2014年09月16日

初めの一歩

朝日新聞の社長がようやく会見を開き、「吉田調書」について謝罪し、ついでに「吉田証言」についても少し言及した。自身の進退についても言及していたので、朝日叩きはおかしいなどと言う人たちが現れている。

しかし、これは始めの一歩に過ぎない。世界に広まった日本人は20万人の少女を誘拐、暴行、性奴隷にしたという評判は生半可な努力では消せない。現在の戦争は、爆弾ではなく評判で戦われている。今後長い情報戦を戦って勝っていかねば子供たちの将来は危うい。

強制連行に関して朝日新聞は謝罪していないし、相変わらず女性の人権問題云々と論点をすり替えている。

過去の戦争当時の女性の人権はひどいものだったし、今でもひどい。そんなこと分かりきっている。世界で女性がどのように扱われているのか、女性の人権を言い出したら切りがない。おまけに過去を現在の判断基準、価値観で裁くのは間違っている。戦前、戦中の小説を読むだけでどんなものだったか十分想像できるし、吉原などいわゆる売春を生業とする赤線も違法ではなかった。従軍慰安婦もそのほとんどが、8割が日本人女性だったと言われている。

親に売られ、親の借金を肩代わりし、また楽でお金になると自ら進んで慰安婦になった人もいるだろうし、戦時中ということで自分が役に立てればと志願した人もいたかも知れない。

しかし、問題はそこではなく、軍がトラックで村を回り、暴力で少女たちを誘拐し、合計20万人も慰安婦にしたという恐ろしい話をねつ造し、それを検証することもなく真実として16回の連載キャンペーン+1000回を超える記事に仕立て上げ、世界中が信じるようにしてしまったこと、また何度もその話が根拠がなく嘘だと指摘されながら、検証もせず最初の証言から32年間も放置していたことだ。

女性の人権云々とは全く別の問題だ。

最初の元軍人の証言そのものが嘘であったこと、それを信じて記事にしてしまったことをはっきりと認め、世界中にその事実を配信し、世界中に謝るということが朝日新聞がやるべきことだ。未だにやっていないが。

池田信夫さんの一連のブログ(例:http://agora-web.jp/archives/1612716.html#more)によると、この話は北朝鮮がらみの利権から発生したという。これは憶測に過ぎないかも知れないがあまりに時間的にも符合し、放置した理由、放置されてきた理由にぴったりはまるのでかなり近い話ではないかと思える。なんせ忘れやすい頭をしているので、詳しくは池田さんのブログをお読み下さい。特にVTRでの石井孝明さんとの対談は整理されていて分かりやすいです。

何でも1兆円の資金がからんだ話で、金丸訪朝もそれに乗っている。北朝鮮が請求していた1兆円を捻出しようとしていたこと、福島瑞穂がこの話を持ち込んだこと(彼女が強制連行された慰安婦と称する女性をマスコミに売り込みにきたこと、その女性に話すべき事を教え込んでいたとの証言があること)、記事を書いた記者は朝鮮人の女性と結婚し、その義母は賠償金請求の団体の会長であったこと。後にこの義母は団体の資金を持ち逃げしたこと。朝日の次のキーパーソンが、20代前半の若さで20歳の朝鮮人男性を養子にしていることなどで、北朝鮮の工作員に取り込まれていた可能性があること、慰安婦に賠償金を支払うとすれば計算上1兆円ほどになること、その1兆円を仲介すれば莫大な金が関係者に入ることなどだ。そういった背景が本当にあるのであれば、またトップでその話が出たことがあるのであれば、あまりに危なくて強制連行の話が嘘だと分かりつつ、引っ込みがつかなくなり、長年手が付けられなかったことも理解できるし、未だに女性の人権に必死に話をすり替えようとしていることも、これ以上、長年放置の理由に踏み込まれるのを避けるためだとすれば一応理屈は通るような。

もしこれがいわれのない言いがかりであるのなら、本当のところはどうなのか、朝日新聞は、自ら言い逃れのない真摯な謝罪を国民及び国際社会にすべきだ。

すでに中国や韓国では日本が言論を弾圧して朝日に嘘だと言わせているというような論調が出ている。国会の聴聞、国の調査を受けて身の潔白を証明すべきだが、何より先に、自分がやってきたことの重大さを見つめ、責任を取ることだ。そうしない限り、右や左もなく、日本人として、自分たちの子孫のためにも、絶対に許してはならない。

ganbare_watashi at 14:45│Comments(6)TrackBack(0)あーあ、何ナノこれって | ニュース・事件

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この記事へのコメント

1. Posted by robita   2014年09月19日 11:53
TBありがとうございました。
お忙しいのに、これだけ整理されたわかりやすい文章をお書きになって、さなえさんの一生懸命さが伝わってきます。
池田信夫さんも書き続けています。頑張ってほしいです。
仰るとおり「初めの一歩」ですね。
BLOGOSに載せられた東郷和彦氏の論文に膨大な反論コメントがつけられており、そのほとんどが説得力があり賛同できるものですが、世界の誤解を解いて行くのは長い道のりになりそうです。
「誤解を解こうとするのが間違いで、韓国側との和解が必要なのだ」というのが東郷さんの主旨ですが、そういうやり方が問題をさらにこじれさせるということを私たちは既に経験しているのですよね。
2. Posted by さなえ   2014年09月20日 11:16
robitaさん、

robitaさんこそ頑張って書かれていらっしゃるので触発されています。あまりに頻繁にTBしてもご迷惑かなと躊躇したのですが、robitaさんへの一種のエールとして受け止めていただければ。

東郷さんのやり方は、これまでずっと頭を低くしていればいつか忘れるだろうといういつもの政府のやり方の踏襲に過ぎませんよね。ここまで強制連行の慰安婦という話が世界に広がった元凶だと思います。

日本と相手国の間に圧倒的な力の差があるときであれば、相手は自国の利益を考えて多少は抑えるのですが、日本にはもはやそういった力がないので、余計です。反論しなければますます歯止めがきかなくなりますよね。

3. Posted by 案山子   2014年09月21日 09:36
18歳の時から朝日新聞に育ててもらったような、ワタシ、です。苦笑
購読歴40年ほどかしら。数年前に購読をやめました。そのころには外部の人の筆になるものばかり読むようになっていました。記事を書いている人よりも長く朝日を読んでいるし、もっいいか、でした。

ですから、8月上旬の記事はネット上でアクセスできる分だけ読んだだけです。
論理的に「?」の文章、筋運びだと思いました。普通に文章を読む人だったら、あの記事の、論理的展開はオカシイだろう、もし、大學入試問題だったら、バツ、です。そんな、平易に見破られるこじつけ解釈でよし、としているところに、呆れました。経営判断なのだろうけれど、それで通ると思っている判断が、残念だし、現経営陣の舵取り、方針を表しているのでしょう。この路線では、下降は止められないでしょうね。
その後、社長の退陣のメッセージも発信されましたね。辞めれば済むものでもなく(居座られるのもどうか、ですけれど)、一番大事なのは、何が間違いだったのか、しっかりと受け止め、正していくこと、です。至ってシンプル。優秀な人材もいっぱいおられると思います。きちんと検証して、今度こその実態を報じる記事が出てきてこそ、中興もあると思うのですが。
ピンチがチャンス、そんなこと、記者のみなさん百も承知、でしょう。実践して欲しいものです。
朝日の読者を辞めてしまったので、ワタシなんぞにとやかく言われたくはないでしょうがね。
4. Posted by さなえ   2014年09月22日 10:05
案山子さん、

私もしばらく前にあまりに論理的でない記事や日本語が変な記事に遭遇することが増えて止めましたのでネットで読みました。便利な世の中になりましたw。

私たちは何もかも日本が悪いと一切思考を停止することを求められて育った世代ですよね。左翼が格好いいとか正義の味方と思ってきたので少しでも右寄りと思われることが恥ずかしく無理に目を向けないようにしてきたような気がします。

でもおかしな事はおかしな事で、犯していないことまでかぶる必要はない、反発されようが正すべきことを正すことをやっていかないとそれこそこのまま1000年も裏付けのない恨みと軽蔑をもたれたままではたまらないです。

そういう常識が通じない朝日新聞の中はどうなっているのでしょうね。上層部で熾烈な権力争いが生じているらしいですが…
5. Posted by 案山子   2014年09月22日 12:37
昨日のTV番組「たかじんの…」のコメンティターの言ですが、「これまで、ニセ情報と判ってから何人もの社長交替があったけれど、不問にしてきた。それを公表したのは、木村社長だったから…」という見方もありました。朝日としてはお粗末な展開になってしまったけれど、一理ありですね。お茶を濁すのではなく、襟を正した報道のエキスパート路線をいってほしいものです。

国連にも、日本が極悪非道な行為を行ったという、まがいものの報告書が提出されているらしいですね。
国連担当は「外務省」の管轄になるとかで、そんな卑劣な文章が隣国から提出されたときに、何故、実態に裏付けられた反論なりがなされなかったのか、ということに対しては、「そもそも外務省というところは、お公家さんの集まりのようなところで、面倒を避けるところ。提出されたときでも、厄介なことは避けたい、早くほとぼりが納まるように、そう考える傾向がある部署」だとか。
事実をゆがめて国益が損なわれそうであれば、専門家に依頼して実態調査するなりして、反論をすべきなのは、「外務省」です。そして、民間新聞社にも、事実に即しているかどうかの報告をさせる、それが筋というものと思います。
里山のことを書いた藻谷さんの別の本の中の一節を思い出しました。
能力があっても、チャンスに恵まれないのは、本当に力があれば、芽は出るはず。一番困るのは、能力がない人が重要なポストにいることだ、と。
きっと、外務省の担当者がそれにあたるのでは?
今、状況に、てんてこ舞いしている日本の国側の人って、いるのかしら?
以上、ダラダラ文章になってしまいました。
6. Posted by さなえ   2014年09月24日 09:05
案山子さん、

クワラスワミ報告書の時だったと思いますが、強制連行の事実はないとする反論書を確か外務省が作成して提出する寸前に政府によりストップがかかったそうですよ。

例によって例のごとく余計なもめ事は避けようとする姿勢でしょうね。絶好の反論の機会を自らつぶすなんて。今では世界中で10代女性20万人強制連行、性の奴隷が信じられていますから、覆すのが難しくなっています。

とにかく、朝日新聞には自分の主義主張ではなく、何が起こったのか、自分たちが何を間違えたのかを世界に明らかにし、1000を超える強制連行関係の記事を撤回し、明確に、朝日が報じてきたような軍による強制連行はなかったと多数のそれこそ1000超の記事を長年かけて書いて(もちろん各国語)世界に配信していただくしかないですね。

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