花村萬月著 「狼の領分」を読む。
花村得意の擬似家族ものである.
具連隊長,旅館のおかみと博打狂いの弟,
元刑事,元相撲取りなどで構成される
コミュニティの物語である.
登場人物はみんな,愛の表現が下手で,ゆがんだ形でしか
ぶつけることができない.このため,お互いに気ずつけ合いながら,近づかずにはいられない,いわゆる「ハリネズミのジレンマ」状態に陥ってしまう.このような複雑な人間関係を暴力描写,性描写をちりばめながら,うまく描いている.

どこか懐かしい人たちが出てくるなと思ったら
「なで肩の狐」の続編だったことを終盤にきづいた.

[巷の評判]
Fly Me To The Moon:真剣な暇つぶし。では,
「鳥肌がたった。」

wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険)では,
「理不尽な死がいくつも必要とされる。理屈に合わない感性を描かせたら花村萬月はぴか一だなと思う。 」

ode-kake*blogでは,
「実は大好きな花村萬月。読むと血が騒ぎます・・・(笑)
今まではずれだなぁと思った作品はないかもしれない・・・」

あんぷらんどでは,
「まあ面白かったです。
簡単なストーリー。主人公を中心にとんとんと進む展開。あっけなく人が死ぬ。非常に淡白なハードボイルドアクションです。」



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ISBN: 4198909679
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