真保裕一 「赤毛のアンナ」3

久しぶりの更新です。

真保裕一著 「赤毛のアンナ」を読む。
このフレーズにシビれた。
 今までアンナが与えてきてくれた元気を、今度はみんなが彼女に返す番なんだった。


[巷の評判]

  • 〜きまぐれ主婦の読書日記〜では,
    「アンナの主観はなく、関わった人達の過去と現在を行ったり来たりしながら、事実関係が見えてくるストーリーの展開が興味深くて引き込まれました。」

  • 季節はずれの読書感想文では,
    「読んでいる途中は、正直ややリアリティに欠けている印象をもった。(中略)しかし読んでいるうちに、そんなリアリティはどうでもよくなってきた。本書の強烈なメッセージの前では、現実味や臨場感など二の次三の次なのだ。」

  • igaigaの徒然読書ブログでは,
    「小学生時代ならまだしも、高校生になって「わたしは赤毛のアンよ〜」ばりに、アンの口調で生活している人とは友達にはなれないと思った(TωT)変な感想にてすまぬ。イタいと思う。」

  • 蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログでは,
    「真保の思惑通りになかなかの作品に仕上がってました。最初にこの作品を見た時には、このタイトルで損しているなぁ。なんて思ったのですが、読み終えてみると、このタイトル意外考えられない位、ビシッとマッチしてましたね。」

  • InnocentWorld~雑念では,
    「湊かなえっぽい作品かなー だったらありきたりでつまんないなー と思ってたら
    段々とまったく真逆の展開になってっていい感じに予想を裏切られた」





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■「赤毛のアンナ」情報 [honto Amazon 他書店 ]
ISBN: 9784198944285

海堂尊「モルフェウスの領域」4

海堂尊著 「モルフェウスの領域」を読む。
このフレーズにシビれた。
勇者が発見した宝石を、愚者がよってたかって色褪せたビー玉に変えてしまう。


[巷の評判]
海堂尊非公式ファンサイト!登場人物のリンクを見てみよう!では,
「初めてかな・・・海堂先生の小説で涙がこんなにこぼれたのは。」

Bookwormでは,
「最初からぐいぐいと引き込まれ最後まで一気に読了。そういう意味では、面白かったんだと思う。・・・でも、どうも消化不良気味なんですよねー;;;」

モルフェウスの領域特設サイトでは,
「最後まで一気に読んじゃいました! 海堂ファンは勿論のこと、海堂作品を未読の方も、これを読めば一気に海堂ワールドのとりこになるはずです!!」

 ○ 蒼のほとりで書に溺れ。では,
「やっぱりアツシが目覚める前後から、事態が急展開していくので、気持も盛り上がっていってしまって、大変でした(^_^;)。」

しんちゃんの買い物帳では,
「コールドスリープやそこに纏わる時限立法など、地の文にやたらと説明文が多く、その世界観を理解できぬままラストまで読み進めてしまった。よってミステリとしてもエンタメとしても満足感は不十分にしか得られなかった」



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ISBN: 9784048741538
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有川浩「レインツリーの国」5

有川浩著 「レインツリーの国」を読む。
このフレーズにシビれた。
 その声さえ聞かせてくれたら、もう俺は君に振り向いて欲しいなんて考えません。

 君と付き合えないとしても、思い出の本について語れたあの始まりからの日々には意味があるので、



 俺はそれで充分です。


[巷の評判]
読書百"篇"では,
「この物語は、同じ言語を用いているのに違う発話になる、つまり、ラングとパロールの物語だったのだ。」

本棚や 名作どもが夢の跡では,
「誰だって自分が一番でどこかで小さいこと大きいこと、差はあるでしょうが「自分の気持ちを他人は分かってくれない」という思いは少なからずもってるんですね。」

宇宙 世田谷 emamでは,
「ともかくこの小説は、読んでるこっちがこっ恥ずかしくなるほど初々しい。メールを送ってから返事がくるまでのドキドキしてる感じとかほんとに恥ずかしくなる。」

よーちゃんのちょっと一服コーナーでは,
「とにかく甘いのんがお好きな人にお勧め!」

映画と読書とタバコは止めないぞ!と思ってましたが……禁煙しました。では,
「いやぁ〜有川浩って人は、こういうところが本当に上手い!
本気で主人公の心情と同じ気持ちになって、物語を読まされてしまいました。」



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ISBN: 4103018712
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金城一紀「映画篇」

金城一紀著 「映画篇」を読む。
このフレーズにシビれた。
 easy come, easy go、だよ君ぃ


[巷の評判]
しんちゃんの買い物帳では,
「いやー面白い。そして素晴らしい。この作品を読んだ直後に感じたのは、映画を観たあとのような高揚感と、印象に残った部分の情景が目に浮かぶこと。映画を読む、という言葉がぴったりの作品でした。」

本を読む女。改訂版では,
「ここに出てくる映画は全部観たくなりますね。」

活字中毒日記では,
「タイトルに使われている映画は、いわゆる往年の名作ばかりで、実は一つも見たことがありません。
 モトネタを知らずに楽しめるかな、と思いましたが、そんな心配は無用でした。」

東大生100人、おすすめの100冊では,
「映画好き、読者好き、にはたまらない内容だと思います。この著者の描く高校生〜大学生あたりの主人公がカッコ悪いところも全部含めて、本当に格好良く感じて好きなんです。そして、人とのつながりが感じられるのも良いんです。」

映画な日々。読書な日々。では,
「金城さん作品は久しぶりに読みましたが、映画が好きなだけあって、とても思いが詰まった優しいお話ばかりでよかったです。「太陽がいっぱい」と「愛の泉」が特にいいです。そして多分この本を読んだ多くの人が、本に登場する映画を観たくなるんじゃないかな、と思います。本も映画もやっぱりいいなぁ〜。」



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ISBN: 9784087753806
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宮部みゆき「英雄の書」4

宮部みゆき著 「英雄の書」を読む。
このフレーズにシビれた。
 ヘイトランドは、既に"紡ぐ者"の手を離れてしまっていて、どうすることもできないのか。ならば、"紡ぐ者"というのは、世界を創ることはできるのに制御することはできない、ずいぶんと半端で力足らずの存在だ。


[巷の評判]
☆勝手気ままな日々☆では,
「大きな流れは面白いと思うけど(上のあらすじを読んでも面白そうと思うし)、
没頭できる世界ではなかったです。」

かじやんの徒然ラン日記では,
「読み終えた感想は、まずまず面白かったというところである。
 しかし、これまでの宮部作品に比べると、いくつか不満というか物足りなく感じた点もあった。」

KAZ's GUMBOでは,
「そこそこ面白くはあったけど、宮部みゆきにしては物足りなかったというのが正直な感想。」

fusigiでは,
「物語の構想はいいのだと思うし、テーマ性もあるのだと思う。作家としての役割の問題性も感じているのだろう。でも、なぜこんなに作者の課題が深まらなかったのだろう。せっかく魅力的な題材なのに・・・。新聞小説の難しさなのかな。もっとじっくりゆっくり作品を書く人なのかもしれない。」

槻矢のよろず日記(仮)では,
「取り返しのつかないことはどこまでも取り返しがつかないという理の無情さとか、どんなに善良に暮らしていても起こってしまう理不尽なことの残酷さとか、そういった宮部みゆきらしい要素がしっかり入っているのになぁ、どうも乗り切れずに話が終わってしまいました。残念。」



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ISBN: 9784620107349
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西尾維新「零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係」3

西尾維新著 「零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係」を読む。
このフレーズにシビれた。
 お金を持っていない不幸なんていうものは、所詮、人間関係が満たされてしまえば埋め合わされてしまうということです。これは、反対からは利きません


[巷の評判]
空っぽの知識では,
「本当に、人識と出夢の関係はこれまでの人間シリーズで丁寧に描かれていただけに、バッドエンドでありながら胸糞悪さよりも切なさの方が先に来るように出来てあります。どうかこれを読んだ後には、ヒトクイマジカルでの戯言遣いと出夢の会話を読み返してみてください。」

ラノベ読書感想備忘では,
「多分、他の話だってそうなんだろうけれど、言わずにはいられない。
ど う し て こ う な っ た ! !
どうしても何も、最後のあの最悪さんの所為なんですが、
いやいや、どうしてどうして出夢君チョロすぎるだろう…。」

booklines.netでは,
「ああ、これは、何と切ない恋の物語なんだろう。」

ラノベ365日では,
「二人の関係は『不運』ではあったけれど、二人の関係は『不幸』ではなかったと信じたいですね」

戯言なるままにでは,
「悲しい物語だけれど、良い話だったなぁ。」



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ISBN: 9784061826793
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楡周平「陪審法廷」4

楡周平著 「陪審法廷」を読む。
このフレーズにシビれた。
 今回このような手紙をお送りしたのは、そのことをお伝えしたかったからです。そして、その重みを生涯忘れることなく、これからの人生を前向きに生きて欲しい。そんな願いを抱いたからです。


[巷の評判]
早トチリ感想文BOOKSでは,
「すぐに白黒つけたがるアメリカ人たちを向こうに回して、日本的な「情」に訴え始めるのだ。これ以上書くとネタばれになるので擱くとするが、そのシーン、そのセリフこそが本書のクライマックスであり、主題である。」

しょ〜との ほそボソッ…日記…では,
「小説としての楽しみよりも、もしもこう言うケースがあったとき、自分が陪審員だったらどのように判決を決めるかという、どちらかと言うとシミュレーション的な部分が大きい小説だと思います。」

美術史が好き!では,
「事件を起こした加害者、被害者にもあまり共感を持てなかったことも、いまひとつと感じる理由かも。」

図書館で本を借りよう!では,
「この作品のこの言葉、そして訴えようとすることはいいことなのだ。しかし「迫真の法廷サスペンス」としては、やはり書き込みの不足は否めない。また人間の掘り下げ方も不足。そこが残念。」



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ISBN: 9784062138949
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海堂尊「ジーン・ワルツ」4

海堂尊著 「ジーン・ワルツ」を読む。
このフレーズにシビれた。
 何もしないで現状を支えていくという選択肢の方が危険な道です。理想の医療といる影に捕らわれて、医師がどんどん壊れていく。そこに光を当てれば、少なくとも壊れた記録は残る。その記録は、いずれ社会に対する刃になるんです。


[巷の評判]
カゼノヒトでは,
「いろいろ文句も付けたけれど、楽しませながら最後まで読ませ、読み手に医療問題について関心を持たせたり、いろいろ考えさせたりしたところで、すでに著者の目的は半ば達成されているのかもしれないなあ。なんだかんだ言いつつも、ほかの作品も読んでみたいと思った。」

まったり読書日記では,
「どんな状況にあっても、出産を決意する母親の姿には感動。
そして、終盤の出産シーンには圧倒されました。
母は強しだなぁ〜。」

図書館で本を借りよう!では,
「単独の小説してみた場合は、やはりあと一歩か。この作家はストーリーテラーだ。物語をおもしろく書く、いわゆるリーダビリティーが高い。しかしいっぽう物語のまとめ方には難がある。突如物語が駆け足になったり、あるいは脈略なく論理的にまとめられてしまう。煙に巻かれてしまったという印象で終わってしまう傾向が多い。 」

みゆみゆの徒然日記では,
「これを読んで、こんな風に今まで五体満足で生まれて、今こうして元気に生きることができているということが奇跡的なことなんだよな・・と。自分の両親に感謝。」

Yuhiの読書日記+αでは,
「ぐいぐい読ませる筆力はさすがで、すごく面白く一気に読めただけに、ラストだけが、妙に後味の悪さが残る作品となってしまいました・・・。」



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ISBN: 9784103065715
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有川浩「阪急電車」5

有川浩著 「阪急電車」を読む。
このフレーズにシビれた。
不定期に遭遇すると分かっているのは自分だけだと思っていた。

いつ。どこで。

自分が逆にロックオンされたきっかけは何だったのか、知りたくて走り出したいような気分になった。


[巷の評判]
calafのMusic Lifeでは,
「社会人の男女、大学生の男女、女子高校生、関西特有のオバタリアンも登場してきて、普段着の生活感あふれる物語に仕立てられています。駅名を題材にした連作短編小説ですが、登場人物の連鎖にひとひねりがあります。これが新鮮です。時の経過はわずか半年、風景描写もこのくらいが、私は好きです。」

チュー太郎では,
「読み進みながら、そっくり直ぐに頭の中のスクリーンにその場面が次々と
投影されて、まるでそこに自分自身がカメラとなり立ち会っているような
錯覚を覚える。有川さんの活字は、まさに透明なカメラ、その意味が分った感じ。」

6554*では,
「これいいよ、おもしろい!読みやすいし、おなかいっぱいになるし。
電車を介して、人々のふれあいや成長を描いてます。
私は、やっぱ同世代の大学生カップルの話が好き。ほほえましいー :)
おすすめ。読んでみりん! :)」

essere (エッセレ)では,
「本来は別々の人生を歩む人々が同じ空間を共有する電車という場面ならではの、とても日常でとても特別なお話。」

本棚や 名作どもが夢の跡では,
「ファンタスティックな世界より現実的な世界を読むあなたにはおすすめ。季節は冬から初夏ぐらいがベスト。たまに胸がキュンキュンしますよw」



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ISBN: 9784344014503
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金城一紀「フライ,ダディ,フライ」4

金城一紀著 「フライ,ダディ,フライ」を読む。
このフレーズにシビれた。
 誰かの手が愛撫するような動きで、私の髪の毛を撫でてくれている。明日までのあいだに、もう恐れるものは何もない。それがたとえ短いあいだであっても、私は完璧な休息を手に入れるだろう。

 さあ、眠ろう。


[巷の評判]
無節操読み散らし日記では,
「最初で主人公のファンになってしまった私は、
その後の展開に不安になりながらもずるずる引き込まれ、
気がついたら一気にラストまで読んでしまった。」

■■読書のススメ■■では,
「それにしても、小ネタが面白いな〜。
中年の記憶力の低下を表現するのに、
――「アボガド」という言葉が二日間も出てこなかった。
って、どんだけのセンスなんだ!?(爆)」

読書メモ。では,
「難しいことを考える必要はなく、純粋に楽しめ、読後感もスカッと爽快なので本当に何度も読みたくなる小説です。文庫化されて良かった〜。これからは手元にあるので好きな時に何度も再読出来るのが嬉しいです。『フライ,ダディ,フライ』に限らずゾンビーズシリーズの作品を読むと元気をもらえる気がします☆」

没個性テーマパーク では,
「 日々少しずつ、自分の限界を突破して成長していく主人公に共感はするのだけど、そんなに上手くいかないよなぁ、とどうしても思ってしまうし……、なんだか話が終わっても消化不良感があったのが、残念でした。面白いんだけど、ただ読みやすかっただけ、って気もするし。
 しかし、誉めるべき点があるとすれば、戦闘描写の巧さは健在だったこと、臨場感があってとても良かった。」

Roko's Favorite Thingsでは,
「 家族を守るという基本に戻ったとき、お父さんはどんなことにも耐えられる、強い人になったのです。そんなお父さんはカッコイイです。」



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ISBN: 4048736019
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宮部みゆき「ICO 霧の城」4

宮部みゆき著 「ICO 霧の城」を読む。
このフレーズにシビれた。
 片手をあげて自分の頭の角に触れた。ニエのしるし。この惨事を防ぐことのできる、選ばれた者である証。

 どうして逆らうことができるだろう。どうして逃げ出すことができようか。


[巷の評判]
趣味あれこれ研究所では,
「まず一番に感じた事は全ての場面の情景が、目に見える用な表現がされていて、主人公“イコ”の動きや表情までが具現化され私の脳裏に現れどんどん吸い込まれて行くような感じでした。
本当に“宮部みゆき”の一つ一つの言葉の表現に感心し納得した一冊でした。」

まはやんのひとりごとでは,
「ずっと薄闇の中に居るような不安が作品中を覆っていて、早く早く先に先にと読むのをせかされました。宮部作品に共通する素直で友情に篤くて、どこかズルイ少年二人がとても明るく魅力的。」

徒然草紙では,
「さて小説の方ですが、ゲームをやった方にはもちろん、少年冒険モノのファンタジーが好きな方なら間違いなくはまる作品。」

booklines.netでは,
「どちらかというと、ゲームをやってから読むほうがイメージわくような気がしますが、ゲームの雰囲気を取り込みながら、物語を作り上げた宮部さんはすごいな。ICOというゲームは、なんら説明無く進むので、プレイした人ごとの物語があると思うけれど、これもまたひとつの物語だと思います。良かったです。」

きまぐれ日記では,
「ヨルダは母ともう一度戦えるのか、イコとともに霧の城を脱出することができるのか。
ヨルダの過去がとてもせつない。光と闇の戦い。ぎりぎりのところで母を助けてしまう。
このヨルダの心の揺れがこの物語の読みどころだと思う。」



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ISBN: 406212416
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西尾維新「傷物語」3

西尾維新著 「傷物語」を読む。
このフレーズにシビれた。
「女の子にここまでさせた以上」

(中略)

「まさか負けるってことはないよね?」


[巷の評判]
日記では,
「西尾節が好きな人は相変わらず楽しめる。
いつもどうり突っ込みとボケの繰り返しによる漫才見たいな会話が続くのだが、
今作品は、それにエロが追加されている。それも中高生が喜びそうな内容で、
ヒロインの無防備ぶりと、主人公のパンツへのこだわりはなかなか素晴らしいなと思った。」

booklines.netでは,
「いやあ、面白かったなあ。化物語で登場していた吸血鬼な幼い少女と暦には、どんな関係があったんだろうといろいろ気になっていましたが、こんなもの哀しいお話だったとは……。みなで不幸になることを選ぶという幸せに、切ないものを感じます。」

drecom_philosのブログでは,
「それはともかく、相変わらず色々と遊び心満載の話だったけれど、前作以上に黒い要素が多くて哲学さんは非常に満足した。」

Let's go to the future!では,
「今作は前作のように大爆笑出来るようなやり取りは少なかったですが、小説としての面白さはやっぱり高いレベルです。」

黒夜行では,
「でも本作では、前作「化物語」の良さみたいなものがまったく出ていないなぁ、という感じがしました。」



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ISBN: 9784062836630
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楡周平「異端の大義」4

楡周平著 「異端の大義」を読む。
このフレーズにシビれた。
 龍平、ここが正念場だぞ。お前が企業人として職務を全うできる人間なのか、あるいは企業人として無能な人間なのか、会社はいまお前にその踏み絵を突きつけているのだ


[巷の評判]
ブックジャンキーめいの趣味的本屋では,
「上下巻ものの常だけど、上巻はひたすら耐える。耐える。耐える。
中国の部分の描写がさらっとしすぎていて、あの国特有のビジネスに踏み込んでいない点はちょっと物足りない。その後の展開を描ききるためには仕方ないのか。若干詰め込みすぎ感アリ。
主人公がヒーロー的に過ぎると言われかねない潔癖さだけど、井上準之助を彷彿させて私は好き。
ただ全体的にインパクトには欠けるかな。」

フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?では,
「主人公は、高見龍平。正義感と責任感の強い人物造型です。
対する湯下は、創業者一族に連なるエリートとして
傲岸不遜な人物として描かれ、対立構造がすっきりしているので、
面白く読めました。」

知子の読書日記では,
「山崎豊子さんの「白い巨頭」となぜかダブってしまいます。
正義を貫いて、自分の仕事を全うしようとする、里見=高見、どんな手を使ってでも上にのし上がろうとする財前=湯下という感じで。
正義を貫くことが美徳だとは全く思いませんが、私は高見のような仕事の取り組み方をする人が好きです。」

知識の倉庫では,
「このような著者独自の意見を読めるのも、彼の小説の醍醐味のひとつです。経済小説に興味があるひとはぜひ読んでください」

Revue de livreでは,
「Cの福音シリーズ終了後、再生巨流を書きこういうテーマもいけるんだと驚きを与えた著者。前作があまり情報の少ない運輸業界をしっかり取材して描いている感があって評価していたので(そのままビジネスに使えるアイディアという帯には失笑させられたけど・・・)、手を出した。で、今作・・手抜きにもほどがありませんか・・・(怒)。」



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海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」4

海堂尊著 「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読む。
このフレーズにシビれた。
 見立てのひとつやふたつ外れたくらいで、いちいち辞表を提出していたら、救急医なんてこの世界からひとりもいなくなっちまう


[巷の評判]
器用貧乏な人では,
「前半はその辺の事実関係などを、淡々と描写していくので、若干退屈ですが、
後半は登場人物の個性を全面に出し切った形で進んでいくので、楽しんで読めます。」

ちくわぶでは,
「今回はジェネラル・ルージュこと、救急救命センター部長の速水が主役で、怪人白鳥すら片隅に追いやられる。全般に強引な展開が多いが、速水の魅力が無茶を押し通す原動力になっている。彼を気にいるか否かが作品の評価を決めるだろう。速水ファンのために用意された作品と言っていい。」

映画と読書とタバコは止めないぞ!と思ってましたが…死にそうになったので禁煙か?では,
「実際、この速水部長の様に人の命を救う為に必死になってくれる医師が大勢いたら、ホント助かるンだけど〜 」

カウンセリングルーム:Es Discoveryでは,
「海堂尊(かいどうたける)の医療ミステリーの作風は、キャラクターの特徴的な個性を強調したもので、ライトノベルのような雰囲気で読み進めやすい。キャラクターのユニークさが際立っていて漫画にしても違和感がないくらいなので、小説の文体や世界観は若い人のほうが入り込みやすいかもしれないが、現代的な医療現場の問題点もところどころに織り込んでいる。」

私的備忘録では,
「田口、白鳥コンビの3作目のこの本、2作目の「ナイチンゲールの沈黙」では、「一発屋かな、この著者は」と思ってしまったのですが、インターネット上のレビューで3作目は良いと書いてあったので、それに期待して購入してみました。
結論から言うと、買ってよかったです。」



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ISBN: 9784796657549
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花村萬月「狼の領分」4

花村萬月著 「狼の領分」を読む。
花村得意の擬似家族ものである.
具連隊長,旅館のおかみと博打狂いの弟,
元刑事,元相撲取りなどで構成される
コミュニティの物語である.
登場人物はみんな,愛の表現が下手で,ゆがんだ形でしか
ぶつけることができない.このため,お互いに気ずつけ合いながら,近づかずにはいられない,いわゆる「ハリネズミのジレンマ」状態に陥ってしまう.このような複雑な人間関係を暴力描写,性描写をちりばめながら,うまく描いている.

どこか懐かしい人たちが出てくるなと思ったら
「なで肩の狐」の続編だったことを終盤にきづいた.

[巷の評判]
Fly Me To The Moon:真剣な暇つぶし。では,
「鳥肌がたった。」

wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険)では,
「理不尽な死がいくつも必要とされる。理屈に合わない感性を描かせたら花村萬月はぴか一だなと思う。 」

ode-kake*blogでは,
「実は大好きな花村萬月。読むと血が騒ぎます・・・(笑)
今まではずれだなぁと思った作品はないかもしれない・・・」

あんぷらんどでは,
「まあ面白かったです。
簡単なストーリー。主人公を中心にとんとんと進む展開。あっけなく人が死ぬ。非常に淡白なハードボイルドアクションです。」



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今野敏「朱夏」4

今野敏著 「朱夏」を読む。
このフレーズにシビれた。
 こういうとき、映画ならばしっかりと抱き合って無事をたしかめあうのだがな……。
 とてもそんな気にはならなかった。


[巷の評判]
読書リストでは,
「警察小説としては、少し物足りない感じはしますけど、樋口警部補に好感が持てるなら十分楽しめると思います」

関心空間では,
「1作目に続いて、あまり深く考えずに楽しめる本でした。」

VINのらんどくダイアリーでは,
「「隠蔽シリーズ」と比べて力量に大きな差があるように感じられたのは残念でした。
家族小説として読めばそれなりに救出後の変わらぬ夫婦の日常にかえって納得がいくラストでしたが。」

よーちゃんのちょっと一服コーナーでは,
「文章が素直で、すらすら読めてラクです。以前ご紹介した黒崎視音さんとは大違いですわ(笑)
刑事も家に帰れば、夫であり父親であるわけで、そんな普通の人間として刑事を描いてるとこがすごく自然で、リアリティたっぷりやね。」

小説木幡記では,
「さて、この作品は朱夏からみた青春批判小説となろうか。もう少し細かくいうと、まっとうな、トレーニングを含む青春ではなくて、ガキが肉体的に成長し、悪智慧をもってしまった「現代青春」に対する、批判小説だ。」



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金城一紀「GO」4

金城一紀著 「GO」を読む。
このフレーズにシビれた。
 でもな、もしキム・ベイシンガーが俺に向かって、ねえお願い、国籍を変えて、なんて頼んだら、俺はいますぐにでも変更の申請に行くよ。俺にとって、国籍なんてそんなもんなんだ。

恋愛小説である.恋愛は障害があるほど盛り上がると良く言われるが,これはちょっと手ごわそう.いわれのない差別意識を植えつけられている女の子に恋をしてしまった韓国籍の男の子の物語.この手の小説に有りがちな恨みがましいところが全くなく,さらりと書かれているところが,逆にスッと心に沁みてくる.
[巷の評判]
ワトソン役の読書では,
「とにかく、面白かったです!! ラストシーンを読んだときは、冒頭を読み返してしまいました^^こういうの好きだなあ^^。
金城さんは、好きな作家さんになりそうだ……。」

本を読む女。改訂版では,
「文体はむしろ今っぽいスピード感で軽くぐいぐい読めるが、
重い本やったと私は思う。 」

風味絶佳な日々では,
「金城一紀作品の良さはなんと言っても、ウィットに富んだ質の高いユーモアと、強烈な肉体性だ。この人本当に喧嘩強いんだろうなと思わせる、肉体派の作家だと思う。
『GO』はほんと、面白いんだよと誰かに言いたくなる。しっかりと骨太な、一級の青春恋愛小説です。」

神戸の三代目では,
「まあ、とにかく読んで絶対損はしない一冊です! 」

初心者のための読書ガイドでは,
「『在日』、『友人の死』といったテーマになると重い内容になりがちですが、軽快なテンポとさわやかな筆致のおかげで読みにくいということはありません。そういったテーマを深く考えなくても読める作品です。痛快な青春恋愛小説です。」



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宮部みゆき「震える岩」4

宮部みゆき著 「震える岩」を読む。
このフレーズにシビれた。
 お初どのには、他人には見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりすることがある、と。それが、難しい事件を解く手掛かりになることが何度もあったということも


[巷の評判]
チョイ悪オヤジLEONの暴れん坊日記では,
「で・・・お話は、下町で起こる2件の子供殺しは死人憑きの仕業とされるが、
宮部の忠臣蔵新解釈に絡む行き場のない霊とが結びついてくる、複雑な展開となってミステリーとしても引き込まれていきます。
面白いですよ。」

晴耕雨読では,
「書き尽くされたと思われる忠臣蔵。その忠臣蔵の背景にあった当時の「政治」が、一人の人間を悲惨な運命に追いやったという新解釈への挑戦でもある。宮部みゆき初期の作品。」

みだれ撃ち涜書ノートでは,
「入り込むまで時間が掛かったが、流れに乗るとあれよあれよという間に読み進めることができた。
時代物ということで敬遠してた私が馬鹿だった。
もっと早く読めば良かった。」

読書記では,
「この物語も面白く、サクサクと読み進めることができたのですけれども、心に残る「これ!」というものを見つけきれません。
う〜〜〜〜ん、忠臣蔵め!(苦笑)」

ここまで読んだでは,
「ただそう繋がるのか、と思うプロットのうまさはある。
が、純然たるミステリを読んだ時のようなはたと膝を叩く感じはしない。
うまくまとめたなぁという感じ。
どちらかというと背伸びをしたライトノベルという印象を持ってしまった。」



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ISBN: 4404020570
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西尾維新「ネコソギラジカル」4

西尾維新著 「ネコソギラジカル」を読む。
このフレーズにシビれた。
 あの頃のこと、思い出したくはないですけれど……でも、忘れたくないんですよ……それだけです


[巷の評判]
booklines.netでは,
「むろん、そこで終わるような作品じゃない。そんな単純な話じゃない。
そもそも何が始まりだったかということを忘れそうになるほど、二転・三転する展開。
敵が味方で味方が敵で。
いやあ、面白い。満腹感たっぷり。」

やまなしなひび−Diary SIDE−では,
「“世界の終わり”にすらまだ未来は残されている―――
 西尾維新は、“世界の終わり”すらこうも優しく描けるものなのか。」

聞いてあげるよ君の話をでは,
「最終章である為か、とにかく好き勝手にやってる気配すらあります
島から千賀ひかりさんがやってきて、家でメイドしてくれる設定とか
出夢君とアパートでの13階段トークとか、ちょっと説明調もありながら
今までわからなかったコトがわかって面白かったり 
もちろんな崩子ちゃんの妹キャラとか」

とにかく考えた、事・方法論を書くことにした。では,
「ただ全ての伏線を回収し、かつ、それを踏まえた着地点を明確に書いて欲しい。言い換えるなら、読者を”納得”させて欲しかった。」

読書感想ブログ では,
「左手に注目させといて右手で種を仕込んで、驚かせるように、物語の本筋だと思っていたものが実は横道でかと思えばやっぱり本筋みたいな、つかみどころがない惑わせるような構成になっていて、でもキャラがちゃんとしていて、50人ぐらいいるキャラのすべてに個性があって、それだけでも読める作品になっています。」



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■「ネコソギラジカル」情報 [bk1 Amazon 他書店]
ISBN: 406182399X
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楡周平「ラストワンマイル」4

楡周平著 「ラストワンマイル」を読む。
このフレーズにシビれた。
 正直言って、今回は我々も物流業界が持っているポテンシャルの高さを思い知らされました。ラストワンマイルを握っている者が、物販ビジネスにおいてはいちばん強いのだということをね。


[巷の評判]
閑心空間では,
「主人公たちの新規ビジネスがトントン拍子に行き過ぎじゃないかというきらいはあるし、いささかご都合主義の感も否めないが、当方は娯楽小説として普通にたのしめた。人に奨めるかどうかは非常に微妙な線ではあるが。」

知子の読書日記では,
「仕事に熱くなる人が私は好きです。
窮地に立たされても、たくさんのアイディアと熱意でがんばっていく人たちは本当に気持ちよいものです。
これはネット市場の内部話もたくさん書かれていますが、今の私にまさにぴったりの本でした。」

図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜では,
「さて本作、間違うことなき骨太の経済小説。ビジネスで窮地に追い込まれた主人公が、窮鼠猫を噛むではないが、土壇場の逆転アイディアをもとに、起死回生を狙う物語。まさしく奔流となる「物語」を追い、楽しむ作品。運や、人の縁などに助けられ、しかしすべては主人公の信念と、それに支えられた行動により物語は進む。」

蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログでは,
「日本人は、こういう弱者が強者に立ち向かって、勝利を収める的な話が好きなので、誰が読んでも楽しめるのではないでしょうか?しかも、内容が、本当にあった、ヤマト運輸と郵政のコンビニを巡る戦いや、ライブドアや楽天のテレビ局買収の出来事を参考に書かれているので、更に身近な話に感じられるので、主婦の方でも楽しめます。」

que linda!では,
「高杉良や真山仁などにもはまっている私には、分かりやすさが際立っていて面白かった。」



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■「ラストワンマイル」情報 [bk1 Amazon 他書店]
ISBN: 4104753025
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