再会したし、時間もないということで早々と隣のV&Aへ。

P1000368V&Aは絶対に外せない博物館だ。恐ろしい数の工芸品等が詰まっている。ルーシー・リーのコーナーも作られているという。前回は呆然としてうろうろしただけで終わってしまったが、今回は狙いがある。それも2つ。いきなり入り口でかなりの人の列に遭遇。ここも無料のはずだがおかしい。もしかして。思った通り、山本耀司のショー(7月10日まで)の切符の列だった。15分ごとに区切って販売されている。おっちょこちょいだからショーと聞いてファッションショーのごくごく一部でもあるのだろうかと思って楽しみにやってきたのだが、ショーはショーでもVTRだったw。もちろん、彼デザインの服も多数展示されていたし、興味深かったが、何より紹介されている彼自身が一番面白かった。日本のしっぽはどこまでもつきまとうものらしい。手前の陶器はルーシー・リー。後ろの作品はピカソ。

P1000367ルーシー・リーを探し回る。見つからない。いくら多数だと言っても分類されているのにおかしい。係員に聞き探して貰うが分からない。どういう人物か長々と説明している内、彼が叫んだ。「おー、ルーシー・ライ!」ライだとお!日本で大規模な展覧会があったが、ルーシー・リーとなっていたぞ。後にセント・アイブスでもライ派とリー派がいるのを発見。結局名前は何なんだろうw。

美術館の中に彼女の工房の一部が移されていた。彼女の作品はこれまた日本の展覧会で見たハンス・コパー
と並んで展示されていた。その一部は番号だけで、日本に貸し出しの文字が!しかし、彼女の作品と工房の一部を見ることが出来ただけで大満足。後は彼女がバーナード・リーチと共に作品を作っていたセント・アイブスに賭けるのだ。

P1000371さて、チェルシー・フィジック・ガーデンをご存じだろうか。チェルシーフラワーショーのチケットを入手して周辺を調べていて初めて知ったちょっと毛色の変わった庭だ。どうせなら別の庭も見たいと、フラワーショーの前に立ち寄った。入り口が分からず結局1ブロックぐるりと回ってしまったのでお腹がすいたとK子がうるさい。B&Bからりんごを貰ってきていたので囓りながら一周し、隙間からリンゴの芯を投げ入れる。整備された庭園ではない雑草地帯なのでご安心を。リンゴの木が生えるといいが、生えずとも有機肥料になるだろう。

雲行きが怪しい。入り口に着いたらざっと来た。にわか雨と言うより、まさしく強めのシャワーだ。チケットの女性がここのところロンドンはカラカラでみんな水が欲しかったのよという。私は欲しくない。強くざっと来るがすぐに止む。ここのケーキと食事は美味しいらしい。そういってK子を我慢させた手前、まっすぐ食堂に行く。大混雑だ。セルフサービスだったのだが、店員に聞くと2人用の席を作ってくれた。ところが現金を持っているK子が買いに行くが待てど暮らせど帰ってこない。列が途切れた最後の最後に戻ってきた。凝ったパンを頼んで時間がかかったのだという。他にはサラダ、それも一皿だけ。肉が食べたいと騒いでいたのに、ベーコンが入っているから良いかと思って、だって。大きいが葉物と豆、ベーコンの端切れ少々のサラダとパンを二人で分けて食べる。

後にK子の思わぬ優柔不断ぶりを思い知ることになる。30年付き合っても分からない部分があるから人間は実に奥深く面白い。K子と一緒だとどんどん亭主のような気分になり、そっちじゃない、こっちでしょなどといつの間にか指示してしまうのはなぜだろう。実に面白い。

肝心のガーデンはロンドン最古の薬草園というだけあって見たこともない不思議な木々が一杯だった。世界にはおかしな植物が沢山あるものですね。へえ、とか、ふうんとか言っている内にどんどん時間が経っていく。地味だし、安くない(8ポンド)けど、何となく落ち着く、ゆったりとした、香りの良い、良い庭だと思う。ツアーもあるようだから興味のある方はどうぞ。

チェルシー・フラワーショーはK子のリクエストで4月に購入した。早々と売り切れたらしい。私は2時間で十分じゃないかと思ったのだが、そんなに人気のショーならせめて半日ということで、午後3時半から確か8時までのチケットを購入した。日差しがでるかと思うとにわか雨がやってくるめまぐるしい天気だ。雲が早い。

長くなったので続きはまたね。
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