筒井康隆著 「富豪刑事」を読む。
このフレーズにシビれた。
 出来ごとの同時進行性を文章で表現することは、厳密にいえば絶対に不可能であるし、それに近づこうとする試みは、中途半端へと無限に近づくだけである。

筒井康隆による珍しいミステリ作品.
当然筒井が書くのだから普通のミステリではない.
探偵役の刑事が富豪の息子という設定で
金にものを言わせて事件を解決していく.
例えば,密室事件と同じ構造の建物を建ててしまったり
するのだ.
このように書くと奇をてらったアイデア中心の小説のように聞こえるが,ミステリとしてもちゃんとつぼを抑えていて
安心して読んでいられる作品である.
筒井作品のなかでもトップレベルの作品といえるだろう.

[巷の評判]
  • cecileでは,「世の中所詮金ですよ。富豪が金使いまくって事件を解決する設定がよい。」
  • そして誰もいなくなった・・・では,「解決の仕方が大胆というか、豪放磊落というか、読んでて感心するくらいデカいですよ。こんなん、ありかーーー!?って叫びたくなるかも。」
  • CRONTERAS BOOKSHELFでは,「筒井氏の作品としては、毒を表に出さない、比較的老若男女に親しみやすい良書である。」
  • 中二階日誌では,「いまさらながら、軽く読めて「特殊探偵」ものとして面白い作品集。 」
  • MSugaya's Booklogでは,「ところが、この『富豪刑事』が霞む大富豪刑事がいた。その刑事の名前は安田一平。登場する作品は『俺の空 (刑事編)』」
  • 柳橋日記 では,「おもしろいですね。筒井さんの本を読んでみましょうか。」
  • イノミスでは,「普段この人の作品は読むことがないんだけれども、どうもこの作品はミステリとしての評価も高いということで、古本屋で見つけて買って来ました。そんでこれがまたおもしろいんだわ」
  • 実験です(仮)では,「こいつらが次はどんな行動をとるのかと思うとワクワクして、ついついページをめくってしまう。」



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