海堂尊著 「ジーン・ワルツ」を読む。
このフレーズにシビれた。
 何もしないで現状を支えていくという選択肢の方が危険な道です。理想の医療といる影に捕らわれて、医師がどんどん壊れていく。そこに光を当てれば、少なくとも壊れた記録は残る。その記録は、いずれ社会に対する刃になるんです。


[巷の評判]
カゼノヒトでは,
「いろいろ文句も付けたけれど、楽しませながら最後まで読ませ、読み手に医療問題について関心を持たせたり、いろいろ考えさせたりしたところで、すでに著者の目的は半ば達成されているのかもしれないなあ。なんだかんだ言いつつも、ほかの作品も読んでみたいと思った。」

まったり読書日記では,
「どんな状況にあっても、出産を決意する母親の姿には感動。
そして、終盤の出産シーンには圧倒されました。
母は強しだなぁ〜。」

図書館で本を借りよう!では,
「単独の小説してみた場合は、やはりあと一歩か。この作家はストーリーテラーだ。物語をおもしろく書く、いわゆるリーダビリティーが高い。しかしいっぽう物語のまとめ方には難がある。突如物語が駆け足になったり、あるいは脈略なく論理的にまとめられてしまう。煙に巻かれてしまったという印象で終わってしまう傾向が多い。 」

みゆみゆの徒然日記では,
「これを読んで、こんな風に今まで五体満足で生まれて、今こうして元気に生きることができているということが奇跡的なことなんだよな・・と。自分の両親に感謝。」

Yuhiの読書日記+αでは,
「ぐいぐい読ませる筆力はさすがで、すごく面白く一気に読めただけに、ラストだけが、妙に後味の悪さが残る作品となってしまいました・・・。」



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■「ジーン・ワルツ」情報 [bk1 Amazon 他書店]
ISBN: 9784103065715
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