ぬ 貫井徳郎

貫井徳郎「鬼流殺生祭」3

貫井徳郎著 「鬼流殺生祭」を読む。
このフレーズにシビれた。
 事件に限らず世のすべての事象には、始まりとともに結果が含まれているはずなんです。人間は生まれたときから死が約束されている。出会いは別れと表裏一体だ。だから今度の事件だって、起った瞬間にその結末はすでに決まっているんだ。


[巷の評判]
Alles Atze! 思考の整理場では,
「バンバン人が死んでゆくんだろうと思わせるタイトルなので、
一人死んだ時点ではまだまだ続くんだろうとおもってしまい、緊張する。」

りょーちの駄文と書評では,
「こういうのも貫井さん、得意なんですねー。ちょっとビックリっす。」

ウラワの魂では,
「「軽いノリで書かれた作品かな?」と思って読んだのですが、これが非常に完成度の高いものでした。本格ミステリ読者の求める様々な要素が、ハイレベルに凝縮されていると思います。」

:books:では,
「何度も家系図を見直したり、じゃあここから忍び込めなのか?と
何度も間取り図を見直したり。。。で、話に集中できなかったかも。」

ながし読み日誌では,
「決してありきたりなミステリというわけでなく、描かれた時代やうっすらと道に積もる雪、武家下屋敷という舞台、ミステリ好きであればそわそわするようなシチュエーション。情景が目に浮かぶような作品。時代やキャラクターが魅力的だったので、ぜひシリーズで読みたい。」



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貫井徳郎「迷宮遡行」3

貫井徳郎著 「迷宮遡行」を読む。
このフレーズにシビれた。
 もし後東が先にべろべろにならなかったなら、おれはきっと後で思い出すと死にたくなるほどべそべそと泣き、醜態を晒しただろう。だからおれは、そんな暇を与えてくれなかった後東に感謝すべきなのだった。


[巷の評判]
推理小説〜粛々と記す読後記録〜では,
「パラパラページをめくリ始め、
そのまま一気にラストまで行ってしまいました。
バリバリのトリックを味わうというよりは、
主人公の内面の変化を追いかけていくことに重きを
おいた作品かなという気がします。」

NOVELな時間では,
「貫井さんならではの予測のつかない展開と心を揺さぶるようなストーリーと、読みやすいけど心にしっかり入ってくる文体で、一気に読み終えた。でも、やっぱり慟哭の方がいまだに心に残っているのはなぜだろう。ファーストインプレッションが強すぎて、次の作品が物足りなく思えてしまうのは、仕方のないことなのだろうか。」

ヤスの雑草日記(ヤスの創る癒しの場)では,
「人生のラビリンスに迷い込んだ人間の本質をミステリーという手法を使って、描き切った感のある良書です。この作者は才能に溢れています。ぜひ、どうぞ。」

* TRUE ROSE *では,
「この本も面白かったです。
まずダメダメな主人公がいいんですよね。
情けなくて鈍感で小心者・・・。
でも、そんな人間が妻への愛という原動力だけで頑張っちゃうところに引きつけられます。」



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貫井徳郎「烙印」3

貫井徳郎著 「烙印」を読む。
このフレーズにシビれた。
 あなたがそういう考えの人間だというのは知ってたわ、だからこそあたしは、何も言わずにあなたの前から消えたのよ


[巷の評判]

amazonにたこやき21さんが書き込んだレビュー では,
「あくまでも個人的には、作品そのものというよりも、この作品と『迷宮遡行』によって、著者の成長というものを感じた。…って、私などが偉そうに言う事でもないのだが…。 」

PRIVATE EYESでは,
「『迷宮遡行』が刊行されたことで本作の存在意義がなくなったかといえば、そんなことはないと思う。作家貫井徳郎の足跡として、今後もラインナップに残しておくべき作品だ。失礼な言い方かもしれないが、『烙印』というプロトタイプがあったからこそ『迷宮遡行』という完成品が生まれたのだから。」

読書好き?では,
「うーんちょっと無理があるかな〜可もなく不可もなくかなあ。あまり感激しませんでしたわ! 」

貫井徳郎を読み倒そう!では,
「デビュー作の衝撃が大きすぎる分、平凡さ、薄っぺらさを感じてしまった。リメイク版に期待する。」

あれこれブログでは,
「妻の自殺の理由や多くの謎を解明したい!という主人公の気持ちに便乗出来ず置いてきぼり。
残念ながら感情移入が出来なかったです。」


※皆さん辛口の評判ですが、がんりょは『迷宮遡行』よりも好きでした。




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貫井徳郎「失踪症候群」3

貫井徳郎著 「失踪症候群」を読む。
このフレーズにシビれた。
 恐ろしくて一睡もできないと思っていたが、気づいてみればすっかり眠り込んでいた。


[巷の評判]
闘争と逃走の道程では,
「おそらく娯楽小説として一定の水準は達成しているでしょうが、読む前の期待が大きかった分、いま一つという印象が拭えませんでした。謎解き的な要素も薄いですし、『悪党たちは千里を走る』のような爽快感もない。社会派と言えるほどリアリティも感じないし……。」

りょーちの駄文と書評 では,
「うーむ。理屈は分かった。しかし、再読してみて「うーむ、そうなのか」という感心というか「なるほどねー」という印象のみで、「おー、凄いこと考えるねー」的な何かがなかったように思われる。」

読書感想♪だってそう思っただけ♪では,
「ラストシーンでは思わず「がんばれ!!」って思いました。 」

米中毒者のメモでは,
「設定はおもしろいのだが、「ページを捲る手が止まらない」というほどではなかったし、暴かれた真相のスケールが大したことなかったのでちょっとがっかり。あと失踪の「手口」も、同じようなエッセンスのものをいくつか読んだことがあったのであまり新鮮味はなかった。」

本当はインドア派では,
「この人の書く人を殺すシーンは怖い・・・。絵を想像するとぞっとする。
ぞっとできる自分は正常だと思いたい。
失踪自体よりもそこに至る事件の方が怖いんだよね。でも、そんなことできるんだぁ・・と改めて。
ま、本読むだけでできるなら、私は偽札だって作れるし(笑)」



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貫井徳郎「神のふたつの貌」4

貫井徳郎著 「神のふたつの貌」を読む。
このフレーズにシビれた。
 お父さん、ぼくは今夜、人をひとり救ってきました。


[巷の評判]
りょーちの駄文と書評では,
「うーむ。何故あまり心に響かなかったのか・・・」

読んだ本についてでは,
「作中に仕掛けられたトリックは想像がついてしまったものの、それはたいした問題ではありません。「こうなるしかない」ようなラストに向かっていく展開が見事で一気に読ませます。」

Y子の気まま日記では,
「こんな事って小説の中だけよね/ 実際にあったとしたらかなり恐い事です
ミステリーとしてはかなり面白い作品でした」

やんの読書日記。では,
「読み始めたとき、これは唯一合わないかもしれないと正直思った。
だがそれはほんの一瞬で、どんどん引きこまれていった。」

たこの感想文では,
「「神の救いとは何か?」とか、そういうものを深く考えさせるような作品に仕上がっているように感じる。かなり重いテーマに正面から挑んだ作品であるので、かなり好き嫌いは分かれるだろうが。」



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貫井徳郎「転生」4

貫井徳郎著 「転生」を読む。
このフレーズにシビれた。
 ぼくは愕然とした。ぼくはなぜ恵梨子を好きなのか?あまりにも当り前の感情として受け入れていたが、果たしてこれは本当に自分の感情なのだろうか。


[巷の評判]
りょーちの駄文と書評では,
「ミステリーを前面に出さずにストーリーで読ませるような小説だけどキチンとミステリーになっている。やっぱり貫井さんはいいっす。」

本の虫では,
「医学の進歩と倫理観のせめぎ合いなど考えさせられることも多く、/謎めいた展開に興味をそそられ一気に読んでしまいました。」

ゆっくりと世界が沈む水辺で〜きしの字間漫遊記〜では,
「題材としては、重いはずだが、とてもライトな印象を受けたのは『慟哭』の著者が書いていると思うせいだろうか。」

シンガポールで健康に暮らすでは,
「「慟哭」というのは結構面白かったです。/でも、その後に読んだのが(タイトル忘れちゃったけど)がイマイチだったから、なんとなく遠ざかっていたんですよね。/だがしかし、「転生」はまぁまぁ面白かったぞ。」

海砂のつらつら日記では,
「久しぶりの貫井作品ですが、やっぱり読み出したらとまりません!!」



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貫井徳郎「プリズム」4

貫井徳郎著 「プリズム」を読む。
このフレーズにシビれた。
 山名の自信たっぷりの口調に、僕はたちまち不安になった。こんな言い方をする場合、山名が間違っていることはまずないのだ。山名は天気の話でもするように、あっさりと続けた。


[巷の評判]
苗坊の徒然日記では,
「ここで終わり〜!?って言うのが感想^^;」

雑板屋では,
「で、肝心の真犯人、事件の解明謎解きはというと・・・。/結論を楽しみにしていたのには間違いないが、ここまでこうくると・・・。/‘だ〜かぁら〜どうやねん?!’小声でつっこむのである。」

ながし読み日誌では,
「“オチが書かれない”話は消化不良で好きじゃないんですが、これはそこまで否定的な印象は受けませんでした。こういうのもありかなと。それだけ、それぞれの人たちの推理の過程が面白かったのかなと思います。」

ミステリ不全症候群。では,
「本格ミステリの極限に挑んだ、という謳い文句は、決して誇大広告ではない。そしてミステリとして、だけでなく、ひとりの女性を取り巻く視線、視点の移り変わりによる、物語の変化は、まさに本書の題、プリズムがしっくりくる表現だと思う。」

新本格ミステリに拘泥するでは,
「この作品で描かれたような「本格」は、時代を下ることでいわゆる「本格作家」によっても書かれるようになっていくし、それによって当然生まれてしまう「問題」を浮き彫りにするようになるし、最終的には「本格とは」というような面白くも面倒な問題にまで繋がってしまう。」



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貫井徳郎「天使の屍」4

貫井徳郎著 「天使の屍」を読む。
このフレーズにシビれた。
 そうです。子供には子供の論理があります。それは大人の世界では通用しない、子供たちだけの論理です。その論理は大人の目からすれば理不尽にも、また正当性を欠くようにも見えるのでしょうが、子供には法律以上に大事なことなのです。


[巷の評判]

  • りょーちの駄文と書評では,
    「なかなかよかったです。やはり貫井ワールドとでもいいましょうか、一筋縄ではいかないヒネリが加えられています。」
  • ながし読み日誌では,
    「息子の死の真相を究明するという目的を持つことによって、死のショックから抜け出し、理性的に調査を開始する姿は、数ある「頑張るお父さん」系の話の中でも違和感がなく好感が持てます。「チョコレートゲーム」より良かったかな。」
  • こんなの、読んだ。では,
    「この本を読んで、自分の中身はまだまだ子供だと思っていたけど、/スッカリ中身は大人になってしまったんだなぁ〜と実感(笑)」
  • 読書感想文 と ブツブツバナシでは,
    「読みやすくて、すらすらと先に進められる。/重苦しい問題。。/そして最後に驚きが!!という貫井さんのパターンだけども、/その最後の驚きが、、そんな驚きってほどでもなかったかなー」
  • NOVELな時間では,
    「当初は"非現実過ぎる"と評されていたらしい。ところが、8年が経った今読んでみると、まるで現実に起こったことを物語にしているような錯覚に陥る。事件の真相にも中学生特有の世界が広がっているように思う。」



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貫井徳郎「妖奇切断譜」4

貫井徳郎著 「妖奇切断譜」を読む。
このフレーズにシビれた。
 わかるさ。お前がいかに純真な人間だったか、私は熟知している。だからこそ、お前の純真につけ込んで利用した人間が許せないのだ


[巷の評判]

  • blue_blue's blogでは,
    「ミステリとしては面白い作品なので、おススメ度は高いのだけれど、/“グロいのが×な人は責任持ちませんからね”レベルでのおススメなのでご注意を。」
  • ながし読み日誌では,
    「大して期待せずに読んだのですが、予想以上の面白さでした。」
  • 水面をわたる風では,
    「グロさにリアリティを/まったく感じないなあ!!(褒めてます)」というわけで、あまり深く/考えずに読み終えました。ミステリとしては・・・どうだ?これでは/読者はあまりにも推理ができないのでは?と思いました。」
  • やんの読書日記。では,
    「この題材はえぐいよ〜〜〜(爆)/ そして最後もやはり『こんなんありかよっ?!』である。/何でだか分らないけど、このシリーズ読んでる時って
    あんまり推理してない、あたし。/だって皆目見当つかないんだもの(笑)」
  • ゲームと本と酒の日々では,
    「面白くないわけではない、というよりはとっても面白いのだが、一方でここまでスプラッターまがいの描写をしなければならない必然性があるのだろうか、とかなり疑問。」



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ISBN: 4062737272
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貫井徳郎「慟哭」5

貫井徳郎著 「慟哭」を読む。
このフレーズにシビれた。
 ……これを丁寧に実行すれば、霊が必ず降りてきます。


[巷の評判]
  • あれこれパンダちゃんでは,
    「『慟哭』というタイトルの重みがじわじわと胸にのしかかってきて、後半では辛くなり、読後は涙が出てしまいました」
  • 三匹の迷える羊たちでは,
    「段々と人間が狂気へとすすんでいくところが面白かったですね。」
  • 背表紙ふぇちの独白では,
    「この本を読んで私は作者の貫井さんの今後出た本は基本的に読んでいこうと思いました。」
  • 本の蟲では,
    「いやぁ〜それにしても内容は濃いし、暗いけど、貫井さんすごいです!!!とゆうかんじです〜。参った。」
  • Bookmania2005では,
    「最後の大トリックのために、小説のそれまでがあった訳だけど、‘それまで’の部分の小説としての厚み、深さに対し、トリックの部分は軽い。」



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慟哭
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