熊本県など一連の地震で被害を受けた同県益城町で、耐震基準が厳しくなった2000年以降に建てられた木造家屋51棟が全壊していることが調査でわかった。強い揺れが繰り返されたことで耐震性能が劣る古い建物だけでなく、比較的新しい建物にも大きな被害が出たことになる。
建築基準法と耐震基準については、1978年の宮城県沖地震を機に、81年に建築基準法が改正された。必要な壁の量を増やし、極めてまれな地震(震度6強〜7級)で建物が倒壊しない水準を求めるなど大幅に耐震基準が引き上げられた。

95年の阪神大震災で多大な木造家屋の被害が出たため、00年の改正で木造の柱と土台を接合する金具や、壁の配置に関する規定を厳格化し、耐震性がさらに強化された。これが新耐震基準となっている。
今回の調査は全国の研究者らの応援を得て延べ約200人態勢で実施された。原因分析はこれからだが、耐震基準を満たしていたと思われる建物でも、揺れで柱と土台をつなぐ部品が破損し、倒壊したとみられる例が複数あったという。
耐震基準が古い81年より前の木造家屋は多くが倒壊したらしい。
これから更なる対策が必要だろう。

売店で「なめこ汁」(300円)一つを買ったが二人でやっと平らげた

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