8月15日にこのブログを開設してから、なんやかんやと半月ほどの時間が流れました。
この半月間のPVは8月15日~8月31日の累計で144,344PV
芸能人や著名人ではない一個人のブログとしてはまずまずの成果だと思います。これも全て読者の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました!
この結果をWEB関係の会社で働いてる友人に話したところ
「異常だぞそれ。どんな手を使ったの…?」
とめちゃくちゃ驚かれました。
自分としては特別な戦略など何もなかったのですが(そもそもWEBに関して全くの素人ですし)、いくつかの重点的に意識していたポイントは確かにありました。この記事ではこのブログを始めたときに僕が考えていたこと、意識していたことなどをまとめてみようと思います。
これからブログを始める方のお役に立てれば幸いです。
【ブログの方向性を決める】
読む人のことを考えると、ブログの内容には統一性があった方が良いと僕は考えています。
例えば映画の感想ブログを読んでいたのに、急に政治問題についてのオピニオンを表示させられたら嫌ですよね?「ハリウッド版『ゴジラ』感想」という記事の次の記事が「TPP問題を考える!!!」だったら少なくとも「うへぇ…」という気持ちになると思います。
例えば映画の感想ブログを読んでいたのに、急に政治問題についてのオピニオンを表示させられたら嫌ですよね?「ハリウッド版『ゴジラ』感想」という記事の次の記事が「TPP問題を考える!!!」だったら少なくとも「うへぇ…」という気持ちになると思います。
ですので、読む人が自分の読みたい情報のみを得られるよう、ブログには一定の方向性を持たせましょう。特に「政治」「宗教」「アダルトコンテンツ」「全くの個人的日記」などの内容は嫌がる人が多いと思いますので、もしそういった内容の記事を書きたいならそれ専用のブログを作ったほうが良いと思います。
仮に雑記的な性格が強いブログでも、最低限しっかりとカテゴリの分類を行うなどの努力は必要です。読者の皆さんに読みたくもない記事を読ませてしまうのは失礼ですし、時間の無駄です。回遊率にも影響しますしね。
ちなみにこのブログは「ニュースのまとめ」と「教育関連情報のまとめ」をブログの「軸」として運営していくつもりです。後者はちょっと今遅れ気味なんですが、早めにしっかり書きたいですね…。
【やっぱりコンテンツが大事】
「アクセスアップには良質なコンテンツが大事」
という台詞は、「ブログアクセスアップ講座」みたいな記事には100%書いてあることだと思います。
どんなにSEOやデザインやタイトルを頑張っても、コンテンツに中身がなければ意味が無い!だからとにかく良質なコンテンツを作れ!!!ということをどの記事も書くわけですが、じゃあ「良質なコンテンツ」って何さ?という具体的なことはあんまり書いてありません。
僕も「良質なコンテンツ」ってなんだろう…とこのブログを始める時はずいぶん悩みました。ですが、半月ほど記事を書き続けてひとつの結論に達しました。
良質なコンテンツとは
・読者の「感情」を揺さぶるコンテンツ
・読者の「知識欲」を満たすコンテンツ
この二つの、どちらかの条件を満たしているコンテンツのことなのです。
・読者の「感情」を揺さぶるコンテンツ
・読者の「知識欲」を満たすコンテンツ
この二つの、どちらかの条件を満たしているコンテンツのことなのです。
【読者の感情を揺さぶるコンテンツ】
読者の「感情」を揺さぶるコンテンツとは、その名の通りそのままの意味です。
喜び、悲しみ、怒り、恐怖…どんな感情でも、人間は物語や体験談など「他人」の感じた感情をトレースして味わうのが大好きな生き物です。もし読者を上手く物語に引きずり込み、その感情を上手に揺さぶることができれば、必ずそのコンテンツはヒットします。
2chまとめブログなどでよくある「感動話」「復讐話」などは典型的な「読者の感情を満たすコンテンツ」です。「ゲーセンで会った不思議な子」だとか「鬼嫁ちゃんねる」の体験談なんかが代表的な例でしょうか。
テキストサイト文化の流れをくむ面白系テキストブログもこちらの「感情」コンテンツだと思います。芸能人のブログや、「中国嫁日記」みたいな漫画系もこちらですね。はてなブログで話題のnetcraftさんなんかもこっちでしょうか(見てて面白いし)…?
要するにストーリーや文脈があって、それを楽しむのは「感情」を揺さぶるコンテンツなわけです。
そして、この「感情」系コンテンツは極めて作るのが難しいです。天才的なテキストライティングの才能や、何かを創作する才能、人生をコンテンツ化する才能、一定のファンが既についているなどの前提条件があり、素人が真似するのはほぼ100%不可能に近いです。
ということで、もし自分の才能に自信がないなら読者の「感情」を揺さぶる方向の勝負は諦めましょう。僕は端から自分の才能に全く自信がなかったため、あっさりこの方向性は破棄しました。
【読者の「知識欲」を満たすコンテンツ】
もう一方の良質なコンテンツの条件は、読者の「知識欲」を満たすことです。
例えば各種ニュース系2chまとめブログが代表ですね。「痛いニュース」「はちま起稿」などの2ちゃんねるで話題の情報をまとめるサイトは安定した人気があります。4gamers.netやTokyo Otaku Modeなど、ある方向性に特化したものも多いですね。
はてなに多い「書評ブログ」もこの一種だと思います。404 Blog Not Foundや文人商売さんなんかが代表でしょうか。
広く浅い情報をマス層に発信するか、狭く深い情報をコア層に発信するかの違いはありますが、基本的な方向性は同じです。どんな人が読者になるのかを想定して、その層にヒットする情報を提示し続ける。無論情報だけではなくある程度の解説なども必要ですが、基本は「知識」、すなわち情報です。
この2つの区分に気づいたことが「10日で12万PV達成」の強力な起爆剤になります。
【実際に僕はどうPVを集めたか】
前振りが長くなりましたが、実際に僕がどうPVを集めたかを紹介していこうと思います。
というものでした。
これは丁度「おにぎりマネージャー」について世論が沸騰しており、自分としてもそこに対して言いたいことがあったので書いた記事です。
初日としては悪くないかもしれませんが、大ヒット!とは言いにくい数字ですね。
あの記事を書くのに5時間くらいかけているので、自分としてはちょっと肩透かしな感覚でした。
そこで考えたのは「世間のみなさんは僕の『意見』なんかに興味はないんじゃないか?」ということです。
ニュースなどの「ネタ」を元に自分の主張や意見を発表するブログは多いですが、ごく一部の有名ブログを除いてどれもあまり賑わっているとは言えません。確かに当然の話で、よっぽどユニークなことが書かれていれば別ですが、名前も顔も肩書もわからないいちネットユーザーの時事論談にわざわざ時間を割く人は稀でしょう。
誰も僕の『意見』など求めていない。ならどんな情報を提供すれば世間の皆さんにとって価値があるのか…?
考えた末の結論は「まだ誰も注目していない情報を紹介する」ことでした。
僕は考えました。
女子マネージャーという話題に世間の皆さんが関心を持っていることはわかった。ならばそこに、まだ誰も注目していない構造や情報は存在しないのか…?
各検索エンジンやtwitterやfacebookなどを「マネージャー」「女マネ」でググり、ちょっとした取材を試みてみました。すると、京都大学野球部の女子マネージャー差別という「まだほとんど誰も注目していない情報」にたどり着きます。
そこで出た次の記事が
です。
執筆時間は取材時間と合わせても1時間ほど。前の記事の1/5程度ですが、これはちょっとしたヒット
記事になりました。
8月16日のPVが1244
8月17日のPVが3987
ブログ開設から3日で一日4000PV(ぐらい)を達成。自分の方法論に自信を持ちます。
「やはり読者が望んでいるのは僕の『意見』ではない。『情報』だ。それも、新規性のある、ユニークな情報だ」
そう考えていた8月18日、イスラム系武装組織「イスラム国」による湯川遥菜さん誘拐事件が発生します。
【湯川遥菜さん誘拐事件】
Youtubeで湯川さんの尋問動画を見た時、とてつもない衝撃を受けました。このままでは2004年のイラク日本人青年殺害事件のようなことが起こってしまうのではないか!?
ブログのことも明日の仕事のことも全て忘れ、ネットで情報を探しまわりました。当時のネットはみな僕と同じように興奮した素人しかおらず、断片的で不確かな『推測』しか出回っていません。
これはネットで情報を集めようとしても無駄だな…とPCを閉じかけた時、ふとあることに気づきました。英語で行われた「尋問」の詳細を、どのメディアも報道していない。朝日新聞や読売新聞などの大新聞でも、尋問動画の冒頭20秒くらいで得られる情報しか記事に載せていないのです。
これに気づいた時にはもうYouTubeにアクセスしていました。
不明瞭な音声、アラブ訛りの英語、バックに流れる音楽…色々ハードルはありましたが、1時間半程度かけて「尋問動画」の全テープ起こしを行い、それを全て日本語に翻訳しました。そうして出来たのが
です。
これはtwitterでイスラームウォッチャーたちに拾われたこともあり、一気に拡散します。
結果、8月18日のPVは11,703
ブログ開設4日目にして、1日のPV数が1万を突破します。
一晩経つと、今度は尋問されている日本人が「湯川遥菜」なる人物で、しかもWEBサイトやブログを持っていることがネットユーザーの調査によって判明していました。
それらのWEBサイト、ブログを全て読み込み、公開情報からわかったことをまとめたのが同じく8月18日の夜遅くに公開された
です。
この記事は当ブログで初めてはてなブックマークの「ホットエントリ」入りを果たし、Facebook、twitterなどでも順調に拡散を続けます。
その結果、8月19日のアクセス数は67,853
翌日の8月20日にはブログ開設6日目にして累計PV数10万を突破します。
こんな感じの流れが、当ブログの成長の経緯(まだ開設18日目ですが…)です。
【地道な取材が大事】
繰り返しますが、やはり大事なのは
「読者の知識欲を満たすこと」
そして可能であれば
「まだ誰も注目していない情報を紹介すること」
だと思います。
SNSなどで一定のフォロワーを抱えていれば、ユニークな情報は必ず拡散します。
SEOやデザインなども大事なのかもしれませんが、やはりいちばん大事なのはコンテンツです。まずここを充実させてから他を充実させても遅くありません。
そして、これは個人的なポリシーなのですが「下品にならないこと」も大事です。
扇情的なタイトルや釣り記事・煽り記事というのは結局のところ焼き畑農業で、長くは続かないと思います。twitterで最近良く「衝撃的映像!」みたいな煽り文句とともにツイッターの承認画面に飛ぶアプリを見ますが、ああいうのはゴミです。それは「読者の知識欲を刺激すること」ではあるかもしれませんが、「読者の知識欲を満たす」ことには繋がりません。
結局読者との信頼関係が、そのメディアの何よりの財産だと思います。
そして読者から信頼されるには、地道に取材(情報の収集)を続け、良質な情報を多く紹介していくしかありません。もちろん某バイラルメディアのように、他人のコンテンツを丸パクリするのは論外です(それは信頼を損ねます)。そうではなく、雑多な情報を収集し、時には外国語の動画・文献を翻訳し、まとめ、自分なりの意見を追加してパッケージ化しネットという市場に放出する。
そういった足腰の強さが、結局はPVという形でも帰ってくるのだと思います。
【その他のテクニック】
些細なテクニックについても一応まとめておきましょう。
地味に大きいなと思ったのが「ブログを友達に教える」ということです。人様に見せられないものを書いている場合は仕方ありませんが、普通に運営しているなら照れずに紹介した方が良い結果になると思います。
例えば当ブログの1日目のPV数は385でしたが、やはりこれは友人たちにブログの存在を教え、その中の一部の人たちがSNSで紹介してくれたりはてブでブックマークしてくれた結果だと思います。
バンドマンの友人から「ライブやります!来てください!!!」的な、血を吐くようなメールをもらったことのある方は多いと思います。あそこまで行かなくても良いので、「ブログはじめました。良かった読んでね」くらいはメールやラインなどで送っても許されるんじゃないでしょうか。初日のアクセスが3や5などの一桁なのと、数十、数百あるのとではやはりその後の拡散の仕方も違ってくると思います。
「バズった記事には続報を書く」も大事なテクニックです。例えば僕のブログだと「シリア 日本人」などの記事で来てくれる方が多いので、湯川さん誘拐事件についてはなるべくアンテナを高くし続報記事を書くようにしています。
もちろん内容がない同じような記事を書くのは論外です。必ず新しい情報なりが入ってから記事を書いてください。
もちろん内容がない同じような記事を書くのは論外です。必ず新しい情報なりが入ってから記事を書いてください。
【終わりに】
いかがだったでしょうか。なんだか面倒くさいことばかり要求している気もしますが、それでもブログを書くという体験はエキサイティングで面白いものです。
ブログを続けることで高くなったアンテナや、知ることができた情報や、まとめることのできた思考、得られた人間関係というのはかけがえのない財産です。それはブログを初めて18日の僕にも十分実感できます。
インターネットによって閲覧できる情報が爆発的に増加している昨今、様々な情報を集積しブログを書くという体験は、きっと役に立ちます。少しでも興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
その時はコメント欄やtwitterで「こんなブログ立ち上げました!」とこっそり僕に教えてくださいね。必ず見に行きますので!