もはや初夏だというのに、蚊にも3箇所さされたというのに、まだ5月半ばの旅の途中。色々あるもので、進まないですねえ。自分でも嫌にならない前に続きをw。
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今回、旅のきっかけはミホミュージアムだった。かなり不便な所にある。滋賀県の大津に近い石山というところからバスで1時間かかる。車で行けば信楽からの道路もあるのだが、残念ながらバスの便がない。ついでのはずだった京都を満喫したが、ここを外すわけにはいかない。

烏丸御池からかなりすんなりと行けた。ホッとする。旅は冒険。階段を上がったり下がったり、事前に調べても上手くいくことの方が少ないかも。で、それが旅の思い出となる、ということで、薄ら寒かったのにセーターを出そうと思いつつ、駅構内のロッカーに荷物を預けてしまったり、バスがくるのを震えながら待っている間、同じバスを待つ大勢の中国人たちのピーチクパーチクとほほえましいがスズメのように騒ぐ様子とか、思い出がお腹一杯詰まっているw。

ミホミュージアムは異次元の世界だった。調べても良く正体は分からない。宗教団体と思うしかないかも、だが、実に巨大で内容も素晴らしい所だった。ドラマチックな展開、絵画的な効果、素晴らしかった。
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P1030560バスを降り、建物に向かう。平屋だ。そこにカートが止まっていて、すぐに出発してしまった。何だかよく分からないが坂を上がっていった先に美術館があるようだ。歩いても8分ほどだと案内があったので歩くことに。これが正解。道路の横に細い散歩道が設けてあり、気持ち良い。しばらく行くとトンネルが見えてきた。中に入り思わずおおっと声を上げてしまった。異次元の世界へのトンネルのよう、スピルバーグの世界に迷い込んだよう。出口からは深い谷と山々が靄に包まれて見えてくる。和風のようなちょっと不思議な屋根の建物に入ると、そこは巨大な施設だった。時間をたっぷり取る必要がある。

結局、朝、一番のバスで来て、13時頃までいた。そこのショップのスタッフに美術館内のレストランは身びいきではなく、材料に半端ではないこだわりがあるから絶対に美味しいと言われて食べたサンドイッチ。ちょっと変わった、料理が詰め込まれたサンドイッチだったが、本当に美味しかった。満足、満足。

瀬戸の唐橋でバスを降りた。父から曾祖父が大工の棟梁として九州から唐橋を作りに来たと晩年、何度か聞いたことがあったのだ。動けなくなってからの父は頭の中であちこち旅をしていたのだろうか。とりあえず降りては見たが勿論そんな昔の橋は現存しているはずもなく写真にだけ納めた。帰ってから仏壇の父に見せてやろう。亡くなってから親孝行なことだ…。

P1030572瀬田の唐橋駅から石山寺まで2両編成のローカル線に乗る。踏切の所まで来たが、ホームへの上がり口が分からない。路面電車に毛が生えたような物なので回り込んで線路伝いに上がる。上がってから向かいのホームから入ることが分かるが時既に遅し。切符もない。そこに電車が入ってきたのでとにかく乗ってしまう。この歳で何をやっているんだろう。線路内に立ち入り、おまけに無賃乗車!ドキドキする。

幸い、石山寺は終点だった。しかも乗客はぱらぱら。ど派手なオレンジ色のレインコートの私はきっと目に焼き付いているに違いないw。車掌さんに切符のない事情を説明すると駅舎まで付き添って手続きしてくれた。叱責無し。ありがとう。


P1030583石山寺の本堂に着く頃には、小降りだった雨が激しくなってきた。その名の通り岩山の上に造られたお寺の石段を雨が音を立てて流れる。源氏物語を思い出すような情緒などとはほど遠い音とぬかるみ。山肌に作られた急な石段を参拝客はへっぴり腰で登っていくが、私は御朱印を貰い降りることにした。まだ旅先で首の骨を折るわけにはいかない。その気配を察知したのか、受付の人の御朱印の扱いが少々荒っぽい。観光地なのは確かだが、これはもうお寺サンという雰囲気ではないかも。ちょっとがっかり。

瀬戸に宿を取り、アメニティの落差が値段の差であることを噛みしめつつ、近くのラドン温泉に向かう。駅前から無料バスがピストン運転している。で、ここで人生初の大衆演劇を観た。毎日公演しているらしい。少人数での一座だが、はまる人がいるのだろう。かけ声がかかる。足を崩してビールでつまみを食べながらの観劇は悪くないが私は早々と失礼することに。

14,002歩
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