先日、印刷系の展示会で偽造防止を専門に行っている会社さんとお話させていただきました。

取り扱い商品に、チケット回数券もありますが、やはりメインは商品券

金券であるチケットや回数券、商品券の中でも、一番偽造されるのが商品券で、被害金額も多きものになるので、それなりの需要があるそうです。

しかし、これをチケットや回数券に置き換えた場合、やはり難しい部分があります。

チケットの偽造防止は、特殊な用紙を使うか特殊な印刷をするか

偽造防止の特殊印刷が、チケット印刷であまり普及しない理由を考えてみましょう。

偽造防止の方法は大きく分けて2種類。

▼ 特殊な用紙でチケットを作る

チケット印刷の方法としてはとても単純なのが用紙を変えること。

コピー機チケット偽造の定番が実物をコピーするという方法なので、コピーすると文字が浮き出たり色が変わったりするような用紙を使って印刷します。

この方法は、チケットデザインにも制約を受けないのでお手軽なのですが、この用紙がともかく高い。

通常の用紙代金の3〜5倍程度の金額で、なおかつ、用紙が余っても他で使うことができませんから用紙を無駄にできない。
そんな用紙を通常の印刷会社で使う場合は、用紙代にプラスアルファを加算した印刷代金が請求されてしまいます。

▼ 特殊な印刷や加工を施す

最近のチケット印刷の偽造防止では、この特殊印刷の方がよく使われます。

一番多いのは、商品券などに使われているホログラム

印刷した後に、箔押しの要領でホログラムを貼り付けるものですが、これは加工代金するだけで通常の印刷代の倍以上の金額がかかりますから、金券を大量に印刷するとき以外は使えない技術。

他にも、ニス加工エンボス加工などの方法がありますが、必然的に加工代金分の費用が加算されることになり、その加工代金自体が高いとくれば、よほど高額な金券でなければこのタイプの偽造防止を使うチケット印刷は採算が取れないということになります。

 

チケットデザインを工夫すれば、ナンバリングで偽造防止ができる

見た目が良いので、最近ではホログラムやニス加工などの偽造防止をしたチケットを見かけることもありますが、費用対効果として考えれば、昔ながらのナンバリングの方がお得な場合があります。

ただ、意味もなくナンバーを印字しても、そのナンバーごとコピーされると意味がありませんから、ナンバリング自体にチョッとした工夫が必要になります。

それが、ナンバリングをみればひと目で偽造チケットだとわかるデザインにすること。

印刷後にナンバリングされた不鮮明さを活用

座席指定券などは、偽造してもその席に本物のチケットを持った人が来れば終わりですが、通常の入場券の場合は、会場に入ってしまえばそこまで。

つまり、偽造されるタイプのチケットは、入場時に偽造チケットだと見抜く必要があります。

そこで、ナンバリングが偽造防止のためのものだとわかりやすいデザインにしておき、印刷後に印字されたナンバリングの文字のアンバランスや不鮮明さを逆手に取って、コピーで一律にプリントされたものとは明らかに違うようにしておけば、現場ですぐに見分けることができるはず。

チケットの偽造防止も、アイデアしだいということです。